14 / 47
12・休日と薔薇のチョコレート★
しおりを挟む
久しぶりの実家のダイニングで、我が家自慢のシェフが腕によりをかけた、ふっくらジューシーに焼き上げられたハンバーグが、ナイフを入れたそばから透明な肉汁を溢れさせる。
それにやはりシェフオリジナルの、炒め玉ねぎとすり下ろした白ラデッシュのソースを絡めて、崩れそうになるのを落とさないよう、慎重にフォークで口に運ぶ。
一口食べてその美味しさに、周囲にパアァと花が咲く幻が見えた気がした。
神殿ではそもそも肉料理の頻度が高くない上、このひと月ほどは兵糧攻めのような状態だったのもあり、こんなに美味しいごはんを食べたのは久しぶりだった。
あ、感動で思わず涙が……。
ついでに言えば、この世界にはそもそも、ハンバーグなんて料理はない。
子供の頃、ある日突然思いついてむしょうに食べたくなり、私の拙い説明をもとにメルクールがレシピを作ってシェフに相談し、更にそれをシェフが研究に研究を重ねて完成させた、現時点では我が家オリジナルの定番メニューだ。
思い返してみれば、前世の記憶がなかった頃から、私はこの世界では当たり前じゃないものを、たびたび欲していた気がする。
そして、メルクールはそんな私の我がままを、結構な確率で叶えてくれていた。
ハンバーグもだがこれにかかっているソースのベースになっているのは、ちょうど私が生まれた頃に戦争で滅びた東の国で生まれた大豆のソース、前世では醤油と呼ばれていた調味料だ。
メルクールがその製法を調べてくれて、父に進言して工場を作らせたのは、彼がまだ9歳の頃の話だ。
シュヴァリエ商会が売り出したそれは、爆発的なヒットはしなかったものの、今では世間に浸透して、この世界の料理に味のバリエーションを広げている。
ただ、この世界には前世でいう冷蔵庫のようなものは存在しておらず、日常使いする生鮮食品を保存できるシステムがない為、炊いたライスに生卵を割って大豆ソースをかけて食べたいと言った時は全力で止められたけど。
「おいしいね、お姉ちゃん!」
と、感動にうち顫える私の隣で、8歳の妹ディーナの無邪気な笑顔が、これもまた日々の生活に疲れた私を癒してくれる。
かわいいは正義だ。
そしてうちの妹は世界で一番かわいい。
更に、数回しか会ったことない歳の離れた姉の顔を忘れずにいてくれる、とっても賢い妹でもある。
かわいい上に賢い。かわいい上に賢い。
大事なことなので二回言いました。
「ええ、とっても。
やっぱりうちのごはんが一番美味しいわ。」
そう言って笑いかけてやると、妹だけでなく向かい側に座った弟や、給仕してくれた使用人たちまでが、嬉しそうに笑い返してくれた。
「ディーナも、ちゃんと玉ねぎ食べられて偉いね。」
「玉ねぎ入ってないもん!」
「入ってますよ、たくさん。」
「辛くなかったもん!入ってなかったよ!!」
…知らなかったが、どうやら妹は玉ねぎが嫌いだったらしい。
私も、生の玉ねぎは今も割と苦手だ。
けど火を通して甘くなった玉ねぎは大好きだ。
たぶん彼女の食の好みは私と似ているのだろう。
歳は離れていてもやっぱり姉妹ということだ。
ちなみに両親は今、この場には居ない。
なんでも、国王夫妻が帰国したらすぐに王宮で祝勝会を開く事になり、その準備の為の話し合いに行っているらしい。
…この後、バルゴ王国と改めて同盟関係を結び、相互協力のもと帝国を迎え撃つ事になり、つまりはこれから間違いなく戦争になるという時期に、宴なんて開いている場合じゃないと思うんだが、お偉いさんたちの考えは違うようだ。
敢えてこの時に勝利を祝う事で士気を上げ、国を守る決意を新たにする為なのだそうで。
うん、まあうちの商会にお金落としてくれるのは構わないけど。
なんてことを考えながら、甘めのドレッシングを絡めたベビーリーフのサラダを食べ終えて一息ついていたら、メルクールが、ふふっと笑ってこちらを見つめているのに気がついた。
「…良かった。少し、元気になったみたいで。」
「え?」
「王宮の葬儀で倒れたって聞いてたから、心配してたんだよ。
なんだかんだ、姉さんは国の中枢に近いところにいるんだしね。
気苦労も多いんだろうなって。
せめてうちに帰ってきてる時くらいは、好きなものを食べて、ゆったり過ごせばいいさ。
姉さんの家は、ここなんだからね。」
弟の優しい言葉に、ここしばらく張り詰めていた気持ちがフッと緩むのを感じた。
「ありがとう、メルクール。
本当はもっと頻繁に帰ってきたいのだけれど、後継がなかなか育たないから、仕事が減らないのよね。」
「……たく。近くにいるくせに、肝心な時に役に立たないな、あのヘタレの大きな虫は。」
…なんかいきなり毒吐きだしたけど、聞かなかった事にしていいだろうか。
いや、ダメだな。
とりあえず隣の妹の耳を塞ぎながら、メルクールを軽く睨んでみせる。
「…ディーナの前で、悪い言葉を使うのはやめてもらっていいかしら。」
「…フフッ、ごめんごめん。
それより姉さん、そろそろデザートにしようか。
今日は姉さんの為に、とっておきのお菓子を用意してるから。」
メルクールが指示するとすぐに食後のコーヒーと、ディーナの前にはホットミルクが置かれる。
更に、綺麗にトレーに並べられた、指先で摘める大きさの、黒っぽいものが運ばれてきた。
「チョコレートだ!」
嬉しそうに妹が言うのを聞き、改めてそれを確認する。
……それは、綺麗な薔薇の形のチョコレートだった。
前世では珍しいものではなかったが、実は今世では初めて見る。
「食後だから、ディーナは一個だけだよ。
残りは明日、おやつに出してあげるからね。」
「わかってるもん。」
そう言って躊躇いなく、給仕に指示して取らせているところを見ると、彼女には馴染みのお菓子であるようだが。
「…驚いた?
これも姉さんのアイディアだったよね。
ショコラトルを固形にして食べたいと最初に言われた時は、正直なにを言ってるんだと思ったけど、研究・開発の結果、思ったより短い期間で形にすることができたんだ。」
…そういえばそんな事言ったような気がする。
多分、4年前に一度帰った時だと思うけど。
ちなみにショコラトルというのは前世でいうところのココアにあたる飲み物である。
「職人も育成して、先々月の初めに中央広場に、専門店を出してたんだよね。
ディーナにも協力してもらったから宣伝もうまくいって、社交界の御婦人がたの話題にも少しずつ登り始めたところだった。
…開店した途端に帝国が攻めてきたせいで、しばらく休まざるを得なかったけど。」
…そういえば、ゴローのイベントに確か、彼の経営する店のチョコレートをもらうという内容のものがあった。
ある程度の愛情度がないと見られない上に、メインシナリオのストーリーが後半まで進んでしまうと発生しなくなるので、ゴローのルートに入れるだけの愛情度に達しているかどうかの目安ともなるイベントなのだ。
そしてその時表示されるスチルに描かれてるのは、確かに薔薇の形のチョコレートだった。
しかもそれを『あーん』で食べさせられるという、甘々極まりない展開だった筈。
「だから、今度の祝勝会は、俺にとっても再勝負の舞台になるってわけ。
商会の名前が出せないから直接売り込みには行けないけど、姉さんも宣伝してね?
…という事で、これ賄賂。
あ、店の名前は『ショコラ・ホラン』だから。」
メルクールはそう言って指先で薔薇のチョコレートをひとつ摘むと、私の口元に差し出した。
「え?」
思わず問いかけて半開きになった口に、小さなチョコレートが押し込まれた。
……やはり、『ゴロー・ホラン』は、うちの弟で間違いなかったようだ。
てゆーか…これイベント起きてない?
ゴロー・ホラン
本名メルクール・シュヴァリエ。23歳。
声優:小野田伊助。
豪商の息子だが、家名を隠して遊び歩く態で、諜報活動に従事する。
仮面の男アローンの側近で、彼の『目』である。
ゲームでは理想の女性を探していたが、ここでは結構なシスコンで、姉の喜ぶことはなんでもすると豪語する。
実際、一緒に暮らしていた頃のヴァーナが欲しがった、この世界にないものを開発して、商品化されたものもちらほら。
ヴァーナの存在により幼馴染で兄同然となったダイダリオンを目の敵(笑)にして、たまに姉の知らないところで地味な嫌がらせを行なっている。
割とゲームよりやり手で腹黒な部分が目立つ。
勿論攻略対象キャラだが、ヴァーナの実弟である為脱落…の筈だが、何故かイベントは起きてる模様(爆
尚、前世でコンシューマ版しかプレイしていないヴァーナは知らない事ですが、前世マリエルがプレイしたというアプリ版では、隠しキャラであるアローンをクリア後に、彼のもうひとつのシナリオが追加されます。
ファン曰く、『かっこいい方のゴロー』編。
それにやはりシェフオリジナルの、炒め玉ねぎとすり下ろした白ラデッシュのソースを絡めて、崩れそうになるのを落とさないよう、慎重にフォークで口に運ぶ。
一口食べてその美味しさに、周囲にパアァと花が咲く幻が見えた気がした。
神殿ではそもそも肉料理の頻度が高くない上、このひと月ほどは兵糧攻めのような状態だったのもあり、こんなに美味しいごはんを食べたのは久しぶりだった。
あ、感動で思わず涙が……。
ついでに言えば、この世界にはそもそも、ハンバーグなんて料理はない。
子供の頃、ある日突然思いついてむしょうに食べたくなり、私の拙い説明をもとにメルクールがレシピを作ってシェフに相談し、更にそれをシェフが研究に研究を重ねて完成させた、現時点では我が家オリジナルの定番メニューだ。
思い返してみれば、前世の記憶がなかった頃から、私はこの世界では当たり前じゃないものを、たびたび欲していた気がする。
そして、メルクールはそんな私の我がままを、結構な確率で叶えてくれていた。
ハンバーグもだがこれにかかっているソースのベースになっているのは、ちょうど私が生まれた頃に戦争で滅びた東の国で生まれた大豆のソース、前世では醤油と呼ばれていた調味料だ。
メルクールがその製法を調べてくれて、父に進言して工場を作らせたのは、彼がまだ9歳の頃の話だ。
シュヴァリエ商会が売り出したそれは、爆発的なヒットはしなかったものの、今では世間に浸透して、この世界の料理に味のバリエーションを広げている。
ただ、この世界には前世でいう冷蔵庫のようなものは存在しておらず、日常使いする生鮮食品を保存できるシステムがない為、炊いたライスに生卵を割って大豆ソースをかけて食べたいと言った時は全力で止められたけど。
「おいしいね、お姉ちゃん!」
と、感動にうち顫える私の隣で、8歳の妹ディーナの無邪気な笑顔が、これもまた日々の生活に疲れた私を癒してくれる。
かわいいは正義だ。
そしてうちの妹は世界で一番かわいい。
更に、数回しか会ったことない歳の離れた姉の顔を忘れずにいてくれる、とっても賢い妹でもある。
かわいい上に賢い。かわいい上に賢い。
大事なことなので二回言いました。
「ええ、とっても。
やっぱりうちのごはんが一番美味しいわ。」
そう言って笑いかけてやると、妹だけでなく向かい側に座った弟や、給仕してくれた使用人たちまでが、嬉しそうに笑い返してくれた。
「ディーナも、ちゃんと玉ねぎ食べられて偉いね。」
「玉ねぎ入ってないもん!」
「入ってますよ、たくさん。」
「辛くなかったもん!入ってなかったよ!!」
…知らなかったが、どうやら妹は玉ねぎが嫌いだったらしい。
私も、生の玉ねぎは今も割と苦手だ。
けど火を通して甘くなった玉ねぎは大好きだ。
たぶん彼女の食の好みは私と似ているのだろう。
歳は離れていてもやっぱり姉妹ということだ。
ちなみに両親は今、この場には居ない。
なんでも、国王夫妻が帰国したらすぐに王宮で祝勝会を開く事になり、その準備の為の話し合いに行っているらしい。
…この後、バルゴ王国と改めて同盟関係を結び、相互協力のもと帝国を迎え撃つ事になり、つまりはこれから間違いなく戦争になるという時期に、宴なんて開いている場合じゃないと思うんだが、お偉いさんたちの考えは違うようだ。
敢えてこの時に勝利を祝う事で士気を上げ、国を守る決意を新たにする為なのだそうで。
うん、まあうちの商会にお金落としてくれるのは構わないけど。
なんてことを考えながら、甘めのドレッシングを絡めたベビーリーフのサラダを食べ終えて一息ついていたら、メルクールが、ふふっと笑ってこちらを見つめているのに気がついた。
「…良かった。少し、元気になったみたいで。」
「え?」
「王宮の葬儀で倒れたって聞いてたから、心配してたんだよ。
なんだかんだ、姉さんは国の中枢に近いところにいるんだしね。
気苦労も多いんだろうなって。
せめてうちに帰ってきてる時くらいは、好きなものを食べて、ゆったり過ごせばいいさ。
姉さんの家は、ここなんだからね。」
弟の優しい言葉に、ここしばらく張り詰めていた気持ちがフッと緩むのを感じた。
「ありがとう、メルクール。
本当はもっと頻繁に帰ってきたいのだけれど、後継がなかなか育たないから、仕事が減らないのよね。」
「……たく。近くにいるくせに、肝心な時に役に立たないな、あのヘタレの大きな虫は。」
…なんかいきなり毒吐きだしたけど、聞かなかった事にしていいだろうか。
いや、ダメだな。
とりあえず隣の妹の耳を塞ぎながら、メルクールを軽く睨んでみせる。
「…ディーナの前で、悪い言葉を使うのはやめてもらっていいかしら。」
「…フフッ、ごめんごめん。
それより姉さん、そろそろデザートにしようか。
今日は姉さんの為に、とっておきのお菓子を用意してるから。」
メルクールが指示するとすぐに食後のコーヒーと、ディーナの前にはホットミルクが置かれる。
更に、綺麗にトレーに並べられた、指先で摘める大きさの、黒っぽいものが運ばれてきた。
「チョコレートだ!」
嬉しそうに妹が言うのを聞き、改めてそれを確認する。
……それは、綺麗な薔薇の形のチョコレートだった。
前世では珍しいものではなかったが、実は今世では初めて見る。
「食後だから、ディーナは一個だけだよ。
残りは明日、おやつに出してあげるからね。」
「わかってるもん。」
そう言って躊躇いなく、給仕に指示して取らせているところを見ると、彼女には馴染みのお菓子であるようだが。
「…驚いた?
これも姉さんのアイディアだったよね。
ショコラトルを固形にして食べたいと最初に言われた時は、正直なにを言ってるんだと思ったけど、研究・開発の結果、思ったより短い期間で形にすることができたんだ。」
…そういえばそんな事言ったような気がする。
多分、4年前に一度帰った時だと思うけど。
ちなみにショコラトルというのは前世でいうところのココアにあたる飲み物である。
「職人も育成して、先々月の初めに中央広場に、専門店を出してたんだよね。
ディーナにも協力してもらったから宣伝もうまくいって、社交界の御婦人がたの話題にも少しずつ登り始めたところだった。
…開店した途端に帝国が攻めてきたせいで、しばらく休まざるを得なかったけど。」
…そういえば、ゴローのイベントに確か、彼の経営する店のチョコレートをもらうという内容のものがあった。
ある程度の愛情度がないと見られない上に、メインシナリオのストーリーが後半まで進んでしまうと発生しなくなるので、ゴローのルートに入れるだけの愛情度に達しているかどうかの目安ともなるイベントなのだ。
そしてその時表示されるスチルに描かれてるのは、確かに薔薇の形のチョコレートだった。
しかもそれを『あーん』で食べさせられるという、甘々極まりない展開だった筈。
「だから、今度の祝勝会は、俺にとっても再勝負の舞台になるってわけ。
商会の名前が出せないから直接売り込みには行けないけど、姉さんも宣伝してね?
…という事で、これ賄賂。
あ、店の名前は『ショコラ・ホラン』だから。」
メルクールはそう言って指先で薔薇のチョコレートをひとつ摘むと、私の口元に差し出した。
「え?」
思わず問いかけて半開きになった口に、小さなチョコレートが押し込まれた。
……やはり、『ゴロー・ホラン』は、うちの弟で間違いなかったようだ。
てゆーか…これイベント起きてない?
ゴロー・ホラン
本名メルクール・シュヴァリエ。23歳。
声優:小野田伊助。
豪商の息子だが、家名を隠して遊び歩く態で、諜報活動に従事する。
仮面の男アローンの側近で、彼の『目』である。
ゲームでは理想の女性を探していたが、ここでは結構なシスコンで、姉の喜ぶことはなんでもすると豪語する。
実際、一緒に暮らしていた頃のヴァーナが欲しがった、この世界にないものを開発して、商品化されたものもちらほら。
ヴァーナの存在により幼馴染で兄同然となったダイダリオンを目の敵(笑)にして、たまに姉の知らないところで地味な嫌がらせを行なっている。
割とゲームよりやり手で腹黒な部分が目立つ。
勿論攻略対象キャラだが、ヴァーナの実弟である為脱落…の筈だが、何故かイベントは起きてる模様(爆
尚、前世でコンシューマ版しかプレイしていないヴァーナは知らない事ですが、前世マリエルがプレイしたというアプリ版では、隠しキャラであるアローンをクリア後に、彼のもうひとつのシナリオが追加されます。
ファン曰く、『かっこいい方のゴロー』編。
1
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!
gacchi
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ?
王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。
国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから!
12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冷たい外科医の心を溶かしたのは
みずほ
恋愛
冷たい外科医と天然万年脳内お花畑ちゃんの、年齢差ラブコメです。
《あらすじ》
都心の二次救急病院で外科医師として働く永崎彰人。夜間当直中、急アルとして診た患者が突然自分の妹だと名乗り、まさかの波乱しかない同居生活がスタート。悠々自適な30代独身ライフに割り込んできた、自称妹に振り回される日々。
アホ女相手に恋愛なんて絶対したくない冷たい外科医vsネジが2、3本吹っ飛んだ自己肯定感の塊、タフなポジティブガール。
ラブよりもコメディ寄りかもしれません。ずっとドタバタしてます。
元々ベリカに掲載していました。
昔書いた作品でツッコミどころ満載のお話ですが、サクッと読めるので何かの片手間にお読み頂ければ幸いです。
婚約破棄寸前の悪役令嬢に転生したはずなのに!?
もふきゅな
恋愛
現代日本の普通一般人だった主人公は、突然異世界の豪華なベッドで目を覚ます。鏡に映るのは見たこともない美しい少女、アリシア・フォン・ルーベンス。悪役令嬢として知られるアリシアは、王子レオンハルトとの婚約破棄寸前にあるという。彼女は、王子の恋人に嫌がらせをしたとされていた。
王子との初対面で冷たく婚約破棄を告げられるが、美咲はアリシアとして無実を訴える。彼女の誠実な態度に次第に心を開くレオンハルト
悪役令嬢としてのレッテルを払拭し、彼と共に幸せな日々を歩もうと試みるアリシア。
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈@12/27電子書籍配信
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる