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図書館はお静かに

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 飲み会の日から一週間が経ち、後期テストが始まるため構内のいたる所で学生が勉強をしている。
 暁義も当然ながらその一人で、勉強するべく、宮丸と共に学内にある図書館を訪れていた。

「多いな」

 入ってすぐの、貸出カウンター前に設けられた学生向けの長テーブル。
 勉強するにはうってつけのそこは、黙々と勉強に励む学生で既に席は埋まってしまっている。
 どこかに空いている席はないかといくつか並ぶテーブルをキョロキョロと見遣った。

「アキっ」

 呼ばれた方に目をやると、壱斗が数人の友人と一緒に座っているのが見えた。

「空いてるよ」

 そう言いながら二人分の席を指差す。
 あんなに泣きじゃくったことなど微塵も感じさせないほど壱斗は平素の飄々とした態度で、まるであの日のことは夢だったのではないかと暁義の方が戸惑ってしまう。

「どうする?」

 宮丸が小声で尋ねてくる。暁義の気持ちを考慮した上での配慮だろう。
 そんな宮丸に、暁義は飲み会のときのことは話さなかった。
 今まで散々相談に乗ってもらっていたのだから、終わったことでこれ以上心配かける必要もないと思い、話さなかったのだ。
 そういえば、飲み会のときも珍しいと思えるほど宮丸は壱斗と話していた。きっといろいろ気を使ってくれていたのだろう。
 何だかんだと言いながらも、宮丸は優しいのだ。

「アキぃ」

 なかなか動こうとしない暁義に焦れたのか、壱斗が席を立つ。
 学部が違うのだから当然勉強している内容も違う。それなのに同じ席で勉強するのも壱斗の友人達に悪い気がしたが、急かす壱斗に観念し、暁義は足を動かした。
 恋人という関係が終わっても、差し出された選択で折れるのは結局自分の方なのだ。
 お邪魔します、と壱斗の友人達に声をかけ壱斗の向かいに座ろうとすると、アキはこっち、と強引に腕を引かれ、壱斗の隣に座らせられる。
 以前に比べ、あからさまな壱斗の行動に、暁義は壱斗がまた分からなくなり始める。
 もう好きになってなんて言わないと言ったのに、一体どういうつもりなのか。

「もしかして、理工学部の嘉瀬君?」

 壱斗の行動の真意を図りかねていると、壱斗の友人の一人が暁義の顔をジッと見た後、そう口を開いた。
 驚くまま、暁義は頷き返す。

「え、マジで? 織部、マジで仲良かったんだ?」

 それを聞いたもう一人の友人が驚いたように声を上げる。
 二人の会話について行けず暁義が呆気に取られていると、壱斗が拗ねたように口を挟んだ。

「何だよ、それ! お前ら信じてなかったのかよ!」
「いやいや、軟派な織部と硬派な嘉瀬君じゃ、誰だって疑うって」

 壱斗達のやりとりに暁義は思わず苦笑を漏らした。
 そして、なるほど、と納得する。
 それは、初対面の人には必ずと言っていいほど聞かれ続けてきたことだった。

「何で仲良いの?」
「何でって…」

 それも言われ慣れているはずの言葉だったが、思わず暁義は言葉に詰まってしまった。
 もう別れたのだから、今の関係は高校の同級生で間違いはない。本当の関係なんか言う必要がないことは分かっているが、暁義はここ数日の様々なことが頭を巡り、思考が上手く働かず、適当な言葉が出てこない。
 高校の同級生で間違いないはずなのに、その言葉が今までの二人の関係を否定するような、壱斗の気持ちを拒むような気がして、言葉が出なかった。

「俺とアキは高校の時、同じテニスの特待生だったんだ。で、アキが俺の凄さに惚れたってわけ」

 壱斗の言葉に暁義は驚いた。
 それは今まで暁義が言い訳として使っていた言葉。
 壱斗なりの言葉が付け足されているが、その内容も強ち間違いではない。
 見て分かるほどの張り付けた笑顔。
 自分の気持ちを隠して答える壱斗の笑顔が、暁義には無理しているように見えた。

「嘘だぁ。逆でしょ。織部が嘉瀬君に惚れたんでしょ」
「あれ? ばれちゃった?」

 壱斗の言葉に一瞬焦りが増したが、軽い口調の所為もあってか相手には冗談に捉えられたようで、またまたぁ、と笑っている。

「へぇ…て、ことは、嘉瀬君って頭も良いし、スポーツも出来るタイプ?」

 そのやり取りを見ていた別の友人が声をかけてくる。

「いや、一応特待生だったけど、テニスは壱斗の足元にも及ばないよ」
「織部のこと名前で呼んでる! 本当に仲良しなんだ…一回名前呼んだらマジギレされたんだけど、俺」

 暁義の言葉に壱斗の友人が驚きの表情を見せた。

「お前どんだけ俺を疑うわけ? 最初っから仲良しだって言ってんじゃん」

 それを壱斗がジロリと睨んでみせる。

「まぁまぁ。にしても、そんな風に謙遜するところなんか、織部と全然違うよな」

 実際、謙遜でもなんでもなく、高校入学時の壱斗のテニスは全国レベルで、海外留学の話もあった。
 暁義も負けじと練習を重ねたが、練習を積めば積むほど、ただ壱斗の凄さを思い知らされた。正直、壱斗の才能が羨ましいと思っていたが、その才能が努力の塊だと暁義が知ったのは高校二年の初夏だった。
 “上腕骨外上顆炎”
 所謂テニス肘というやつで、テニスをしていればそう珍しくもない怪我だった。だが、壱斗は中学の頃から違和感があり、それを隠しながら騙し騙しテニスを続けていたという。
 勉強が苦手でスポーツも人並み。そんな壱斗が唯一認めてもらえたことがテニスだった。
 試合に勝つ度皆が褒めてくれるのが嬉しくて、更に周りの期待に応えようと練習に練習を重ね、終に肘を故障。中学からの無理が崇り、周囲が異変に気づいたときにはかなり重症化してしまっていた。
 それからは治療と再発の繰り返しで、部活の引退を機に壱斗はテニスをやめた。
 壱斗は仕方ないと言っていたが、一番悔しかったのは壱斗自身だと暁義は思う。
 今まで頑張ってきた結果がこれだ、と引退の日、誰もいないコートの上で涙を流していた。
 そんな姿を見てきたからこそ、心から尊敬したし、そんなにもテニスに一途になれる壱斗を更に好きになった。

「織部は本当に上手かったよ。テニス留学するって話もあったし」

 宮丸のその話に友人達からは感嘆の声が上がる。
 ただ、壱斗だけが一瞬表情を曇らせたが、直ぐにいつもの表情に戻した。

「宮丸が俺を褒めてくれるなんて珍しい。どっか具合悪いとか?」

 軽い口調で返すが、壱斗の表情――平素と変わらなく見えるその目の奥が驚きを表している。
 暁義も内心驚いていたが、敢えて口にはしなかった。
 真っ直ぐ頑固な性格の宮丸とお調子者の壱斗は、親しいと言うほど仲が良いわけではなかった。だが、仲が悪いわけでもなく、ただ同じテニス部員というくらいの仲。
 暁義が初めて宮丸に壱斗との関係を打ち明けたときも特に反対することもなく、だからと言って歓迎の言葉をかけられたわけでもなかった。
 しかし壱斗が浮気したと聞き、その度辛い思いをしてきたところを見てきた所為か、自然に壱斗と距離を取るようになっていったように思う。
 だからこそ、宮丸の言葉は余計壱斗と暁義を驚かせた。

「もう二度と褒めねぇ」
「嘘、嘘! 褒めて」
「なぁ、何で上手いのにテニスやんないの? この大学、そんなにテニス強くないじゃん」

 壱斗の友人が不思議そうに首を傾げる。
 その問いに何も言葉が発せず、暁義はただ壱斗を見遣った。
 自主練習する姿さえ部員に隠していた壱斗だ。性格的に考えて、あんな理由でテニスを辞めたとは言えないだろう。
 それを敢えて当人以外が言うわけにもいかない。

「いやぁ…何て言うか……好きな人追ってきたら、ここに来ちゃった」

 壱斗が照れたように頭を掻きながら答える。
 壱斗の性格からして本当のことを話すとは思っていなかったが、その言葉に暁義はただ驚いた。
 そんな話、初めて聞いた。
 壱斗が進学先を決めたと言っていたのは暁義が記憶する限り、三年の夏だ。

『アキもこの大学受けてたんだ』

 大学の合格発表で偶然壱斗と会い、暁義はそこで初めて同じ大学を受験していたことを知った。
 暁義が壱斗と付き合い始めたのはその後になるのだが…。あの時本当は壱斗に好きな人がいたなんて、今まで気づきもしなかった。
 テニスに対して直向きで、真っ直ぐで、他の何よりも優先してきたことは知っている。暁義は一番近くで見てきた自信があった。それなのに、そんな壱斗がテニスよりも優先させる人がいた。知らない壱斗がいた。もしかしたら、テニスをやめたのも肘だけが原因じゃなく、その人のためかも知れない。
 暁義はそのことが何よりも衝撃的だった。どうして今までそのことに気づかなかったのだろう。

「お前、自分の将来くらい真面目に考えろよ」
「宮丸に言われたくありません。宮丸だってアキのこと追いかけて大学選んだくせに」
「違ぇよ! 俺は元々この大学に来るつもりだったの!」

 二人の言い合いすら暁義の耳を右から左へとすり抜けていく。
 言葉を理解する余裕がないほど、暁義の思考は囚われていた。

「またまた…高校のときしつこいくらいアキに進学先聞いてたじゃん。学部まで一緒にしちゃって」
「……何だお前、羨ましいのか?」

 茶化すような宮丸の言葉。

「違っ……わなく、ない、けど……でも、俺は、ただ好きな人に付いていくだけなんて嫌だ。ちゃんとその人に似合うように、自分の夢を見つけたい。もしその夢が違ったとしても、譲りたくはない…けど、そう思っているけど……でも、せめて、その人の近くで、夢は叶えたいって思ってる…また、一番近くで見守ってて欲しい」

 頬を赤く染めながら真剣な眼で暁義を見つめる壱斗。
 まるで自分に伝えるような言葉に思え、暁義はグッと奥歯を鳴らした。
 これは自分に対して言っているわけじゃない、と心中で否定する。
 また壱斗の言葉を信じてしまいそうになる心を、矛盾していると脳が否定する。
 もし本当にそれほどまでに好きだったとしたら、あんなに浮気ばかり出来るはずがない。
 他に想いを寄せる相手がいるのだ、とそう思う方が暁義は気持ちが楽になるような気がした。
 初めから壱斗の気持ちは他に向いていたのだと。

「わぁお。織部って嘉瀬君にベタ惚れじゃん」

 壱斗の友人が軽い口調で冷やかす。
 そんなはずないと、思わず口をついて出そうになるが、向かいに座る宮丸が不穏な空気を漂わせていて、暁義はついそちらに気を取られた。

「本当…なんだか熱烈な愛の言葉に聞こえるけど……そんなに好きならなんであんな酷いこと出来るわけ? 暁義のこと泣かせて楽しかった?」
「ちょ、久志っ!?」

 急に真剣みを帯びた宮丸の言葉に、暁義は慌てた。

「何々? 織部って嘉瀬君に何かしたの?」
「泣かせたって、相当じゃね?」

 事情を知った者だけならまだしも、何も知らない壱斗の友人が同席する、しかも大学の図書室の中だ。こんな所で堂々と話せる内容ではない。

「何のことかな? 宮丸君」

 珍しく壱斗の言葉が棘を持つ。
 普段から飄々としていて、こういう話題もいつもは軽く流すはずなのに、薄っすらと浮かべた笑顔とは裏腹に、言葉の端から怒りが伝わってきた。
 空気がぴりぴりと張り詰める。

「どうせ誰彼構わず好き好き言ってんだろ。浮気ばっかするから恋人にも愛想尽かされんだよ」
「っ! 宮丸に関係ないだろっ!」

 バンッと机を叩き、壱斗が声を荒げた。
 当人を差し置いて繰り広げられる言い合いに、暁義はただ傍観してしまう。
 話の流れについていけず呆けていた友人達も、きっとこんな風に激怒した壱斗を初めて見たのであろう、驚きのあまり目を丸くしている。
 暁義がこんな風に怒った壱斗を見たのはこれで二度目だった。
 初めて見たのは、あの高二の初夏。
 肘を故障し、自分が情けないと泣きながら怒っていた。

「壱斗…」
「宮丸に何が分かるのさ! 俺らのこと、何も知らないくせにっ」

 壱斗を宥めようと暁義が声をかけるも、耳に入らない様子で宮丸に怒鳴り続ける。

「知らねぇよ! 知らねぇけど、お前が相手の機微にも気づかず、傷つけたことだけは知ってる! それで、暁義がどれだけ傷ついたかもなっ!」

 宮丸も対抗するように声を荒げ始めた。
 二人の言い合いに徐々に周りがざわつき始め、好奇の目を集めだす。
 向かい合った席のまま壱斗と宮丸は立ち上がり、終には互いの胸倉を掴んだ。
 そこまで経って漸く壱斗の友人達も席を立ち、慌てて二人を押さえ始めた。

「ぼ、暴力はよくないって」
「ほら、他の人の迷惑になるよ」

 何とか宥めようとしているが、二人の怒りは収まりそうにない。

「二人ともやめろ!」

 暁義も必死にこの場を収めようと二人を宥める。

「宮丸が悪いんだろっ」

 互いに視線を外すことなく、周りがどんな言葉をかけても睨み合いを止めようとしない。

「俺は間違ったことなんて何も言ってないね。腹が立つのは図星だからでしょ、イット君?」

 宮丸の言葉に、壱斗の表情が今まで以上に険しく変わる。

「てっ……めぇっ!ぜってぇ許さねぇ!」

 押さえる友人を振り払い、壱斗が宮丸へ殴りかかろうと拳を構えた瞬間、バシッという音が室内に響いた。

「っ痛」

 宮丸は赤くなった頬を押さえ、呆然と叩いた張本人を見つめた。

「……アキ?」

 壱斗も振りかぶった拳をそのままに、暁義を見つめていた。

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