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第一章
第28話 考え方
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キューレの放った『神罰』は、オレの記憶にあるものとは次元の違う威力だった。
あれではまるで……本当の神の怒りだ。
「これは、ちょっと真剣に能力の検証をしていかないと不味いな……」
キューレのこの戦技にだけ起こっていることなのか、それとも他のユニットや戦技でも起こっているのか。
また、逆に威力が極端に落ちていたりすることもあるのか。
もしくは効果そのものが変わっている場合は?
戦いで指示を出す場合、各ユニットの能力や強さを正確に把握することは非常に重要だ。
しかしオレの使うユニットの数は一〇〇を超えるし、それぞれが戦技や魔法などの能力を複数持っている。
これらをすべて再確認していくのかと思うと、ちょっと現実逃避したくなる……。
せめて主要ユニットだけでも早めに終わらせるか。
「いや、その前にまずはキューレに確認しなければ……キューレ!」
オレが声をかけると、キューレは一瞬びくりと肩をふるわせてから、ようやくこちらを振り向いた。
「主さま……私……」
これは……キューレも予想外の威力だったっぽいな。
振り向いたキューレのその顔は、結果に驚き、すこし怯えた表情をしていた。
「その様子だと、キューレも『神罰』のこの威力は予想外だったのか?」
「は、はい……申し訳ありません……」
「いや、あやまらなくていい。オレもこれは完全に予想外だった。だれかの責任だというのなら、安易に究極戦技の使用を指示したオレのミスだ。キューレは何も悪くない」
間違いなく安易に指示を出したオレの責任だ。
これをもし狭い場所で使わせてしまっていたらと思うと、本当にぞっとする。
「とりあえずここまで威力が高い理由がわかるまでは、しばらくこの戦技は封印しておこう」
「はい……」
神罰は、幾度となくオレたちの危機を救ってくれた頼りになる戦技だったのだが、まさか威力が強すぎるという理由で使えなくなるとはな……。
これがゲームの世界なら、そこまで気にせずに喜んで使っていただろう。
でも、ここは現実の世界だ。
関係ない人や建物を巻き込んでしまうと取り返しのつかないことになる。
周りに広がる森林破壊の惨状にもっと注意深くならなければと……ならねばと……。
ん~……森林破壊ね……。
「なぁ、キューレ?」
「はい? 私は……どうすればいいでしょう……」
「いや、どうもする必要はない。もうこれ以上は気にするな。ここは人の住む森ではなく、魔物の巣窟、北の大森林だ。だからとりあえず……」
「とりあえず?」
「他の戦技も試してみるとしよう」
「え……?」
「いや、だから……他の戦技も試してみよう! どうせもうここは破壊され尽くしてしまっているんだ。別の場所で試してまた被害を出すより、もうここで一気に確認してしまった方がいいだろ?」
どうせ魔物ばかりが住む森。
他の冒険者や人間がいないことはピクシーバードで確認はしてあるんだ。
被害のことをそこまで気にする必要もないだろう。
きっとベルジール王国としても、この大森林はもっと魔物を狩って削りたいと思っているはずだ。
そう考えれば遠慮なんてしなくてもいい。
そんなことをキューレに説明すると……。
「ふふ……ふふふふ……あははは。まさかそんな風な考え方があるなんて……さすが主さまですね! ありがとうございます!」
と頭を下げられてしまった。
まぁなにがありがとうなのかよくわからないが、元気が戻ったようだし……まぁいいか?
◆
まずは既に召喚していたユニット、続いて、使う可能性の高そうなユニットの戦技や魔法に絞って順に確認していった。
かけた時間は一時間ぐらいだろうか。
召喚していたのは戦乙女 Ωとナイトメア、ピクシーバード。
使う可能性の高そうな魔物として選んだのは、この世界で一度召喚したことのある残りのユニット、アダマンタイトナイト、スノーウルフエレメント、デミファルコンに、使い勝手が良さそうなヘルキャット、竜牙兵、パピヨンエレメントを加えた合計九体のユニットの戦技や魔法だ。
その結果わかったことがある。
「キューレの戦技や魔法をのぞけば、どれも想定通りの効果や威力だったな」
正確に言えば、キューレ以外のユニットでも全体的にわずかに威力や効果があがっていたのだが、注意深く確認しないとわからない程度だった。
それに比べてキューレの戦技や魔法は、神罰のように極端なものはもうなかったが、すべて一段階威力や効果があがっていた。
「そうですね……私の扱う戦技や魔法はどれも威力や効果があがっていました」
「やったな!」
「え?」
「そりゃぁそうだろ? 神罰はぶっ飛んだ威力になってしまったから使い勝手は悪くなったが、それ以外は軒並み実用レベルで威力や効果があがっていたんだぞ! これを喜ばなくてなにを喜ぶんだ?」
現実となったこの世界では、強さに余裕があって困ることはない。
さきの神罰はあまりにも威力がぶっ飛びすぎていて喜ぶどころではなかったが、冷静になって考えれば、キューレが強くなって嬉しくないはずがなかった。
「あ……たしかに……。神罰のことがあったので正直ちょっと落ち込んでいましたが、他は嬉しいことですよね……そう、ですよね……やりました♪ ありがとうございます!」
「あぁ! やったな! そもそも神罰だっていざって時の究極の切り札を手に入れたようなものだぞ? 使える場面は減るだろうが使い方さえ気を付ければいいんだ!」
「はい!!」
ふぅ……また少し元気をなくしていたので心配したが、どうやら今度こそ本当に元気を取り戻してくれたようだ。
本当に嬉しそうな笑顔をこちらに向けるキューレを見て、オレはバレないようにそっと胸を撫でおろしたのだった。
あれではまるで……本当の神の怒りだ。
「これは、ちょっと真剣に能力の検証をしていかないと不味いな……」
キューレのこの戦技にだけ起こっていることなのか、それとも他のユニットや戦技でも起こっているのか。
また、逆に威力が極端に落ちていたりすることもあるのか。
もしくは効果そのものが変わっている場合は?
戦いで指示を出す場合、各ユニットの能力や強さを正確に把握することは非常に重要だ。
しかしオレの使うユニットの数は一〇〇を超えるし、それぞれが戦技や魔法などの能力を複数持っている。
これらをすべて再確認していくのかと思うと、ちょっと現実逃避したくなる……。
せめて主要ユニットだけでも早めに終わらせるか。
「いや、その前にまずはキューレに確認しなければ……キューレ!」
オレが声をかけると、キューレは一瞬びくりと肩をふるわせてから、ようやくこちらを振り向いた。
「主さま……私……」
これは……キューレも予想外の威力だったっぽいな。
振り向いたキューレのその顔は、結果に驚き、すこし怯えた表情をしていた。
「その様子だと、キューレも『神罰』のこの威力は予想外だったのか?」
「は、はい……申し訳ありません……」
「いや、あやまらなくていい。オレもこれは完全に予想外だった。だれかの責任だというのなら、安易に究極戦技の使用を指示したオレのミスだ。キューレは何も悪くない」
間違いなく安易に指示を出したオレの責任だ。
これをもし狭い場所で使わせてしまっていたらと思うと、本当にぞっとする。
「とりあえずここまで威力が高い理由がわかるまでは、しばらくこの戦技は封印しておこう」
「はい……」
神罰は、幾度となくオレたちの危機を救ってくれた頼りになる戦技だったのだが、まさか威力が強すぎるという理由で使えなくなるとはな……。
これがゲームの世界なら、そこまで気にせずに喜んで使っていただろう。
でも、ここは現実の世界だ。
関係ない人や建物を巻き込んでしまうと取り返しのつかないことになる。
周りに広がる森林破壊の惨状にもっと注意深くならなければと……ならねばと……。
ん~……森林破壊ね……。
「なぁ、キューレ?」
「はい? 私は……どうすればいいでしょう……」
「いや、どうもする必要はない。もうこれ以上は気にするな。ここは人の住む森ではなく、魔物の巣窟、北の大森林だ。だからとりあえず……」
「とりあえず?」
「他の戦技も試してみるとしよう」
「え……?」
「いや、だから……他の戦技も試してみよう! どうせもうここは破壊され尽くしてしまっているんだ。別の場所で試してまた被害を出すより、もうここで一気に確認してしまった方がいいだろ?」
どうせ魔物ばかりが住む森。
他の冒険者や人間がいないことはピクシーバードで確認はしてあるんだ。
被害のことをそこまで気にする必要もないだろう。
きっとベルジール王国としても、この大森林はもっと魔物を狩って削りたいと思っているはずだ。
そう考えれば遠慮なんてしなくてもいい。
そんなことをキューレに説明すると……。
「ふふ……ふふふふ……あははは。まさかそんな風な考え方があるなんて……さすが主さまですね! ありがとうございます!」
と頭を下げられてしまった。
まぁなにがありがとうなのかよくわからないが、元気が戻ったようだし……まぁいいか?
◆
まずは既に召喚していたユニット、続いて、使う可能性の高そうなユニットの戦技や魔法に絞って順に確認していった。
かけた時間は一時間ぐらいだろうか。
召喚していたのは戦乙女 Ωとナイトメア、ピクシーバード。
使う可能性の高そうな魔物として選んだのは、この世界で一度召喚したことのある残りのユニット、アダマンタイトナイト、スノーウルフエレメント、デミファルコンに、使い勝手が良さそうなヘルキャット、竜牙兵、パピヨンエレメントを加えた合計九体のユニットの戦技や魔法だ。
その結果わかったことがある。
「キューレの戦技や魔法をのぞけば、どれも想定通りの効果や威力だったな」
正確に言えば、キューレ以外のユニットでも全体的にわずかに威力や効果があがっていたのだが、注意深く確認しないとわからない程度だった。
それに比べてキューレの戦技や魔法は、神罰のように極端なものはもうなかったが、すべて一段階威力や効果があがっていた。
「そうですね……私の扱う戦技や魔法はどれも威力や効果があがっていました」
「やったな!」
「え?」
「そりゃぁそうだろ? 神罰はぶっ飛んだ威力になってしまったから使い勝手は悪くなったが、それ以外は軒並み実用レベルで威力や効果があがっていたんだぞ! これを喜ばなくてなにを喜ぶんだ?」
現実となったこの世界では、強さに余裕があって困ることはない。
さきの神罰はあまりにも威力がぶっ飛びすぎていて喜ぶどころではなかったが、冷静になって考えれば、キューレが強くなって嬉しくないはずがなかった。
「あ……たしかに……。神罰のことがあったので正直ちょっと落ち込んでいましたが、他は嬉しいことですよね……そう、ですよね……やりました♪ ありがとうございます!」
「あぁ! やったな! そもそも神罰だっていざって時の究極の切り札を手に入れたようなものだぞ? 使える場面は減るだろうが使い方さえ気を付ければいいんだ!」
「はい!!」
ふぅ……また少し元気をなくしていたので心配したが、どうやら今度こそ本当に元気を取り戻してくれたようだ。
本当に嬉しそうな笑顔をこちらに向けるキューレを見て、オレはバレないようにそっと胸を撫でおろしたのだった。
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