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第十六章
正三角関係 5
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トモは、天井を見つめたまま、打ち明けた。
「また、してほしい、してくれるんじゃないか、と思ってしまった。それで昴についてきたら、ジュン君と寝ろって言われて」
「え? あの時、昴兄さんとしたかったの?」
昴の誘いを、トモは断っていたのに。
「したかったってわけじゃないけど。そこまではっきり思ってたわけじゃないけど。でも、昴と二人でいると、昴に舐めてもらった時の感覚が蘇ってきて、昴に……キスしそうになってた。俺は、少し酔ってたから」
「え? そんなことになってたんですか? あの時」
それで昴兄さんが、いきなり発情したのか。
「昴兄さんに、トモさんの方から、キスしようとしたんですか?」
「あ、いや、しなかったけどね。昴に止められたから、我に返って、『だよな?』って冗談に紛らわせた」
「昴兄さんが、トモさんのキス受け取らなかったの?」
「うん。拒まれて、ちょっと冷静になった。シャワーを浴びて、気持ちを切り替えたつもりだった。だけど、ジュン君の叫び声が聞こえたから、なにかあったのかと、急いでバスルームから出てみたら」
トモの裸の胸が、上下した。
「美少年が、昴に、壁に押し付けられて、服をむしり取られている最中だった」
トモが苦しそうに、大きく息を吸って吐いた。
「また、してほしい、してくれるんじゃないか、と思ってしまった。それで昴についてきたら、ジュン君と寝ろって言われて」
「え? あの時、昴兄さんとしたかったの?」
昴の誘いを、トモは断っていたのに。
「したかったってわけじゃないけど。そこまではっきり思ってたわけじゃないけど。でも、昴と二人でいると、昴に舐めてもらった時の感覚が蘇ってきて、昴に……キスしそうになってた。俺は、少し酔ってたから」
「え? そんなことになってたんですか? あの時」
それで昴兄さんが、いきなり発情したのか。
「昴兄さんに、トモさんの方から、キスしようとしたんですか?」
「あ、いや、しなかったけどね。昴に止められたから、我に返って、『だよな?』って冗談に紛らわせた」
「昴兄さんが、トモさんのキス受け取らなかったの?」
「うん。拒まれて、ちょっと冷静になった。シャワーを浴びて、気持ちを切り替えたつもりだった。だけど、ジュン君の叫び声が聞こえたから、なにかあったのかと、急いでバスルームから出てみたら」
トモの裸の胸が、上下した。
「美少年が、昴に、壁に押し付けられて、服をむしり取られている最中だった」
トモが苦しそうに、大きく息を吸って吐いた。
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