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第2部
連行(5)
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政務殿は静まり返った。
蘇芳は何か言葉を掛けたい気持ちと、花鶏をないがしろにするこの国の重鎮への怒りと、そしてどこか冷めた諦めの境地が沸き起こるのを感じた。
結局、どんなにゲームと異なる改変をしても、何かが花鶏の幸福な未来を邪魔しようとするようではないか。
(まるでお前は結局悪役なんだと言わんばかりに、この子から取り上げようとするんだ)
後嗣の儀でようやく得た霊獣を、凶兆だと揶揄して。
この2年間、花鶏が後宮の外で苦労して整備したインフラや福祉。平民や地方役人からの感謝。
簡単なことではなかったのに。寂しがりの子が、蘇芳と会う時間が減ることを切ながりながら、精いっぱいこの国の民に尽くしてきたのに。
けれどそれなら。蘇芳は奥歯を噛んだ。
(それなら俺だってそうじゃないか。蘇芳は根っから雑魚悪役だ。この子ひとり生まれた場所を追い出すような真似なんてさせてたまるか)
「殿下。もういいですよ、よく内外のことを調べましたね。あなたは本当に、昔から賢くて私なんかが教えることはそうなかったですね」
小さな子供を褒めるような優しい口調だった。花鶏は沈痛に歪んだ表情で蘇芳を見つめた。
絶望と焦燥がありありと浮かんでいる。
要求を吞まなければ、冤罪で蘇芳が失脚、悪ければ処刑される。
要求を呑めば、何らかの政情不安がある異国へ人質同然に行かなければならない。この先一生会えないかもしれない。
花鶏の恐れと悲嘆が最高潮に達そうかという時、蘇芳は江雲に向き直って言った。
「カデンルラへは私が臣下として同行します。もちろん、定められた期間、私も花鶏殿下とそこに留まります」
花鶏は言葉の意味が理解できなかったように愕然とした後、ハッと蘇芳の肩に手を掛けた。
「駄目です!何馬鹿なこと言ってるんですっ……だってそんなの……駄目だ先生、全部台無しになるっ。この国の地位も友人も、先生が好きなこの国の生活を全部捨てることになるっ、お、俺は無理だ、先生にそんなことさせられないっ、そんなの自分を一生許せなくなる!」
ハァハァ、と荒く息をついて肩を掴んでくる花鶏を見て、蘇芳は5年前の後嗣の儀を思い出していた。
(あの時もこんな風に二人で取っ組み合って一緒に逃げる離れるで譲らなかったっけ。結局あのあと珀がふにゃけた関西弁喋り出してそれどころじゃなくなったけど)
思い出し笑いをして口許が緩んでしまう。しまったと思ったが、すぐに花鶏に気付かれた。
「何笑ってるんですか!?笑い事じゃないだろ、先生、早く取り消して」
もはや口調も定まらないようだ。相当焦っている。
どうどう、と蘇芳は手の平でジェスチャーした。
「落ち着くのはあなたです、殿下。いいですか。まずもって、カデンルラで何が起こるにしても、それはまだ可能性です。最悪を想定することは大事ですが、それにとらわれて悲観的にならないで。一度行ったら戻ってこれないとも限りませんよ。彼方の国の外相と、きちんと誓約書を作りましょう。滞在中の行動範囲や権限、そしてもちろん期間についてしっかりと。そして何より、これはあなたの得意を存分に活かせる仕事かもしれませんよ」
「俺の得意?は……いや、先生、今はそういう話じゃなくて」
花鶏は意味が分からないという顔だ。
そりゃそうだろう。今の今まで人身御供に差し出される人間の悲哀と苦悩にどっぷり嵌っていたのに、蘇芳の言い分はいくら何でもポジティブシンク過ぎる。
「殿下のフットワークの軽さは異国での立ち回りにすこぶる重宝しますよ。これは他の皇族の方には難しい。都の外で活動してきた殿下だからこそ」
「少し黙って俺の話を聞いてください先生っ!!」
堪りかねたように花鶏が大きな声を出した。
二人のやり取りを傍観していた者たちの間にも、さっと緊張が走る。
もはや花鶏の情緒はここに来て蘇芳本人に乱されっぱなしだった。
先生に言われた通り早蕨を手掛かりに裏事情を探ってみれば、どう転んでも自分にとって最悪な方向にしか向かわない話がボロボロ出てくる。
先生が断罪されるなんて論外だ。それも自分を従わせるための材料にされるなど、殺意が沸いてくる。
結局蘇芳の命を守るためにはカデンルラに赴かなくてはならないが、これもまた、花鶏にとっては絶望でしかない。
下手をしたら、いやしなくても恐らくは、もう瀧華国に戻ってこれないかもしれない。
花鶏にとって祖国の地を踏めないことよりも何よりも、蘇芳と今生の別れになることの方が耐えられない。
耐えられないのに、それを選ばなければ蘇芳が死ぬかもしれない。
どちらを選んでも地獄なら、蘇芳の命が続く方を選択するしかない、そうなるともう二度と……思考がグルグルしてどんどん視界が狭まっていく。
底なし沼に足元から沈んでいく気がする。
二度と蘇芳と……なら一体何のためにここまで……まだ何の恩返しも出来ていないのに……。
いっそのこと死んでしまいたい。死んだら蘇芳が悲しむが、それでも遠く隔てられても気持ちが通じていればなんて流行の色恋本みたいには割り切れない。もう会えないなら死んで魂になって蘇芳の近くに戻りたい。
蘇芳が知ったら、あまりの暗黒思考にたじろぎそうなことをグルグルグルグル考えていた花鶏の耳に、信じられない言葉が入ってきた。
「カデンルラへは私が臣下として同行します。もちろん定められた期間、私も花鶏殿下とそこに留まります」
その瞬間、花鶏は今まで生きてきた中で最も強く、自分を恥じて憎んだ。
嬉しいと、思ってしまったからだ。
花鶏のためにこの国の生活、今までの過去を捨てなくてはならないかもしれないのに、それでもいいという蘇芳に。
嬉しくて、安堵した自分をぶん殴ってやりたくなった。
(ここでこの人を止められないなら、俺はこの人へのいかなる想いも抱く資格さえない)
「少し黙って俺の話を聞いてください先生っ!!」
叫んだ花鶏に思わず口をつぐむ。蘇芳はそれでも、発言を取り下げる気はなかった。それは花鶏にもよくわかっているのだろう。付き合いが長いと、お互いの考えはある程度読めてしまう。
お互い譲らない。まるであの時の再現だ。
じっと見つめ合い、というより睨み合ったまま、その状態で花鶏が江雲を呼んだ。
「一つ目の嫌疑については、私がカデンルラに行くことを条件に不問で良いのだな?」
江雲は頷いた。一応、体裁があるのか
「証拠不十分ということで。よろしいですかな。雨月殿下」
後方にいた雨月皇子は慌てた様子で、
「私は蘇芳殿を疑ったことなどありません。珀にも感謝しておりますしっ」
「というわけですので。そのおつもりで結構です、花鶏殿下」
「……本当に茶番だな。では、二つ目の嫌疑は?」
「……はい?」
怪訝な顔の江雲に、蘇芳も何か不穏な気配を感じた。
(なんか余計なこと考えてるな)
花鶏は蘇芳と視線を絡めたまま言った。
「第三皇子の私に毒を盛っていたという嫌疑について、これが立証されたなら処罰は?」
(ハァっ!?)
蘇芳は肩に置かれたままの花鶏の手を発止と掴んだ。
「で、」
「……それは皇族への叛逆罪であれば」
言いかけた蘇芳と江雲両方を遮り、
「これまでの李蘇芳の私への忠義と私自身がこうして万事健康であることを酌量して、瀧華国内の蟄居が妥当だと思うがどうだ」
はて、この殿下は何を仰っておられるのか。そんな空気が政務殿の一室に流れた。
瀧華国内の蟄居とは何ぞや。そもそも厳重刑罰である蟄居を、まるでただ出国禁止のように言われては堪ったものではない。妥当も何も、それでは蘇芳の生活はこれまでと何ら変わりないではないか。
刑罰内容をひっくり返すが如くのあんまりな言い様に、居合わせた者は失笑さえ浮かんでこない。
蘇芳は別の意味で、花鶏の発言に内心肝を冷やしていた。
(当時のその話を今出すのか?俺にダメージがでかいんだけど……卑怯だろ)
何なら黒曜宮に帰ってから、ちゃんといつものように向き合って話し合いたい案件だった。
「蘇芳殿」
「え……はい」
慣れない呼び方に、こちらも気の抜けた返しをしてしまう。
「蘇芳殿が私に毒を盛っていたなど、私とて信じたくないのですが」
(信じたくないも何も、決めつけてる顔ですけど)
「このまま嫌疑を嫌疑のままにしておくのも、貴殿のためにならない」
(多分お前が言い出すまで皆忘れてたよ?)
花鶏はにっこりと優し気な笑みを浮かべて蘇芳を見つめた。
蘇芳は悟った。恐る恐る覗き込むと案の定、瞳孔がわずかに開いている。
「この場で証明しましょう、貴方の潔白を。私の手で」
蘇芳は何か言葉を掛けたい気持ちと、花鶏をないがしろにするこの国の重鎮への怒りと、そしてどこか冷めた諦めの境地が沸き起こるのを感じた。
結局、どんなにゲームと異なる改変をしても、何かが花鶏の幸福な未来を邪魔しようとするようではないか。
(まるでお前は結局悪役なんだと言わんばかりに、この子から取り上げようとするんだ)
後嗣の儀でようやく得た霊獣を、凶兆だと揶揄して。
この2年間、花鶏が後宮の外で苦労して整備したインフラや福祉。平民や地方役人からの感謝。
簡単なことではなかったのに。寂しがりの子が、蘇芳と会う時間が減ることを切ながりながら、精いっぱいこの国の民に尽くしてきたのに。
けれどそれなら。蘇芳は奥歯を噛んだ。
(それなら俺だってそうじゃないか。蘇芳は根っから雑魚悪役だ。この子ひとり生まれた場所を追い出すような真似なんてさせてたまるか)
「殿下。もういいですよ、よく内外のことを調べましたね。あなたは本当に、昔から賢くて私なんかが教えることはそうなかったですね」
小さな子供を褒めるような優しい口調だった。花鶏は沈痛に歪んだ表情で蘇芳を見つめた。
絶望と焦燥がありありと浮かんでいる。
要求を吞まなければ、冤罪で蘇芳が失脚、悪ければ処刑される。
要求を呑めば、何らかの政情不安がある異国へ人質同然に行かなければならない。この先一生会えないかもしれない。
花鶏の恐れと悲嘆が最高潮に達そうかという時、蘇芳は江雲に向き直って言った。
「カデンルラへは私が臣下として同行します。もちろん、定められた期間、私も花鶏殿下とそこに留まります」
花鶏は言葉の意味が理解できなかったように愕然とした後、ハッと蘇芳の肩に手を掛けた。
「駄目です!何馬鹿なこと言ってるんですっ……だってそんなの……駄目だ先生、全部台無しになるっ。この国の地位も友人も、先生が好きなこの国の生活を全部捨てることになるっ、お、俺は無理だ、先生にそんなことさせられないっ、そんなの自分を一生許せなくなる!」
ハァハァ、と荒く息をついて肩を掴んでくる花鶏を見て、蘇芳は5年前の後嗣の儀を思い出していた。
(あの時もこんな風に二人で取っ組み合って一緒に逃げる離れるで譲らなかったっけ。結局あのあと珀がふにゃけた関西弁喋り出してそれどころじゃなくなったけど)
思い出し笑いをして口許が緩んでしまう。しまったと思ったが、すぐに花鶏に気付かれた。
「何笑ってるんですか!?笑い事じゃないだろ、先生、早く取り消して」
もはや口調も定まらないようだ。相当焦っている。
どうどう、と蘇芳は手の平でジェスチャーした。
「落ち着くのはあなたです、殿下。いいですか。まずもって、カデンルラで何が起こるにしても、それはまだ可能性です。最悪を想定することは大事ですが、それにとらわれて悲観的にならないで。一度行ったら戻ってこれないとも限りませんよ。彼方の国の外相と、きちんと誓約書を作りましょう。滞在中の行動範囲や権限、そしてもちろん期間についてしっかりと。そして何より、これはあなたの得意を存分に活かせる仕事かもしれませんよ」
「俺の得意?は……いや、先生、今はそういう話じゃなくて」
花鶏は意味が分からないという顔だ。
そりゃそうだろう。今の今まで人身御供に差し出される人間の悲哀と苦悩にどっぷり嵌っていたのに、蘇芳の言い分はいくら何でもポジティブシンク過ぎる。
「殿下のフットワークの軽さは異国での立ち回りにすこぶる重宝しますよ。これは他の皇族の方には難しい。都の外で活動してきた殿下だからこそ」
「少し黙って俺の話を聞いてください先生っ!!」
堪りかねたように花鶏が大きな声を出した。
二人のやり取りを傍観していた者たちの間にも、さっと緊張が走る。
もはや花鶏の情緒はここに来て蘇芳本人に乱されっぱなしだった。
先生に言われた通り早蕨を手掛かりに裏事情を探ってみれば、どう転んでも自分にとって最悪な方向にしか向かわない話がボロボロ出てくる。
先生が断罪されるなんて論外だ。それも自分を従わせるための材料にされるなど、殺意が沸いてくる。
結局蘇芳の命を守るためにはカデンルラに赴かなくてはならないが、これもまた、花鶏にとっては絶望でしかない。
下手をしたら、いやしなくても恐らくは、もう瀧華国に戻ってこれないかもしれない。
花鶏にとって祖国の地を踏めないことよりも何よりも、蘇芳と今生の別れになることの方が耐えられない。
耐えられないのに、それを選ばなければ蘇芳が死ぬかもしれない。
どちらを選んでも地獄なら、蘇芳の命が続く方を選択するしかない、そうなるともう二度と……思考がグルグルしてどんどん視界が狭まっていく。
底なし沼に足元から沈んでいく気がする。
二度と蘇芳と……なら一体何のためにここまで……まだ何の恩返しも出来ていないのに……。
いっそのこと死んでしまいたい。死んだら蘇芳が悲しむが、それでも遠く隔てられても気持ちが通じていればなんて流行の色恋本みたいには割り切れない。もう会えないなら死んで魂になって蘇芳の近くに戻りたい。
蘇芳が知ったら、あまりの暗黒思考にたじろぎそうなことをグルグルグルグル考えていた花鶏の耳に、信じられない言葉が入ってきた。
「カデンルラへは私が臣下として同行します。もちろん定められた期間、私も花鶏殿下とそこに留まります」
その瞬間、花鶏は今まで生きてきた中で最も強く、自分を恥じて憎んだ。
嬉しいと、思ってしまったからだ。
花鶏のためにこの国の生活、今までの過去を捨てなくてはならないかもしれないのに、それでもいいという蘇芳に。
嬉しくて、安堵した自分をぶん殴ってやりたくなった。
(ここでこの人を止められないなら、俺はこの人へのいかなる想いも抱く資格さえない)
「少し黙って俺の話を聞いてください先生っ!!」
叫んだ花鶏に思わず口をつぐむ。蘇芳はそれでも、発言を取り下げる気はなかった。それは花鶏にもよくわかっているのだろう。付き合いが長いと、お互いの考えはある程度読めてしまう。
お互い譲らない。まるであの時の再現だ。
じっと見つめ合い、というより睨み合ったまま、その状態で花鶏が江雲を呼んだ。
「一つ目の嫌疑については、私がカデンルラに行くことを条件に不問で良いのだな?」
江雲は頷いた。一応、体裁があるのか
「証拠不十分ということで。よろしいですかな。雨月殿下」
後方にいた雨月皇子は慌てた様子で、
「私は蘇芳殿を疑ったことなどありません。珀にも感謝しておりますしっ」
「というわけですので。そのおつもりで結構です、花鶏殿下」
「……本当に茶番だな。では、二つ目の嫌疑は?」
「……はい?」
怪訝な顔の江雲に、蘇芳も何か不穏な気配を感じた。
(なんか余計なこと考えてるな)
花鶏は蘇芳と視線を絡めたまま言った。
「第三皇子の私に毒を盛っていたという嫌疑について、これが立証されたなら処罰は?」
(ハァっ!?)
蘇芳は肩に置かれたままの花鶏の手を発止と掴んだ。
「で、」
「……それは皇族への叛逆罪であれば」
言いかけた蘇芳と江雲両方を遮り、
「これまでの李蘇芳の私への忠義と私自身がこうして万事健康であることを酌量して、瀧華国内の蟄居が妥当だと思うがどうだ」
はて、この殿下は何を仰っておられるのか。そんな空気が政務殿の一室に流れた。
瀧華国内の蟄居とは何ぞや。そもそも厳重刑罰である蟄居を、まるでただ出国禁止のように言われては堪ったものではない。妥当も何も、それでは蘇芳の生活はこれまでと何ら変わりないではないか。
刑罰内容をひっくり返すが如くのあんまりな言い様に、居合わせた者は失笑さえ浮かんでこない。
蘇芳は別の意味で、花鶏の発言に内心肝を冷やしていた。
(当時のその話を今出すのか?俺にダメージがでかいんだけど……卑怯だろ)
何なら黒曜宮に帰ってから、ちゃんといつものように向き合って話し合いたい案件だった。
「蘇芳殿」
「え……はい」
慣れない呼び方に、こちらも気の抜けた返しをしてしまう。
「蘇芳殿が私に毒を盛っていたなど、私とて信じたくないのですが」
(信じたくないも何も、決めつけてる顔ですけど)
「このまま嫌疑を嫌疑のままにしておくのも、貴殿のためにならない」
(多分お前が言い出すまで皆忘れてたよ?)
花鶏はにっこりと優し気な笑みを浮かべて蘇芳を見つめた。
蘇芳は悟った。恐る恐る覗き込むと案の定、瞳孔がわずかに開いている。
「この場で証明しましょう、貴方の潔白を。私の手で」
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