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【第40話:記憶】
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気が付けば、僕は記憶の渦の中に呑まれていました。
今までのような断片的な記憶の欠片ではなく、物心ついた時からこの世界に来るまでの全ての記憶が、僕の体を猛スピードで駆け抜けていきます。
その最初の記憶は、顔すらも思い出せない両親の幸せそうな笑い声。
幸せに包まれた暖かい日々。
しかし、その幸せな日々は早々に終わりを告げます。
交通事故でした。
いえ……その時はそう思っていたのです。
あれは事故なんかではありませんでした。
気が付けば、僕は孤児院と言う名の牢獄に囚われていました。
その牢獄の名は『グリムベル第13孤児院』。
毎日、様々な検査をされ、どんな効果もわからない薬を投与されました。
来る日も来る日も見た事もないような器具を使い、倒れるまでトレーニングさせられました。
どんなに泣いても、苦しんでも、あらゆる武術……いえ、あらゆる暗殺術のようなものを叩き込まれました。
三日に一度の休息日は名ばかりで、朝から晩まであらゆる知識を詰め込む勉強をさせられました。
そのような地獄の日々が何年か過ぎたある日、同じ孤児院の何人かの子と初めて会いました。
でも……その子たちの名前は最後まで知ることが出来ませんでした。
何故なら、その子たちと出会ったのは、殺し合いの場だったから。
今まで地獄だと思っていた日々は、まだ地獄の入口でしかありませんでした。
そこから僕は心を閉ざします。
感情を失い、両親の思い出を失い、人としての尊厳を失い、ただ言われた通りに動く人形。
いつか僕が負ける時が来るのだろうか?
そうすれば楽になれるのだろうか?
ただ、そんな事だけを毎日考えていました。
でも……僕は負けなかった……。
次々に発現する異能の力に、グリムベルの大人たちは歓喜し、僕は無意味な勝利を重ねていきました。
それから更に数年。
ある戦いを生き残ったあと、ただ一言「合格だ」と言われました。
その時出会ったのがハヤトでした。
時には訓練で本気で殺し合うような関係でしたが、初めて出来た歪な友達。
ハヤトと過ごしたのは1年ほどでしたが、一緒にいる時間が長かった為、いつしか愛称で呼び合う仲になっていました。
そして運命の日、ハヤトっちにとある異能が発現します。
『異界渡り』
そこからグリムベルは大きな変革を迎えます。
単なる軍の一機関として動いていたグリムベルは、国直属の研究機関に吸収され、異世界への進出に力を注ぎだします。
いわゆる『異世界移住計画』なるものが立ち上がり、研究者を始めとした数百人が第一陣派遣団として『異世界メリアード』に旅立ちました。
それから数度の派遣団が旅立ったあと、僕にある命令が下されます。
内容までは知らされませんでしたが、まずは「ある施設に向かえ」と。
しかし、その施設に着いた時、何故か門は固く閉ざされ、警備の人も見当たりませんでした。
それが『グリムベルの悪夢』の始まりです。
異変を感じ取った僕は、衛星射撃を使って塀の中を確認しますが、その施設の大半は既に破壊し尽されていました。
僕はすぐさま鬼蜘蛛を召喚すると、塀を破壊して中に突入します。
しかし、どれだけ探しても人の姿は誰一人見つける事は出来ませんでした。
生きている人はもちろん、そうじゃない躯も……。
忽然と全ての人が消えたのです。
僕は、僕がいた国の名前すら知りませんが、この日、その国の全ての人がこの世界から消え去りました。
不要な人間は何もない異世界にまとめて送り込まれ、従順で有用な人間のみが『異世界メリアード』に送り込まれたのです。
しかし、この時異世界に送り込めなかった人たちがいました。
グリムベル因子を持つ者たち。
つまり僕たちグリムベル孤児院の生き残り、ハヤトっちを除く12人の孤児たちです。
それでも一人ずつなら、その者の意識を奪って抵抗のない状態なら、一人ずつ連れていく事が出来たそうです。
なぜ、僕がそんな事を知っているのか?
それは、この事件を起こした張本人に聞いたからです。
冥途の土産にと言ってね。
「ハヤトっち……思い出したよ」
僕のその言葉に、ハヤトっちはニヤリと嬉しそうに笑みを浮かべます。
「そうか……思い出したか! 嬉しいぜ~し・ん・ゆ・う!」
「僕はあまり思い出しても、気持ちの良い記憶じゃないんだけどね」
本当に何もない記憶だ。
ハヤトっちと過ごした一年も、今思えば友達と言えるような関係でもない。
この世界にやってきてから、マリアンナ孤児院で過ごした一年が僕の全てだ。
「そう言うなよ? 1200年ぶりなんだぜ? しかし、驚いたよ。俺様の『核撃』で確かに殺したと思ったのによ~。今頃になって再会する事になるなんてよ~」
「僕は出来れば一生再会したくなかったけどね」
「へぇ~あの薄っぺらい感情しか持ってなかったダイちゃんがねぇ~? 言うようになったじゃないか」
確かにあの頃の僕は感情が希薄で、その日あった出来事を報告するように話したり、軽いじゃれ合い程度の殺し合いごっごをするだけでしたね。
「しかし、お前……どうやって異世界メリアードに来た?」
「答えてもいいけど、ハヤトっちって、そういうのこれから殺し合う相手に聞いちゃうタイプなんだ~?」
「てめぇ……」
さぁ、第二ラウンドはこちらから仕掛けさせて貰いましょうかね。
今までのような断片的な記憶の欠片ではなく、物心ついた時からこの世界に来るまでの全ての記憶が、僕の体を猛スピードで駆け抜けていきます。
その最初の記憶は、顔すらも思い出せない両親の幸せそうな笑い声。
幸せに包まれた暖かい日々。
しかし、その幸せな日々は早々に終わりを告げます。
交通事故でした。
いえ……その時はそう思っていたのです。
あれは事故なんかではありませんでした。
気が付けば、僕は孤児院と言う名の牢獄に囚われていました。
その牢獄の名は『グリムベル第13孤児院』。
毎日、様々な検査をされ、どんな効果もわからない薬を投与されました。
来る日も来る日も見た事もないような器具を使い、倒れるまでトレーニングさせられました。
どんなに泣いても、苦しんでも、あらゆる武術……いえ、あらゆる暗殺術のようなものを叩き込まれました。
三日に一度の休息日は名ばかりで、朝から晩まであらゆる知識を詰め込む勉強をさせられました。
そのような地獄の日々が何年か過ぎたある日、同じ孤児院の何人かの子と初めて会いました。
でも……その子たちの名前は最後まで知ることが出来ませんでした。
何故なら、その子たちと出会ったのは、殺し合いの場だったから。
今まで地獄だと思っていた日々は、まだ地獄の入口でしかありませんでした。
そこから僕は心を閉ざします。
感情を失い、両親の思い出を失い、人としての尊厳を失い、ただ言われた通りに動く人形。
いつか僕が負ける時が来るのだろうか?
そうすれば楽になれるのだろうか?
ただ、そんな事だけを毎日考えていました。
でも……僕は負けなかった……。
次々に発現する異能の力に、グリムベルの大人たちは歓喜し、僕は無意味な勝利を重ねていきました。
それから更に数年。
ある戦いを生き残ったあと、ただ一言「合格だ」と言われました。
その時出会ったのがハヤトでした。
時には訓練で本気で殺し合うような関係でしたが、初めて出来た歪な友達。
ハヤトと過ごしたのは1年ほどでしたが、一緒にいる時間が長かった為、いつしか愛称で呼び合う仲になっていました。
そして運命の日、ハヤトっちにとある異能が発現します。
『異界渡り』
そこからグリムベルは大きな変革を迎えます。
単なる軍の一機関として動いていたグリムベルは、国直属の研究機関に吸収され、異世界への進出に力を注ぎだします。
いわゆる『異世界移住計画』なるものが立ち上がり、研究者を始めとした数百人が第一陣派遣団として『異世界メリアード』に旅立ちました。
それから数度の派遣団が旅立ったあと、僕にある命令が下されます。
内容までは知らされませんでしたが、まずは「ある施設に向かえ」と。
しかし、その施設に着いた時、何故か門は固く閉ざされ、警備の人も見当たりませんでした。
それが『グリムベルの悪夢』の始まりです。
異変を感じ取った僕は、衛星射撃を使って塀の中を確認しますが、その施設の大半は既に破壊し尽されていました。
僕はすぐさま鬼蜘蛛を召喚すると、塀を破壊して中に突入します。
しかし、どれだけ探しても人の姿は誰一人見つける事は出来ませんでした。
生きている人はもちろん、そうじゃない躯も……。
忽然と全ての人が消えたのです。
僕は、僕がいた国の名前すら知りませんが、この日、その国の全ての人がこの世界から消え去りました。
不要な人間は何もない異世界にまとめて送り込まれ、従順で有用な人間のみが『異世界メリアード』に送り込まれたのです。
しかし、この時異世界に送り込めなかった人たちがいました。
グリムベル因子を持つ者たち。
つまり僕たちグリムベル孤児院の生き残り、ハヤトっちを除く12人の孤児たちです。
それでも一人ずつなら、その者の意識を奪って抵抗のない状態なら、一人ずつ連れていく事が出来たそうです。
なぜ、僕がそんな事を知っているのか?
それは、この事件を起こした張本人に聞いたからです。
冥途の土産にと言ってね。
「ハヤトっち……思い出したよ」
僕のその言葉に、ハヤトっちはニヤリと嬉しそうに笑みを浮かべます。
「そうか……思い出したか! 嬉しいぜ~し・ん・ゆ・う!」
「僕はあまり思い出しても、気持ちの良い記憶じゃないんだけどね」
本当に何もない記憶だ。
ハヤトっちと過ごした一年も、今思えば友達と言えるような関係でもない。
この世界にやってきてから、マリアンナ孤児院で過ごした一年が僕の全てだ。
「そう言うなよ? 1200年ぶりなんだぜ? しかし、驚いたよ。俺様の『核撃』で確かに殺したと思ったのによ~。今頃になって再会する事になるなんてよ~」
「僕は出来れば一生再会したくなかったけどね」
「へぇ~あの薄っぺらい感情しか持ってなかったダイちゃんがねぇ~? 言うようになったじゃないか」
確かにあの頃の僕は感情が希薄で、その日あった出来事を報告するように話したり、軽いじゃれ合い程度の殺し合いごっごをするだけでしたね。
「しかし、お前……どうやって異世界メリアードに来た?」
「答えてもいいけど、ハヤトっちって、そういうのこれから殺し合う相手に聞いちゃうタイプなんだ~?」
「てめぇ……」
さぁ、第二ラウンドはこちらから仕掛けさせて貰いましょうかね。
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