150 / 160
~グランドフィナーレ~ もう一度、何度でも!
結婚式と手作りの宴会。ささやかな宴……のはずが
しおりを挟む
結婚式……とは言うものの、そこまで盛大なものではなかった。
あまりお金も無かったし、故郷・大三島の大山祗神社で式を挙げ、すぐ隣にある観光用の飲食広場に、手作りの料理を持ち込んで宴を行うのだ。
誠は緊張しまくっていたため、式の内容は正直あまり覚えていない。
白無垢に白い綿帽子を被り……しかし髪型は長いポニーテールの鶴は、本当に美しく見えた。
イタズラばかりの普段とは違い、静かな表情で歩を進める彼女は、態度も仕草も文句なしに武家のご令嬢だったのだ。
神使達が雅楽器を持ち、雅な音色を奏でていたし、拝殿の奥に並んだ椅子には、中央に巨体の大山積神、その両隣に娘の祝凪姫と佐久夜姫が腰掛けていた。
大山積神は相変わらず寡黙だったが、式の直前には祝凪姫の頭をぐりぐり撫でていた。
救国の戦いで娘が大活躍し、皆に認められたのが余程嬉しかったのだろう。
撫でられる祝凪姫は恥ずかしげだったが、こちらもまんざらではなさそうであり、そんな2人を見守る佐久夜姫も、本当に幸せそうだったのだ。
宴会場に移動した途端、宮島は大きく伸びをした。
「ああ終わった、緊張したぜ! さあ飯だな!」
「何で宮島が緊張するんだ。ま、隊長もガチガチだったがな?」
香川はツッコミを入れながら、誠の方にウインクしてくる。
難波やカノンは先ほどから姿が見えなかったが、地元の女性陣が鶴の周りに集まり、綺麗だねえ、ええお嫁さんやわ、などと褒め称えている。
鶴はおすましを続けながらも、さもありなん、と満足げだ。
ともかく一同は宴の準備を進めていく。
神使達がつまみ食いしながら運んでくる大皿には、定番の鶏やタコのから揚げ。
炊き上がって湯気を立てる鯛めしやタコ飯。
蒸した瀬戸貝やムール貝、牡蠣がうず高く積み上げられ、真っ赤にゆだった海老やカニが、風呂上りのような顔で皿に陣取っていた。
更には大盛りの枝豆、刺身の大皿や鍋料理もどんどん運ばれてくる。
一見して豪華な食事のようにも見えるが、食材のほとんどは海産物であり、地元の頼れるおじさん達が獲ってきてくれたもの。
更にそれを経験豊富なおばさんズが調理してくれたため、とにかくお金のかからない宴だったのだ。
昔の結婚式はこうだったというし、こういう気取らない形の方が、誠も緊張しなくて助かる。
一応他の船団の面々にも声をかけたのだが、彼らも忙しいらしく、あまり返事は芳しくなかった。
それも仕方がないと誠は思う。復興はまだ始まったばかりであり、みんな必死に故郷を再建中なのだ。
それをこちらの祝い事で長時間拘束するのも気の毒というもの……そんなふうに思ったのだが。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いきなり轟音が響き渡った。
テーブルに乗った稲荷寿司も皿ごと跳ね上がり、神使達が協力してキャッチしている。
「な、なんだ!? また敵襲か!?」
素早く立ち上がり、外に駆け出す誠。宮島、香川も続くのだったが、そこで3人は目を丸くした。
宴会場からほど近く……公園や観光駐車場のある辺りに、航空輸送機が降り立っていたのだ。
属性添加機によって垂直離着陸が可能なタイプなのだが……それも1機だけじゃなく、何機も何機も降りてくるのだ。
「なっ、何だこりゃ……航空輸送機? なんでこんなとこに……」
誠は引き気味で呟くが、たちまち輸送機の後部傾斜板が開き、中から人々が飛び出てきた。
先頭には日に焼けた小柄な少年・壮太がおり、飛び跳ねて手を振っている。
「いよう、待たせたなっ! 志布志隊の壮太様が、サプライズで登場だぜ!」
彼は巨大な食材ワゴンをガラガラ押している。
「お待たせー、まあ驚かせようと思ったから、待ってはないと思うけどね」
仲居姿の湯香里が言うと、後ろからマンゴーのワゴンを押した八千穂も顔をのぞかせる。
「そ、そそそうですっ、ほんとは最初から行きたかったんですけど、壮太君が内緒にしようって……!」
その後ろには晶、キャシー、ヘンダーソンの姿も見える。
「まったく壮太ときたら、考える事が子供だからな」
「でもいいデース、楽しい事は後にとっとくものデスよ!」
「俺達だけかと思ってたが、他の船団も、考える事は同じらしい」
ヘンダーソンの言葉通り、他の航空機の中からは、各地の人々が降り立ってきた。
皆、口々に叫んでは手を振って、誰が何を言っているのかは分からない。
全神連のパイロット達が霊力を使い、空に「おめでとう」の文字を輝かせると、東北のド根性部隊は大漁旗を振っている。
関東の個性派エース軍団は相変わらず目立っていたが、うち1人はナマズのきぐるみを着ていた。
白衣のマッドサイエンティスト・筑波は航空機の上で高笑いしていたが、龍恋に引き倒され、ジャイアントスイングで振り回されている。
ガンマンの柄がデザインされた航空機からは、ひよりとなぎさが飛び出してきて、シチューのおたまを振り上げていた。
どんな場所にいても目立つこころは、玄太と千春を肩に担いでにこにこしている。
更には輸送ヘリも降りてきて、迷彩服を着た旧自衛官達が飛び出してきた。
「席が足りない分は、我々がテントを設営するよ。全部任せてくれたまえ」
池谷中佐……今は大佐だったが、彼は敬礼しながらウインクした。
たちまち付近の更地や駐車場に張り巡らされたテントには、沢山の調理器具と食材が運び込まれ、おいしそうな料理が作られていく。
壮太はねじり鉢巻をし、じゃばらに折りたたんだ手紙をさっと開いた。
それは九州奪還の同盟会議で、鶴が読み上げた料理の目録である。
まずは博多とんこつラーメン、とんかつ、佐世保バーガー、からしれんこん、もつ鍋、ちゃんぽん、しっぽく料理……他にもどんどん続いている。
「言っただろ。日本を取り戻したら、うんと食べさせてやるって!」
壮太が言うと、隣で湯香里が飛び跳ねた。
「そうそう、グルメサミットね! 10年ぶりに開いちゃうんだから!」
「沖縄とアメリカングルメも忘れちゃ駄目デース!」
「日米グルメサミットだな!」
キャシーとヘンダーソンの言葉に、周囲の人々は大いに盛り上がった。
向こうでは船団長の佐々木氏、彼と同郷の宇部ちゃんがたらいを掲げ、その中で見事なふぐが踊っている。
「ふぐ、もとい、ふくの調理師免許取りましたよ!」
「そうですとも、不遇を転じて福と為す、それが長州魂ですぞ!」
佐々木の隣には阿波丸と秘書がいたし、彼らの肩には狸が阿波踊りの格好で乗っていた。
もうみんなやりたい放題である。
あまりお金も無かったし、故郷・大三島の大山祗神社で式を挙げ、すぐ隣にある観光用の飲食広場に、手作りの料理を持ち込んで宴を行うのだ。
誠は緊張しまくっていたため、式の内容は正直あまり覚えていない。
白無垢に白い綿帽子を被り……しかし髪型は長いポニーテールの鶴は、本当に美しく見えた。
イタズラばかりの普段とは違い、静かな表情で歩を進める彼女は、態度も仕草も文句なしに武家のご令嬢だったのだ。
神使達が雅楽器を持ち、雅な音色を奏でていたし、拝殿の奥に並んだ椅子には、中央に巨体の大山積神、その両隣に娘の祝凪姫と佐久夜姫が腰掛けていた。
大山積神は相変わらず寡黙だったが、式の直前には祝凪姫の頭をぐりぐり撫でていた。
救国の戦いで娘が大活躍し、皆に認められたのが余程嬉しかったのだろう。
撫でられる祝凪姫は恥ずかしげだったが、こちらもまんざらではなさそうであり、そんな2人を見守る佐久夜姫も、本当に幸せそうだったのだ。
宴会場に移動した途端、宮島は大きく伸びをした。
「ああ終わった、緊張したぜ! さあ飯だな!」
「何で宮島が緊張するんだ。ま、隊長もガチガチだったがな?」
香川はツッコミを入れながら、誠の方にウインクしてくる。
難波やカノンは先ほどから姿が見えなかったが、地元の女性陣が鶴の周りに集まり、綺麗だねえ、ええお嫁さんやわ、などと褒め称えている。
鶴はおすましを続けながらも、さもありなん、と満足げだ。
ともかく一同は宴の準備を進めていく。
神使達がつまみ食いしながら運んでくる大皿には、定番の鶏やタコのから揚げ。
炊き上がって湯気を立てる鯛めしやタコ飯。
蒸した瀬戸貝やムール貝、牡蠣がうず高く積み上げられ、真っ赤にゆだった海老やカニが、風呂上りのような顔で皿に陣取っていた。
更には大盛りの枝豆、刺身の大皿や鍋料理もどんどん運ばれてくる。
一見して豪華な食事のようにも見えるが、食材のほとんどは海産物であり、地元の頼れるおじさん達が獲ってきてくれたもの。
更にそれを経験豊富なおばさんズが調理してくれたため、とにかくお金のかからない宴だったのだ。
昔の結婚式はこうだったというし、こういう気取らない形の方が、誠も緊張しなくて助かる。
一応他の船団の面々にも声をかけたのだが、彼らも忙しいらしく、あまり返事は芳しくなかった。
それも仕方がないと誠は思う。復興はまだ始まったばかりであり、みんな必死に故郷を再建中なのだ。
それをこちらの祝い事で長時間拘束するのも気の毒というもの……そんなふうに思ったのだが。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いきなり轟音が響き渡った。
テーブルに乗った稲荷寿司も皿ごと跳ね上がり、神使達が協力してキャッチしている。
「な、なんだ!? また敵襲か!?」
素早く立ち上がり、外に駆け出す誠。宮島、香川も続くのだったが、そこで3人は目を丸くした。
宴会場からほど近く……公園や観光駐車場のある辺りに、航空輸送機が降り立っていたのだ。
属性添加機によって垂直離着陸が可能なタイプなのだが……それも1機だけじゃなく、何機も何機も降りてくるのだ。
「なっ、何だこりゃ……航空輸送機? なんでこんなとこに……」
誠は引き気味で呟くが、たちまち輸送機の後部傾斜板が開き、中から人々が飛び出てきた。
先頭には日に焼けた小柄な少年・壮太がおり、飛び跳ねて手を振っている。
「いよう、待たせたなっ! 志布志隊の壮太様が、サプライズで登場だぜ!」
彼は巨大な食材ワゴンをガラガラ押している。
「お待たせー、まあ驚かせようと思ったから、待ってはないと思うけどね」
仲居姿の湯香里が言うと、後ろからマンゴーのワゴンを押した八千穂も顔をのぞかせる。
「そ、そそそうですっ、ほんとは最初から行きたかったんですけど、壮太君が内緒にしようって……!」
その後ろには晶、キャシー、ヘンダーソンの姿も見える。
「まったく壮太ときたら、考える事が子供だからな」
「でもいいデース、楽しい事は後にとっとくものデスよ!」
「俺達だけかと思ってたが、他の船団も、考える事は同じらしい」
ヘンダーソンの言葉通り、他の航空機の中からは、各地の人々が降り立ってきた。
皆、口々に叫んでは手を振って、誰が何を言っているのかは分からない。
全神連のパイロット達が霊力を使い、空に「おめでとう」の文字を輝かせると、東北のド根性部隊は大漁旗を振っている。
関東の個性派エース軍団は相変わらず目立っていたが、うち1人はナマズのきぐるみを着ていた。
白衣のマッドサイエンティスト・筑波は航空機の上で高笑いしていたが、龍恋に引き倒され、ジャイアントスイングで振り回されている。
ガンマンの柄がデザインされた航空機からは、ひよりとなぎさが飛び出してきて、シチューのおたまを振り上げていた。
どんな場所にいても目立つこころは、玄太と千春を肩に担いでにこにこしている。
更には輸送ヘリも降りてきて、迷彩服を着た旧自衛官達が飛び出してきた。
「席が足りない分は、我々がテントを設営するよ。全部任せてくれたまえ」
池谷中佐……今は大佐だったが、彼は敬礼しながらウインクした。
たちまち付近の更地や駐車場に張り巡らされたテントには、沢山の調理器具と食材が運び込まれ、おいしそうな料理が作られていく。
壮太はねじり鉢巻をし、じゃばらに折りたたんだ手紙をさっと開いた。
それは九州奪還の同盟会議で、鶴が読み上げた料理の目録である。
まずは博多とんこつラーメン、とんかつ、佐世保バーガー、からしれんこん、もつ鍋、ちゃんぽん、しっぽく料理……他にもどんどん続いている。
「言っただろ。日本を取り戻したら、うんと食べさせてやるって!」
壮太が言うと、隣で湯香里が飛び跳ねた。
「そうそう、グルメサミットね! 10年ぶりに開いちゃうんだから!」
「沖縄とアメリカングルメも忘れちゃ駄目デース!」
「日米グルメサミットだな!」
キャシーとヘンダーソンの言葉に、周囲の人々は大いに盛り上がった。
向こうでは船団長の佐々木氏、彼と同郷の宇部ちゃんがたらいを掲げ、その中で見事なふぐが踊っている。
「ふぐ、もとい、ふくの調理師免許取りましたよ!」
「そうですとも、不遇を転じて福と為す、それが長州魂ですぞ!」
佐々木の隣には阿波丸と秘書がいたし、彼らの肩には狸が阿波踊りの格好で乗っていた。
もうみんなやりたい放題である。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
魔法のスープ
吉沢 月見
キャラ文芸
私と祖母は魔女だった。長期休みに入るたび、私は祖母の元へ修行に行く。
私の母は魔女ではない。
ある日、祖母が倒れてしまう。
祖母の家に向かった私のもとへ、クラスメイトのヤスナガくんが会いに来てくれる。
彼にだけは自分が魔女であることを伝えてもいいと思っている。
転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます
藤なごみ
ファンタジー
※コミカライズスタートしました!
2024年10月下旬にコミック第一巻刊行予定です
2023年9月21日に第一巻、2024年3月21日に第二巻が発売されました
2024年8月中旬第三巻刊行予定です
ある少年は、母親よりネグレクトを受けていた上に住んでいたアパートを追い出されてしまった。
高校進学も出来ずにいたとあるバイト帰りに、酔っ払いに駅のホームから突き飛ばされてしまい、電車にひかれて死んでしまった。
しかしながら再び目を覚ました少年は、見た事もない異世界で赤子として新たに生をうけていた。
だが、赤子ながらに周囲の話を聞く内に、この世界の自分も幼い内に追い出されてしまう事に気づいてしまった。
そんな中、突然見知らぬ金髪の幼女が連れてこられ、一緒に部屋で育てられる事に。
幼女の事を妹として接しながら、この子も一緒に追い出されてしまうことが分かった。
幼い二人で来たる追い出される日に備えます。
基本はお兄ちゃんと妹ちゃんを中心としたストーリーです
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しています
2023/08/30
題名を以下に変更しました
「転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきたいと思います」→「転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます」
書籍化が決定しました
2023/09/01
アルファポリス社様より9月中旬に刊行予定となります
2023/09/06
アルファポリス様より、9月19日に出荷されます
呱々唄七つ先生の素晴らしいイラストとなっております
2024/3/21
アルファポリス様より第二巻が発売されました
2024/4/24
コミカライズスタートしました
2024/8/12
アルファポリス様から第三巻が八月中旬に刊行予定です
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
【完結】悪役令息の従者に転職しました
*
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。
依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。
皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ!
本編完結しました!
時々おまけのお話を更新しています。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる