エントランスホール(短編)

 朝野夕子(あさの・ゆうこ)は、ゲームをしていた。カチャカチャと鳴るボタンの音だけが、狭い部屋に響いている。
 夕子は自分には分別があると思っていた。とりあえず普通のことは分かる。普通でないことは何なのかよく分かる。彼女は放課後の図書館からの帰り、不思議な森を見つけ、森に入る。そこで木のうろを覗き込み、あやまって中に落ちてしまった。
24h.ポイント 0pt
0
小説 192,246 位 / 192,246件 ファンタジー 44,608 位 / 44,608件

あなたにおすすめの小説

英雄伝承~森人の章~ 落ちこぼれと言われて追放された私、いつの間にか英雄になっていました

大田シンヤ
ファンタジー
国を圧倒すると言われた種族の中に、一人だけ輝術の使えない森人がいた。 術式は読める。輝力もある。なのに使えない。そんな彼女を森人族は嫌悪した。 母のために強くなると誓った彼女は輝術が使えないのならと一人剣士の道へと進むことを決める。

「破滅の町」~ruin the town~

KeiSenyo
ファンタジー
 その町は滅びた街の上にあった。黄金都市と呼ばれたその街で、三百年前自滅の戦争が行われたのである。人々は、その街を隠さなければならなくなった。  かつて十五人の子供たちは、そこで秘密の探険を繰り広げた。しかし、町の地下にはいまだに跋扈する彼らの先祖の霊のほかに、オグという、人間の悪意の集合したいにしえの魔物がいた。  二十二歳の女性ルイーズ=イアリオは、十五人の子供たちの一人だった。彼女はいまだ地下に閉じ込められている膨大な死者たちのために、ひとりで彼らを供養することを思いつく。その墓参りの途中、彼女は膨大な数の光の霊と出会う。「この町は滅びる。滅びなければいけない。」彼女はそう告げられる。

森の雫、リン

ぽぽ太
ファンタジー
木の声を聴くことのできる人々が静かに暮らすナリ村で、少女リンは家族や友人と静かに、平穏に暮らしていた。 そんな折、突如ナリ村に隣国の炎が降り注ぐ。 静かで優しいファンタジーがここに始まる。

森の妖精たちの村を守れ

橘祐介
ファンタジー
森の妖精から「助けて」と言われた。 冒険と友情のほっこり、もっこり、する物語が始まる。

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします

希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。 国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。 隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。 「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」

拝啓 私のことが大嫌いな旦那様。あなたがほんとうに愛する私の双子の姉との仲を取り持ちますので、もう私とは離縁してください

ぽんた
恋愛
ミカは、夫を心から愛している。しかし、夫はミカを嫌っている。そして、彼のほんとうに愛する人はミカの双子の姉。彼女は、夫のしあわせを願っている。それゆえ、彼女は誓う。夫に離縁してもらい、夫がほんとうに愛している双子の姉と結婚してしあわせになってもらいたい、と。そして、ついにその機会がやってきた。 ※ハッピーエンド確約。タイトル通りです。ご都合主義のゆるゆる設定はご容赦願います。

なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた

下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。 ご都合主義のハッピーエンドのSSです。 でも周りは全くハッピーじゃないです。 小説家になろう様でも投稿しています。