巨人を巡る冒険

KeiSenyo

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巨人を巡る冒険

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 私たち兄弟は、二人して巨人を探した。装備はいたって簡素なもので、とりあえず、山を越すことができるくらいだ。かつて、私たちは目的の巨人を打ち倒そうと躍起になっていたが、その頃の記憶は、曖昧でほとんど忘れた。私たちはまだ巨人を見たことがなかった。
 だが多くの手掛かりはあった。目撃談はほとんど手に余るほどだったし、物語にも伝説にもたくさんある。世界中に彼らの存在がない場所などないのではないか、と思うほどだった。けれど、私たちはまだ見つけていない。なぜ私たちには見つけられないのだろう。私たちは二人でそのことを相談した。
 一方は、「そもそも俺たちがどうして奴らを追いかけ始めたか、それは目的が欲しかったからじゃないか。兄弟で一つのことを成そうと誓っただろう?」と言う。私たちは、確かに一人ずつでは何のことはない力のない人間だから、二人ならば、偉大な事がやれるんじゃないかと考えた。それで、巨人を追うことにしたのだ。
 もう一方は、「奴らの伝説の中には、追いかけるほど彼らは見えなくなるというものがある。それもそのはず、彼らはずっと俺たちよりも長い時間を生きているから、その動きはスローモーションで、よっぽど気をつけていないと気づかないからだ。」つまり、焦る欲望のまま追い続けても、彼らの気配にすら気づかなかったのではないか、という反省だ。
「なるほど。では、どうする?」
「思い切って、休んでみないか?心のゆとりが、何か気づかせてくれるということもある」
 私たちは、湖畔の山小屋に泊まり、そこでしばらく冒険を放棄して、何も考えず、ゆったりとした。すると、湖が波立ち、私たちの前に、当の巨人が現れた。
 私たちはものすごくびっくりして、あまりに何の準備もしていなかったから、呆然と立ち尽くした。巨人は湖の中に隠れていたのではなかった。巨人はこの湖そのものだった。すなわち、彼の体は、水でできていたのだ。おかげで彼の周りの水は、水量を減らして、半分ほどの水かさだった。下を覗くと、魚がまるで密集しているように見えた。
 私たちは、折角の旅の目的に出会ったというのに、情けないくらい何もできなかった。しかし、彼の存在を忘れることで、彼がここに現れたことは確かで、喜びは全身を駆け巡っていた。水の巨人が、水でできた手を差し出してきた。湖の水であるその手には小魚が泳いでいた。私たちは同時に二人してその手に触れた。どきっとしたが、その高ぶりをうまく説明できない。なんといえばいいか、その時に自分たちは、ほぼその巨人と同化して水そのものになったのである。また、その中を泳ぐ小さな魚にもなった。巨人は私たちから手を下げて、再び元通りの湖になった。

 それから私たちの冒険は第二幕を迎えた。数々の巨人たちに出会えたが、一つ一つここに記しておこう。まずは炎の巨人だ。彼は意外にも凍てつく氷の世界にいた。氷山の一角に狭い洞窟が存在し、そこから進むと、灼熱に燃え滾る空間が広がっているのだ。不思議にも周りの氷は溶けず(それはそうだ。永久凍土なのだから)、厚い氷の層はまるで炎の空間を守っているようだった。私たちが感動したのは、目当ての巨人が、ぼうぼうと燃え盛る炎の皮を被っていながら、その熱を使って氷の彫刻を作る様だった。絶対に溶けぬ氷塊に、彼は一身を籠めた火炎を送り、その厖大な熱であらゆる形状を再現したのであった。その沈黙は、果てしない努力の結果は、おのずとこの大地の主である寒冷の神もその手で包み守ろうとするのだろう。私たちは、無言で炎の巨人のそばを立ち去り、彼の偉大な彫刻を目に留めておくだけにした。
 次なるは風の巨人だった。私たちには気づきにくいかの大男は、物語や伝説にもまったく語られていない。私たちが第一発見者だということになるだろう。彼は風そのものだから触れることはおろか、その形すらも見えない。ではどうして発見したかというと、彼の言葉だった。笑ってはいけない。きっとそれは、風の音をそう勘違いしたのだろうとは。君たちは巨人の声を聞いたことがあるだろうか。なければ、そのような判断はしないでくれ。ただ分かっているだろうことは、人間の出す声ならば、一方から送られるということだ。風はおよそ他の物をその力でかさかさと撓め、反響させ、音を鳴らせる。巨人の声は、人のそれとまったく同様である。彼の喉から出る。意味のある言葉を言う。私たちは、確かに始めどこから彼の声がやって来るのか分からなかった。それは、遥か頭上からだったのである。その時真上には何もなかった。あるのはただ風だけだったから、私たちは巨人が言っているのだと考えたのだ。彼は、私たちにこう話した。「人間は、ついぞ自分たちをこの世の王様だと感じているが、もしすべての生き物がそのように思えば、なんとも滑稽だなあ」私たちは真上から降りかかるその声音に圧倒された。もう地面にぺしゃんこになるほどだった。「その通りかもしれんが、だからといって、そう感じることはやめられぬ」と答えた。「あなたもそうではないか?風の巨人よ」「いいや、我はそうは思わぬ。というか、どんな動物も、子を育てるほどに成長すればいかんせん自分を王様だとは名乗らない。次の世は彼らの子孫に受け継がれるのだからな」
「だが、人間はいつまでも王を名乗りたがる。時には自分の子供すら殺そうとする。一体何を恐れているのか」私たちは言葉に詰まった。それが私たちの自我だと言えば、簡単に説明がつくかもしれない。私たちの業が、愚かな行為が、あることは確実だ。だが巨人の求めた解答はそれではない。そう、彼には、人間にある自我などはないのだから。私たちはもう一度彼に会いに行くと約束し、彼の言葉を反芻しながら、旅を続けることにした。そうだ、彼の居場所は、どこにもなかった。私たちはさる平原で彼と出会ったが、それは運がいいことだった。しかし、今度は彼の方から私たちを見つけてくれると約束してくれた。またこの平原に来ればいいのだ。
 その次に出会えたのは氷の巨人である。彼は、もしかしたらと私たちは予想したのだが、その通りに、炎の巨人とは反対に獄炎盛る炎の大地にいた。そこは、火焔の場所で、溶岩がゆるゆると流れているような荒れ果てた土地である。氷の巨人がなぜそんな所に来たかといえば、彼は、自分を試すためだと言った。つまり、永遠に溶けない体でできているはずだが、それでは何者も溶解しうるというこの獄炎場にくれば、果たしてどうなるか?彼は心地よい温度を感じていたようだった。彼に初めて「温度」という感覚を与えてくれたのだ。何者も彼に触れれば(彼の眷属を、除いては)あっというまにかちこちに凍るかひどい凍傷を負うかだったのが、ここでは、色んなものに触れるのだという。彼は饒舌だった。炎の巨人とはまるで反対だ。彼は快く誰とでも話したし、特に溶岩坊主どもとの会話は楽しいと言った。奴らは地面の下にいたから、地獄の様子に詳しくて、鬼どもや暗闇の女王、屍鬼(あるいは亡霊、悪霊)たちや煉獄の魔王など、神話に出てくる怪物のことに通じていた。私たちは彼から地獄についての話も聞いたのだが、彼は夥しい汗を垂らし、見間違いでなければその巨体は初め会ったときよりほんの少し小さくなっている気がした。そのことを伝えると、彼は外に出ればすぐ空気に浮かぶ蒸気がくっつき、元の大きさに戻るのだといった。私たちは安心したが、気になったのは彼のいる場所から伸びた小さくて長い川だった。それは、彼から流れた汗がつくったものだった。(それは彼の「喜びの川」だった。溶岩坊主や地獄へ赴くのに目印となる川であり、さらにこの川の水さえ飲めばいかなる灼熱にも耐えられる体になった。)
 さて次なるは銅の巨人である。彼は鈍色に光る胴体をしており、足はなかった。地面とくっついて、その奥の銅の鉱脈と合体していた。いいや、言い換えれば銅鉱脈がその姿を成していた。彼は訪問者を待ち侘びていた。自分を掘って外に出してくれる…鉱山夫か、彫刻家、そうでなければ農夫でもよかった。残念ながら私たちはそれではなかった。彼は動かせぬ体をぎしぎしと唸らせ、喉の奥から、搾り出すような声で語りかけてきた。「もしこのわしをみじめと思うなら、是非掘り出してくれる者を連れてきてほしい」私たちはきっとそうすると約束した。彼は、鉱脈と切り離されれば自分で動く力を得られると考えていた。彼はその足で全世界を股にかけて旅をしたいのだと言った。「お前たちがなんとも羨ましいぞ。わしは生まれてこの方ずっとここにいるのでな」彼のことは伝説になっていた。決して掘り出せない銅があると謳われていて、それが巨人であるとは語られていなかったが。幾度も人間は彼に挑戦していたらしい。すると、彼を掘り出せるものなどこの世にいるのだろうか。だがこう考えてみよう。私たちだって不可能と何度も思った「巨人に会うこと」をこうして果たしているのだから、きっと彼の願いも叶えられるかもしれないと。もしかしたら、と私たちは考えた。彼も、また動き出すという夢を一瞬でも諦めたら、勝手に足は鉱脈から切り離され、自由になるのではないかと。そんなことはない、と誰もが考えるだろうが、私たちは案外そうではないかと思っている。
 次に出会ったのは、土の巨人だった。土でできている体だから、彼の表面にはびっしりと草が生えていて、そこには虫が潜んでいた。彼はぼろぼろと土を零しながら歩いたが、自分の体が足りなくなると思うとその場から土を掘ってくっつけて直してしまった。彼の体はおかげで様々な土からできている。よく肥えた土、乾いた土、砂利の多い土、腐った土などがつぎはぎになっていた。彼は陽気に自分の体を披露した。つぎはぎの肉体がお気に入りのようだった。彼は水の中は下っていけないとこぼした。水流に呑まれればばらばらになってしまいもう元には戻れないだろうからと。だから、この大陸から自分は一歩も外には出られんのだ。しかし、聞くところによると他の大陸に進む方法があり、それは地面の中を掘って進むという手段らしい。それならばできるかもしれないと彼は挑戦した。だがある時、ふと土くれの体である自分が、その恩恵をあずかっている土そのものを掘っていこうとするのはいかがだろうかと思ったらしい。これはきっと相当邪なことだと彼は考えた。彼は、舟ならば行けるのではないかと考えた。今ある舟では相当、無理だが、きっと将来に彼を乗せてもびくともしない船舶が開発され、彼を乗せて、世界中を隈なく旅行することを彼は夢見ているのだ。彼は自分の懐を指してここに洞穴があるが、お前たち、入ってみるかと誘った。入ってみると、奇妙なぬくもりがあり、確かに巨人の体内に来たという感覚が働いた。巨人が歩き出すと、震動は直接私たちの所にも響き、穴蔵から外を覗くと、世界は勝手に滑っていた。風が彼の懐に入り、涼しかった。彼は次の目標を私たちに訊いた。巨人なら一人知っている者がいるということで、紹介してもらったのが雷の巨人だった。
 雷鳴の巨人はある山脈の上にいた。彼は山の頂上を行き来し、その気になればその山脈から遠く離れた山頂にひとっ飛びで行くことができた。それは、晴天でも曇天でも関係がなく、光の速さで動くから距離はただ問題ではなかった。そんな彼が、どうしても行けない場所があるという。それは地面の下…ではなくて、山の中に空いた巨大な空間だという。彼は土の中も走ることができた(それで、土の巨人とは懇意だったようだ)が、その空間にはどうしても入れなかった。なぜなら、ゴムのような絶縁材が覆っていたからだ。彼はゴムならその感触を確かめられるが、どうやらゴムではない。かといって、他に電気を通さずにいられるものは考えられず、土の巨人にこれは何かと訊いたのである。土の巨人はこの場所は大陸違いだったから、何も分からない、少なくとも絶縁体ならば希少な鉱石には違いないだろうが、まるごと一つの空間をすっぽり覆うほどの加工がなされるとは思えないと答えた。彼はその空間のある場所を私たちに教えた。もし、君たちが少しの穴をそこに空けることができれば、私は中に入り込むことができるのだ。お願いだ、何とかして私の望み、叶えてくれないか…と熱心に頼むので、私たちは次なる目的にこのことを定めた。ああ、彼の姿を記録せねばならなかった。彼の形はほとんど見ることはできない。文字通り雷鳴の速さで動き続けているからである。しかし、よくその軌道を確かめてはじめて「巨人に会った」ということができる。彼は言わば雷光の皮膜を持っており、残光を辿ればやっとその姿と思しき存在を目に留めることができるのだ。彼の声は誰もが予想するだろう、その通り、ごろごろと唸る激しいいかずちのかすり切れるような声色だった。
 さて私たちは巨人の願いに応えるべくある山に来ていた…目立つのは、枯れ木と凄まじく荒涼とした土肌であった。その山肌は粘土でてきていた。硬くて、へこむことがない。私たちはここに来てぞくっとした。なんだか空の彼方から何者かが、こちらを眺めているように感じたからである。この山は、地元からは「重い岩」と呼ばれていた。なんでも一つの岩が、ごろごろと転がって、今のような山型となったという。とすると、元になった岩は、相当に大きかったことになる。私たちは山の奥に足を踏み入れ、とにかく調査した。いかにも掘るに手を煩いそうな土質に少しでも穴を空けられるような場所を探した。しかし、調査を続けると次第に私たちは気分が悪くなった。私たちが山から下りようとしたら、凄い雷がごろごろと走り、私たちを案じた雷の巨人がやって来た。「お前たち、よくもまあ、何も考えずにこの山に挑戦したな。少しだけ言い忘れたことがある。この山は何者かに見張られている。どうもその者のもののようである。私は今から誰かがお前たちの調査の邪魔をしないように見張ることにしよう」彼が来たおかげで、私たちは悪心から解放された。粘土質の岩肌は、どこからもとっかかりがないように見えたが、どこかに隙はあるように感じられた。それにもしこれは一つの岩からできているのであれば、どんな岩石にも弱い箇所というものはあるのだから、それを探ればいいと思った。私たちはのみを手に取り、丹念に弱点を調べ上げた…。すると、山の頂に、それらしき感触が確かめられた。かんかんと鋭い音がし、もし中身に空洞があれば、最もここから近いのではないかと疑われた。私たちは、もっと大きなのみを持ち出し、互に協力して、一方がのみを支えもう一方が上から槌を振り下ろす役目を演じて、がつっと粘土を割った。
 途端、凄い地鳴りがして、ぱっかりと大きな穴が空いた。狙いを定めた箇所にすり鉢型の窪みができて、その底には小さくて丸い穴が誕生した。すると、雷の巨人がその猛烈な速さでするりと穴から下へと滑り込んだ。私たちは息を呑み彼の出戻りを待った。だが、長くは待てなかった。また以前の何者かの視線を感じて、恐ろしい気配がこちらに近づいてくるのを逆立つ皮膚の感覚で分かった。私たちは祈るような気持ちになった。頭上には暗雲が立ち込めた。何事も起きてほしくはなかったが、何かが起きる前触れだった。暗闇が地上を包んだ。それは一瞬だった。ごうと風が唸り、空気が膨らんだ。私たちは左右から、そして上からも下からも、圧力が掛けられる。ちょっと宙に浮いた心地すらした。そして、どんなものに弾かれたか知らないが、私たちの体は吹っ飛んで、あっというまに山の麓まで飛ばされた。私たちが見上げると、山はごろごろと地響きを立てて、左右に揺れた。粘土質の岩肌が、白い蒸気を吹き上げ、恐ろしく燃え上がり、軋んだ。ざあと黒雲から雨が降り、炎に包まれた山を消し止めた。枯れ木はぼろぼろと炭になり崩れ、もう山は丸裸になった。
 私たちはとんでもないことをしたんじゃないか、そうお互いに顔を見合わせると、辺りの気配が変わり、不可思議な光が揺々とたゆたった。光から言葉が伝わった。「お前たち、そろそろ旅の終わりではないかね。旅の終わりを見せてやろう」雷鳴が走り、私たちのすぐ近くに落ちた。凄まじい地吹雪が起きて、こちらの顔を砂まみれにすると、ついぞ山の形をしていたものが、大地から起き上がり、立ち上がった。
「私は地球だ」彼は言った。「ずっとお前たちを見守ってきた」
 私たちは肩を寄せ合い、その「地球なる巨人」と目を合わせた。私たちは、彼のひざに乗っていた。下を向くと、巨大な穴がぽっかりと口を開き、彼の形を定めた分の土石がなくなっていて、溶岩も見えた。
「勿論、この体は私自身のほんの一部だが」彼は厳かな声で語り掛けた。「どんな巨人も、彼らの姿の一部しか見せていない。そして、その一部でもお前たちは、彼らの全体を感じてくれたようだ。これは感謝の儀式である。お前たちは、私たち大地の存在を、訪ね歩くことで、私たちの体の一部であるお前たちのことを、こちらも誠実に感じることが、できたのだ。
 忘れてはならないのだ。どうあっても、お互いに。しかし、本当に互いを忘れた時に、私たちは再び出会えるのだ。何?どうして雷の巨人は、私の腹の中に入れなかったかって?この私が何でできているか、知っているか。強い縁ぞ。限りなく力強い絆ぞ。他者の腹穴にどうして入られる?この腹穴はここから出てくるものしか入れられないのだ。すなわち、私の子供がいるからなのだ」

 こうして私たちの第二幕の冒険は終了した。しかし第三幕はすぐに始まる。まだまだ書き記さねばならないことはある。とりあえず、これで本稿は閉じておこう。巨人を巡る冒険、楽しんでいただけただろうか。もし、本稿が絵空事の空想話にすぎない、というのであれば…
 この話すら、伝説すらも、すっかり忘れてしまった時に、きっとあなたの前に、彼らは現れるだろうから、その時に、本当のこととは何かを、考えてみてほしい。
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