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魔法を使いたくない魔法使い

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 私の名前はルナ・トートス。


 魔法学園の卒業が近づいており、良い就職先が見つかるように、日々勉学に励んでいる。
 攻撃魔法こそほとんど適正はないが、回復魔法などの支援魔法は使える種類も多く、後方支援としては優秀だと自負している。
 ただ、世間一般では、後方支援の魔法使いはそこまで需要は無いのだが……。



 私の学園には、ある有名人がいる。
 名はアラン・デザイヤー。

 学園に所属している間は、勉学に集中するのが一般的であるはずなのに、このアランという男は世間にも広く名が売れている。
 お金が無くて困っている小さな村や町が抱える厄介な案件を、格安で引き受け、それもあっさり解決してしまうのだ。
 その魔法は、他の魔法使いと一線を画しており、素人目に見ても強力な攻撃魔法を放つことができるという。
 さらには、体術や剣技にも優れ、性格も礼儀正しいという非の打ち所がなさがもっぱらの噂なのだ。


 しかし、私を含め同じ学園に通っている生徒のほとんどはアランの魔法を見たことがない。
 何か制約みたいなものがあるらしく、授業では一切魔法を使うことがない。

 世間での評判や個別試験の結果から、特別に全体の授業は免除されているらしい。


 私は、あまり噂話は好きではなく、自分から話を持ち出さないので、あまりそういった情報には詳しくないが、アランの話は特別によく聞くため、ある程度把握している。
 まぁ、好奇の目で見られているのが半分、妬みが半分というところか。


 何故、アランのことを考えているかというと、卒業前の実地研修でその有名人のアランとペアを組んで臨むことになってしまったのだ。
 そして、私はアランと初めて会話をしている。

「私の名前はルナ・トートス。ルナと呼んでね。
 実地研修よろしくね!

 足を引っ張らないように頑張るからさ」


「アラン・デザイヤーだ。アランでいい。
 ……実地研修の件だが、非常に申し訳ない話がある」


 アランは、いかにも好青年という整った顔を曇らせて、言葉に元気がない。

「オレの魔法はすごく特殊で仲間に……何というか……迷惑がかかるんだ。
 今回も、その迷惑を気にしない変わったやつがいて、そいつと一緒にやる予定だったんが、急遽都合が悪くなってしまって、困っているうちに君との実地研修が決まってしまったんだ」

 この実地研修は、事前申請をすれば2~4名で希望した者同士で行うこともできる。

 というか、そうするのが圧倒的に多数だ。
 誰だって大事な試験は信頼できる仲間と一緒に取り組みたい。


 私みたいに人付き合いが苦手な者は、先生たちがペアまたはチームを決める。
 それで、私はアランと一緒になると決まったのだ。


「えーと、それは……私とは実地研修ができないっていうこと?」

 ルナは内心焦っていた。

(それは困るな~。実地試験を合格しなきゃ卒業できないし、学費をもう1年払う余裕なんて全くない)


「いや!そうじゃないんだ。
 オレだって実地試験は合格したい。正直、学園を卒業したら来て欲しいって言ってくれているところもあるし、卒業できないとマズいんだ」


 ルナは少しホッとした。

(断られるわけじゃないのか、良かった。……っていうか、もう就職先決まっているのか!
 早すぎるでしょ。実地研修の結果を見るまではどんなに優秀でも、どこからも声がかからないのが普通のはずなんだけど)



「じゃあ、魔法による、その迷惑?ってやつを教えて頂戴。
 一緒に対策を考えましょ!」

 ルナが笑顔で尋ねると、アランは申し訳なさそうに言った。

「それが……対策はないんだ」

「え?」

「今まで散々試してきたけど、魔法の反動を逃れる術は無くて……
 今回は、魔法を使わないで実地研修をクリアしたい」

「ええ!魔法なしで!?
 実地研修は魔法なしで乗り切れる難易度の課題じゃないよ!」

 ルナが驚いていると、アランは変わらず申し訳なさそうな雰囲気で、すごいことを言い始めた。


「今回の実地研修はランクC相当だよな。
 ランクCだとシルバーウルフの群れの討伐とか、オークの住処の殲滅だろ?
 それだったら、準備さえしっかりすれば、今までの感覚的に魔法なしでいけるはずなんだ。

 魔法が使えるならランクAだってこなせるんだし……」


 ルナは言葉を失っていた。

(私たち魔法学園生だよ?……魔法を使わずにランクCを解決できるってどんだけ……。
 普通、チームを組んだってランクCを解決することが難しいから実地研修の課題になるのに)


「本来、魔法学園生同士でチームを組む場合は、魔法を交互に仕掛けて相手に反撃させないようにするけど、今回は戦士と魔法使いがチームを組む時のように、オレが前衛でルナに後衛でのサポートを頼みたい」

「あ……それなら、私の得意分野だけど……アランはそれで大丈夫なの?」

「オレから言ってるんだ。もちろん大丈夫さ。
 大事な実地研修で、こんなトリッキーな形になって申し訳ない」

「いいのよ。
 実地研修をクリアできるなら全く問題ないわ」


 そうして、ルナとアランの方針は決まった。
 お互いに必要物品を揃え、実地研修の地へと2人は向かうのだった。



 2人は緑が生い茂る山奥へと入っていた。

「右斜め前方から2匹来るわ!結構速いわよ」

「わかっている。
 ……大丈夫だよ」

 ルナが探索魔法で魔物の存在を感知し、位置を知らせると、アランは指示を聞くまでもなく、既に迎撃態勢に入っていた。

 アランは、魔物が飛び掛かってくる直前のタイミングで、素早く横に移動し、すれ違いざまに片手剣で1匹の魔物をしとめる。
 そして、すぐさま流れるような動作で2匹目の死角に入り、2匹目もあっさりしとめてしまった。


「……これ、私、必要だった?」

 ルナが拍子抜けしたように言うと、アランは困ったように答えた。

「これからだよ。
 数が多くなってくればオレも見逃す可能性が増えるし、ケガをして回復が必要になるかもしれないし……たぶん」


(私としてはランクCは初めてだし、かなり気合を入れてきたけど、アランの動きを見てると私の必要な場面が全く思い浮かばないんだけど……)

 アランの動きは世間一般の戦士と比較しても遜色ないどころか、剣だけでもかなり活躍できそうな感じである。
 動きが速すぎて、魔法でサポートする暇さえない。

(まぁ、これで実地研修がクリアできるなら、ラッキーってことよね……)



 だんだん、ルナにも余裕が出てきたころ、アランとルナは目的地の洞窟へと辿りついた。

「ここがオークが住み着いた洞窟か。
 そんな大きくはないが、奥は結構深そうだな。何匹いるか分かるか?」

「うん、やってみる」

 ルナが洞窟の入り口で地面に手をついて、探索魔法を使う。

「……あれ?1匹だけ?」

「1匹?
 事前の情報じゃ少なくとも5匹はいるんじゃないかって話だったろ?」

「そうなんだけど……。
 やっぱり、1匹しか感知できない」

「んー、団体行動をとるやつらだから、狩りに出るなら全員で出ているはずなんだけどな……。
 どうする?他のやつが戻ってくるのを待つか?」

「そうね……そしたら、私のとっておきの魔法で隠れながら待ちましょ!」


 ルナはようやく活躍できそうな場面が来て、ウキウキしながら洞窟から少し離れた山の斜面に魔法をかける。

「えーと、土魔法でここをちょいちょいっと……水魔法で強度を上げて……仕上げに影魔法をかけてっと。
 よし、これで秘密基地の出来上がり」

 ルナは山の斜面に簡易の洞穴のような空間を作り、ベッドのような腰掛けられるスペースを作り、さらに持ってきていた簡易布団を広げた。
 この洞穴の入り口には魔法がかけてあり、外からは中の様子が見えない。しかし、中からは外の様子が見られるようになっている。

「これはすごいな……。こんなことできる人、初めて見た」

 アランはすごく驚いた様子でしげしげと見ている。

「へへ……。
 あんまり役立つ場面がないけど、こういう魔法は得意なんだ。

 ただ、気を付けないといけないのは、外から見えないように魔法がかけてあるけど、声や匂いは普通に気づかれちゃうから万能ではないの。
 まぁ、座って待てるだけでもだいぶ楽でしょ?」

 ルナは誇らしい感じを出しつつも、少し恥ずかしそうに言った。

「ああ……。これはすごく便利だよ。本当に……羨ましい」

 アランが感心したように言うのを、ルナは少し不思議に思いながらも褒めてもらえているので否定せずに聞いていた。

 というのも、実際の場面で敵のすぐ近くで待機することはほぼ無く、洞穴を作って隠れる場面が無い。
 また、重要な作戦ほど人数が必要なので、もし、隠れて待機するなら、かなり大きな隠れるスペースとかなり強力な影魔法が必要であり、現実的では無いのだ。

 アランとルナは、簡易ベッドに腰掛けながら、洞窟の入り口を注視していた。



 夕方になって、動きがあった。
 洞窟の入り口からオークが1匹周りを確認しながら、ゆっくりと出てきた。

「出てきた……けど、やけに手負いね」

「そうだな……何かに襲われて何とか逃げ延びたような状態……」

 アランは急に言葉を止め、口に人差し指を当て、ルナに言葉を出さないようにジェスチャーで伝えてきた。


(何か他にもいる……?
 感知魔法……10……いや、20はいる!これは、シルバーウルフ!?)

 ルナが感知魔法を使って把握したことは、アランも気づいているらしく、静かに戦闘準備を始めていた。


 手負いのオークはシルバーウルフには気づいていないらしく、周りを見回しながらゆっくりと歩いている。
 オークの死角から1匹のシルバーウルフがオークの足に噛みつく。
 オークは慌てて振りほどこうとするが、2匹目、3匹目のシルバーウルフがオークに飛び掛かった。

 そして、オークはあっという間に地面に組み伏せられ、首筋を噛み切られて死亡した。
 さらに数匹のシルバーウルフが出てきて、オークに肉を貪っている。


「……いくぞ」

「え!!」

 ルナがシルバーウルフの狩りに見入っていると、アランはシルバーウルフに向かって飛び出していった。

(何で飛び出すの??
 ここで隠れていた方が良かったんじゃ……違う!シルバーウルフは鼻が利くんだ。
 ここに隠れていて、入り口を囲まれたら、それこそ逃げ場が無い。
 もう、戦うしかないんだ!)

 ルナは慌てて頭を切り替えて、攻撃魔法の準備を始める。
 その間にアランは止め処なく連続攻撃をしかけて、既に5匹以上を倒している。

 ルナは、アランの位置から少し離れたところに攻撃魔法をいくつか放つ。
 素早いシルバーウルフには全く当たらないが、少しアランへの牽制になったようだ。


「ガウウゥ」

 ルナが遠くに攻撃魔法を放つことにばかり意識がいっていると、いつの間にかルナのすぐ近くにシルバーウルフがいた。距離にして3mもない。

(あっ……気づかなかった!
 どうしよう、距離が近すぎて何もできない)

 ルナがほとんど動けずにいると、シルバーウルフは容赦なくルナに飛び掛かってきた。
 ルナは恐怖のあまり目を閉じた。



「……高速移動魔法」

 ルナが恐る恐る目を開けると、目の前にはアランがいた。
 ルナは一瞬喜んだが、アランの状況を見て愕然とした。

 アランの腕にシルバーウルフが深く噛みついていたのだ。


「アラン! 大丈夫??」

「……大丈夫だよ。……衝撃魔法」

 アランが反対の手をシルバーウルフに向けて魔法を放つとシルバーウルフは勢いよく吹っ飛び、そして絶命した。


「回復魔法をかけるよ!
 腕を出して!」

「ごめん、その余裕はないみたい」

 ルナが慌てて回復魔法をかけようとすると、アランは前を向いたまま、ルナの申し出を断った。



 シルバーウルフは残り10匹弱。
 全員がアランを標的としており、今にも飛び掛かってきそうである。


「……回復魔法」

 アランはゆっくりと前に進みながら、自分自身に回復魔法をかけた。
 腕がみるみるうちに治っていく。


(え!?回復魔法ってあんなに一瞬で治るものじゃないはずなのに……
 っていうかアランが魔法を使ってる!)

 ルナはこの時、ようやくアランが魔法を使っていることに気づいた。


「氷結魔法」

 アランが手を横方向に振ると、少し離れたところにいたシルバーウルフは全てが一瞬にして氷漬けにされた。


(え!!すごい……すごいというかすご過ぎる!)

 ルナが一瞬の決着に驚いていると、アランから鋭い声が飛ぶ。

「ルナ、隠れてて!」


 アランは上を見上げている。

 ルナはよく分からないながらも、慌てて自分の作った洞穴に入った。



「ギャァォオオオオオ!!!」

 上空からワイバーンが1匹、アラン目掛けて急降下してきた。

(ワイバーン!ランクAの魔物の代表格がこんな時に……)


「炎上魔法・特大」

 アランが冷静に空に向かって手をかかげ、魔法を放った。
 直径10mはあろうかという巨大な火柱が空に向かって放たれ、ワイバーンが炎に包まれた。


 ドシーン!
 ワイバーンは、アランの魔法をくらって地面へと叩き落ちた。
 そして、そのままピクリともしなくなった。


「すごい!すごいよ、アラン!」

「ああ……もう他にはいなそうだから、洞穴に戻ろう」

 ルナがすごく喜んでいる一方で、アランは少し浮かない顔をしている。


 2人は洞穴の簡易ベッドに腰掛けた。
 アランが深刻そうな顔でルナに話しかける。

「ルナ、オレは魔法を使ってしまった」

「そのおかげで助かったよ。ありがとう」

「ルナ、そんなに喜べる話じゃないんだ。
 オレは魔法を使うときに魔力を消費しない代わりに使った魔法に応じて反動がくる特異体質なんだ」

「魔力を消費しないって……そんなの無敵じゃない!
 ……反動って?」

「……性欲が止まらない」

「え?」

「……エッチなことをしないと気が狂ってしまうんだ」

「……えーと……ちょっと整理させて」


 ルナは頭を抱え込んで考えた。

(魔法を使うとエッチなことをしないといけない?
 さっき、アランは魔法を使った……特に、ワイバーンを倒すときはすごい魔法を使っていた……
 えーと、今まではどうしてたか聞いてみて何か解決策が無いかを……)

「アラン、今まではどうしてたの?」

「今までは……幼馴染にミーナっていう獣人の子がいて、その……ミーナはすごくそっち方面がオープンというか積極的というか……という感じだったから、初めて魔法を使った時もミーナと一緒だったし、その後はミーナと一緒に依頼をこなしていたんだ」

「彼女に性欲を解消してもらっていたってこと?」

「ミーナは彼女ではないんだ。……そういうことを一種のスポーツみたいな感覚に捉えている子で……。
 今回の実地研修の直前にミーナに彼氏が出来て、断られてしまったんだ」

「なるほど……正直、よく分かってないけど、今まではその幼馴染の子がどうにかしてくれてたのは理解したわ。
 ……いつまでに解消しないといけないの?」

「……すまないが、もう、かなり限界が近い」

「今!?
 え、今までも魔物を倒してすぐにエッチなことをしてたの??」

「……ミーナはそういう点でもオープンな子なんだ」

「ええ……そんなこと……」


 ルナは頭の中がぐちゃぐちゃになりながらも思った。

(だから、アランは魔法を使わない戦法を取ろうとしたのね……。
 というか、アランが私の魔法を見て、すごく羨ましそうにしてたのって、もしかしてこういう用途……??)


 ルナが考え事から意識をアランに戻すとアランの顔がすぐ目の前にあった。

「え!!……近いよ、アラン」

「ルナ……本当にごめん」

 アランは、申し訳そうな表情とは裏腹に、スムーズにルナの背中に手を回し、ゆっくりとルナを簡易ベッドに押し倒す。


「そんな……私、経験ないの!」

「ごめん……たぶん、先っぽだけだから。最後まではしないって約束する」

「え??」

「今回の魔法くらいだったら、先っぽだけ入れさせてくれれば、反動は解消されると思う。たぶん……」


 イケメンに部類されるアランから『先っぽだけ』というナンパ師のような発言にルナの思考が停止する。

(アランは実はこの変な言い訳をして、いろんな女の子とイチャイチャしてるってこと?
 ……でも、アランならそんなことしなくても寄ってくる女の子は腐るほどいるし、さっきまでの説明も変にリアルで……何よりもこんなに申し訳なさそうなのが、演技とはとても思えない……)


 ルナが考え事をしていると、ルナの胸部は大きくはだけ、下半身に至っては片足の足首に申し訳程度に衣服が残っているだけで、何も隠していない状況になっている。


(えー!!!いつの間に!?
 アラン、手際が良すぎない??)

 アランが素早く上体を起こし、一瞬で上着を脱ぎ棄てた。
 そして、下半身の衣服もこれまた一瞬で脱ぎ捨て、ルナに覆いかぶさる。


「ルナ……ごめん……」

 アランは申し訳なさそうにルナの顔を見てそういうと、すぐさま顔をルナの片方のおっぱいに顔を埋め、乳首を舐め始めた。
 もう片方のおっぱいはアランの手によって揉みしだかれ、形が大きく変形している。


「アラン、急すぎるよ!!
 もっと……あん……優しくして……」

「ごめん、ルナ……体が言うこと聞かないんだ……」


 いつのまにかアランの大きく主張している男根が、ルナの割れ目に当てられている。
 そして、アランの男根がゆっくりとルナの割れ目の入り口を沿うようにやさしく撫でる。


「ひぃや……あぅぅ……何か変な感覚だよぉ……
 もう先っぽ入れたの、アラン?」

「まだだよ。まだ入り口を擦ってるだけ……
 すまない……先っぽを入れれば終わりではなくて、それまでの過程がないと反動は解消されないだ……本当にすまない」


 アランの申し訳なさそうな口振りとは裏腹に、アランの下半身はより図々しくなっていく。

 今までルナの割れ目の入り口を優しく撫でていたアランの先っぽは、少し割れ目の中へと侵入した状態で割れ目を上から下へとゆっくりと動いていく。

「ああ……今のは少し入ったよね?」

「まだなんだ……すまない。……そろそろ、先っぽを入れてみる」


 アランは今までの撫でるような動きをやめ、一度割れ目から男根を離すと、今度は一直線にゆっくりと割れ目の奥へと男根を動かしていく。
 そして、アランの亀頭がルナの割れ目に隠れた。

「あん!……先っぽ入った??」

「……入ったんだが、まだ足りないらしい。ワイバーンを倒すときの魔法が大き過ぎたのかもしれない……」


『ぬちゃ…………ぬちゃ……』

 アランの先っぽだけがルナの割れ目に入ってはすぐに離れ、またゆっくりと先っぽだけが入る。
 ルナの割れ目は焦らされ過ぎているために、愛液で溢れている。


「あん……あん……アラン、私、もうおかしくなりそう……」

「すまない……本当にすまない。そろそろ終わってもいい頃合いなんだが……」


 ルナは少し刺激がきたかと思えば、すぐに終わり、また少しの刺激がくるという状況に体が切なくてしょうがなかった。


「そんな中途半端じゃなくて、やるならちゃんとして!」

 ルナがよく考えたわけでなく、口をついて出た言葉だった。
 そして、アランの魔法の反動はルナの言葉に素直に応じた。


『……ずちゃぁ……』
「あああ!!!」

 アランの男根がルナの奥深くまで一気に差し込まれた。
 ルナの処女膜は大量の潤滑剤のおかげでほとんど痛みもなく一瞬にして貫かれた。


「ごめん、ルナ!!……本当に申し訳ない……。
 ようやく今、魔法の反動から解放されたよ……」

 ルナはようやく得られた大きな刺激に満足感を感じていた。
 そして、申し訳なさそうにしているアランの顔を見て思った。

(……大魔法を使ってワイバーンを倒して私を助けてくれたのに、こんなに申し訳なさそうにして……。
 『助けてやったんだからヤラせろ』くらい言う人がいてもおかしくないのに……何かカワイイかも……)


「ねぇ、アラン……私の初めてを奪ったんだからさ、責任取って最後までしてよ」

 ルナの言葉にアランはすごく驚いた顔をした。
 そして、ゆっくりとルナの顔とアランの顔が近づき、軽くキスをした。


「……好きだ、ルナ」

「……私は……まだ好きかは分からないかなぁ。アランのこれから次第かな」

 ルナとアランはお互いに笑顔を見せると、今度は深いキスをした。
 そして、アランの男根がゆっくりと上下に動く。


『ジュボッ…………ジュボッ……』

 ルナの中の愛液をかき出すように、水音が洞穴に響いている。


「アラン……何か変な感じなの……」

「ルナ、きっとそれはイクっていう感覚だよ。……オレもイキそうなんだ。一緒にいこう」

『ジュボ、ジュボ、ジュボ、ジュボ……』

 速いテンポでアレンの男根がルナの中をかき回す。


「あ、あ……あぁー変になっちゃう。……あああ!!」

「……イク!」

 アレンはイク直前でルナから出して、床に精を吐き出した。


「「ふぅー……」」

 2人は脱力して、重なり合った。




 それから2人の日々は慌ただしく過ぎた。
 2人は、実地研修においてオークの住処の殲滅、20匹ものシルバーウルフの群れの討伐、そしてワイバーン討伐という3つの成果を一気に上げたことで魔法学園で偉業を称えられた。

 そして、アランが元々誘われていた王直属の特別組織に2人で就職することになる。
 ルナが元々気にしていた就職先としてはこれ以上ないものである。



 アランとルナは2人だけで任務に赴き、次々と解決していった。そして、その名声を更に広めていくのだった。

 アランの大魔法を一目見ようと、アランとルナに付いていくと、アランが大魔法で魔物を倒すところは見れても、いつまにか2人はいなくなっているという。
 その後で、姿は見えないのに女性の甲高い声が聞こえてくるとか、こないとか。


おしまい。
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