11 / 39
疫病の村 その3
しおりを挟む
表に出ると小さな女の子が地面に倒れているのが目についた。
粗末な服を着て、汚れた顔には赤黒い斑点が無数に浮かんでいる。
年齢は12歳くらいだろうか、親がどこにいるのかもわからない。
弱弱しくだが、呼吸は途切れていない。
まだ助けることはできそうだ。
「さあ、もう大丈夫だぞ。この薬を飲むんだ」
少女を抱き上げて、できたばかりの特効薬を飲ませていく。
息をするのさえ苦しそうだったが、少女は少しずつ薬を飲み込んだ。
「偉いぞ、ゆっくりでいいから全部飲もうな」
薬の効果は劇的で、すぐに少女の呼吸は穏やかになった。
「名前は?」
「ノーマ」
「家はどこだ?」
ノーマはまだ力が入らない手で指し示した。
「よし、運んでやるからな」
抱き上げたノーマは悲しくなるほどに軽い。
元気になったら何か食べさせてやらないといけないな。
体力がつくようなお粥を作ってやるとしよう。
カクテルで作る俺のおかゆは体力だけじゃなく、腕力や素早さ、魔力もアップするからね。
ノーマがかすれる声で訊いてきた。
「お母さんとお父さんにもお薬をくれるの?」
「もちろんさ、俺たち聖百合十字騎士団はそのためにきたんだよ」
俺は荷物とノーマを担いで、治療を急いだ。
特効薬は目覚ましい効果を発揮した。
投薬してから二時間で、寝たきりの病人は立ち上がれるほどに回復している。
治癒魔法ほどではないにしろ劇的な効果で、聖百合十字騎士団の騎士たちも驚きを隠せないでいた。
「素晴らしいですわ、クロウ殿」
俺の横に立つミリアも屈託のない笑顔をで喜んでいる。
以前よりちょっと立ち位置が近い気がするけど、気のせいか?
肩と肩が触れ合うほどに近い……。
「みんなのお役に立てて良かったです」
「お役に立てたなんてものじゃありませんよ。今日いちばんの功労者はクロウ殿ですから。さあ、夕飯にしましょう。クロウ殿も私と一緒に……」
「しかし……」
酒保商人と騎士団長では身分が違うから、本来ならそんなことは許されない。
「良いではないですか。皆もクロウ殿がただ者ではないことはもうわかっています。たとえそうじゃなくてもこんな折です」
ミリアはニコニコと俺を夕飯の席に誘うと、他の騎士たちも笑顔で同意した。
「我々は共に疫病に立ち向かった戦友ではないですか」
「遠慮されることなどなにもありません。さあ、クロウ殿」
さすがは善人騎士団の面々だ。
身分など考えずに、丁寧に俺に接してくれる。
「それでは、今日だけは遠慮せずにご馳走になります」
そう言うと、30名の騎士たちは喜んで俺を仲間に迎えてくれた。
翌朝は雲一つない快晴で、聖百合十字騎士団は清々しい青空の下で、村人たちの見送りを受けていた。
「お兄ちゃん、明日も来てね」
すっかり元気になったノーマが俺を見上げてにっこりと微笑む。
昨日は死にかけていたのだけど、俺が薬を飲ませたら、三時間も経たないうちに走り回っていた。
人懐っこい子で、元気になってからはずっと俺の治療を手伝ってくれていた。
「明日は無理かなぁ。いつかまた来たいとは思うけどね」
「えー、私、お兄ちゃんの助手になりたかったのに……。ずっとお手伝いしたかったよ……」
いうことがいちいち可愛い子である。
「俺にはリーンっていう助手がもういるから、これ以上は増やせないなあ」
しょんぼりしてしまうノーマの前で腰をかがめ、彼女に視線を合わせた。
「そんなに悲しそうな顔をするなよ。君に祝福を授けてあげるからね」
「祝福?」
「そうさ、君がこれからも元気で幸せに暮らしていくためのお手伝い」
俺はノーマの額に手をかざし、神聖魔法の祈りを唱える。
これは人々の憂いを軽くし、生きる活力を与える高位魔法の一つだ。
「すごいお兄ちゃん、まるで神官さんみたい!」
「た、たまに言われるかな……」
いちおう、本物の神官さんなんだけどね。
懐からガラス瓶を出してノーマの小さな手に握らせた。
「きれい……、これ、宝石?」
瓶の中では色とりどりのキャンディーが日の光に輝いている。
「残念ながらただの飴。でも、とっても美味しいぞ、なんせ俺の手作りだからな」
「私にくれるの?」
「ああ、いっぱい手伝ってくれたお礼だ」
本当は騎士団に食べさせる予定のドーピングキャンディーだけど、これもガイアのお導きかもしれない。
「これからも辛いことはあると思うけど、幸せになれよ」
「うん……幸せってなに?」
子どもの素朴な質問はしばしば俺をびっくりさせる。
「楽しかったり、嬉しかったりする瞬間を感じ取ることかな? だから幸せってのは本人次第だぜ。しっかり感じとれよ」
「だったら、やっぱりお兄ちゃんと一緒にいたいよ。私、昨日はずっと幸せだったもん」
俺は何も言えずにノーマの頭を優しく撫でることしかできなかった。
「出立!」
命令を告げるミリアの声が響き渡る。
俺は小さく微笑んでノーマに背を向けた。
◇
それは一つの啓示だったのかもしれない。
後年、ノーマ・カターラはしばしばそう考えた。
去りゆくクロードの姿を見送りながら、自分の初恋の相手は神官さんであり、いつか自分は神殿へいくことになるのだ、という確信がノーマの頭に芽生えた瞬間だった。
実際、彼女はその3年後に才能を認められ、地方神殿の神官見習いになっている。
そこで順調に頭角を現し、さらに2年後には助祭に任じられた。
そして丁寧な治療を施す治癒師として人々に慕われる存在になるのだ。
辛い現場も経験したノーマだったが、彼女はいつも明るい目をしていた。
「大丈夫、私は幸せになりますから!」
それが、ノーマの口癖だった。
それでも元気が出ないとき、彼女はカラフルなキャンディーを好んで食べていた。
「これを食べると元気が出るのよ」
それはクロードが作った特別なキャンディーではなかったが、思い出を呼び起こす味は、いつもノーマを勇気づけてくれたのだった。
粗末な服を着て、汚れた顔には赤黒い斑点が無数に浮かんでいる。
年齢は12歳くらいだろうか、親がどこにいるのかもわからない。
弱弱しくだが、呼吸は途切れていない。
まだ助けることはできそうだ。
「さあ、もう大丈夫だぞ。この薬を飲むんだ」
少女を抱き上げて、できたばかりの特効薬を飲ませていく。
息をするのさえ苦しそうだったが、少女は少しずつ薬を飲み込んだ。
「偉いぞ、ゆっくりでいいから全部飲もうな」
薬の効果は劇的で、すぐに少女の呼吸は穏やかになった。
「名前は?」
「ノーマ」
「家はどこだ?」
ノーマはまだ力が入らない手で指し示した。
「よし、運んでやるからな」
抱き上げたノーマは悲しくなるほどに軽い。
元気になったら何か食べさせてやらないといけないな。
体力がつくようなお粥を作ってやるとしよう。
カクテルで作る俺のおかゆは体力だけじゃなく、腕力や素早さ、魔力もアップするからね。
ノーマがかすれる声で訊いてきた。
「お母さんとお父さんにもお薬をくれるの?」
「もちろんさ、俺たち聖百合十字騎士団はそのためにきたんだよ」
俺は荷物とノーマを担いで、治療を急いだ。
特効薬は目覚ましい効果を発揮した。
投薬してから二時間で、寝たきりの病人は立ち上がれるほどに回復している。
治癒魔法ほどではないにしろ劇的な効果で、聖百合十字騎士団の騎士たちも驚きを隠せないでいた。
「素晴らしいですわ、クロウ殿」
俺の横に立つミリアも屈託のない笑顔をで喜んでいる。
以前よりちょっと立ち位置が近い気がするけど、気のせいか?
肩と肩が触れ合うほどに近い……。
「みんなのお役に立てて良かったです」
「お役に立てたなんてものじゃありませんよ。今日いちばんの功労者はクロウ殿ですから。さあ、夕飯にしましょう。クロウ殿も私と一緒に……」
「しかし……」
酒保商人と騎士団長では身分が違うから、本来ならそんなことは許されない。
「良いではないですか。皆もクロウ殿がただ者ではないことはもうわかっています。たとえそうじゃなくてもこんな折です」
ミリアはニコニコと俺を夕飯の席に誘うと、他の騎士たちも笑顔で同意した。
「我々は共に疫病に立ち向かった戦友ではないですか」
「遠慮されることなどなにもありません。さあ、クロウ殿」
さすがは善人騎士団の面々だ。
身分など考えずに、丁寧に俺に接してくれる。
「それでは、今日だけは遠慮せずにご馳走になります」
そう言うと、30名の騎士たちは喜んで俺を仲間に迎えてくれた。
翌朝は雲一つない快晴で、聖百合十字騎士団は清々しい青空の下で、村人たちの見送りを受けていた。
「お兄ちゃん、明日も来てね」
すっかり元気になったノーマが俺を見上げてにっこりと微笑む。
昨日は死にかけていたのだけど、俺が薬を飲ませたら、三時間も経たないうちに走り回っていた。
人懐っこい子で、元気になってからはずっと俺の治療を手伝ってくれていた。
「明日は無理かなぁ。いつかまた来たいとは思うけどね」
「えー、私、お兄ちゃんの助手になりたかったのに……。ずっとお手伝いしたかったよ……」
いうことがいちいち可愛い子である。
「俺にはリーンっていう助手がもういるから、これ以上は増やせないなあ」
しょんぼりしてしまうノーマの前で腰をかがめ、彼女に視線を合わせた。
「そんなに悲しそうな顔をするなよ。君に祝福を授けてあげるからね」
「祝福?」
「そうさ、君がこれからも元気で幸せに暮らしていくためのお手伝い」
俺はノーマの額に手をかざし、神聖魔法の祈りを唱える。
これは人々の憂いを軽くし、生きる活力を与える高位魔法の一つだ。
「すごいお兄ちゃん、まるで神官さんみたい!」
「た、たまに言われるかな……」
いちおう、本物の神官さんなんだけどね。
懐からガラス瓶を出してノーマの小さな手に握らせた。
「きれい……、これ、宝石?」
瓶の中では色とりどりのキャンディーが日の光に輝いている。
「残念ながらただの飴。でも、とっても美味しいぞ、なんせ俺の手作りだからな」
「私にくれるの?」
「ああ、いっぱい手伝ってくれたお礼だ」
本当は騎士団に食べさせる予定のドーピングキャンディーだけど、これもガイアのお導きかもしれない。
「これからも辛いことはあると思うけど、幸せになれよ」
「うん……幸せってなに?」
子どもの素朴な質問はしばしば俺をびっくりさせる。
「楽しかったり、嬉しかったりする瞬間を感じ取ることかな? だから幸せってのは本人次第だぜ。しっかり感じとれよ」
「だったら、やっぱりお兄ちゃんと一緒にいたいよ。私、昨日はずっと幸せだったもん」
俺は何も言えずにノーマの頭を優しく撫でることしかできなかった。
「出立!」
命令を告げるミリアの声が響き渡る。
俺は小さく微笑んでノーマに背を向けた。
◇
それは一つの啓示だったのかもしれない。
後年、ノーマ・カターラはしばしばそう考えた。
去りゆくクロードの姿を見送りながら、自分の初恋の相手は神官さんであり、いつか自分は神殿へいくことになるのだ、という確信がノーマの頭に芽生えた瞬間だった。
実際、彼女はその3年後に才能を認められ、地方神殿の神官見習いになっている。
そこで順調に頭角を現し、さらに2年後には助祭に任じられた。
そして丁寧な治療を施す治癒師として人々に慕われる存在になるのだ。
辛い現場も経験したノーマだったが、彼女はいつも明るい目をしていた。
「大丈夫、私は幸せになりますから!」
それが、ノーマの口癖だった。
それでも元気が出ないとき、彼女はカラフルなキャンディーを好んで食べていた。
「これを食べると元気が出るのよ」
それはクロードが作った特別なキャンディーではなかったが、思い出を呼び起こす味は、いつもノーマを勇気づけてくれたのだった。
0
お気に入りに追加
652
あなたにおすすめの小説
帰らなければ良かった
jun
恋愛
ファルコン騎士団のシシリー・フォードが帰宅すると、婚約者で同じファルコン騎士団の副隊長のブライアン・ハワードが、ベッドで寝ていた…女と裸で。
傷付いたシシリーと傷付けたブライアン…
何故ブライアンは溺愛していたシシリーを裏切ったのか。
*性被害、レイプなどの言葉が出てきます。
気になる方はお避け下さい。
・8/1 長編に変更しました。
・8/16 本編完結しました。
わたしを捨てた騎士様の末路
夜桜
恋愛
令嬢エレナは、騎士フレンと婚約を交わしていた。
ある日、フレンはエレナに婚約破棄を言い渡す。その意外な理由にエレナは冷静に対処した。フレンの行動は全て筒抜けだったのだ。
※連載
多産を見込まれて嫁いだ辺境伯家でしたが旦那様が閨に来ません。どうしたらいいのでしょう?
あとさん♪
恋愛
「俺の愛は、期待しないでくれ」
結婚式当日の晩、つまり初夜に、旦那様は私にそう言いました。
それはそれは苦渋に満ち満ちたお顔で。そして呆然とする私を残して、部屋を出て行った旦那様は、私が寝た後に私の上に伸し掛かって来まして。
不器用な年上旦那さまと割と飄々とした年下妻のじれじれラブ(を、目指しました)
※序盤、主人公が大切にされていない表現が続きます。ご気分を害された場合、速やかにブラウザバックして下さい。ご自分のメンタルはご自分で守って下さい。
※小説家になろうにも掲載しております
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
妹に傷物と言いふらされ、父に勘当された伯爵令嬢は男子寮の寮母となる~そしたら上位貴族のイケメンに囲まれた!?~
サイコちゃん
恋愛
伯爵令嬢ヴィオレットは魔女の剣によって下腹部に傷を受けた。すると妹ルージュが“姉は子供を産めない体になった”と嘘を言いふらす。その所為でヴィオレットは婚約者から婚約破棄され、父からは娼館行きを言い渡される。あまりの仕打ちに父と妹の秘密を暴露すると、彼女は勘当されてしまう。そしてヴィオレットは母から託された古い屋敷へ行くのだが、そこで出会った美貌の双子からここを男子寮とするように頼まれる。寮母となったヴィオレットが上位貴族の令息達と暮らしていると、ルージュが現れてこう言った。「私のために家柄の良い美青年を集めて下さいましたのね、お姉様?」しかし令息達が性悪妹を歓迎するはずがなかった――
断罪されているのは私の妻なんですが?
すずまる
恋愛
仕事の都合もあり王家のパーティーに遅れて会場入りすると何やら第一王子殿下が群衆の中の1人を指差し叫んでいた。
「貴様の様に地味なくせに身分とプライドだけは高い女は王太子である俺の婚約者に相応しくない!俺にはこのジャスミンの様に可憐で美しい女性こそが似合うのだ!しかも貴様はジャスミンの美貌に嫉妬して彼女を虐めていたと聞いている!貴様との婚約などこの場で破棄してくれるわ!」
ん?第一王子殿下に婚約者なんていたか?
そう思い指さされていた女性を見ると⋯⋯?
*-=-*-=-*-=-*-=-*
本編は1話完結です(꒪ㅂ꒪)
…が、設定ゆるゆる過ぎたと反省したのでちょっと色付けを鋭意執筆中(; ̄∀ ̄)スミマセン
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる