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第十六章
トモ 19
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「今でもだよ」
潤が、きっぱり答えた。
「やっぱり?」
トモが確認した。
「うん」
トモは、
「そうなんだ?」
とつぶやいて、ため息をついた。
「ちょっと、いろんな意味で、想像がつかないんだけど、どんな感じなの?」
「どういうことされるかってこと?」
潤は、トモの意図をはかりかねた 。
「そうだね、うん」
「どうして知りたいの?」
「興味があるから」
「興味?」
「ジュン君は、『どうして別れないといけないの?』 って言うけど、昴と寝てるのは、ちょっと……」
「ちょっと何?」
「昴って、一応、俺の友達だからさ」
「友達の妹と付き合う人は、よくいるんじゃない?」
「ジュン君は弟だけどね。それにその場合だって、兄だったら、寝るのは阻止するんじゃない? 婚約でもしない限り」
「ふうん」
「それに、付き合う相手が、他の人間と寝てるっていうのは……」
「嫌なんだ?」
「うん」
「付き合うとかじゃなくて、今みたいな感じでいいんだけど」
「それにしても、兄弟で寝てるっていうのは……」
「全然違う人とならいいの?」
「よくはないけど。しかも、同居しているから、かちあっちゃうわけで」
「そんなの気にすることないのに」
「ジュン君はよくても、昴は、気にするんじゃないかな?」
潤が、きっぱり答えた。
「やっぱり?」
トモが確認した。
「うん」
トモは、
「そうなんだ?」
とつぶやいて、ため息をついた。
「ちょっと、いろんな意味で、想像がつかないんだけど、どんな感じなの?」
「どういうことされるかってこと?」
潤は、トモの意図をはかりかねた 。
「そうだね、うん」
「どうして知りたいの?」
「興味があるから」
「興味?」
「ジュン君は、『どうして別れないといけないの?』 って言うけど、昴と寝てるのは、ちょっと……」
「ちょっと何?」
「昴って、一応、俺の友達だからさ」
「友達の妹と付き合う人は、よくいるんじゃない?」
「ジュン君は弟だけどね。それにその場合だって、兄だったら、寝るのは阻止するんじゃない? 婚約でもしない限り」
「ふうん」
「それに、付き合う相手が、他の人間と寝てるっていうのは……」
「嫌なんだ?」
「うん」
「付き合うとかじゃなくて、今みたいな感じでいいんだけど」
「それにしても、兄弟で寝てるっていうのは……」
「全然違う人とならいいの?」
「よくはないけど。しかも、同居しているから、かちあっちゃうわけで」
「そんなの気にすることないのに」
「ジュン君はよくても、昴は、気にするんじゃないかな?」
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