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第一章 旅立ち
【第28話:東の国】
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色々あった初依頼の翌日。
朝早くに起きた若手3人組は一緒に宿の朝食を頂いていた。
「このスープ美味しいね。これってここら辺では一般的なスープなの?」
朝食はスープと固めのパン、少量のサラダのシンプルなものだったが、スープが良い味をだしていたのでリリルに聞いてみる。
「そうですね。この国特産の豆を発酵させたものを溶いて作るスープです。この国と隣国ぐらいまでなら食事でよく出てきますよ」
(おぉ~味噌みたいなものかな?そういえば味も少し味噌汁に似てるかな?)
「豆を発酵させたものを使ってるんだ~。これ、オレの国のスープとも似てて結構好きだな」
と、少し味噌汁を懐かしみながら味わう。
「お口にあって良かったです。東の国では朝はどんな食事をされていたんですか?」
と、リリルが聞いてきたのだが、
「え!?ユウト殿は東の国出身なんでござるか!?」
と、メイが驚きくいついてきた。
「お、おぅ。そ、そうだけど、どうしたんだ?」
急な食いつきにちょっと同様しながら答える。
「僕の祖父母も東の国出身でござるよ!」
と、衝撃の事実を伝えてくるのだった。
~
固まるオレに気付かずメイは色々聞いてくる。
「ユウト殿はククルのどのあたり出身なんでござるか?でもよくこちらの大陸に渡ってこれたでござるな。じぃ様は帰れなくなったと嘆いていたでござるよ」
「えっと、、密漁船に…」
とあわてて以前の言い訳を始めるのだが、
(やばいなぁ…二人にはやっぱり嘘をつきたくないな……)
そしてそこで言葉に詰まってしまう。
「・・・・・・・・」
オレが少し苦い顔をしていたからだろう。
二人がどうしたのかと聞いてくる。
「ん?ユウトさん??」
「どうしたでござるか?」
そしてオレは、
「ごめん!!実はオレのいた国は、ここの大陸の人がいう東の国ククル?ではないんだ!」
と、頭をさげて打ち明ける。
「昔、東の国とは呼ばれていた事もあるみたいだけど、この大陸の人が知っている東の国とはまったく違う島国の出身なんだ」
オレは異世界から転生しましたとはさすがに言えず、出来るだけ理解してもらえる範囲で話すことにした。
「え?そんなの謝らないでください。ユウトさん何も悪い事してないじゃないですか。私たちが勘違いしただけなんですし」
とリリルがフォローしてくれるが、それが余計に心苦しかった。
「そうじゃないんだ。オレって、、少し普通じゃないだろ…パズにしたってこんな従魔見たことないだろ?オレ達二人は物凄く遠い、本当に遠い島国の出身なんだ…」
「ユウト殿…。今日会ったばかりの僕が言うのも説得力ないかもしれないでござるが、、ユウト殿もパズ殿も良い人でござる!…あ。それと良い従魔でござる!これは絶対でござる!悪い人や従魔ではないでござる!」
と、メイが必死に話してくれる。
そして続いてリリルも、
「そうです。ユウトさんとパズくんがどこの国の出身であろうと、私にとっては命の恩人で、パーティーの仲間で、そして大事な人であるのには変わりはありませんから」
ユウトさんはユウトさんですと言ってくれる。
オレは異世界で人の暖かさに触れて嬉しくてちょっと泣きそうだった。
必死で涙を堪えていたオレは一言、
「ありがとう…」
と伝えるのがやっとだった。
そしてオレはパズを捕まえて抱きかかえると頭に乗せて誤魔化す。
黙ってされるがままにしてくれたパズは優しい奴だと思う。
たとえ、干し肉咥えている姿が少し滑稽だったとしても…。
~
ギルドに着いたオレ達は受付に向かう。
「昨日の受付のお姉さんはいないみたいだな。こっちの受付に並ぶか」
「ユウト殿、あっちの受付の方が空いているでござる」
など話しながら空いてる受付の列に並ぶ。
朝早くは混むとリリルから教えてもらっていたが、本当に盛況だった。
受付は4人で回しているみたいだが、すべて埋まっていて列ができていた。
ちなみにリリルがドリスさんと会う予定なのは昼過ぎなのだが、今はオレ達の付き添いできてくれていた。
「変な依頼だと断らないといけないですから一緒に斡旋してくれる依頼内容聞きますね」
といって一緒に列に並んでくれている。
そして空いてた列は受付嬢ではなく受付おじさんだったようで、あまり待たずに順番が回ってくるのだった。
~
「で、、結局またキラーアントの依頼になっちゃったね…」
「そうですね…他に斡旋してくれた討伐依頼はどこも日帰りでは無理な距離でしたし」
そう。オレ達は今回は普通にいくつかの依頼を斡旋してもらえたのだが、結局近場で条件も良く、昨日一度経験しているという事から同じ依頼を受ける事にしたのだ。
「まぁ今日はリリル先生がいなくて他の依頼は少し心配だったから丁度よいか」
とオレが言うと、
「『先生』は、い・り・ま・せ・ん。昨日でメンター終わりましたから『先生』はもう無しですからね」
と、リリルはオレに先生扱いされるのが嫌だったようで、かなり強く否定された。
「わかりましたリリル先輩」
などと、リリルと一通り遊んでからとオレ達はギルドを後にした。
~
リリルは少し買い物してから宿に戻り、昼からあらためてギルドに向かうという事だったので、途中で別れる事になった。
「それじゃぁユウトさん、メイちゃん。それにパズくんとキントキくんも油断しないで気を付けてね!」
と、リリルが少し寂しそうにそう言うと、オレとメイも答える。
「ありがとう。油断しないよう気を付けて行ってくるよ。リリルも個別依頼が何かわからないけど、危なそうな依頼ならオレとパズで手伝うから一人で無理するなよ」
「そうでござる!その時は僕もキントキも手伝うでござる!」
そして、
「それじゃぁまた晩に宿で!」
そう言って別れたリリルは、その日宿には戻ってこなかった。
朝早くに起きた若手3人組は一緒に宿の朝食を頂いていた。
「このスープ美味しいね。これってここら辺では一般的なスープなの?」
朝食はスープと固めのパン、少量のサラダのシンプルなものだったが、スープが良い味をだしていたのでリリルに聞いてみる。
「そうですね。この国特産の豆を発酵させたものを溶いて作るスープです。この国と隣国ぐらいまでなら食事でよく出てきますよ」
(おぉ~味噌みたいなものかな?そういえば味も少し味噌汁に似てるかな?)
「豆を発酵させたものを使ってるんだ~。これ、オレの国のスープとも似てて結構好きだな」
と、少し味噌汁を懐かしみながら味わう。
「お口にあって良かったです。東の国では朝はどんな食事をされていたんですか?」
と、リリルが聞いてきたのだが、
「え!?ユウト殿は東の国出身なんでござるか!?」
と、メイが驚きくいついてきた。
「お、おぅ。そ、そうだけど、どうしたんだ?」
急な食いつきにちょっと同様しながら答える。
「僕の祖父母も東の国出身でござるよ!」
と、衝撃の事実を伝えてくるのだった。
~
固まるオレに気付かずメイは色々聞いてくる。
「ユウト殿はククルのどのあたり出身なんでござるか?でもよくこちらの大陸に渡ってこれたでござるな。じぃ様は帰れなくなったと嘆いていたでござるよ」
「えっと、、密漁船に…」
とあわてて以前の言い訳を始めるのだが、
(やばいなぁ…二人にはやっぱり嘘をつきたくないな……)
そしてそこで言葉に詰まってしまう。
「・・・・・・・・」
オレが少し苦い顔をしていたからだろう。
二人がどうしたのかと聞いてくる。
「ん?ユウトさん??」
「どうしたでござるか?」
そしてオレは、
「ごめん!!実はオレのいた国は、ここの大陸の人がいう東の国ククル?ではないんだ!」
と、頭をさげて打ち明ける。
「昔、東の国とは呼ばれていた事もあるみたいだけど、この大陸の人が知っている東の国とはまったく違う島国の出身なんだ」
オレは異世界から転生しましたとはさすがに言えず、出来るだけ理解してもらえる範囲で話すことにした。
「え?そんなの謝らないでください。ユウトさん何も悪い事してないじゃないですか。私たちが勘違いしただけなんですし」
とリリルがフォローしてくれるが、それが余計に心苦しかった。
「そうじゃないんだ。オレって、、少し普通じゃないだろ…パズにしたってこんな従魔見たことないだろ?オレ達二人は物凄く遠い、本当に遠い島国の出身なんだ…」
「ユウト殿…。今日会ったばかりの僕が言うのも説得力ないかもしれないでござるが、、ユウト殿もパズ殿も良い人でござる!…あ。それと良い従魔でござる!これは絶対でござる!悪い人や従魔ではないでござる!」
と、メイが必死に話してくれる。
そして続いてリリルも、
「そうです。ユウトさんとパズくんがどこの国の出身であろうと、私にとっては命の恩人で、パーティーの仲間で、そして大事な人であるのには変わりはありませんから」
ユウトさんはユウトさんですと言ってくれる。
オレは異世界で人の暖かさに触れて嬉しくてちょっと泣きそうだった。
必死で涙を堪えていたオレは一言、
「ありがとう…」
と伝えるのがやっとだった。
そしてオレはパズを捕まえて抱きかかえると頭に乗せて誤魔化す。
黙ってされるがままにしてくれたパズは優しい奴だと思う。
たとえ、干し肉咥えている姿が少し滑稽だったとしても…。
~
ギルドに着いたオレ達は受付に向かう。
「昨日の受付のお姉さんはいないみたいだな。こっちの受付に並ぶか」
「ユウト殿、あっちの受付の方が空いているでござる」
など話しながら空いてる受付の列に並ぶ。
朝早くは混むとリリルから教えてもらっていたが、本当に盛況だった。
受付は4人で回しているみたいだが、すべて埋まっていて列ができていた。
ちなみにリリルがドリスさんと会う予定なのは昼過ぎなのだが、今はオレ達の付き添いできてくれていた。
「変な依頼だと断らないといけないですから一緒に斡旋してくれる依頼内容聞きますね」
といって一緒に列に並んでくれている。
そして空いてた列は受付嬢ではなく受付おじさんだったようで、あまり待たずに順番が回ってくるのだった。
~
「で、、結局またキラーアントの依頼になっちゃったね…」
「そうですね…他に斡旋してくれた討伐依頼はどこも日帰りでは無理な距離でしたし」
そう。オレ達は今回は普通にいくつかの依頼を斡旋してもらえたのだが、結局近場で条件も良く、昨日一度経験しているという事から同じ依頼を受ける事にしたのだ。
「まぁ今日はリリル先生がいなくて他の依頼は少し心配だったから丁度よいか」
とオレが言うと、
「『先生』は、い・り・ま・せ・ん。昨日でメンター終わりましたから『先生』はもう無しですからね」
と、リリルはオレに先生扱いされるのが嫌だったようで、かなり強く否定された。
「わかりましたリリル先輩」
などと、リリルと一通り遊んでからとオレ達はギルドを後にした。
~
リリルは少し買い物してから宿に戻り、昼からあらためてギルドに向かうという事だったので、途中で別れる事になった。
「それじゃぁユウトさん、メイちゃん。それにパズくんとキントキくんも油断しないで気を付けてね!」
と、リリルが少し寂しそうにそう言うと、オレとメイも答える。
「ありがとう。油断しないよう気を付けて行ってくるよ。リリルも個別依頼が何かわからないけど、危なそうな依頼ならオレとパズで手伝うから一人で無理するなよ」
「そうでござる!その時は僕もキントキも手伝うでござる!」
そして、
「それじゃぁまた晩に宿で!」
そう言って別れたリリルは、その日宿には戻ってこなかった。
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