3 / 165
第一章 幕開け
追憶
しおりを挟む
これは夢だろうか
「ねぇ、一緒にあーそーぼー!」
声が聞こえた方に顔を向けると、自分と同じ歳くらいの男の子が満面の笑みを浮かべていた。
「……いいよ」
私は、父さんの仕事の関係で結構頻繁に引越しをしていた。それにハーフだった為か、髪の色は淡い朱色で瞳は碧眼だった。だからだろう、怖がって周りの子供もほとんど寄ってこなかった。
自分から声をかけて行けばよかったのだろうが、今と変わらず当時から緊張しやすかったのだ。
そんな中、一人で砂場で遊んでいるところに、この男の子は私に声をかけてきたのだ。
この公園の近くに住んでいるらしく、よく母親に遊びに連れてきてもらっているそうだ。父親も時々仕事場からここへ来ると言っていた。
何回か遊ぶうちに、私はこの子と遊ぶのが、いつの間にかすごく楽しみになっていた。
「今日は、なにしてあそぶー?」
何しようかなぁと考えていると、ふとそう言えば名前を知らないことに気がついた。
「ねぇ、あなたのお名前って、なんていうの?」
「僕のおなまえは……」
男の子が名前を喋ろうとした瞬間、
「きゃー!」
「なにやってんだあんた! バットなんか振り回して危ねぇだろ!」
「正気じゃねぇぞ! 警察! 警察呼べ!」
大人の人が大きな声で叫んでいるのが聞こえて、そっちに顔を向けるとバットを振り回しながらフラフラこっちに向かってくる人が見えた。
ちょうど私の母親は、バット男を挟む形で反対側ベンチで座っていた為、慌てた顔でこっちに向かっていた。
だけど、すでに私の目の前にはバット男が立っていた。
振り上げたバットが、ゆっくりと近づいてくるのが、見えた。
(あぁ、わたしまたダメなんだ……)
「うわあぁあああ!」
いきなり大きな衝撃と共に、私は横にゴロゴロ転がった。気が付くと一緒にあの男の子も転がっていた。
「ふざけんなよ! なんだよバット男め! 怖くなんかないぞ!」
目の前に、あの男の子の背中があった。
バット男が何か呻きながら、男の子を蹴飛ばしてしまった。
「ぎゃふ!」
男の子はゴロゴロ転がって、動かなくなってしまった。
遠くから、母親の悲鳴が聞こえる。それでも、私の身体は動いてくれなかった。怖くて、全く足も動いてくれない。
再びバットを振り上げた時、目の前の男が苦悶の声を上げた。
「ぐあっ!」
バット男の顔に砂がかけられて、目を抑えていた。
「僕は絶対……倒れないぞ!……わるもんなんかに……倒れてなんかやるもんか!」
男の子が、わたしの前に再び立っていた。私にはその背中がとても大きく見えた。
バット男が目を抑えながら、片手でバットを振り上げて、私達に今度こそ振り下ろそうとした。
「うちの息子に何しとんじゃー!」
いきなり目の前にいたバット男が、横へ吹っ飛んだ。がっしりした筋肉の塊みたいな男の人が、バット男に体当たりしたのだ。
冗談みたいに地面をゴロゴロ転がりボロボロになっていたバット男を、数人の男の人が押さえつけていた。
「大丈夫か!? 病院いくぞ!」
筋肉の塊みたいな人が、ぐったりした男の子を抱えながら、こっちを向いた。
「お嬢ちゃんも、大丈夫かい? 見た感じは怪我はなさそうだが、お父さんかお母さんはいるかい?」
私は、こっちに泣きながら走ってきていた母親を指差した。
「よかったよかった。ったくうちのヒーロー君は無茶しやがってからに」
「ヒロ君?」
「ハハハ! 怪我治ったら、またうちのヒーローとあそんでやってな!」
結局あの事件の後は、親があの公園に連れて行ってくれなくなって、あの男の子とは会えなくなったしまった。あの後、私はすぐに次の場所に親の仕事の都合で引っ越してしまったので、助けてくれたお礼さえ言えなかった。
それから高校ニ年になって、この街に親の転勤でまた戻ってきた。だけどあの公園の場所は覚えてなくて行けていない。
転校した高校では、初日の挨拶で緊張していきなり噛んでしまって恥ずかしかったけど、校内を案内してくれた富東君とはちゃんと話せたし、少し安心した。
異変は案内も終わり教室に帰ってきて、富東君と別れた直後だった。
足元から変な模様が浮き出てきて円状に広がり光り出した。
「えっ!? ちょっ!? なになに!?」
私の声で振り返った富東君が叫んだ。
「何かおかしい! そこから離れろ!」
「無理なの! 足が動かない!」
訳がわからない状況に頭が完全にパニックになってしまい、その場に座り込んでしまった。そして、身体がその光の模様の中に沈み始めたのを感じた。
「イヤ!……なに?……どうなってるのよ……」
身体も動かず、どんどん光の中に沈み出し、もう心が折れてしまった。そのせいだろうか。つい呟いてしまった。
「……助けて……ヒロ君……」
「ふっざけるなー! くそったれ! なんなんだよ! 手を出せ柊さん!」
いきなり怒り出した富東君に言われ手を出すと、出した手を掴まれ引っ張られた。すると光の中への身体の沈み込みが止まっていた。だけど富東君が、突然叫びながら吹っ飛んでしまった。
それでも再び立ち上がり、また繰り返した。
「もういいから!……もういいよ……もう起き上がらなくていいから……」
私は、もう諦めていた。だからもう、立ち上がって欲しくなかった。それでも、彼は叫んだ。
「俺がよくねぇんだよ! そんなわけもわからんもんに、俺が倒れるわけねぇだろぉ!」
薄れゆく意識の中で、遠い記憶の中にいた私を護ってくれた男の子と富東君が重なった。再び富東君の叫びが聞こえた直後に激しい光とともに完全に意識を失った。
意識が戻り、何があったのか思い出そうとするも、強い光を受けたショックなのか直前の記憶が曖昧になっている。
富東君が助けてくれようとしてくれたとこは覚えているが、何かとても会いたかった人に会えたような気がする。
誰の事だろうと思った時に、声が聞こえてきた。
「ようこそおいで下さいました、勇者様。魔王を倒しこの世界をお救いください」
私はまだ夢の中にいるのだろうか?
「ねぇ、一緒にあーそーぼー!」
声が聞こえた方に顔を向けると、自分と同じ歳くらいの男の子が満面の笑みを浮かべていた。
「……いいよ」
私は、父さんの仕事の関係で結構頻繁に引越しをしていた。それにハーフだった為か、髪の色は淡い朱色で瞳は碧眼だった。だからだろう、怖がって周りの子供もほとんど寄ってこなかった。
自分から声をかけて行けばよかったのだろうが、今と変わらず当時から緊張しやすかったのだ。
そんな中、一人で砂場で遊んでいるところに、この男の子は私に声をかけてきたのだ。
この公園の近くに住んでいるらしく、よく母親に遊びに連れてきてもらっているそうだ。父親も時々仕事場からここへ来ると言っていた。
何回か遊ぶうちに、私はこの子と遊ぶのが、いつの間にかすごく楽しみになっていた。
「今日は、なにしてあそぶー?」
何しようかなぁと考えていると、ふとそう言えば名前を知らないことに気がついた。
「ねぇ、あなたのお名前って、なんていうの?」
「僕のおなまえは……」
男の子が名前を喋ろうとした瞬間、
「きゃー!」
「なにやってんだあんた! バットなんか振り回して危ねぇだろ!」
「正気じゃねぇぞ! 警察! 警察呼べ!」
大人の人が大きな声で叫んでいるのが聞こえて、そっちに顔を向けるとバットを振り回しながらフラフラこっちに向かってくる人が見えた。
ちょうど私の母親は、バット男を挟む形で反対側ベンチで座っていた為、慌てた顔でこっちに向かっていた。
だけど、すでに私の目の前にはバット男が立っていた。
振り上げたバットが、ゆっくりと近づいてくるのが、見えた。
(あぁ、わたしまたダメなんだ……)
「うわあぁあああ!」
いきなり大きな衝撃と共に、私は横にゴロゴロ転がった。気が付くと一緒にあの男の子も転がっていた。
「ふざけんなよ! なんだよバット男め! 怖くなんかないぞ!」
目の前に、あの男の子の背中があった。
バット男が何か呻きながら、男の子を蹴飛ばしてしまった。
「ぎゃふ!」
男の子はゴロゴロ転がって、動かなくなってしまった。
遠くから、母親の悲鳴が聞こえる。それでも、私の身体は動いてくれなかった。怖くて、全く足も動いてくれない。
再びバットを振り上げた時、目の前の男が苦悶の声を上げた。
「ぐあっ!」
バット男の顔に砂がかけられて、目を抑えていた。
「僕は絶対……倒れないぞ!……わるもんなんかに……倒れてなんかやるもんか!」
男の子が、わたしの前に再び立っていた。私にはその背中がとても大きく見えた。
バット男が目を抑えながら、片手でバットを振り上げて、私達に今度こそ振り下ろそうとした。
「うちの息子に何しとんじゃー!」
いきなり目の前にいたバット男が、横へ吹っ飛んだ。がっしりした筋肉の塊みたいな男の人が、バット男に体当たりしたのだ。
冗談みたいに地面をゴロゴロ転がりボロボロになっていたバット男を、数人の男の人が押さえつけていた。
「大丈夫か!? 病院いくぞ!」
筋肉の塊みたいな人が、ぐったりした男の子を抱えながら、こっちを向いた。
「お嬢ちゃんも、大丈夫かい? 見た感じは怪我はなさそうだが、お父さんかお母さんはいるかい?」
私は、こっちに泣きながら走ってきていた母親を指差した。
「よかったよかった。ったくうちのヒーロー君は無茶しやがってからに」
「ヒロ君?」
「ハハハ! 怪我治ったら、またうちのヒーローとあそんでやってな!」
結局あの事件の後は、親があの公園に連れて行ってくれなくなって、あの男の子とは会えなくなったしまった。あの後、私はすぐに次の場所に親の仕事の都合で引っ越してしまったので、助けてくれたお礼さえ言えなかった。
それから高校ニ年になって、この街に親の転勤でまた戻ってきた。だけどあの公園の場所は覚えてなくて行けていない。
転校した高校では、初日の挨拶で緊張していきなり噛んでしまって恥ずかしかったけど、校内を案内してくれた富東君とはちゃんと話せたし、少し安心した。
異変は案内も終わり教室に帰ってきて、富東君と別れた直後だった。
足元から変な模様が浮き出てきて円状に広がり光り出した。
「えっ!? ちょっ!? なになに!?」
私の声で振り返った富東君が叫んだ。
「何かおかしい! そこから離れろ!」
「無理なの! 足が動かない!」
訳がわからない状況に頭が完全にパニックになってしまい、その場に座り込んでしまった。そして、身体がその光の模様の中に沈み始めたのを感じた。
「イヤ!……なに?……どうなってるのよ……」
身体も動かず、どんどん光の中に沈み出し、もう心が折れてしまった。そのせいだろうか。つい呟いてしまった。
「……助けて……ヒロ君……」
「ふっざけるなー! くそったれ! なんなんだよ! 手を出せ柊さん!」
いきなり怒り出した富東君に言われ手を出すと、出した手を掴まれ引っ張られた。すると光の中への身体の沈み込みが止まっていた。だけど富東君が、突然叫びながら吹っ飛んでしまった。
それでも再び立ち上がり、また繰り返した。
「もういいから!……もういいよ……もう起き上がらなくていいから……」
私は、もう諦めていた。だからもう、立ち上がって欲しくなかった。それでも、彼は叫んだ。
「俺がよくねぇんだよ! そんなわけもわからんもんに、俺が倒れるわけねぇだろぉ!」
薄れゆく意識の中で、遠い記憶の中にいた私を護ってくれた男の子と富東君が重なった。再び富東君の叫びが聞こえた直後に激しい光とともに完全に意識を失った。
意識が戻り、何があったのか思い出そうとするも、強い光を受けたショックなのか直前の記憶が曖昧になっている。
富東君が助けてくれようとしてくれたとこは覚えているが、何かとても会いたかった人に会えたような気がする。
誰の事だろうと思った時に、声が聞こえてきた。
「ようこそおいで下さいました、勇者様。魔王を倒しこの世界をお救いください」
私はまだ夢の中にいるのだろうか?
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
戦争から帰ってきたら、俺の婚約者が別の奴と結婚するってよ。
隣のカキ
ファンタジー
国家存亡の危機を救った英雄レイベルト。彼は幼馴染のエイミーと婚約していた。
婚約者を想い、幾つもの死線をくぐり抜けた英雄は戦後、結婚の約束を果たす為に生まれ故郷の街へと戻る。
しかし、戦争で負った傷も癒え切らぬままに故郷へと戻った彼は、信じられない光景を目の当たりにするのだった……
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
子育て失敗の尻拭いは婚約者の務めではございません。
章槻雅希
ファンタジー
学院の卒業パーティで王太子は婚約者を断罪し、婚約破棄した。
真実の愛に目覚めた王太子が愛しい平民の少女を守るために断行した愚行。
破棄された令嬢は何も反論せずに退場する。彼女は疲れ切っていた。
そして一週間後、令嬢は国王に呼び出される。
けれど、その時すでにこの王国には終焉が訪れていた。
タグに「ざまぁ」を入れてはいますが、これざまぁというには重いかな……。
小説家になろう様にも投稿。
私の家族はハイスペックです! 落ちこぼれ転生末姫ですが溺愛されつつ世界救っちゃいます!
りーさん
ファンタジー
ある日、突然生まれ変わっていた。理由はわからないけど、私は末っ子のお姫さまになったらしい。
でも、このお姫さま、なんか放置気味!?と思っていたら、お兄さんやお姉さん、お父さんやお母さんのスペックが高すぎるのが原因みたい。
こうなったら、こうなったでがんばる!放置されてるんなら、なにしてもいいよね!
のんびりマイペースをモットーに、私は好きに生きようと思ったんだけど、実は私は、重要な使命で転生していて、それを遂行するために神器までもらってしまいました!でも、私は私で楽しく暮らしたいと思います!
【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜
福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。
彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。
だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。
「お義姉さま!」 . .
「姉などと呼ばないでください、メリルさん」
しかし、今はまだ辛抱のとき。
セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。
──これは、20年前の断罪劇の続き。
喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。
※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。
旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』
※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。
※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。
英雄になった夫が妻子と帰還するそうです
白野佑奈
恋愛
初夜もなく戦場へ向かった夫。それから5年。
愛する彼の為に必死に留守を守ってきたけれど、戦場で『英雄』になった彼には、すでに妻子がいて、王命により離婚することに。
好きだからこそ王命に従うしかない。大人しく離縁して、実家の領地で暮らすことになったのに。
今、目の前にいる人は誰なのだろう?
ヤンデレ激愛系ヒーローと、周囲に翻弄される流され系ヒロインです。
珍しくもちょっとだけ切ない系を目指してみました(恥)
ざまぁが少々キツイので、※がついています。苦手な方はご注意下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる