51 / 51
番外編
51.まだ恋を知らない(ローレン視点)
しおりを挟む
一章が始まる前のお話、
ローレン視点
ーーーーーーーーーーーーー
「感謝の気持ちを込めて、寄付するんですよ」
礼拝の前、母から銅貨を一枚渡されるようになったのはちょうど、十三歳になった時だった。多分、背も伸びて神父たちが持つ募金箱に、背伸びせずに入れられるようになったからだ。少し、大人になったような気がして嬉しかった。
礼拝が終わると、銅貨を握りしめて出口の扉を見遣る。
誰の募金箱に入れようか…?どうせなら、感謝されたい。喜んでくれる人がいい。俺は端から順に、品定めを始めた。
身廊を出口に向かって歩いて行くと、愛想の良い母はたくさんの人に声をかけられる。
「エドガー夫人、お久しぶりです!まあまあ、ローレン!大きくなったわね~!」
母に声を掛けた恰幅の良い婦人は、俺を挟んで母と歩き出した。俺は少し、嫌な予感がした。
誰の募金箱に入れるか選ぼうと思っていたのに、間に挟まれたら選べない…。このまま、真っ直ぐ正面の箱に入れるしかないじゃないか…。俺は少し、いやかなりがっかりして、そのあとは下を向いて歩いていた。
募金箱の前に来ると、静かに一礼する。俺がちょうど、箱に銅貨を入れようとした瞬間、隣の募金箱から高い声が聞こえた。ここは修道院が運営しており、神父たちは皆、男性のはずだが…。
「ありがとうございます!」
彼は修道士ではない、普通の服を着た少年だった。いや、清掃用のエプロンをつけているから…下男なのだろう。背も俺より低く小さい。十歳くらいかもしれない。
お辞儀をした彼が、顔を上げたのを見て俺はハッとした。アーモンド型の目は少し明るめのダークブラウン。ふさふさの髪は光に照らされて輝いて見えた。小ぶりな鼻と、小さな唇。白い頬は丸くて、ほんのりピンク色…。なんだか小さい、動物みたいだ。
「ノア!相変わらず小さいのね…?ちゃんと食べてるの?」
「はい…。寄付のおかげです、ありがとうございます」
おばさんの声かけに、また彼は頭を下げる。
ああ…、だからどの箱に入れるか、自分で決めたかったのに…。彼の募金箱なら難なく銅貨を入れられただろう。今日はついてない…。
『ノア』と呼ばれた彼は、隣の自分には気が付かない。俺も母に促されて、出口へ向かった。
「今の、ほら、例の子よ…」
「例の…?」
おばさんは母に小声で話しかけた。
「親が残した借金を払いながら教会で暮らしてるのよ。まだ小さいのに、可哀想でしょう…?だから私、あの子に寄付すると決めてるの」
「まぁ…」
その話を聞いた母は、弟のルカをぎゅっと抱きしめた。俺も信じられない気持ちで、まだ出口に立っている『ノア』を振り返る。
あんなに小さいのに働きながら、借金を返してる…?まさか、信じられない…。まだ、十歳前後なら親がいなければ何も出来ないし、心細いはずだ。
俺だってそうだ。二年前に弟が生まれて、父と母の興味関心愛情が全て弟に向かった時、居場所が無くなるんじゃないか、という恐怖に襲われたのだ。それなのに彼は失う物さえ持ち合わせていない…。
次の寄付は絶対、彼にしようと決めた。
****
「ルカいれるー!」
「ルカは届かないだろ。それにお金を口に入れたら危ないし…」
週末の礼拝の終わり、寄付の列に並んでいたら、弟のルカが騒ぎ始めた。最近どうも、俺の真似をしたがるのだ。
「じゃあ母上に聞いて…」
「いやっ!」
ルカはみるみる顔を赤くして泣き出した。母に言ったらやらせて貰えないと知っていて…賢い弟に舌を巻いた。周囲は「泣かせるな」という目で俺を見ている。
もう、『ノア』まであと二人…。『ノア』にもこの小さい弟を俺が泣かせたと誤解されたくなかったから、仕方なく、ルカを抱き上げて『ノア』の前に立った。
ルカは満面の笑顔で、ノアの持つ募金箱へ銅貨を入れる。
「ありがとうございます」
ノアはいつもと変わらない態度でルカにお礼を言って頭を下げた。ルカは大人に対する対応と同じ対応がむしろ嬉しかったようだ。
「かあさまっ!出来たー!」
ルカは俺の腕の中で、嬉々として叫んだ。隣の募金箱に寄付を入れた母は、満面の笑顔でルカを抱き上げた。
「ルカ、立派だったわ!」
「はいっ!」
二人は頬ずりして、そのまま出口へ向かった。俺はその間、『ノア』をずっと見つめていた。彼から目が逸らせなかったのだ。
彼は母とルカをじっと見つめていた。ダークブラウンの瞳はゆらゆらと揺れている。そして唇をきゅっと引き結ぶと、目を伏せた。
傷付けてしまった……。俺が寄付を『してやる』なんて奢った気持ちでいたからだ…。
後悔した。でも俺はノアを慰めることは出来ない。彼から比べたらなんの苦労もない、親から与えられた銅貨を渡すことしか出来ない俺には。
****
今日も銅貨を一枚握りしめて、寄付の列に並んだ。『ノア』まであと数人、と言うところでノアは出口から出て行ってしまった。なぜ…?
俺は動揺した。先週、母とルカを見て、孤児のノアは傷付いた顔をしていた。親子を見る事が嫌になったのだろうか?
俺は寄付をした後、出て行ったノアを慌てて追いかける。
するとノアは教会の裏手で、掃き掃除をしていた。声をかけることも出来ず、少し離れたところからその姿を観察していると、法衣に身を包んだ司祭らしき男が俺の横を通り抜けてノアに話しかけた。
「おい、ノア!今日の寄付、足りていないぞ!」
「えっ?!でも確かに…」
「お前、計算を間違えたんじゃないか?足りなければ給金から引くからな!」
司祭の言葉を聞いたノアは眉を下げて小さく「はい…」と呟いた。
つまり、ノアは寄付を受けた金額をその場で数えていて、今日は計算を間違えて割り当てられている寄付額に満たなかったと言うことだろうか。そして不足分を給料から引く…?あまりにも厳しい内容に、俺は動揺した。
ノアは沈んだ顔のまま掃除をしている。でもやはり、俺には何もできない…。
暫くぼんやり見つめていると、ノアの足元に猫がまとわりついているのが見えた。ノアは猫を抱き上げて頬擦りすると、ポケットから何か取り出して、てずから食べさせている。
猫に餌をやっている間、ノアは笑顔だったから、心底安堵した。同時に猫に、心から感謝した。
ノアが裏庭の掃除を終え教会に戻った後、俺は猫に近寄った。猫は人見知りしないのか手を差し出すとふわふわの顎と頭を撫でさせた。しかし、その毛がすこし湿っている事に気がついて俺の心臓はぎゅっと痛くなった。
****
「母上、今日から寄付の銅貨はいりません」
「あら…。ルカが面倒になったの?それならルカは私が…」
「違います。自分の小遣いから出そうと思って…。その方が、神により感謝を伝えられるかと…」
「まあ、立派になったのね!ローレン!」
いつもの礼拝の前、母は感心したように頷いた。
結局小遣いを貰っている身なのだから、何も変わらないかも知れないけど、俺はそうせずにはいられなかった。
今日こそは、ノアに寄付をするんだ。俺は少し足早に、身廊を進んだ。ノアの寄付の列に並ぶと、鼓動が早くなる。
遂に俺の番になり、ノアの募金箱に銅貨を入れる。銅貨はカチャ、と小さな音を立てて吸い込まれた。音に反応して、ノアが俺に頭を下げる。
「ありがとうございます」
それはたぶん、いつもと全く同じ動作だったと思う。しかし頭を上げたノアと目が合った時…彼の瞳はキラキラと光って揺れていた。
俺の心臓はまたぎゅ、と痛くなった。
何で、そんな顔するんだ。母とルカのことを覚えていて、それで?俺に寄付を貰うのは嫌?でも、寄付額が少ないと、困るんだろう?
笑って欲しい。ほら、猫に餌をあげる時みたいに…。
それでもし、俺に笑いかけてくれたら…。
俺は次の寄付も絶対、ノアにしようと決めた。
ローレン視点
ーーーーーーーーーーーーー
「感謝の気持ちを込めて、寄付するんですよ」
礼拝の前、母から銅貨を一枚渡されるようになったのはちょうど、十三歳になった時だった。多分、背も伸びて神父たちが持つ募金箱に、背伸びせずに入れられるようになったからだ。少し、大人になったような気がして嬉しかった。
礼拝が終わると、銅貨を握りしめて出口の扉を見遣る。
誰の募金箱に入れようか…?どうせなら、感謝されたい。喜んでくれる人がいい。俺は端から順に、品定めを始めた。
身廊を出口に向かって歩いて行くと、愛想の良い母はたくさんの人に声をかけられる。
「エドガー夫人、お久しぶりです!まあまあ、ローレン!大きくなったわね~!」
母に声を掛けた恰幅の良い婦人は、俺を挟んで母と歩き出した。俺は少し、嫌な予感がした。
誰の募金箱に入れるか選ぼうと思っていたのに、間に挟まれたら選べない…。このまま、真っ直ぐ正面の箱に入れるしかないじゃないか…。俺は少し、いやかなりがっかりして、そのあとは下を向いて歩いていた。
募金箱の前に来ると、静かに一礼する。俺がちょうど、箱に銅貨を入れようとした瞬間、隣の募金箱から高い声が聞こえた。ここは修道院が運営しており、神父たちは皆、男性のはずだが…。
「ありがとうございます!」
彼は修道士ではない、普通の服を着た少年だった。いや、清掃用のエプロンをつけているから…下男なのだろう。背も俺より低く小さい。十歳くらいかもしれない。
お辞儀をした彼が、顔を上げたのを見て俺はハッとした。アーモンド型の目は少し明るめのダークブラウン。ふさふさの髪は光に照らされて輝いて見えた。小ぶりな鼻と、小さな唇。白い頬は丸くて、ほんのりピンク色…。なんだか小さい、動物みたいだ。
「ノア!相変わらず小さいのね…?ちゃんと食べてるの?」
「はい…。寄付のおかげです、ありがとうございます」
おばさんの声かけに、また彼は頭を下げる。
ああ…、だからどの箱に入れるか、自分で決めたかったのに…。彼の募金箱なら難なく銅貨を入れられただろう。今日はついてない…。
『ノア』と呼ばれた彼は、隣の自分には気が付かない。俺も母に促されて、出口へ向かった。
「今の、ほら、例の子よ…」
「例の…?」
おばさんは母に小声で話しかけた。
「親が残した借金を払いながら教会で暮らしてるのよ。まだ小さいのに、可哀想でしょう…?だから私、あの子に寄付すると決めてるの」
「まぁ…」
その話を聞いた母は、弟のルカをぎゅっと抱きしめた。俺も信じられない気持ちで、まだ出口に立っている『ノア』を振り返る。
あんなに小さいのに働きながら、借金を返してる…?まさか、信じられない…。まだ、十歳前後なら親がいなければ何も出来ないし、心細いはずだ。
俺だってそうだ。二年前に弟が生まれて、父と母の興味関心愛情が全て弟に向かった時、居場所が無くなるんじゃないか、という恐怖に襲われたのだ。それなのに彼は失う物さえ持ち合わせていない…。
次の寄付は絶対、彼にしようと決めた。
****
「ルカいれるー!」
「ルカは届かないだろ。それにお金を口に入れたら危ないし…」
週末の礼拝の終わり、寄付の列に並んでいたら、弟のルカが騒ぎ始めた。最近どうも、俺の真似をしたがるのだ。
「じゃあ母上に聞いて…」
「いやっ!」
ルカはみるみる顔を赤くして泣き出した。母に言ったらやらせて貰えないと知っていて…賢い弟に舌を巻いた。周囲は「泣かせるな」という目で俺を見ている。
もう、『ノア』まであと二人…。『ノア』にもこの小さい弟を俺が泣かせたと誤解されたくなかったから、仕方なく、ルカを抱き上げて『ノア』の前に立った。
ルカは満面の笑顔で、ノアの持つ募金箱へ銅貨を入れる。
「ありがとうございます」
ノアはいつもと変わらない態度でルカにお礼を言って頭を下げた。ルカは大人に対する対応と同じ対応がむしろ嬉しかったようだ。
「かあさまっ!出来たー!」
ルカは俺の腕の中で、嬉々として叫んだ。隣の募金箱に寄付を入れた母は、満面の笑顔でルカを抱き上げた。
「ルカ、立派だったわ!」
「はいっ!」
二人は頬ずりして、そのまま出口へ向かった。俺はその間、『ノア』をずっと見つめていた。彼から目が逸らせなかったのだ。
彼は母とルカをじっと見つめていた。ダークブラウンの瞳はゆらゆらと揺れている。そして唇をきゅっと引き結ぶと、目を伏せた。
傷付けてしまった……。俺が寄付を『してやる』なんて奢った気持ちでいたからだ…。
後悔した。でも俺はノアを慰めることは出来ない。彼から比べたらなんの苦労もない、親から与えられた銅貨を渡すことしか出来ない俺には。
****
今日も銅貨を一枚握りしめて、寄付の列に並んだ。『ノア』まであと数人、と言うところでノアは出口から出て行ってしまった。なぜ…?
俺は動揺した。先週、母とルカを見て、孤児のノアは傷付いた顔をしていた。親子を見る事が嫌になったのだろうか?
俺は寄付をした後、出て行ったノアを慌てて追いかける。
するとノアは教会の裏手で、掃き掃除をしていた。声をかけることも出来ず、少し離れたところからその姿を観察していると、法衣に身を包んだ司祭らしき男が俺の横を通り抜けてノアに話しかけた。
「おい、ノア!今日の寄付、足りていないぞ!」
「えっ?!でも確かに…」
「お前、計算を間違えたんじゃないか?足りなければ給金から引くからな!」
司祭の言葉を聞いたノアは眉を下げて小さく「はい…」と呟いた。
つまり、ノアは寄付を受けた金額をその場で数えていて、今日は計算を間違えて割り当てられている寄付額に満たなかったと言うことだろうか。そして不足分を給料から引く…?あまりにも厳しい内容に、俺は動揺した。
ノアは沈んだ顔のまま掃除をしている。でもやはり、俺には何もできない…。
暫くぼんやり見つめていると、ノアの足元に猫がまとわりついているのが見えた。ノアは猫を抱き上げて頬擦りすると、ポケットから何か取り出して、てずから食べさせている。
猫に餌をやっている間、ノアは笑顔だったから、心底安堵した。同時に猫に、心から感謝した。
ノアが裏庭の掃除を終え教会に戻った後、俺は猫に近寄った。猫は人見知りしないのか手を差し出すとふわふわの顎と頭を撫でさせた。しかし、その毛がすこし湿っている事に気がついて俺の心臓はぎゅっと痛くなった。
****
「母上、今日から寄付の銅貨はいりません」
「あら…。ルカが面倒になったの?それならルカは私が…」
「違います。自分の小遣いから出そうと思って…。その方が、神により感謝を伝えられるかと…」
「まあ、立派になったのね!ローレン!」
いつもの礼拝の前、母は感心したように頷いた。
結局小遣いを貰っている身なのだから、何も変わらないかも知れないけど、俺はそうせずにはいられなかった。
今日こそは、ノアに寄付をするんだ。俺は少し足早に、身廊を進んだ。ノアの寄付の列に並ぶと、鼓動が早くなる。
遂に俺の番になり、ノアの募金箱に銅貨を入れる。銅貨はカチャ、と小さな音を立てて吸い込まれた。音に反応して、ノアが俺に頭を下げる。
「ありがとうございます」
それはたぶん、いつもと全く同じ動作だったと思う。しかし頭を上げたノアと目が合った時…彼の瞳はキラキラと光って揺れていた。
俺の心臓はまたぎゅ、と痛くなった。
何で、そんな顔するんだ。母とルカのことを覚えていて、それで?俺に寄付を貰うのは嫌?でも、寄付額が少ないと、困るんだろう?
笑って欲しい。ほら、猫に餌をあげる時みたいに…。
それでもし、俺に笑いかけてくれたら…。
俺は次の寄付も絶対、ノアにしようと決めた。
151
お気に入りに追加
781
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(27件)
あなたにおすすめの小説
役目を終えた悪役令息は、第二の人生で呪われた冷徹公爵に見初められました
綺沙きさき(きさきさき)
BL
旧題:悪役令息の役目も終わったので第二の人生、歩ませていただきます 〜一年だけの契約結婚のはずがなぜか公爵様に溺愛されています〜
【元・悪役令息の溺愛セカンドライフ物語】
*真面目で紳士的だが少し天然気味のスパダリ系公爵✕元・悪役令息
「ダリル・コッド、君との婚約はこの場をもって破棄する!」
婚約者のアルフレッドの言葉に、ダリルは俯き、震える拳を握りしめた。
(……や、やっと、これで悪役令息の役目から開放される!)
悪役令息、ダリル・コッドは知っている。
この世界が、妹の書いたBL小説の世界だと……――。
ダリルには前世の記憶があり、自分がBL小説『薔薇色の君』に登場する悪役令息だということも理解している。
最初は悪役令息の言動に抵抗があり、穏便に婚約破棄の流れに持っていけないか奮闘していたダリルだが、物語と違った行動をする度に過去に飛ばされやり直しを強いられてしまう。
そのやり直しで弟を巻き込んでしまい彼を死なせてしまったダリルは、心を鬼にして悪役令息の役目をやり通すことを決めた。
そしてついに、婚約者のアルフレッドから婚約破棄を言い渡された……――。
(もうこれからは小説の展開なんか気にしないで自由に生きれるんだ……!)
学園追放&勘当され、晴れて自由の身となったダリルは、高額な給金につられ、呪われていると噂されるハウエル公爵家の使用人として働き始める。
そこで、顔の痣のせいで心を閉ざすハウエル家令息のカイルに気に入られ、さらには父親――ハウエル公爵家現当主であるカーティスと再婚してほしいとせがまれ、一年だけの契約結婚をすることになったのだが……――
元・悪役令息が第二の人生で公爵様に溺愛されるお話です。
「その想いは愛だった」騎士×元貴族騎士
倉くらの
BL
知らなかったんだ、君に嫌われていたなんて―――。
フェリクスは自分の屋敷に仕えていたシドの背中を追いかけて黒狼騎士団までやって来た。シドは幼い頃魔獣から助けてもらった時よりずっと憧れ続けていた相手。絶対に離れたくないと思ったからだ。
しかしそれと引き換えにフェリクスは家から勘当されて追い出されてしまう。
そんな最中にシドの口から「もうこれ以上俺に関わるな」という言葉を聞かされ、ずっと嫌われていたということを知る。
ショックを受けるフェリクスだったが、そのまま黒狼騎士団に残る決意をする。
夢とシドを想うことを諦められないフェリクスが奮闘し、シドに愛されて正式な騎士団員になるまでの物語。
一人称。
完結しました!
悪役令息の七日間
リラックス@ピロー
BL
唐突に前世を思い出した俺、ユリシーズ=アディンソンは自分がスマホ配信アプリ"王宮の花〜神子は7色のバラに抱かれる〜"に登場する悪役だと気付く。しかし思い出すのが遅過ぎて、断罪イベントまで7日間しか残っていない。
気づいた時にはもう遅い、それでも足掻く悪役令息の話。【お知らせ:2024年1月18日書籍発売!】
転生先のぽっちゃり王子はただいま謹慎中につき各位ご配慮ねがいます!
梅村香子
BL
バカ王子の名をほしいままにしていたロベルティア王国のぽっちゃり王子テオドール。
あまりのわがままぶりに父王にとうとう激怒され、城の裏手にある館で謹慎していたある日。
突然、全く違う世界の日本人の記憶が自身の中に現れてしまった。
何が何だか分からないけど、どうやらそれは前世の自分の記憶のようで……?
人格も二人分が混ざり合い、不思議な現象に戸惑うも、一つだけ確かなことがある。
僕って最低最悪な王子じゃん!?
このままだと、破滅的未来しか残ってないし!
心を入れ替えてダイエットに勉強にと忙しい王子に、何やらきな臭い陰謀の影が見えはじめ――!?
これはもう、謹慎前にののしりまくって拒絶した専属護衛騎士に守ってもらうしかないじゃない!?
前世の記憶がよみがえった横暴王子の危機一髪な人生やりなおしストーリー!
騎士×王子の王道カップリングでお送りします。
第9回BL小説大賞の奨励賞をいただきました。
本当にありがとうございます!!
※本作に20歳未満の飲酒シーンが含まれます。作中の世界では飲酒可能年齢であるという設定で描写しております。実際の20歳未満による飲酒を推奨・容認する意図は全くありません。
【完結】第三王子は、自由に踊りたい。〜豹の獣人と、第一王子に言い寄られてますが、僕は一体どうすればいいでしょうか?〜
N2O
BL
気弱でちょっと不憫な第三王子が、寵愛を受けるはなし。
※独自設定、ご都合主義です。
※ハーレム要素を予定しています。
イラストを『しき』様(https://twitter.com/a20wa2fu12ji)に描いていただき、表紙にさせていただきました。
恋愛スイッチは入っていません! 宰相補佐と近衛騎士様では何も起こらないと思っていたら、婚約してました
nano ひにゃ
BL
仕事のためになれなれしくしていた相手と噂になっていたのを無視していたら、本当に婚約してしまっていた。相手は近衛兵の副隊長でさらに公爵家の血筋。それに引き換え自分は宰相に取り立ててもらって補佐の仕事はしているが身分はなんとかギリギリ貴族を名乗れる家の出。
なんとか相手から解消してもらえないかと相談することにしたが、なんとも雲行きが怪しくなっていく。
周りからかなり評判のいいスパダリ溺愛攻めと隠れスパダリの受けが流されながらもそれなりに楽しくやっていくお話です。
R表現は予告なく入ります。無理やりはないですが、不本意な行為が苦手な方はご注意ください。
ストーリーに変更はありませんが、今後加筆修正の可能性があります。
小説家になろうにも掲載しています。
【完結】ハシビロコウの強面騎士団長が僕を睨みながらお辞儀をしてくるんですが。〜まさか求愛行動だったなんて知らなかったんです!〜
大竹あやめ
BL
第11回BL小説大賞、奨励賞を頂きました!ありがとうございます!
ヤンバルクイナのヤンは、英雄になった。
臆病で体格も小さいのに、偶然蛇の野盗を倒したことで、城に迎え入れられ、従騎士となる。
仕える主人は騎士団長でハシビロコウのレックス。
強面で表情も変わらない、騎士の鑑ともいえる彼に、なぜか出会った時からお辞儀を幾度もされた。
彼は癖だと言うが、ヤンは心配しつつも、慣れない城での生活に奮闘する。
自分が描く英雄像とは程遠いのに、チヤホヤされることに葛藤を覚えながらも、等身大のヤンを見ていてくれるレックスに特別な感情を抱くようになり……。
強面騎士団長のハシビロコウ✕ビビリで無自覚なヤンバルクイナの擬人化BLです。
【完結】伯爵家当主になりますので、お飾りの婚約者の僕は早く捨てて下さいね?
MEIKO
BL
【完結】そのうち番外編更新予定。伯爵家次男のマリンは、公爵家嫡男のミシェルの婚約者として一緒に過ごしているが実際はお飾りの存在だ。そんなマリンは池に落ちたショックで前世は日本人の男子で今この世界が小説の中なんだと気付いた。マズい!このままだとミシェルから婚約破棄されて路頭に迷うだけだ┉。僕はそこから前世の特技を活かしてお金を貯め、ミシェルに愛する人が現れるその日に備えだす。2年後、万全の備えと新たな朗報を得た僕は、もう婚約破棄してもらっていいんですけど?ってミシェルに告げた。なのに対象外のはずの僕に未練たらたらなの何で!?
※R対象話には『*』マーク付けますが、後半付近まで出て来ない予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
感想ありがとうございます♪( ´▽`)
ノア…最後モテモテでしたね…(〃ω〃)
楽しんでいただけて良かったです!
感想ありがとうございます(*´∀`*)
無事ハッピーエンドを迎え&楽しんでいただけて良かったです(*≧∀≦*)
感想ありがとうございます!
楽しんでいただけて良かったです(〃ω〃)
しょ…→口に出すのも緊張します…!そうなったら嬉しいですが、現実は厳しそうなので引き続き精進してまいります。゚(゚´Д`゚)゚。