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火事場の馬鹿力
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町に出たものの、車に置きっぱなしにしていたお金を持っているわけでもなく、何もすることがなかった。
「もう…いっそのこと…」
死んでしまおうかと悩みながらも一歩ずつ町の入り口に足は進んでいた。
町の入り口についた時にはもう夕暮れで出歩く人も昼間より少なくなっていた。
門の前には何か石碑のようなものがあった。
書いてある文字を読もうとしたが日本語ではないので読むことは出来なかった。
「何してるんだぁー?」
聞き覚えのある声が聞こえた。
それは酔っ払ったシエルだった。
「そんなとこでうろついてたら、魔物に襲われちゃうよぉ?」
ダル絡みがうざく感じ話をそらした。
「ただこの石碑が気になっただけだよ」
「それはぁ、魔物に襲われて亡くなった人たちの名前が書いてあるんだよ」
シエルは石碑の前に座り込み「じょうぶつしてくださぁい」と手を合わせた。
不謹慎にも程があるので、シエルの腕を掴みそこからすぐに離れた。
「お前はもう少し周りを見る力をつけた方が良いぞ…」
「はぁい…」
歩けなさそうなシエルをおんぶし、ギルドにいるルイにシエルのことを任せようとしたが、ルイは急用が入ったためここにはいないと別の受付の人に言われた。
「そういえばルイからこれを」
受付の人は鍵とメモ用紙を渡してきた。
メモには「今日の宿用の鍵です」と書かれていた。
「こいつがいるもんなぁ…」とため息をつくと起きたシエルは「もう1軒いこぉー」と駄々をこねる娘のように騒ぎ出したので、ギルドから逃げるように出て、適当な酒場に行った。
中に入ると冒険者たちがわいわいと酒を飲んでいた。
ここならシエルが騒いでも目立たないだろう。
「ぷはぁー」シエルはグラスに入ったお酒を一気に飲み干した。
「もう少し味わって飲めないのか?」
「これが一番旨い飲み方なんだよ」
シエルは酔うと昼間よりも自分がBランクの冒険者であることを自慢してきた。
「私は女なのに強い…なのにお父さんは私の事を認めてくれない…」
「シエルのお父さんってどんな人なの?」
興味本位で聞いてみると、お酒を注ぎながらシエルは話し始めた。
「私のお父さんは都に勤めてて、偉い役職の人…いつも保守派で私のやりたいことを制限してきて、だからこそ冒険者っていう危ない仕事はさせたく無いんだろうけど、私は冒険者10%しかいないBランクなんだ、だけど…未だにもうお前は大人なんだからちゃんとした職につきなさい、そして早く実家に帰ってこいってうるさくて…」
「シエルはお父さんに愛されてるんだな」
シエルにとって良い父親とは言えないが、大抵の人は娘を大切に思う親なんだな、と感じるだろう
「あんたのお父さんはどんな人なの?」
聞かれたくない唐突な質問に口を閉じそうになったが先程飲んだアルコールのせいで自制が聞かなくなっていた。
「俺は…エリート一家の落ちこぼれだ…父は俺の事を死んでくれて嬉しかったと思うよ
そのくらい俺の事を目の上のたんこぶだと思っていたからな」
一瞬二人に沈黙が走ったと思ったらシエルは腹を抱えて笑った。
「たんこぶって、なんだよそれ!」
そういえばこいつはすでに酔っていてるんだった。
腹が立ったがシエルのお陰で酒が飲めている。
少しでも今日の嫌な記憶が忘れることができた。
「ありがとな…シエル」
シエルはもうぐっすりと夢の中だった。
「お前…こっちの世界だったら上司や会社に迷惑かけるんだろうな」
シエルの寝顔を見ていると娘のように見えてきた。
そしていつも娘にやるように頭を撫でてあげた。
「そりゃ愛娘のためなら親御さんも心配になるよな
俺だって、娘が一人立ちする時も悲しくなるよ」
もう娘には会えない。
これから妻と娘はどうなってしまうのだろうか。
俺が不甲斐ないせいで本当に迷惑をかけしまっている。
悩み事を思い出す度に頭が痛くなり、それから逃れるために酒を飲んだ。本当にこれで良いのだろうか。
感傷に浸っていると突然、男が慌てて酒場に入ってきた。
「お前らヤバイぞ!家事だ!しかも近いぞ!」
外に出てみると確かに火事が起きていた。
もう少し近くで見たくなったので、人混みをかきながら前に進むと、燃えている家の前で泣き崩れる夫婦がいた。
そして、屈強な冒険者に「うちの娘がまだ中に…!」と助けを求めていたが、適当にあしらわれていた。
よくよく顔を見てみると、昼時にりんごをくれた少女の母親だった。
「ということは…まさか…!」
家の中にいるのはりんごをくれた少女かもしれない。
助けるべきか否か…
迷っていたが、家が炎に包まれ今にも崩れそうなのに、助けに行けば自分の命すら危うい。
「やめだ、やめだ」
酒場に戻ろうとした時に噴水の前を通った。
そして昼間のことを鮮明に思い出した。
途方に暮れていた俺にりんごを与えてくれた少女。
それは、りんごだけでなく、勇気も貰った。
今ここで逃げたら、天国にいる母さんと目を合わせることが出来ない。
「…くそ!」
噴水の水を頭から被り、全身を濡らした状態で燃えている家の前まで来た。
すると「危ないぞ!」の回りから声が聞こえてきたが、アルコールのせいか全て聞き流した。
「うぉぉぉ!」
勢いよく燃えている家に突撃した。
その時誰もが思っただろう。奴は絶対に死ぬ。
正直、昔の自分ならこの状況では傍観しているだけだと思う。
しかし、昔の自分はもう死んでいる。
自分に勇気を与えてくれた人に恩を返したい。
家に入ると煙で一瞬気絶しそうになったが、なんとか耐えて先へ進んだ。
「生きてるか!返事してくれ!」
声は聞こえなかった。
探す時間が長くなるにつれて、めまいが激しくなってきた。
「ヤバイな…これは…返事してくれ!」
声を張り上げると微かに物音がした。
その音の方へ向かってみると倒れていた女の子がいた。
「大丈夫か!?」
体を揺らしたが返事はない。
顔を見るとやはり昼間にあった女の子だった。
「よし!」
女の子を抱き抱え、玄関から外に出ようとしたが燃え落ちた物で塞がっていた。
どこか逃げ場を探すと近くに窓があった。
この窓を突き破ればなんとか外に出られるが、確実に危険だ。
しかし、出られそうな所は他にない。
段々と建物が焼けて落ちてきた。
時間はない。
「クソが!」
勢いつけて窓に、飛び込むと案外上手く行った。
そしてその物音に気がついた人々が、急いで向かってきた。
「おい!あんた大丈夫か!」
大丈夫に決まっている。
上手く飛び込めた。
女の子も無事だ。
俺は女の子を母親らしき人物に渡すと泣いてしまった。
「誰か医者を呼んできてくれ!」
先程から男が騒いでいる。
なぜだかわからなかった。
しかし、1つだけ分かることがある。
ガラスの破片が身体中に刺さり、血が出ている。
そして煙を吸いすぎたせいか意識が遠のいてきた。
「あぁ…」
二回目の人生はここで終わりかと思うと悲しいものだった。
しかし、一回目よりかはマシだった。
恩返しが出来て大勢に囲まれながら死ねる。
これで良かったのだ。
異世界での俺は無能だけど、良い人生だったな。
「もう…いっそのこと…」
死んでしまおうかと悩みながらも一歩ずつ町の入り口に足は進んでいた。
町の入り口についた時にはもう夕暮れで出歩く人も昼間より少なくなっていた。
門の前には何か石碑のようなものがあった。
書いてある文字を読もうとしたが日本語ではないので読むことは出来なかった。
「何してるんだぁー?」
聞き覚えのある声が聞こえた。
それは酔っ払ったシエルだった。
「そんなとこでうろついてたら、魔物に襲われちゃうよぉ?」
ダル絡みがうざく感じ話をそらした。
「ただこの石碑が気になっただけだよ」
「それはぁ、魔物に襲われて亡くなった人たちの名前が書いてあるんだよ」
シエルは石碑の前に座り込み「じょうぶつしてくださぁい」と手を合わせた。
不謹慎にも程があるので、シエルの腕を掴みそこからすぐに離れた。
「お前はもう少し周りを見る力をつけた方が良いぞ…」
「はぁい…」
歩けなさそうなシエルをおんぶし、ギルドにいるルイにシエルのことを任せようとしたが、ルイは急用が入ったためここにはいないと別の受付の人に言われた。
「そういえばルイからこれを」
受付の人は鍵とメモ用紙を渡してきた。
メモには「今日の宿用の鍵です」と書かれていた。
「こいつがいるもんなぁ…」とため息をつくと起きたシエルは「もう1軒いこぉー」と駄々をこねる娘のように騒ぎ出したので、ギルドから逃げるように出て、適当な酒場に行った。
中に入ると冒険者たちがわいわいと酒を飲んでいた。
ここならシエルが騒いでも目立たないだろう。
「ぷはぁー」シエルはグラスに入ったお酒を一気に飲み干した。
「もう少し味わって飲めないのか?」
「これが一番旨い飲み方なんだよ」
シエルは酔うと昼間よりも自分がBランクの冒険者であることを自慢してきた。
「私は女なのに強い…なのにお父さんは私の事を認めてくれない…」
「シエルのお父さんってどんな人なの?」
興味本位で聞いてみると、お酒を注ぎながらシエルは話し始めた。
「私のお父さんは都に勤めてて、偉い役職の人…いつも保守派で私のやりたいことを制限してきて、だからこそ冒険者っていう危ない仕事はさせたく無いんだろうけど、私は冒険者10%しかいないBランクなんだ、だけど…未だにもうお前は大人なんだからちゃんとした職につきなさい、そして早く実家に帰ってこいってうるさくて…」
「シエルはお父さんに愛されてるんだな」
シエルにとって良い父親とは言えないが、大抵の人は娘を大切に思う親なんだな、と感じるだろう
「あんたのお父さんはどんな人なの?」
聞かれたくない唐突な質問に口を閉じそうになったが先程飲んだアルコールのせいで自制が聞かなくなっていた。
「俺は…エリート一家の落ちこぼれだ…父は俺の事を死んでくれて嬉しかったと思うよ
そのくらい俺の事を目の上のたんこぶだと思っていたからな」
一瞬二人に沈黙が走ったと思ったらシエルは腹を抱えて笑った。
「たんこぶって、なんだよそれ!」
そういえばこいつはすでに酔っていてるんだった。
腹が立ったがシエルのお陰で酒が飲めている。
少しでも今日の嫌な記憶が忘れることができた。
「ありがとな…シエル」
シエルはもうぐっすりと夢の中だった。
「お前…こっちの世界だったら上司や会社に迷惑かけるんだろうな」
シエルの寝顔を見ていると娘のように見えてきた。
そしていつも娘にやるように頭を撫でてあげた。
「そりゃ愛娘のためなら親御さんも心配になるよな
俺だって、娘が一人立ちする時も悲しくなるよ」
もう娘には会えない。
これから妻と娘はどうなってしまうのだろうか。
俺が不甲斐ないせいで本当に迷惑をかけしまっている。
悩み事を思い出す度に頭が痛くなり、それから逃れるために酒を飲んだ。本当にこれで良いのだろうか。
感傷に浸っていると突然、男が慌てて酒場に入ってきた。
「お前らヤバイぞ!家事だ!しかも近いぞ!」
外に出てみると確かに火事が起きていた。
もう少し近くで見たくなったので、人混みをかきながら前に進むと、燃えている家の前で泣き崩れる夫婦がいた。
そして、屈強な冒険者に「うちの娘がまだ中に…!」と助けを求めていたが、適当にあしらわれていた。
よくよく顔を見てみると、昼時にりんごをくれた少女の母親だった。
「ということは…まさか…!」
家の中にいるのはりんごをくれた少女かもしれない。
助けるべきか否か…
迷っていたが、家が炎に包まれ今にも崩れそうなのに、助けに行けば自分の命すら危うい。
「やめだ、やめだ」
酒場に戻ろうとした時に噴水の前を通った。
そして昼間のことを鮮明に思い出した。
途方に暮れていた俺にりんごを与えてくれた少女。
それは、りんごだけでなく、勇気も貰った。
今ここで逃げたら、天国にいる母さんと目を合わせることが出来ない。
「…くそ!」
噴水の水を頭から被り、全身を濡らした状態で燃えている家の前まで来た。
すると「危ないぞ!」の回りから声が聞こえてきたが、アルコールのせいか全て聞き流した。
「うぉぉぉ!」
勢いよく燃えている家に突撃した。
その時誰もが思っただろう。奴は絶対に死ぬ。
正直、昔の自分ならこの状況では傍観しているだけだと思う。
しかし、昔の自分はもう死んでいる。
自分に勇気を与えてくれた人に恩を返したい。
家に入ると煙で一瞬気絶しそうになったが、なんとか耐えて先へ進んだ。
「生きてるか!返事してくれ!」
声は聞こえなかった。
探す時間が長くなるにつれて、めまいが激しくなってきた。
「ヤバイな…これは…返事してくれ!」
声を張り上げると微かに物音がした。
その音の方へ向かってみると倒れていた女の子がいた。
「大丈夫か!?」
体を揺らしたが返事はない。
顔を見るとやはり昼間にあった女の子だった。
「よし!」
女の子を抱き抱え、玄関から外に出ようとしたが燃え落ちた物で塞がっていた。
どこか逃げ場を探すと近くに窓があった。
この窓を突き破ればなんとか外に出られるが、確実に危険だ。
しかし、出られそうな所は他にない。
段々と建物が焼けて落ちてきた。
時間はない。
「クソが!」
勢いつけて窓に、飛び込むと案外上手く行った。
そしてその物音に気がついた人々が、急いで向かってきた。
「おい!あんた大丈夫か!」
大丈夫に決まっている。
上手く飛び込めた。
女の子も無事だ。
俺は女の子を母親らしき人物に渡すと泣いてしまった。
「誰か医者を呼んできてくれ!」
先程から男が騒いでいる。
なぜだかわからなかった。
しかし、1つだけ分かることがある。
ガラスの破片が身体中に刺さり、血が出ている。
そして煙を吸いすぎたせいか意識が遠のいてきた。
「あぁ…」
二回目の人生はここで終わりかと思うと悲しいものだった。
しかし、一回目よりかはマシだった。
恩返しが出来て大勢に囲まれながら死ねる。
これで良かったのだ。
異世界での俺は無能だけど、良い人生だったな。
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