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第31話 まだまだ続きますからね?
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「まひゃ……からひゃがぁぅカァ……ァアアン……」
魔素に汚染された沼の、何処からともなく、カンの呻き声がイチカに聞こえていた。
『今度は、魔力に汚染された沼に同化しちゃったのかい? この短期間でどれだけメタモルフォーゼするつもりなのさ。その辺りにしておかないと、そもそも〝喋るなんだっけ〟って事になりそうなんだけど?』
「早く……きゃんに……戻りたひゃいぃいぃ……」
『そうだ、カン。それなんだよ、君に足りなかったのは』
「しょれ?」
我が意をえたりと言わんばかりのイチカの言葉に、カンは疑問を呈した。
しかし、既に沼と同化しているせいで、意識も朦朧としており、いつ完全に沼と同化し自我を失うか分からない危険な状況であるカンは、何が〝それ〟なのか、全く分からなかった。
『仙気でも魔力でも、力の源は内なる力であり心なんだよ。メンタルから、パワーは生まれるんだ、多分。カンは自分が空き缶である事を、どこかで認めたくなかったんじゃないのかい?』
「確かひ、我は今のひぶんをなしゃけないと……あと多分て何なんだ……根拠はどうひた」
『自分を自分が認めていない者が、願った自分に成れると思っているのかい?』
「……たしかに……一理ありゅかもしれぬ」
『カンは、〝喋る空き缶〟として僕が召喚したんだよ。空き缶である事が、カンであるという存在証明だと言えるんだ。だからこそ、空き缶である故に、カンは輝くんだよ』
イチカは、力強く言い切る。
『例えこれから先、カンを待つ運命が、凹まされても、潰されても、スクラップにされても、捨てられる事だったとしてもだ』
「酷いひゃ」
『空き缶であることを、誇れぇええ!』
自我を失う直前だとしても、カンの魂にイチカの言葉は突き刺さった。
「我は……あひ缶のカンなのだぁあああ!」
そして魂からの叫びと思わせるほどのカンの咆哮は、確かにイチカの心に響いた。
『ふふ、わかってくれたようだね』
「理解しひゃので、しょろしょろ空き缶にもひょりたいのだが?」
『転生したら、すぐにでも戻れるよ。カンの残り体力は……どうやら、残り1だね。沼と同化した事によって、魔素毒によるダメージが寸前のところで止まって、1だけ〝残っちゃった〟みたいだね。ただこれだと……転生出来ないかもしれないね』
「……え?」
『残り体力が1だろうが、ダメージを受けなければ転生条件を満たせないんだよ。では、沼と化したカンにどうやってダメージを与えると言うのかい?』
「……ましゃか?」
悪い予感が、カンの脳裏を過ぎる。現時点も含めて、カンの脳などありはしないのだが。
『うん、何だかんだと応援して励ましたんだけど。此処でカンの旅はお終いと言うことかな。だから、廃缶にならない様に気をつけてと言っておいたのになぁ、全く。まぁ、末長く沼と同化して、平和に過ごしてよ』
「そんなの嘘カァアアアアン!?」
"カンは、メンタルにダメージ1を受けた"
"カンの体力は0になった"
「ということで、おかえり」
「……どう言うことカァアン!?」
これからずっと沼と同化し続けると言うことに絶望し、心の折れたカンのメンタルに、精神的ダメージ〝1〟が与えられた結果、転生条件を満たした為にイチカの書斎にある机の上の空き缶に転生して戻ってきたのだった。
「心が折れれば、そのショックでダメージが1ぐらい入ると思ってさ。その為の僕の言葉、もとい精神口撃だったんだよ」
「はぁあああああ!? 釈然とはしないが、ありがとうございカァアァアアアン!」
「あ、ちなみに沼と完全に同化して、自我を失っちゃうと、精神という概念すらなくなるから、そうとう危機一髪だったね。まぁ、間に合わなかったら、カンの物語はバッドエンドルートとして打ち切りとする予定だったけどね」
手元にあるノートパソコンのキーボードを、軽快に叩きながらイチカは楽しそうに、カンにそう伝える。
「……はぁあああああ!? 打ち切りって!? それより、自我を失うとか初耳カァアアアアン!?」
「動画に加えて、カンを題材に小説も書いててさ。でも、まだまだ、続くみたいだし、打ち切りはしないから安心しなよ」
「……本当に、鬼畜の所業よな」
「あ、そうだ……おぉ、カンよ。転生するとはなさけない」
「そこから、また始まるのカァン!?」
「当たり前でしょ、また転生しちゃったんだし。お、そうだった。多分、そろそろ……」
何かあるのか、イチカはキーボードを叩くのを止めると、人差し指を立てて天を指差した。
「何なのだ?」
"カンは、【魔沼ヨゴレの呪い】にかかった!"
不穏なBGMとともに、カンに呪いの声が降りかかった。
「デロデロデッデデン♪ これこれ。この効果音が、呪われた感じを見事に演出するよね」
「唐突に呪われた!? 何故カァアアアアン!?」
「今回、色々空き缶の枠を超えた所為で、見事に呪いにかかったみたいだね」
「みたいだねって……相変わらず軽いのだな」
「さぁ、成分表示を見てごらんよ」
・・・・・・・
名前:カン
種族:空き缶(Lv.6) +1UP!
体力:15(最大15) +1UP!
ちから:0
すばやさ:0
かたさ:2
まりょく:1 +1UP!
※補正
『魔沼ヨゴレの呪い』効果により魔力増加(+1) NEW!
技能:
言語理解
常時発動M型(Lv.5) +1UP!
熱耐性(Lv.1)
寒耐性(Lv.1)
ヨゴレ耐性(Lv.2) +1UP!
状態:
魔沼ヨゴレの呪い(Lv.1) NEW!
現在地:
イチカの書斎
・・・・・・・
「ヨゴレ耐性もレベルあがったのだな。状態が呪い……?」
「それだけかい?」
イチカは、カンを生暖かい目で見守っていた。
「ん?……んん!?」
そして、カンは重大な自身の変化に気が付いた。
「魔力がぁあああああ!? 〝1〟ぃいいいいい!? 何故ぇえええ!?」
カンの、喜びと困惑が入り混じった叫びが、イチカの書斎に響き渡るのだった。
魔素に汚染された沼の、何処からともなく、カンの呻き声がイチカに聞こえていた。
『今度は、魔力に汚染された沼に同化しちゃったのかい? この短期間でどれだけメタモルフォーゼするつもりなのさ。その辺りにしておかないと、そもそも〝喋るなんだっけ〟って事になりそうなんだけど?』
「早く……きゃんに……戻りたひゃいぃいぃ……」
『そうだ、カン。それなんだよ、君に足りなかったのは』
「しょれ?」
我が意をえたりと言わんばかりのイチカの言葉に、カンは疑問を呈した。
しかし、既に沼と同化しているせいで、意識も朦朧としており、いつ完全に沼と同化し自我を失うか分からない危険な状況であるカンは、何が〝それ〟なのか、全く分からなかった。
『仙気でも魔力でも、力の源は内なる力であり心なんだよ。メンタルから、パワーは生まれるんだ、多分。カンは自分が空き缶である事を、どこかで認めたくなかったんじゃないのかい?』
「確かひ、我は今のひぶんをなしゃけないと……あと多分て何なんだ……根拠はどうひた」
『自分を自分が認めていない者が、願った自分に成れると思っているのかい?』
「……たしかに……一理ありゅかもしれぬ」
『カンは、〝喋る空き缶〟として僕が召喚したんだよ。空き缶である事が、カンであるという存在証明だと言えるんだ。だからこそ、空き缶である故に、カンは輝くんだよ』
イチカは、力強く言い切る。
『例えこれから先、カンを待つ運命が、凹まされても、潰されても、スクラップにされても、捨てられる事だったとしてもだ』
「酷いひゃ」
『空き缶であることを、誇れぇええ!』
自我を失う直前だとしても、カンの魂にイチカの言葉は突き刺さった。
「我は……あひ缶のカンなのだぁあああ!」
そして魂からの叫びと思わせるほどのカンの咆哮は、確かにイチカの心に響いた。
『ふふ、わかってくれたようだね』
「理解しひゃので、しょろしょろ空き缶にもひょりたいのだが?」
『転生したら、すぐにでも戻れるよ。カンの残り体力は……どうやら、残り1だね。沼と同化した事によって、魔素毒によるダメージが寸前のところで止まって、1だけ〝残っちゃった〟みたいだね。ただこれだと……転生出来ないかもしれないね』
「……え?」
『残り体力が1だろうが、ダメージを受けなければ転生条件を満たせないんだよ。では、沼と化したカンにどうやってダメージを与えると言うのかい?』
「……ましゃか?」
悪い予感が、カンの脳裏を過ぎる。現時点も含めて、カンの脳などありはしないのだが。
『うん、何だかんだと応援して励ましたんだけど。此処でカンの旅はお終いと言うことかな。だから、廃缶にならない様に気をつけてと言っておいたのになぁ、全く。まぁ、末長く沼と同化して、平和に過ごしてよ』
「そんなの嘘カァアアアアン!?」
"カンは、メンタルにダメージ1を受けた"
"カンの体力は0になった"
「ということで、おかえり」
「……どう言うことカァアン!?」
これからずっと沼と同化し続けると言うことに絶望し、心の折れたカンのメンタルに、精神的ダメージ〝1〟が与えられた結果、転生条件を満たした為にイチカの書斎にある机の上の空き缶に転生して戻ってきたのだった。
「心が折れれば、そのショックでダメージが1ぐらい入ると思ってさ。その為の僕の言葉、もとい精神口撃だったんだよ」
「はぁあああああ!? 釈然とはしないが、ありがとうございカァアァアアアン!」
「あ、ちなみに沼と完全に同化して、自我を失っちゃうと、精神という概念すらなくなるから、そうとう危機一髪だったね。まぁ、間に合わなかったら、カンの物語はバッドエンドルートとして打ち切りとする予定だったけどね」
手元にあるノートパソコンのキーボードを、軽快に叩きながらイチカは楽しそうに、カンにそう伝える。
「……はぁあああああ!? 打ち切りって!? それより、自我を失うとか初耳カァアアアアン!?」
「動画に加えて、カンを題材に小説も書いててさ。でも、まだまだ、続くみたいだし、打ち切りはしないから安心しなよ」
「……本当に、鬼畜の所業よな」
「あ、そうだ……おぉ、カンよ。転生するとはなさけない」
「そこから、また始まるのカァン!?」
「当たり前でしょ、また転生しちゃったんだし。お、そうだった。多分、そろそろ……」
何かあるのか、イチカはキーボードを叩くのを止めると、人差し指を立てて天を指差した。
「何なのだ?」
"カンは、【魔沼ヨゴレの呪い】にかかった!"
不穏なBGMとともに、カンに呪いの声が降りかかった。
「デロデロデッデデン♪ これこれ。この効果音が、呪われた感じを見事に演出するよね」
「唐突に呪われた!? 何故カァアアアアン!?」
「今回、色々空き缶の枠を超えた所為で、見事に呪いにかかったみたいだね」
「みたいだねって……相変わらず軽いのだな」
「さぁ、成分表示を見てごらんよ」
・・・・・・・
名前:カン
種族:空き缶(Lv.6) +1UP!
体力:15(最大15) +1UP!
ちから:0
すばやさ:0
かたさ:2
まりょく:1 +1UP!
※補正
『魔沼ヨゴレの呪い』効果により魔力増加(+1) NEW!
技能:
言語理解
常時発動M型(Lv.5) +1UP!
熱耐性(Lv.1)
寒耐性(Lv.1)
ヨゴレ耐性(Lv.2) +1UP!
状態:
魔沼ヨゴレの呪い(Lv.1) NEW!
現在地:
イチカの書斎
・・・・・・・
「ヨゴレ耐性もレベルあがったのだな。状態が呪い……?」
「それだけかい?」
イチカは、カンを生暖かい目で見守っていた。
「ん?……んん!?」
そして、カンは重大な自身の変化に気が付いた。
「魔力がぁあああああ!? 〝1〟ぃいいいいい!? 何故ぇえええ!?」
カンの、喜びと困惑が入り混じった叫びが、イチカの書斎に響き渡るのだった。
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