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第2部

幕引き

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……気になっていたのです。ここへ来た最初の日、イルファーン殿は花鶏殿下に街を案内していた。その時、壁に装飾された模様を示して、これは各地区の目印だ、と言った。地図なしでは迷路のように入り組んだ街を歩くのは難しいとも言った。それで私も、たまに外に出たら目に入るそれを見るようになった。おや、と思ったのは二十日ほど経った頃でしょうか。模様が、前回見た時と微妙に変わっていたんです。場所を間違えたかと思いましたが、そんなことは無い。それによく見ると新しい塗料の下に、こすって消したような跡も残っている。そういうこともあるかと思い気にしませんでしたが、同じことが数回あって、気になって探すようになりました。何か規則性でも見つけたら面白いなと。
だって地図の目印代わりというのに、そんなにころころと変わったら不便ではないですか。
住民にも尋ねてみましたが、彼らは何も知らなくて、むしろ色形の変化にさえ気付いていませんでした。当然ですね、何世代も前から住んでいるのですから、地理は頭に入っているでしょう。目印なんて不要なもの、よほど意識していないと生活の中で目に入らない。

そんな暇つぶしをするうちに、色形の変わる箇所が増えてきました。私が見つけただけでも23か所。新しく塗られた色は青が多かった。次は黄色。最後は緑。この頃にはちょっと飽きてきて、興味もなくなっていたので数えるのもやめました。
今にして思えば、あれは星灯祭の行商に紛れて入ってきたあなたの仲間の潜伏場所、武器の在り処、搬入経路……そんなものを示していたのではないでしょうか。

二つ目は猫の名前です。たまたまデ……花鶏殿下と出かけた時、男性が恋人に公開求婚していて、その時お相手をキーナ、と呼んでいるのを聞いたんです。その後男性は彼女を違う名で呼んだので、あだ名か何かだろうと思いました。そういえば、アジラヒム様も初対面の時に口にしていましたね。アリキーナ、と。キーナは、猫を指す古語だそうですね。ジェマとサリムに教えてもらったんです。恋人に猫ちゃん、と呼びかけているのだと思いました。でも、アリーという数字を指す古語があるのを知って、もしかして本当に猫の名前だったんではないかと思ったんです。さすがに恋人に、3番目のネコちゃん、なんて呼びかけるのは感じが悪いですし。
もしそうだとすると、お二人は幼い時一緒に暮らしていて、猫を飼っていたのではないかと。3番目に生まれたのか、それとも3代目の猫ちゃんか分かりませんが。それをまるで馴染みの娼婦であるように強調していたのは、お二人にしか分からない符牒だったのではないか、と。いえ勿論、こじつけの妄想です。そこまで本気で何かあるなんて考えておりませんでした。

三つ目は星灯祭の夜です。あんなにもたくさんの星灯が巫術で海に着くまで落ちないと聞いて、それなら、案外特定の場所まで飛ばすこともできるのではと思いまして。例えば、砂漠地帯や、緑地に。そこで待っている人間に一斉にあの夜、指示を送ることが出来たのではないかと。そしてその指示を送るのは星灯を飛ばす王都からということになる。誰が外へ送るのか。それはすでに王都にいる人間。正確には、外から王都へ侵入し、ひっそりと潜伏している人間ではないか。

蘇芳はアジラヒムが口を挟まないのを良いことに、独白のように語った後、やっと彼の顔を見た。
「星灯祭は人や物資が紛れて入るには、まさにうってつけでした。この日のために、何日もかけて大量の荷を積んだ行商人の馬車が出入りして、物も人も各地から雪崩れ込んでくる。お祭り騒ぎが半月も続くんです。国の内部にも協力者がいるのでしょう。お仲間や武器を商人や品物と見せかけて迎え入れるために」


アジラヒムは緩く頭を振って、呆れた眼差しを蘇芳に向けた。苦笑とともに大きく嘆息する。
「いくら何でもそりゃ、こじつけどころか誇大妄想だ。何一つつながりが見えないところに無理に線を引っ張ってきてる。……問題は、なんでそれが全部当たってるのかだ」
目の前に腹から剣を生やしたアルサスがいるのだから、ここで惚けても無意味だろう。
蘇芳は悪びれることなく笑みを浮かべた。
「はい、大部分は仰る通り、こじつけです。そうでない部分は、アジラヒム様からの受け売りですね」
アジラヒムは警戒と困惑が溶けあった表情を浮かべ、蘇芳を睨んだ。
「……どういう意味だ」
「そのままです、アジラヒム様が今回の誘拐事件も『名もない国』が裏で関わっていることも、戴冠式でアルサス殿下に反旗を翻すことも……あ、あとイルファーンとグルなことも教えてくださいました」
「だから俺がいつ、そんなこと言ったって言うんだ!」
「花鶏殿下を揶揄いによく館に来ていたじゃありませんか。誘拐事件の後、何度も何度も」
アジラヒムの顔からがゆっくりと表情が抜け落ちてゆく。
「あれは本当にアジラヒム様のご意思だったでしょうか。気付くと足が向いていませんでしたか?なにかそうしなくてはならないような気がして、花鶏殿下に会いにいらしていたのでは?」
「俺にあの霊獣の毒を仕込んだのか……」
「アジラヒム様だけではなく、イルファーン殿にも。ただし、彼には上手く作用しませんでしたが」
イルファーンもまた怪訝な顔で蘇芳に何か言おうとしたその時、隠し通路の扉が前触れなく開いた。
蘇芳は悠々と入ってきた花鶏に向かって、ほっとしたような労いの笑みを浮かべた。
「先生、地下水道は粗方終わりましたよ。東雲が岩壁を落として反乱軍を足止めしてる。生き埋めにはならないと思うけど」
花鶏はそう言ってから室内を見回し、床でのたうち回るアルサスを視界に収めた。その顔に驚きは浮かんでおらず、無感動に床の血だまりを一瞥したのみだった。
「殿下一人に任せてしまってすみません、殿下。お怪我は」
「大丈夫です。先生の言う通りに侵入経路を塞がせたので、まだ当分来ないと思う。でもあれだけの人数ですから、急がないと王宮の兵が異変に気付いたら大騒ぎだ」
「ここまで地下の振動が響いてましたからね。手早く済ませましょう」
蘇芳は花鶏以外の三人を順番に見渡した。
「さて、皆さん。ここにある二つの計画が今まさに頓挫したわけです。一つは、アジラヒム殿下とイルファーン殿が共謀したアルサス殿下の王位簒奪。もう一つが、アルサス殿下の仕組んだアジラヒム様の暗殺。さらにはラジェド大臣がイルファーンをアルサス殿下に送りこんでこちらも王位簒奪を狙っていたが、それは元々アルサス殿下の指示で……待って。すみません、こんがらがってきた」
「先生、ゆっくりでいいですよ」
「はい……あー、イルファーン殿が二重スパイなんて真似するから、ややこしいことに。ええと、とにかく、今あなた達のどちらかを救えるのは我々だけと思ってください。いいですね」
「どちらか、だとっ。何様だキサマ、ぐぅ、早く医者を呼べ、俺を助けろ、こいつらを殺せっさもないと貴様も」
花鶏が足の先でアルサスを突いた。
「おい、先生が話してるんだから黙って聞け。あと死にたくなければ喚くな、刃が内蔵に当たる」
おそらく取ってつけたような後者の脅しが効いたと見え、アルサスは口を閉じ喘鳴のみを発した。
蘇芳は血が怖くてそちらを見れない。むしろこの部屋にいるだけで、蘇芳の方が貧血で倒れそうだ。
(なんでみんな平気なんだよ、花鶏も……おかしいのは俺なのか?)
「私も貴方たちの誰が王になろうが、本来ならどうでも良いのですが……ただ、『名もない国』が絡んできたので、そうも言っていられなくなりました」
蘇芳がそう言うと、それまで慎重に様子を見ていたアジラヒムが口を開いた。
「蘇芳殿、あなたが求めることはなんだ?はっきり言って我々に拒否権があるとは思えない状況だが、一応内容を聞いてからだ。勿体ぶるな」
蘇芳は彼に向き直ると、ゆっくりと指を二本立てた。
「約束いただきたいことは二つ。一つ、こちらが望む時場所で、『名もない国』の首長との橋渡しを。二つ、宝物殿に保管された<カラミヒエカ>を渡してください」

カデンルラ側の三人は、一瞬何を言われたのか分からなかったように固まったが、即座に反応したのはアルサスとイルファーンだった。
「<ヒエカ>は駄目だっ、あれは絶対に国外に持ち出すことを許されていない我が国の宝物だぞ、おのれ小国風情が図に乗りおって!」
「首長と直接のやり取りをしていたのはラジェドだが、奴が死んでこちらから連絡を取るのはほぼ不可能だ」

蘇芳は静かに両者を見渡し、そしてアジラヒムに視線をやった。
「アジラヒム様は、いかがです」
アルサスは無視されたことで傷口を押さえるのも忘れ喚いている。アジラヒムはイルファーンと短く目を見交わし、
「確約はできない。だがこちらも後に退けない。……<ヒエカ>は渡す。『名もない国』の方は……可能な限り何とか手を打つ。今はそれしか言えない」
蘇芳は小さく笑んだ。
「それで結構です。万が一破っても、努力義務を果たしていただけたら、報復なんていたしませんのでご安心を。私にとっては今のところただの保険なので、その時になってみないと使うかどうかも分かりません」
含みのある持って回った言い方に、アジラヒムはもはや深く考えるのもやめた。この異国人は始めはただの気安い別嬪かと思い、次いで第3皇子がえらくご執心の愛人なのだろうと推察した。それがなぜか他国の情勢に首を突っ込んで、こちらが何年も前から計画してきた兄殺しを阻止された挙句、建前上の交換条件を出して脅されている。
肝心の第3皇子はそんなもの興味もないと言わんばかりの態度で、従順な犬のように彼の傍に控えているのだ。
大きく息を吐いた。
ラジェドがこいつらを『名もない国』の餌にしようとカデンルラに引き込んだのが悪手だった。

「……俺とこいつに毒を仕込んだのは、いつだ。理由は」
「誘拐事件が起こる少し前に、隙を見て東雲に噛ませたのです。ラジェド大臣と交わした滞在期間の契約は、最長半年でした。ですので、その中で何か起こるだろうと警戒していました。何かあるとしたら、当時接触の多かったお二人の内どちらかだろうと。過去に因縁がありそうだったので、まさかお二人両方とは思いませんでしたが」

蘇芳が話し終えると、アジラヒムは「これで終わりか?地下の連中が足止めされたせいで、俺としてはこの後の予定が狂って困ってるんだが」と疲れの滲む口調で言った。

イルファーンからはまだきりきりと殺気立った空気が伝わってくる。
蘇芳は花鶏と視線を交わすと頷いた。
「武力制圧ではなく殿下の東雲を使って、上手いこと立ち回ってください。即興ですが、そういうの得意でしょう?特にそちらのイルファーン殿は」
水を向けると、イルファーンはお手上げ、のポーズを取りながら、
「殿下の霊獣がその姿なのを知ってるのは?」と尋ねた。
「迎賓館の使用人たち数名、サリムとジェマも。でも問題ありませんよね。どうせ彼らを采配したのも貴方でしょう。まさか年端もいかない子どもにまで監視させるとは。花鶏殿下の外出時間や行動範囲を彼らを通して把握していたんですね」
イルファーンは首を傾げた。
「さあ、それはどうでしょうね。さすがの俺も、そこまで手足は多くないですよ」
「まあいいでしょう……東雲の身体を最大限大きくしておいてあげますから、あとは守り神に見立てるでも、神官を買収してそれっぽい筋書きを立てるでも結構です。お好きにどうぞ。もちろん終わったら速やかに返してくださいね」
あとは……、とここでようやくアルサスを見下ろす。
出血と興奮が続いたせいで意識も朦朧としている男に、この場をどうにかする気力はもはや皆無だろう。
「ここから先は他国の問題ですから、殿下も私も介入しません。戴冠式という晴れの日に、わざわざ彼を殺さなくても、玉座が手に入ることをお伝えしたかっただけなので」
後はご自由に。
イルファーンは皮肉な笑みを浮かべて、くつくつと喉の奥で笑った。
「よく言う。いずれにしろ手に入るはずだった物を、あんたがかすめ取って俺たちに施す形に変えただけだ」

蘇芳はむしゃくしゃした気持ちを発散するタイミングはまさに今だと踏んで、大きく息を吸い込んだ。
これだけは、帰国前にどうしても文句を言っておかなければ気が済まない。
びし、と人差し指を突きつけ、空いた手を腰に当てた。
「お前らがうちの花鶏に変なちょっかい掛けて巻き込まなけりゃ、俺だってこんな真似してねえよ。そっちが先に売ってきた喧嘩だ、ざまあみろ!……ふぅ、用は済んだので、ひとまず宿に戻ります。終わったら、東雲に<ヒエカ>を持たせて返してください。参りましょう、殿下」
ドスの効いた一喝から一転、優雅に目礼し、花鶏に向かって優しく促す。
(あーすっきりした)
呆気に取られる三人を残し、隠し通路から来た道を引き返した。

東雲の起こした崩落を避けて城壁外の水門に向かう間、花鶏がそわそわとしているのに気付いた。
「どうしました、殿下?」
「いや、先生がたまにああいう感じになるの、まだ慣れていなくて……」
「お嫌、でしたか。すみません、殿下の前であんな……ちょっと今まで我慢してきたものが決壊してしまって」
花鶏は慌てて首を振った。そして迷う素振りの後、苦笑して言った。
「俺、嬉しかったんですよ。先生、俺のために本気で怒るとき、絶対他の人間に見せたことない先生になるでしょ?あれが何というか……堪らないんですよね。俺だけの先生だ、って感じがして」
蘇芳は照れくささを隠すために空咳をした。
濡れた地下水路で滑らないよう、花鶏が蘇芳の手を引いた。
「それじゃあ、たまにはさっきみたいな口調で話してみましょうか。殿下が私の口の悪さに吃驚して、愛想を尽かさないと約束してくれるなら」
花鶏が笑い声を立てた。まるで洞窟のような水路の中に、その声が反響している。
「いいですね、それ!口の悪い先生、想像したら何だかぞくぞくします」
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