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第一章
第9話 証明
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王都の門に到着すると一気に慌ただしくなった。
「お、王女様だ! 王女様がお戻りになられたぞ!!」
ミンティスがそっと身分を明かし、王城に連絡を取るように頼もうと思っていたのだが、衛兵が先に叫んでしまったのだ。
この手の誘拐なら極秘裏に捜索隊が組織されて……などと思っていたのだが、どうやら目撃していた者がいたらしく、街を揺るがす大事件として王国民のだれもが知るものとなっていたようだ。
まぁ襲撃は王都と学園都市を繋ぐ人通りの多い街道で白昼堂々と行われたようなので、目撃者ぐらいいてもおかしくないか……。
仕方がないのでオレは馬車を降りて対応することにする。
「少し話をつけてきますのでミンティスは中で待っていてくれ」
「はい。申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします」
あたりが騒然となる中、衛兵に声をかけようと近づくと、そこへ立派な鎧に身を包んだ騎士が従者を連れて現れた。
「こちらにミンティス殿下がおられるというのは本当か」
「あぁ、中にいるがあなたは?」
「これは失礼した。私は近衛騎士のセイグッド・フォン・バリアルだ。そういう貴公は?」
近衛騎士か。
ゲームでは共闘したこともあるけど、鎧のデザインがずいぶん違うな。
セイグッドは少し白髪の交じった威厳に満ちた壮年の男性で、近衛騎士のイメージ通りといった姿をしていた。
しかし、見栄えのする馬車なのでオレのことを貴族とでも思ったのだろうか。
まともな対応に少しホッとする。
「こちらこそ失礼した。オレは異邦人のレスカというものだ」
しかし貴族ではなく異邦人だというオレの言葉に、セイグッドではなく、その従者たちが驚きの表情を見せた。
「い、異邦人だと⁉ 嘘を吐くとためにならんぞ!」
セイグッドは少し驚いただけだったのだが、オレの言葉を信じられなかったのか、従者がいきなり声を荒げた。
「ん~……そう言われてもな」
オレは頬をかきながらどうするべきかと頭を悩ます。
異邦人だという証明書などがあるわけでもないしな。
なにかユニットでも召喚してみせれば信じてもらえるか?
そんなことを考えていると、セイグッドが何かに気付いて従者を叱責した。
「黙るのだ! レスカ殿、私の従者が失礼した」
セイグッドはそう言うと、従者の後頭部を掴んで強引に頭をさげさせた。
「い、いや、それは構わないが信じてくれるのか?」
「あぁ、もちろんだ。そのようなリビングアーマーを御者にしているものなど、異邦人以外にありえんからな」
そうか。異邦人以外にリビングアーマーを従えているようなものはいないだろうし、こういうので証明できるのなら話が簡単で助かるな。
「なっ!? り、リビングアーマー⁉ ほ、本当に異邦人さまなのか……」
従者だけでなく、後ろに控えていた衛兵たちも、そこでようやく御者がリビングアーマーだと気付いたようで一歩後ろに下がるのが見えた。
衛兵も最初から御者が全身鎧に身を包んでいる姿に不信そうにはしていたのだが、私が先に窓から話しかけた事もあり、魔物だということには気付いていなかったようだ。
「ほら、もう一度ちゃんとレスカ殿に謝れ」
「はっ!? も、申し訳ございませんでした!!」
従者も悪い奴ではなさそうだ。
オレも困ったなと思っただけで別に怒っていなかったので、問題ないと謝罪を受け入れた。
「それでレスカ殿。ミンティス殿下はご無事なのか? 怪我などはされておられませぬか?」
「あぁ、今は元気だ。本人はこのままこの馬車で王城まで送って欲しいと希望しているがどうすればいい?」
ミンティス自身はオレの馬車で王城まで送って欲しいと言っているが、近衛騎士であるセイグッドが連れて行くというのなら断る事は出来ないだろう。
「うむ……そうですか。もしレスカ殿さえよろしければそうして頂けるか? 申し訳ないがレスカ殿にも事情をお聞きしなければならぬ。道は私が先導するゆえ……いかがであろうか?」
「あぁ、それでかまわない。事情などはオレも話さないといけないだろうとは思っていたし、先導して貰えるなら助かる」
結構な騒ぎになってしまっている。
オレの馬車で送るにしても先導して貰えた方が助かるしな。
「だが、その前にミンティス殿下を確認させて頂けるかな?」
「もちろんだ。こちらに来てくれ」
ミンティスは気丈に振舞ってはいるが、襲われた記憶からかまだ少し怯えている。
馬車の外に呼び出すより、セイグッドに馬車をのぞいてもらって確認して貰うのが良いだろう。
そう考えたオレは、馬車まで戻るとドアをノックしてから声をかけた。
「ミンティス。近衛騎士のセイグッドが無事を確認をしたいそうだ」
しかしオレが気遣ってそう声をかけると、予想に反して元気な声が返ってきた。
「セイグッドおじさまがいるのですか!」
そして扉を自ら開くと、勢いよく飛び出してきた。
えっと……オレの気づかいは……まぁ元気が出たのならいいか。
「おぉ! ミンティス殿下! ご無事でなによりです!」
「はい! レスカ様のお陰でこうして無事に戻ることができました!」
親し気に話す様子から、セイグッドが信頼のおける相手なのが見てわかる。
聞こえてくる会話からすると、セイグッドは近衛騎士というだけでなく、副団長という立場でもあるらしい。
嬉しそうに話すミンティスを眺めていると、あの時助ける事ができて本当に良かったとあらためて思う。
今のこの状況に不安を覚えながらも、心からそう思ったのだった。
「お、王女様だ! 王女様がお戻りになられたぞ!!」
ミンティスがそっと身分を明かし、王城に連絡を取るように頼もうと思っていたのだが、衛兵が先に叫んでしまったのだ。
この手の誘拐なら極秘裏に捜索隊が組織されて……などと思っていたのだが、どうやら目撃していた者がいたらしく、街を揺るがす大事件として王国民のだれもが知るものとなっていたようだ。
まぁ襲撃は王都と学園都市を繋ぐ人通りの多い街道で白昼堂々と行われたようなので、目撃者ぐらいいてもおかしくないか……。
仕方がないのでオレは馬車を降りて対応することにする。
「少し話をつけてきますのでミンティスは中で待っていてくれ」
「はい。申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします」
あたりが騒然となる中、衛兵に声をかけようと近づくと、そこへ立派な鎧に身を包んだ騎士が従者を連れて現れた。
「こちらにミンティス殿下がおられるというのは本当か」
「あぁ、中にいるがあなたは?」
「これは失礼した。私は近衛騎士のセイグッド・フォン・バリアルだ。そういう貴公は?」
近衛騎士か。
ゲームでは共闘したこともあるけど、鎧のデザインがずいぶん違うな。
セイグッドは少し白髪の交じった威厳に満ちた壮年の男性で、近衛騎士のイメージ通りといった姿をしていた。
しかし、見栄えのする馬車なのでオレのことを貴族とでも思ったのだろうか。
まともな対応に少しホッとする。
「こちらこそ失礼した。オレは異邦人のレスカというものだ」
しかし貴族ではなく異邦人だというオレの言葉に、セイグッドではなく、その従者たちが驚きの表情を見せた。
「い、異邦人だと⁉ 嘘を吐くとためにならんぞ!」
セイグッドは少し驚いただけだったのだが、オレの言葉を信じられなかったのか、従者がいきなり声を荒げた。
「ん~……そう言われてもな」
オレは頬をかきながらどうするべきかと頭を悩ます。
異邦人だという証明書などがあるわけでもないしな。
なにかユニットでも召喚してみせれば信じてもらえるか?
そんなことを考えていると、セイグッドが何かに気付いて従者を叱責した。
「黙るのだ! レスカ殿、私の従者が失礼した」
セイグッドはそう言うと、従者の後頭部を掴んで強引に頭をさげさせた。
「い、いや、それは構わないが信じてくれるのか?」
「あぁ、もちろんだ。そのようなリビングアーマーを御者にしているものなど、異邦人以外にありえんからな」
そうか。異邦人以外にリビングアーマーを従えているようなものはいないだろうし、こういうので証明できるのなら話が簡単で助かるな。
「なっ!? り、リビングアーマー⁉ ほ、本当に異邦人さまなのか……」
従者だけでなく、後ろに控えていた衛兵たちも、そこでようやく御者がリビングアーマーだと気付いたようで一歩後ろに下がるのが見えた。
衛兵も最初から御者が全身鎧に身を包んでいる姿に不信そうにはしていたのだが、私が先に窓から話しかけた事もあり、魔物だということには気付いていなかったようだ。
「ほら、もう一度ちゃんとレスカ殿に謝れ」
「はっ!? も、申し訳ございませんでした!!」
従者も悪い奴ではなさそうだ。
オレも困ったなと思っただけで別に怒っていなかったので、問題ないと謝罪を受け入れた。
「それでレスカ殿。ミンティス殿下はご無事なのか? 怪我などはされておられませぬか?」
「あぁ、今は元気だ。本人はこのままこの馬車で王城まで送って欲しいと希望しているがどうすればいい?」
ミンティス自身はオレの馬車で王城まで送って欲しいと言っているが、近衛騎士であるセイグッドが連れて行くというのなら断る事は出来ないだろう。
「うむ……そうですか。もしレスカ殿さえよろしければそうして頂けるか? 申し訳ないがレスカ殿にも事情をお聞きしなければならぬ。道は私が先導するゆえ……いかがであろうか?」
「あぁ、それでかまわない。事情などはオレも話さないといけないだろうとは思っていたし、先導して貰えるなら助かる」
結構な騒ぎになってしまっている。
オレの馬車で送るにしても先導して貰えた方が助かるしな。
「だが、その前にミンティス殿下を確認させて頂けるかな?」
「もちろんだ。こちらに来てくれ」
ミンティスは気丈に振舞ってはいるが、襲われた記憶からかまだ少し怯えている。
馬車の外に呼び出すより、セイグッドに馬車をのぞいてもらって確認して貰うのが良いだろう。
そう考えたオレは、馬車まで戻るとドアをノックしてから声をかけた。
「ミンティス。近衛騎士のセイグッドが無事を確認をしたいそうだ」
しかしオレが気遣ってそう声をかけると、予想に反して元気な声が返ってきた。
「セイグッドおじさまがいるのですか!」
そして扉を自ら開くと、勢いよく飛び出してきた。
えっと……オレの気づかいは……まぁ元気が出たのならいいか。
「おぉ! ミンティス殿下! ご無事でなによりです!」
「はい! レスカ様のお陰でこうして無事に戻ることができました!」
親し気に話す様子から、セイグッドが信頼のおける相手なのが見てわかる。
聞こえてくる会話からすると、セイグッドは近衛騎士というだけでなく、副団長という立場でもあるらしい。
嬉しそうに話すミンティスを眺めていると、あの時助ける事ができて本当に良かったとあらためて思う。
今のこの状況に不安を覚えながらも、心からそう思ったのだった。
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