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第五章 問題は尽きないようです

周りの人々の事

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周りの出来事と言うと、まずは前国王のリア様がお亡くなりになった。
それに伴い、メル様もお隠れになった。

国王が亡くなると、女王はいつのまにか姿を消すそうなのだ。
死んでしまうとか、出奔とかではなく、いつのまにか姿が見えなくなるんだって。

【神の元へお戻りになられた】

と、言われているそうだ。


そして、八兵衛さんも亡くなられた。

大臣職を退いて、農園に戻り、家族に囲まれての大往生だったんどけど、もっと会いに行けばよかったな……。


そしてレン国王が退位して、ナチが王位継承した。
立派な青年に成長したナチは今26歳で、王妃様は、燃えるような赤髪の、鳳凰の女性だ。


代替わりにより、宰相も変わった。

レニ宰相の五男のナカさんが、レニさんが退職した後、宰相を継いでいたんだけど、レンが国王になった時にカイ王子が宰相に、ナカさんは宰相補佐になるとのこと。

うん、何だかその辺はややこしいので、そう言うもんなんだと、深く考えないでおいた。


そしておめでたい話は続く。

まずはワンコ副団長ことリイさんがご結婚。
お子さんは今3歳の、エル・リイ・キロ。
祝福一つ持った人間の女の子だ。
人間なんだけど、ちょっとワンコっぽい。

そして、あの強烈なイツさんは、なんとルル姫と結婚。
結婚して落ち着いて、今はとっても常識人だから驚きだ。

スイに会っても普通に話をする姿は、周りの人が『あのスイに対する執着は何だったんだ?』と首を傾げる始末。


そしてそして、何と!ニトもゴールイン!
相手はこれまた驚きのケイさん。
ケチさんの弟のデカさんの末娘、つまりスイの叔母さん。

今まで何度も顔を合わせていたのに、5年ほど前、お互いがいきなりのフォールインラブ。
運命の人のシステムってわかんないわ。


それを一番大喜びしたのは、言わずと知れたお二方。
「これで親戚!」
と、喜び過ぎたのか、結婚直後に秋彦さんが……。
牧さんはとても落ち込み、暫くマモランドに篭ってしまった。


その空気が変わったのが、二人の間に子供が生まれたからだ。
男の子と女の子の双子で、女の子の名前はチムちゃん。
ケイさんの血(雪女ハーフ)が強く出ているクォーター。

男の子は人間で、祝福二つ持ち。
ピアに聞いたら、トキ家の重量と、牧家に多い遠話の子が付いているそうだ。

それよりもこの黒髪の男の子……瓜二つなんですよ、秋彦さんに!

なのでこれ以外の名前が思い浮かばないと、名前はアキ。
牧さんは大喜びだけど、僕は何となく不安だ。

だって……、今3歳なんだけど、遠話の子フル活用で、ずーっと話してるんだもん、牧さんと!

もしかして召喚されて、亡くなって、転生したとか言わないよね?ね?


その上何故か、リイさんの子のキロちゃんと、ニトの子のチムちゃんが、二人して僕を気に入ってて、二人で取り合いするんです。

犬っぽいキロちゃんが右手を引っ張ると、左からチムちゃんが、冷気を撒きながら引っ張る……。
それを見てニヤニヤしているアキ君………。

たまにサムズアップしてるけど、僕は幼児に興味なんてナノっぽっちも無いからね。


忘れてならないのがスイ。

何と彼も結婚しました。
相手はドラゴンです。
ドラゴンとドラゴンハーフの間にできた子はドラゴン率何パーセント?

因みにスイのお母さんもそうだけど、ドラゴンは一度決めた場所を終の住処とするので、スイとは別居婚だ。

やっと一歳になった一人息子は、後継の黒髪で名前はオミ君。
祝福はトキ家の重量と、レアな空間移動の子が付いている。

子供はどんな種族との間にできた子でも、5、6歳迄は母親の元で育てるのがドラゴンなんだそうなのだが、パパに会いたくなると、直ぐに飛んでくる。

後は熊沢さん。
熊沢さん3世まで居ますよ。
5年に一度繁殖期が有るタタンジュは、一度に4、5匹生まれる。

生まれた子はヤギ家と、イツさんのタタンジュ牧場へ。
寿命は20年だそうなので、そろそろ熊沢さんも、熊沢じいちゃんだね。
因みにオミ君は大の熊沢さんスキーで、僕の元にもよく来るんだよね。



最後に……ネイは相変わらずです。






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