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出会い【後編】
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それにしても新入生代表って……蒼はもしかして首席だったのかな?
マジで凄すぎるし格好いいと思っていると、さっきの女の子が声を掛けてきた。
「凄い人気ですね、星蘭中の4人組の1人ですもんね」
星蘭中は俺や蒼が通ってた中学校ではあるけど4人組ってなんだろうと考えて居ると顔に出ていたのか、彼女は俺の返事を待たずに話を続けた。
「橘蒼君、大河内諒太君、星野ルイ君、そして杠葉夏樹君」
俺の頭はクエッションマークでいっぱいになり、なんで俺の名前を知ってるのか聞くだけで精一杯だった。
「この辺の中学を卒業した人なら知らない人は居ないと思いますよ」
そう言うと……色んな意味で有名ですからと付け加えた。
俺達4人は特に目立つような事はしてないし、思い当たる事があるとしたら蒼、諒太、ルイは見た目もあるけど中身も凄い格好いいっ……俺は自分で言ってて悲しくなるけど、典型的なごくごく普通の高校生だ。
俺は普通の学生だよと言うと彼女は、そんな事はないですよと微笑んでくれた。
女子は男子より精神年齢が上ときくけど、社交辞令が使えるなんて大人だと感じると同時に、話しやすい子だと思った。
凄く視線を感じて視線の方へと顔を上げると壇上の蒼と目が合った気がした……えっ……俺をを見ながら話してる?
さすがに、この人数の中で俺が分かるはずないし気のせいだな。
それにしても、この1年で蒼は雰囲気も大人っぽくなって……なんだか取り残された気分になり言葉には出来ない複雑な気持ちが胸に芽生えた。
式が終わった後教室に戻り指定された自分の席へと座るとさっきの話を漠然と考えてみた。
なんで有名なんだ?
3人が目立つタイプだから俺も多少は美化されてるとか?
って事は俺に彼女が出来る可能性が出てきてりして……
「……き……つき」
頭の中で色々と考えてると俺の両脇腹に衝撃が走った
なに?なに?なに?
一瞬、変な声が出ちゃったじゃないか入学初日に変な人認定はされたくないと振り返ると声を殺して笑っている諒太が居た。
「え?諒太!」
「夏樹、同じクラスみたいだな」
まさか、諒太と同じクラスになるとは思わなかったから少し緊張が解れた気がした。
そう言えば諒太、式の時に居たかと尋ねると少し遅れたから後ろの席にいたそうだ。
その話を聞いてあの時、蒼と目が合ったのは気のせいで遅れてきた諒太に気付いたんだろうと俺の中で結論付けれて、なんだかスッキリした。
遅れてきた友達に気付くなんて蒼は凄い、俺なら緊張して頭が真っ白になってそうだなと思ったのだった。
ふと諒太の顔を見て違和感を感じた、眉の所と鼻に見た事が無いピアスが光っていた。
「諒太もしかして、ピアス増やした?痛くない?」
と聞いてみると一瞬だけだから夏樹にもやってやるよと言われ、痛いのは嫌なので丁寧に辞退させて頂いた。
蒼のみならず、諒太も自分の貫きたい事に真っすぐで、今だに俺は自分のやりたい事が明確に出来てない事に少しだけ寂しくなり。
諒太かっこいいな呟いていた
諒太には惚れるなよと笑いながら言われたけれど……
「諒太の、事は人間としては好きだけど付き合うなら女子が良い!」
と大きな声を出してしまった。
諒太は、わかったわかったと笑うと、そう言えば夏樹の髪色すげぇ綺麗な色じゃんと褒められて素直に嬉しかった。
「入学式って事で昨日、蒼にやってもらったんだよ、初めは部屋でやろうと思ったけどブリーチ使うし汚れそうだから風呂でやって正解だったよ汚れないし直ぐに流せるし……」
それを聞いた諒太は2人で風呂に入ったのかと驚いていたから、蒼は服きてたし俺もパンツはいてたと伝えた所、なんだか複雑そうな顔をしていた……気がした。
マジで凄すぎるし格好いいと思っていると、さっきの女の子が声を掛けてきた。
「凄い人気ですね、星蘭中の4人組の1人ですもんね」
星蘭中は俺や蒼が通ってた中学校ではあるけど4人組ってなんだろうと考えて居ると顔に出ていたのか、彼女は俺の返事を待たずに話を続けた。
「橘蒼君、大河内諒太君、星野ルイ君、そして杠葉夏樹君」
俺の頭はクエッションマークでいっぱいになり、なんで俺の名前を知ってるのか聞くだけで精一杯だった。
「この辺の中学を卒業した人なら知らない人は居ないと思いますよ」
そう言うと……色んな意味で有名ですからと付け加えた。
俺達4人は特に目立つような事はしてないし、思い当たる事があるとしたら蒼、諒太、ルイは見た目もあるけど中身も凄い格好いいっ……俺は自分で言ってて悲しくなるけど、典型的なごくごく普通の高校生だ。
俺は普通の学生だよと言うと彼女は、そんな事はないですよと微笑んでくれた。
女子は男子より精神年齢が上ときくけど、社交辞令が使えるなんて大人だと感じると同時に、話しやすい子だと思った。
凄く視線を感じて視線の方へと顔を上げると壇上の蒼と目が合った気がした……えっ……俺をを見ながら話してる?
さすがに、この人数の中で俺が分かるはずないし気のせいだな。
それにしても、この1年で蒼は雰囲気も大人っぽくなって……なんだか取り残された気分になり言葉には出来ない複雑な気持ちが胸に芽生えた。
式が終わった後教室に戻り指定された自分の席へと座るとさっきの話を漠然と考えてみた。
なんで有名なんだ?
3人が目立つタイプだから俺も多少は美化されてるとか?
って事は俺に彼女が出来る可能性が出てきてりして……
「……き……つき」
頭の中で色々と考えてると俺の両脇腹に衝撃が走った
なに?なに?なに?
一瞬、変な声が出ちゃったじゃないか入学初日に変な人認定はされたくないと振り返ると声を殺して笑っている諒太が居た。
「え?諒太!」
「夏樹、同じクラスみたいだな」
まさか、諒太と同じクラスになるとは思わなかったから少し緊張が解れた気がした。
そう言えば諒太、式の時に居たかと尋ねると少し遅れたから後ろの席にいたそうだ。
その話を聞いてあの時、蒼と目が合ったのは気のせいで遅れてきた諒太に気付いたんだろうと俺の中で結論付けれて、なんだかスッキリした。
遅れてきた友達に気付くなんて蒼は凄い、俺なら緊張して頭が真っ白になってそうだなと思ったのだった。
ふと諒太の顔を見て違和感を感じた、眉の所と鼻に見た事が無いピアスが光っていた。
「諒太もしかして、ピアス増やした?痛くない?」
と聞いてみると一瞬だけだから夏樹にもやってやるよと言われ、痛いのは嫌なので丁寧に辞退させて頂いた。
蒼のみならず、諒太も自分の貫きたい事に真っすぐで、今だに俺は自分のやりたい事が明確に出来てない事に少しだけ寂しくなり。
諒太かっこいいな呟いていた
諒太には惚れるなよと笑いながら言われたけれど……
「諒太の、事は人間としては好きだけど付き合うなら女子が良い!」
と大きな声を出してしまった。
諒太は、わかったわかったと笑うと、そう言えば夏樹の髪色すげぇ綺麗な色じゃんと褒められて素直に嬉しかった。
「入学式って事で昨日、蒼にやってもらったんだよ、初めは部屋でやろうと思ったけどブリーチ使うし汚れそうだから風呂でやって正解だったよ汚れないし直ぐに流せるし……」
それを聞いた諒太は2人で風呂に入ったのかと驚いていたから、蒼は服きてたし俺もパンツはいてたと伝えた所、なんだか複雑そうな顔をしていた……気がした。
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