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第十五章 排尿研修(お漏らし(小))

紅と乳首と爪はじき

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「もう一度、じっくり乳首を吸ってやろう」
神崎はそう言うと、小坂のワイシャツの胸を手で掻き分けた。神崎の熱い手が小坂の、薄い筋肉がついているだけの日焼けもしていない胸をあらわにした。
「フフフ」
神崎が鼻で笑う。小坂は隆々とした体躯の校長の前で晒される自分の貧相な胸板を恥ずかしく思う。以前はジムに通っていたが、更衣室やシャワー室で遠慮なく浴びせられる好色な視線に耐えられずやめてしまった。今では、家で筋トレを少々するだけだ。それでも完全にやめないのは、やはり、神崎先生のような、自分にはかなわない男らしさを持つ人に憧れを抱いていたからだった。
白いワイシャツをはだけさせられた小坂の胸には二つの突起が、いやらしいほどの赤さで茱萸のように色づいていた。
「君の乳首はいやらしいな。まるで化粧をしたみたいじゃないか」
神崎は小坂の顔を覗きこむ。
「まさか、紅でも塗っているわけじゃあなかろうね?」
小坂は睫毛を伏せる。
「まさかね、こんなところに」
「アッ」
神崎が突起をピンと爪はじく。
「こんな乳首なんぞに、紅で化粧をしようなど、思うはずもないからね、通常の男ならば」
神崎の執拗な言葉は、小坂の心をやすりのようにざらりと擦る。
「小坂君だってそうだろう? まさか、こんなところに、乳首に、紅筆で紅を塗って化粧をして、いったい何がいいんだろうねぇ、そうだろう? 小坂くん」
小坂は、いやいやと左右に首を振る。
「それとも、君は、違うのかな? ああ、そうだったね、君は普通の男ではなかったね。変態的でマゾヒスティックで淫乱な美青年だった」
神崎は笑う。
 小坂は反発心を燃やす。神崎先生が何を知っているというのだ。いや、何も知らないじゃないか。
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