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私の焦り
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Side少女《フルア》
1日を終えて、私は寮へ帰る。今日は、私のクラスで少し揉め事があり、遅くなってしまった。う~ん、当事者ではないんだけど、なぜかしつこく絡まれて同席することになった。参加はしたけど、どうして私が必要だったのかは、あまりわからなかったんだよねぇ。
最近の日の沈みは早く、もう暗くなりはじめている。そんな様子を見て、冬だなぁと感じた。
「ベルはもう帰ってるよねぇ」
今日は早く終わるって言ってたから、今頃夕飯をつくって待っているだろうなぁと思って早く帰ろうと、私は足をはやめた。
「ただいまぁ」
私は玄関の扉を開いて声をかける。いつもなら、すぐに元気なベルの声が聞こえてくる…はずだけど。
「あれ??」
真っ暗な部屋には、誰もいなかった。
「…ベル??」
(なにか、あったのかな?遅いことなんて今までなかったのに…)
ふと、目に入った机に何かが置かれているのに気がついた。手に取ってみてみるとベルからの置き手紙みたいだ。
・・・・・
フルアへ
ごめん!少し用事ができちゃった(汗)すぐに戻るから待ってて!
夜ご飯は作ってから行くから!
ベルより
・・・・・
「なぁんだ(笑)」
机の上には手紙の他に、二人分のご飯が作られている。ただ、私はそのご飯を見て少し違和感を覚えた。…なんでだろう?でも気のせいだと思うことにして、自室で着替える。ただ、着替えている間、胸に渦巻くいやな予感は消えなかった。
共有スペースに戻って私の席に座る。すぐに戻るって書いてあるから、もうすぐ戻ってくるんじゃないかな。そう思いながら私はベルの帰りを待った。
#####
「30分ぐらいたった…かなぁ?」
だけど、、、いくら待ってもベルは戻ってこなくて…。作ってくれたご飯は、もうすっかり冷えてしまっている。
ーーいや、違う。
単語私が帰ったときから だ。
私が帰ってきたときにはもう、ご飯は冷えていた。私が帰ってくるのが遅かったからだけど、それなら帰ってきていてもいいはず。そうじゃないってことは…
「何かに巻き込まれた…?」
あんまり考えたくないけど、そんな気がしてしまう。ベルはすぐに戻ってくるつもりだったんだと思う。だって、手紙にもそう書いてある。自分の意思で出ていったってことも考えられるけど…
それはない。それだったら、二人分用意しないだろうし。
助けたいけど、どうしたらいいのかわからなかった。
「--っ??」
どうしてなのかわからないけど、ふと、昔の約束を思いだした。
あれはたしか…?
「…なんか、大事なことだったような、、」
しっかり思い出せなくて、焦って、、、
「あっ!!」
そうだ…私は、力になってくれるかもしれないところへと、走り出した。
1日を終えて、私は寮へ帰る。今日は、私のクラスで少し揉め事があり、遅くなってしまった。う~ん、当事者ではないんだけど、なぜかしつこく絡まれて同席することになった。参加はしたけど、どうして私が必要だったのかは、あまりわからなかったんだよねぇ。
最近の日の沈みは早く、もう暗くなりはじめている。そんな様子を見て、冬だなぁと感じた。
「ベルはもう帰ってるよねぇ」
今日は早く終わるって言ってたから、今頃夕飯をつくって待っているだろうなぁと思って早く帰ろうと、私は足をはやめた。
「ただいまぁ」
私は玄関の扉を開いて声をかける。いつもなら、すぐに元気なベルの声が聞こえてくる…はずだけど。
「あれ??」
真っ暗な部屋には、誰もいなかった。
「…ベル??」
(なにか、あったのかな?遅いことなんて今までなかったのに…)
ふと、目に入った机に何かが置かれているのに気がついた。手に取ってみてみるとベルからの置き手紙みたいだ。
・・・・・
フルアへ
ごめん!少し用事ができちゃった(汗)すぐに戻るから待ってて!
夜ご飯は作ってから行くから!
ベルより
・・・・・
「なぁんだ(笑)」
机の上には手紙の他に、二人分のご飯が作られている。ただ、私はそのご飯を見て少し違和感を覚えた。…なんでだろう?でも気のせいだと思うことにして、自室で着替える。ただ、着替えている間、胸に渦巻くいやな予感は消えなかった。
共有スペースに戻って私の席に座る。すぐに戻るって書いてあるから、もうすぐ戻ってくるんじゃないかな。そう思いながら私はベルの帰りを待った。
#####
「30分ぐらいたった…かなぁ?」
だけど、、、いくら待ってもベルは戻ってこなくて…。作ってくれたご飯は、もうすっかり冷えてしまっている。
ーーいや、違う。
単語私が帰ったときから だ。
私が帰ってきたときにはもう、ご飯は冷えていた。私が帰ってくるのが遅かったからだけど、それなら帰ってきていてもいいはず。そうじゃないってことは…
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それはない。それだったら、二人分用意しないだろうし。
助けたいけど、どうしたらいいのかわからなかった。
「--っ??」
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あれはたしか…?
「…なんか、大事なことだったような、、」
しっかり思い出せなくて、焦って、、、
「あっ!!」
そうだ…私は、力になってくれるかもしれないところへと、走り出した。
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