傀儡の祝妃

第8回キャラ文芸大賞参加中! 現在の順位:178
不治の病が蔓延する東洋の国、宝国。
名の由来は、人ならざる異能を持つとされる<祝妃(しゅくひ)>が、正妃として帝と国を守っていること。
しかし、万病を跳ね返す治癒の力を備えているはずの緑妃・芯蘭(しんらん)は、国に病が蔓延した咎で、領地を没収されただけでなく、幽閉、後に処刑されてしまう。
代って、成り代わるように正妃の座についたのが、白妃・麗梅(れいばい)だ。
新年の最初の宴、白宴で手柄を立てた者に、次なる<祝妃>の座を与えよう。

幼い皇帝の代わりに権力を司る国母(正妃)が戯れに口にした一言が、宮廷に雌伏する姫と皇子たちの心を焚きつけた。
あるものは愛情から、またある者は権力のため、<祝妃>を手中にすることを願って、白宴に臨むことになった。

白妃が主催する新年の宴には、白妃の産んだ8人の娘の内、末の娘・銀玲(ぎんれい)だけが欠席したようだ。
銀玲は病弱で発語がうまく出来ないばかりか、引っ込み思案で、なにより病に罹患し長くないとされた皇女だった。
そのため、母親は疎か、使用人たちさえ、彼女に優しくする者はない。
そんな折、白宴の準備で慌ただしい最中、銀玲の世話係として新たに花梨という娘が召し抱えられた。

ドジだが愛嬌があり、裏表のない花梨は、侮られながらも徐々に後宮に馴染んでいく。
ある夜、姫の代わりに毒に当たってしまった花梨。
そんな彼女を治療したのは年若い宮廷見習い薬師の河鹿(かろく)だった。
これをきっかけに後宮の皇子皇女に目をかけられた花梨は同じ女官たちの嫉妬から濡れ衣を着せられ、
河鹿とともに牢に幽閉された罪人の世話を言いつけられるが、そこで出会った野卑で鋭い眼光の男は、なぜか花梨を見知っているようで……?
24h.ポイント 149pt
1
小説 8,953 位 / 192,804件 キャラ文芸 277 位 / 4,910件

あなたにおすすめの小説

あれ〜?普通の子だよね?だと思っているだろうなぁ~♪安心してね!あなたたちの前では普通にしてあげるから!だって私は天邪鬼なのだから♪

桜井命姫
キャラ文芸
女の子は見た目以外は普通の子と同じ子だと家族は思っていた。 でも実際はこの女の子は普通と違っていた。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

命姫~影の帝の最愛妻~

一ノ瀬千景
キャラ文芸
ときはメイジ。 忌み子として、人間らしい感情を知らずに生きてきた初音(はつね)。 そんな彼女の前にあらわれた美貌の男。 彼の名は東見 雪為(さきみ ゆきなり)。 異形の声を聞く不思議な力で、この帝国を陰から支える東見一族の当主だ。 東見家当主は『影の帝』とも呼ばれ、絶大な財と権力を持つ。 彼は初音を自分の『命姫(みことひめ)』だと言って結婚を申し出る。 しかし命姫には……ある残酷な秘密があった。 和風ロマンスです!

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

男装官吏と花散る後宮〜禹国謎解き物語〜

春日あざみ
キャラ文芸
「歴女として、こんな素敵な機会を見逃してなるものですか!」 宮廷で史書編纂事業を担う「志部」が立ち上がると聞き、居ても立ってもいられなくなった歴史オタクの柳羅刹。血の滲むような勉強の日々を重ね、齢十八の年、男と偽り官吏登用試験、科挙を受験した。見事第一等の成績で官吏となった羅刹だったが。珍妙な仮面の貴人、雲蘭に女であることがバレてしまう。あわや死罪と思いきや、雲嵐に取引を持ちかけられる。後宮に巣食う悪霊を成敗すれば、秘密を守ってくれる上、志部への内定を確実にしてくれるという。 様子のおかしい仮面の貴人を疑いつつも、断る理由のない羅刹は、悪霊について調べ始めるが——。 「歴女×仮面の貴人(奇人?)」が紡ぐ、中華風世界を舞台にしたミステリ開幕!

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

AV研は今日もハレンチ

楠富 つかさ
キャラ文芸
あなたが好きなAVはAudioVisual? それともAdultVideo? AV研はオーディオヴィジュアル研究会の略称で、音楽や動画などメディア媒体の歴史を研究する集まり……というのは建前で、実はとんでもないものを研究していて―― 薄暗い過去をちょっとショッキングなピンクで塗りつぶしていくネジの足りない群像劇、ここに開演!!

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。