潤 閉ざされた楽園

リリーブルー

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第十五章 晩餐にて

初めての口淫のように 4

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潤の理性を凌駕して、野獣のような欲望が目を覚ます。

腰が動く。

欲しい。突いてほしい。

そう、潤は思った。

「お前の先から、涙が溢れてきているよ。ほしがって泣いているんだね」

叔父が言った。

ああ、その通り、欲しくてたまらない。潤は思う。

潤のペニスをあふれた液体が伝う。

口の中を生暖かくなったブルーのレア肉が往復している。

「ああ、なんていやらしいんだ?  肉で欲情するなんて」

叔父が潤の野生を鼓舞する。

そして、一方で、嘲り蔑んで、潤は、ひき裂かれる。

その苦しみが、もっと、もっとと求める。

もっと快楽に溺れれば、この苦しみも消える。

ああ、瑤、俺の恥ずかしい姿を見てくれ。そして嫌いになってくれてもいいから。
これが今の俺の姿。俺のまぎれもない一面。

と潤は苦しく思う。

明日学校に行ったら、口をきいてもくれないだろうな。
この間も、そうだったから。

潤は寂しく思う。

俺の家に泊まったなんて、人にバレたら、なんて言われるか、わからないもんな。俺も困るし。噂より、事実のが、ひどいんだから。事実は、言えないよな。

執拗に、口腔を侵す、肉の一片。

瑤が、びっくりしたような顔で、潤を見ている。

血の味のする唾液が口にたまり、飲み込む。

「んっ」

「よしよし」

叔父様が撫でてくださる。

初めてフェラチオをした時も、そうだった。

「こういうのが好きなんだな?」

かちかちになった、潤の小さいペニスを、叔父は、くにゅくにゅと弄った。

今も、そうだ。潤のあそこが充血してぱんぱんに腫れている。

「こういう風に、無理やりひどく、しつこくされるのが、好きなんだな?」

叔父は、あの時のように、潤を煽った。

けれど、触ってはくれない。

おあずけだ。
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