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第十六章
正三角関係 14
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そう思うと、しょっちゅうつまらないことで喧嘩していたけれど、昴の存在は、ありがたい気もした。
昴に幸せになってほしい、と思った。
そうした時に、昴がトモに恋してることが判明した。
何度か電話してるのを聞いた。
また昴兄さんの片想いなんだなとは思ったけれど、こんな、変な三角関係になるなんて。
「昴兄さん、来てよ」
潤は、自分のものを掴んでいる昴の右手を、モノから引き離した。
「いつもみたいに、抱いてよ」
潤は、誘った。
「抱いてほしいのか?」
昴は尋ねた。
「うん」
昴は、こんな形でしか、トモへの想いを表現できないのなら、トモに見せてやればいいよ、と潤は思った。
トモの視線が、二人を見守っていた。
昴が、潤の隣に上がってきた。
「いつも、トモさんが帰ったあと、潤を抱くんだよね?」
「うん」
昴は、トモの方をちらりとも見ずに小さく答えた。
「昴兄さん、恥ずかしいの?」
ためらっているような昴を、潤は促した。
「いつも、潤の身体をたくさん舐めてくれるでしょ? そしてエッチな言葉で、いっぱいいじめてくれるでしょ?」
「うん」
昴は小さく頷いた。
昴の目が潤の下半身に落ちた。
「これ、トモの?」
昴の手が、潤のぬめっとする肛門にふれた。
「うん、そうだよ。いっぱい出してもらったの」
潤がそう言うと、昴の息が再び荒くなってきた。
昴に幸せになってほしい、と思った。
そうした時に、昴がトモに恋してることが判明した。
何度か電話してるのを聞いた。
また昴兄さんの片想いなんだなとは思ったけれど、こんな、変な三角関係になるなんて。
「昴兄さん、来てよ」
潤は、自分のものを掴んでいる昴の右手を、モノから引き離した。
「いつもみたいに、抱いてよ」
潤は、誘った。
「抱いてほしいのか?」
昴は尋ねた。
「うん」
昴は、こんな形でしか、トモへの想いを表現できないのなら、トモに見せてやればいいよ、と潤は思った。
トモの視線が、二人を見守っていた。
昴が、潤の隣に上がってきた。
「いつも、トモさんが帰ったあと、潤を抱くんだよね?」
「うん」
昴は、トモの方をちらりとも見ずに小さく答えた。
「昴兄さん、恥ずかしいの?」
ためらっているような昴を、潤は促した。
「いつも、潤の身体をたくさん舐めてくれるでしょ? そしてエッチな言葉で、いっぱいいじめてくれるでしょ?」
「うん」
昴は小さく頷いた。
昴の目が潤の下半身に落ちた。
「これ、トモの?」
昴の手が、潤のぬめっとする肛門にふれた。
「うん、そうだよ。いっぱい出してもらったの」
潤がそう言うと、昴の息が再び荒くなってきた。
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