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第39話 衝撃の雷光
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「ドゴーンっ!!!!!」
再度、閃光が走り、今度は音と共に衝撃波が窓に伝わる。
ビリビリと硝子が鳴り、今にも割れそうだ。
さっきよりも近い。
俺はエイミアの腕から飛び降り、アイラの後を追う。
な、何が起ってるんだ?
アイラっ!
大丈夫か?
「ドゴーンっ!!!!!」
俺が扉を抜け、外に出たとき、三度目の閃光が走った。
そして、一筋のイナズマが、地面に直撃しているのが見えた。
アイラは、そのイナズマを避けたのか、直撃した地面の側で片膝をついていた。
地面は衝撃でボーリングの球ほどにえぐれ、焦げたのか土が黒く変色している。
「くっ!」
アイラは素早く立ち上がると、一点をにらみつけた。
その視線の先には、痩せ型の騎士が一人、余裕の笑みを浮かべながら立っている。
んっ?
あ、あれって、レオンハルトか?
うん……、間違いない。
王宮でヘレンに求婚していた、雷光レオンハルト将軍だ。
「さすがに旨く避けるものだな……、アイラ」
「……、……」
「僕の雷撃がこうも避けられるのは初めてだよ」
「……、……」
レオンハルトの口調は、皮肉っぽい響きを漂わせている。
王宮のときは、あんなに誠実そうな青年だったのに、今のレオンハルトにはその面影はない。
「まあ、いくら避けるのが旨くても無駄だけどね。君は僕の雷撃の着弾点を予測して避けているのだろうけど、いつまでそれが続くかな……?」
「……、……」
レオンハルトはそう言うと、握った右手を高々と掲げた。
「ハアっ!」
気合い声とともにその腕を振り下ろすレオンハルト……。
すると、その拳の先から、一筋の閃光が放たれた。
「ドゴーンっ!!!!!」
閃光とともに、アイラは横っ飛びした。
片腕をついて受け身をとると、側転の要領で一回転し、また、片膝をついた。
「ふふふっ……。今度はそっちに飛んだか。大きく外しちゃったよ」
「……、……」
レオンハルトは雷撃があらぬ方向に逸れても、余裕の笑みを崩さない。
一方、アイラの方は、旨く避けているとは言え、表情からは必死な様子が見て取れる。
「何の音だ?」
「大きな音だったべ……」
「……、……」
「雷様でも落ちたかのう?」
「……、……」
雷撃の衝撃に驚いたのか、村の皆が、ぞろぞろと外に出てきた。
定食屋のおばさんも、驚いたような顔をしている。
「ホロン村の皆さんっ! 僕は、マール公国のレオンハルト将軍だ。お騒がせして申し訳ない」
「……、……」
「今、鳴った音は、僕の雷撃のせいだ。だけど、僕は罪のない皆さんに危害を加えるつもりはない。不安かもしれないが、少しの間だけ我慢して、家に入っていて下さい」
「……、……」
「すぐにロマーリア王国に楯突いた逆賊どもを退治して、皆さんを安心させてあげますからね。僕は、ルメール宰相に依頼されてここにいる。だから、心配しなくてもいいですよ」
「……、……」
「えっ、逆賊って、誰だって? それは、そこにいる武闘家アイラと薬屋エイミア、逆臣ブラン……。そして……、占い師ヘレンだっ!」
「……、……」
戸外に出た村人は、一様にざわついた。
「エイミアちゃんが逆賊?」
「アイラって、武闘は強いけど、本当は優しいわっ!」
「あの大人しいヘレンが逆賊なんて、ありえんのう……」
「……、……」
「ぶ、ブランって、あの、最近薬屋にいる愛想の良い人かい?」
口々に不平を訴える村人達……。
そうだよ、逆賊なわけないだろうっ!
大体、どうしちゃったんだ、レオンハルト?
ルメール宰相に依頼されたって、どういうことだ?
……って、ま、まさか!
「村の皆さん……。危険ですから、すぐに家に入って下さい」
「……、……」
「私達は逆賊ではありませんが、これは私達とレオンハルト将軍の間の問題です。良いと言うまで、絶対に外に出ないで下さいっ!」
「……、……」
ヘレンが、こんな大声が出せるのかと思うほどの大音声で、村人に訴えた。
靴屋の奥さんは、それを聞いて慌てて店に引っ込む。
他の村人も、怪訝そうな顔をしながらも、家に入っていく……。
「ふふふっ……、ヘレン。逆賊だよ、君たちは……。警備隊に捕らえられたのに逃げちゃったんだからね」
「レオンハルト将軍……」
「残念だよ……、逆賊になんてなってしまって。僕は、君を愛していたからね」
「今のあなたは、普通ではないわ。だから、何を言っても、私はそれを信じたりはしないっ!」
「普通ではない? そんなことはないよ。僕はいつも通りさ。さっきの雷撃も見てくれたろう?」
「私には、あなたの魂を覆っているネズミ色の膜が見える。レオンハルト将軍……、あなたは裏切りのオーブに操られているのよ」
「あははっ……。何だい、その裏切りのオーブってのは? 僕のオーブは雷のオーブ。雷のオーブは、いつも通り雷撃を放ってくれている。妙な言いがかりをつけてもらっては困るよ」
「……、……」
……って、ヘレン、そう言うことか!
だから、思い悩んでいたのか。
それにしても、オーブごと操られちまうなんて……。
そう言えば、ニックが言っていたっけ。
光と闇のオーブは、精霊のオーブより格が上だ……、って。
だけど、あんなに好きだと言っていたヘレンの言うことさえ聞かないのか。
裏切りのオーブ……、なんて卑劣で厄介な相手なんだ。
「サアっ!」
突如、ヘレンとの話に気が取られていたレオンハルトに、アイラが飛びかかった。
は、速いっ!
アイラの膝が、レオンハルトの顔面を捉え……。
「くっ……」
アイラ、渾身の飛び膝蹴りは、空を斬った。
俺には当ったかに見えたけど、レオンハルトはいつの間にか体を入れ替え、アイラの背後をとっている。
そして、アイラの背中を足の裏で蹴飛ばし、右手を高く掲げた。
アイラは前につんのめりながらも、振り向く……。
「ハアっ!」
レオンハルトの右腕が振り下ろされる。
あ、アイラっ!
「サアっ!」
「ドゴーンっ!!!!!」
閃光とともに、レオンハルトの拳から雷撃が繰り出される。
アイラは、危機一髪で、横っ飛びに雷撃を避けた。
余裕がなかったのか、今度は前転の要領で受け身をとると、起き上がりざま大きく飛び退いた。
「ふふふっ……。話の途中に割って入って来るとは、無粋だねえ……、アイラ」
「ふんっ、戦いの最中に隙を見せてるおまえが悪いんだろう?」
「まあ、そうだね。だけど、君の攻撃は当らなかっただろう? 武闘の達人、アイラでもね」
「……、……」
「僕は、武闘や剣技はまったくの素人だよ。だけど、雷のオーブの御蔭で、高速で移動することが可能なのさ。そう……、まるでイナズマのように素早く動けるんだ」
「確かに、あんたの蹴りは素人のそれだったよ」
「あははっ……、そうだよ。でも、僕には雷撃がある。何者をも撃ち砕く、雷撃がね……」
「くっ……」
レオンハルトは、高らかに笑ってみせた。
アイラは、その高慢な顔をみらみつけると、素早く額当てを外して、右手の甲に巻き付けた。
「ふふふっ……。その自慢の裏拳が僕に当るかな?」
「減らず口は、そのくらいにして、雷撃を撃って来い。次は、キッチリ叩き込んでやる」
「あははっ……。そうか、そう言うことか」
「……、……」
「君が僕を挑発するのは、ヘレン達を雷撃の餌食にさせないためだね?」
「……、……」
「だけど、そうはいかないよ。別に、誰から殺しても、僕には関係ないからさ……」
「……、……」
レオンハルトは、ヘレンとその後ろにいるエイミア、ブランに向き直る。
そして、握った右手を高々と掲げた。
「や、やめろっ!」
アイラが叫びながらレオンハルトに向かっていく。
「ハアっ!」
レオンハルトの腕が振り下ろされ、拳から閃光が放たれる。
「ドゴーンっ!!!!!」
再度、閃光が走り、今度は音と共に衝撃波が窓に伝わる。
ビリビリと硝子が鳴り、今にも割れそうだ。
さっきよりも近い。
俺はエイミアの腕から飛び降り、アイラの後を追う。
な、何が起ってるんだ?
アイラっ!
大丈夫か?
「ドゴーンっ!!!!!」
俺が扉を抜け、外に出たとき、三度目の閃光が走った。
そして、一筋のイナズマが、地面に直撃しているのが見えた。
アイラは、そのイナズマを避けたのか、直撃した地面の側で片膝をついていた。
地面は衝撃でボーリングの球ほどにえぐれ、焦げたのか土が黒く変色している。
「くっ!」
アイラは素早く立ち上がると、一点をにらみつけた。
その視線の先には、痩せ型の騎士が一人、余裕の笑みを浮かべながら立っている。
んっ?
あ、あれって、レオンハルトか?
うん……、間違いない。
王宮でヘレンに求婚していた、雷光レオンハルト将軍だ。
「さすがに旨く避けるものだな……、アイラ」
「……、……」
「僕の雷撃がこうも避けられるのは初めてだよ」
「……、……」
レオンハルトの口調は、皮肉っぽい響きを漂わせている。
王宮のときは、あんなに誠実そうな青年だったのに、今のレオンハルトにはその面影はない。
「まあ、いくら避けるのが旨くても無駄だけどね。君は僕の雷撃の着弾点を予測して避けているのだろうけど、いつまでそれが続くかな……?」
「……、……」
レオンハルトはそう言うと、握った右手を高々と掲げた。
「ハアっ!」
気合い声とともにその腕を振り下ろすレオンハルト……。
すると、その拳の先から、一筋の閃光が放たれた。
「ドゴーンっ!!!!!」
閃光とともに、アイラは横っ飛びした。
片腕をついて受け身をとると、側転の要領で一回転し、また、片膝をついた。
「ふふふっ……。今度はそっちに飛んだか。大きく外しちゃったよ」
「……、……」
レオンハルトは雷撃があらぬ方向に逸れても、余裕の笑みを崩さない。
一方、アイラの方は、旨く避けているとは言え、表情からは必死な様子が見て取れる。
「何の音だ?」
「大きな音だったべ……」
「……、……」
「雷様でも落ちたかのう?」
「……、……」
雷撃の衝撃に驚いたのか、村の皆が、ぞろぞろと外に出てきた。
定食屋のおばさんも、驚いたような顔をしている。
「ホロン村の皆さんっ! 僕は、マール公国のレオンハルト将軍だ。お騒がせして申し訳ない」
「……、……」
「今、鳴った音は、僕の雷撃のせいだ。だけど、僕は罪のない皆さんに危害を加えるつもりはない。不安かもしれないが、少しの間だけ我慢して、家に入っていて下さい」
「……、……」
「すぐにロマーリア王国に楯突いた逆賊どもを退治して、皆さんを安心させてあげますからね。僕は、ルメール宰相に依頼されてここにいる。だから、心配しなくてもいいですよ」
「……、……」
「えっ、逆賊って、誰だって? それは、そこにいる武闘家アイラと薬屋エイミア、逆臣ブラン……。そして……、占い師ヘレンだっ!」
「……、……」
戸外に出た村人は、一様にざわついた。
「エイミアちゃんが逆賊?」
「アイラって、武闘は強いけど、本当は優しいわっ!」
「あの大人しいヘレンが逆賊なんて、ありえんのう……」
「……、……」
「ぶ、ブランって、あの、最近薬屋にいる愛想の良い人かい?」
口々に不平を訴える村人達……。
そうだよ、逆賊なわけないだろうっ!
大体、どうしちゃったんだ、レオンハルト?
ルメール宰相に依頼されたって、どういうことだ?
……って、ま、まさか!
「村の皆さん……。危険ですから、すぐに家に入って下さい」
「……、……」
「私達は逆賊ではありませんが、これは私達とレオンハルト将軍の間の問題です。良いと言うまで、絶対に外に出ないで下さいっ!」
「……、……」
ヘレンが、こんな大声が出せるのかと思うほどの大音声で、村人に訴えた。
靴屋の奥さんは、それを聞いて慌てて店に引っ込む。
他の村人も、怪訝そうな顔をしながらも、家に入っていく……。
「ふふふっ……、ヘレン。逆賊だよ、君たちは……。警備隊に捕らえられたのに逃げちゃったんだからね」
「レオンハルト将軍……」
「残念だよ……、逆賊になんてなってしまって。僕は、君を愛していたからね」
「今のあなたは、普通ではないわ。だから、何を言っても、私はそれを信じたりはしないっ!」
「普通ではない? そんなことはないよ。僕はいつも通りさ。さっきの雷撃も見てくれたろう?」
「私には、あなたの魂を覆っているネズミ色の膜が見える。レオンハルト将軍……、あなたは裏切りのオーブに操られているのよ」
「あははっ……。何だい、その裏切りのオーブってのは? 僕のオーブは雷のオーブ。雷のオーブは、いつも通り雷撃を放ってくれている。妙な言いがかりをつけてもらっては困るよ」
「……、……」
……って、ヘレン、そう言うことか!
だから、思い悩んでいたのか。
それにしても、オーブごと操られちまうなんて……。
そう言えば、ニックが言っていたっけ。
光と闇のオーブは、精霊のオーブより格が上だ……、って。
だけど、あんなに好きだと言っていたヘレンの言うことさえ聞かないのか。
裏切りのオーブ……、なんて卑劣で厄介な相手なんだ。
「サアっ!」
突如、ヘレンとの話に気が取られていたレオンハルトに、アイラが飛びかかった。
は、速いっ!
アイラの膝が、レオンハルトの顔面を捉え……。
「くっ……」
アイラ、渾身の飛び膝蹴りは、空を斬った。
俺には当ったかに見えたけど、レオンハルトはいつの間にか体を入れ替え、アイラの背後をとっている。
そして、アイラの背中を足の裏で蹴飛ばし、右手を高く掲げた。
アイラは前につんのめりながらも、振り向く……。
「ハアっ!」
レオンハルトの右腕が振り下ろされる。
あ、アイラっ!
「サアっ!」
「ドゴーンっ!!!!!」
閃光とともに、レオンハルトの拳から雷撃が繰り出される。
アイラは、危機一髪で、横っ飛びに雷撃を避けた。
余裕がなかったのか、今度は前転の要領で受け身をとると、起き上がりざま大きく飛び退いた。
「ふふふっ……。話の途中に割って入って来るとは、無粋だねえ……、アイラ」
「ふんっ、戦いの最中に隙を見せてるおまえが悪いんだろう?」
「まあ、そうだね。だけど、君の攻撃は当らなかっただろう? 武闘の達人、アイラでもね」
「……、……」
「僕は、武闘や剣技はまったくの素人だよ。だけど、雷のオーブの御蔭で、高速で移動することが可能なのさ。そう……、まるでイナズマのように素早く動けるんだ」
「確かに、あんたの蹴りは素人のそれだったよ」
「あははっ……、そうだよ。でも、僕には雷撃がある。何者をも撃ち砕く、雷撃がね……」
「くっ……」
レオンハルトは、高らかに笑ってみせた。
アイラは、その高慢な顔をみらみつけると、素早く額当てを外して、右手の甲に巻き付けた。
「ふふふっ……。その自慢の裏拳が僕に当るかな?」
「減らず口は、そのくらいにして、雷撃を撃って来い。次は、キッチリ叩き込んでやる」
「あははっ……。そうか、そう言うことか」
「……、……」
「君が僕を挑発するのは、ヘレン達を雷撃の餌食にさせないためだね?」
「……、……」
「だけど、そうはいかないよ。別に、誰から殺しても、僕には関係ないからさ……」
「……、……」
レオンハルトは、ヘレンとその後ろにいるエイミア、ブランに向き直る。
そして、握った右手を高々と掲げた。
「や、やめろっ!」
アイラが叫びながらレオンハルトに向かっていく。
「ハアっ!」
レオンハルトの腕が振り下ろされ、拳から閃光が放たれる。
「ドゴーンっ!!!!!」
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