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六話目
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とにかくおじさんについていくことにしたが…
なにも起こることはなくただ同じ道を歩いているだけだった。
「おじさんはこの試練の内容は知っているのか?」
そうきくとおじさんは立ち止まった。
「うん…知らねぇや、ただ、わかるのは…」
そして顎髭を少し左手でいじりながら話した。
「俺たちは…鰐を殺してはいけなかったかもな…」
「は?」
つい出てしまったが、そう言うのも無理はないと思う…だっていきなり鰐に爆弾を投げて殺したのは…おじさんなのだから。
「まぁ、でも鰐殺したくらいで…試練が終わるとは思えないよな?」
殺したくらいで?、そうきいた瞬間頭に一気に血が登り気づけばおじさんの胸ぐらをつかんでいた。
「俺はなぁ!お前みたいなやつのせいでこの試練を突破できなかったら転生できないんだよ!」
そして俺はおじさんを壁に押し付けた。
そして今までたまっていた鬱憤が爆発した。
「お前が鰐を殺したように俺は殺されたんだぞ!?
どっかの死神がいきなり現れてよ!?人間が多すぎるから世界の均衡を保つためだとか意味わからない理由で殺されて結局は神様の勘違いとやらだ?ふざけんじゃねぇよ!!俺はなぁ…俺はぁ…」
(言葉が出てこない…なぜだ?何か大切なことを忘れている…あれ?…俺なんのために転生しようとしてるんだっけ?)
一気に力が抜けた。
するとおじさんは胸ぐらにあった俺の手を離して話はじめた。
「言葉が出てこないんだろ?、俺も同じさ?いきなり死神が現れて殺されて…結局勘違いとやらで…転生する権利をもらっていまここにいる…だけどよ?」
おじさんは涙を流した。
「なんのために転生するかが、わかんねぇんだよ…何か大切なもののために…生き返ろうとしてんのによ?…生き返る理由がわからなくなったから…ただ一人でここにいる…ただひたすら…彷徨ってたんだよ…」
そんな話があるわけないだろ…最初の方はそう思っていた。しかし、おじさんが本気で泣いている姿を見て確信した。おじさんはおれとおなじなんだと。
そんなことをかんがえているうちに俺も涙が溢れた。
なにも起こることはなくただ同じ道を歩いているだけだった。
「おじさんはこの試練の内容は知っているのか?」
そうきくとおじさんは立ち止まった。
「うん…知らねぇや、ただ、わかるのは…」
そして顎髭を少し左手でいじりながら話した。
「俺たちは…鰐を殺してはいけなかったかもな…」
「は?」
つい出てしまったが、そう言うのも無理はないと思う…だっていきなり鰐に爆弾を投げて殺したのは…おじさんなのだから。
「まぁ、でも鰐殺したくらいで…試練が終わるとは思えないよな?」
殺したくらいで?、そうきいた瞬間頭に一気に血が登り気づけばおじさんの胸ぐらをつかんでいた。
「俺はなぁ!お前みたいなやつのせいでこの試練を突破できなかったら転生できないんだよ!」
そして俺はおじさんを壁に押し付けた。
そして今までたまっていた鬱憤が爆発した。
「お前が鰐を殺したように俺は殺されたんだぞ!?
どっかの死神がいきなり現れてよ!?人間が多すぎるから世界の均衡を保つためだとか意味わからない理由で殺されて結局は神様の勘違いとやらだ?ふざけんじゃねぇよ!!俺はなぁ…俺はぁ…」
(言葉が出てこない…なぜだ?何か大切なことを忘れている…あれ?…俺なんのために転生しようとしてるんだっけ?)
一気に力が抜けた。
するとおじさんは胸ぐらにあった俺の手を離して話はじめた。
「言葉が出てこないんだろ?、俺も同じさ?いきなり死神が現れて殺されて…結局勘違いとやらで…転生する権利をもらっていまここにいる…だけどよ?」
おじさんは涙を流した。
「なんのために転生するかが、わかんねぇんだよ…何か大切なもののために…生き返ろうとしてんのによ?…生き返る理由がわからなくなったから…ただ一人でここにいる…ただひたすら…彷徨ってたんだよ…」
そんな話があるわけないだろ…最初の方はそう思っていた。しかし、おじさんが本気で泣いている姿を見て確信した。おじさんはおれとおなじなんだと。
そんなことをかんがえているうちに俺も涙が溢れた。
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