103 / 147
シーズン2は終わり、シーズン3へ!!
9-3 アメリカで発表してたら、クソ野郎に喧嘩を売られた
しおりを挟む「っというのが、味覚共有システムになります」
『『『『『「「「「「!!! うおおおお!!!」」」」』』』』』
「すごい! すごい! アメージング!!」
「その発想はなかった!!」
「素晴らしい!!」
「アンビリィバボー!!」
「すっげえええ!!!」
はい、アメリカまで飛行機で10時間。
羽田のビジネス・クラス・ラウンジで、旨い飯を食い、酒を飲み。
ファーストクラスで、飯食って、映画見て、ワイン飲んで、爆睡して。
やっとこ着いたハリウッドの空港から、MITに高級車で移動。
そうして到着した、学会で! 味覚共有システムの内容を、発表した所!
すごい歓声をもらった!!
イエーーー!!!
んで!
「では、とりまーす!」
「「「「「『『『『『チーズ! イエイ!!』』』』』」」」」」
学会の方々と、写真撮影し!
「お初にお目にかかります! わたくし、アメリカのゲーム会社! ピザ&コーラと申します! 是非! 味覚共有システムをゲームに使う契約を!」
「初めまして! ミスター坂本! 私、欧州で配信業をしております! ホーリー・ウィッチです! 欧州ではナンバーワンの実績のある本社と、是非! 味覚共有システムの契約を!」
「なんやてVRですわ~! VR業界では、ぼちぼち稼いでもろてます! んで、坂本はん! 是非打ちと契約して、システム使わせてくれまへんか!? 金ならいくらでもだしまっせ! おおきに!!」
「ミート&フードの、ジョージ三世だ! 是非、契約したい!! これで、テレビでも、VRでも、味の情報を流しまくり!! 一緒に荒稼ぎしよう!!! イエーーー!!!」
「もうかりスポーツやで~! スポーツ飲料やスポーツ食品の宣伝で、掴ませてください! 頼んます~!!」
昼食に、チキンと、スパゲッティ!
豊富なパンに、丸ごとのロブスター! でっかい肉のステーキや、シチュー! 山盛りのポテトを食べながら!
世界中から集まった、様々な企業!
世界初の味覚共有システムを、是非採用したいという! 数百を超える企業と契約し!
多額の金を得たのであった!!!
フーーー!!!
ああ、料理は美味かった! 話し合いは、疲れた!!!
でも、数時間で、数百億円入ってきたのはでかい!!
実入りの良い話だったよ!! ええ!!
これで、ますますゲームに投資できるぜぇ!! へへ!!
と、やっと終わった話し合い・交渉・写真撮影にサイン会。学生への握手や、インタビューを終えて。
MITの中にあるカフェで、休憩していると!!
「坂本さんですね。契約の御話をしたいんですが、今いいですか?」
「あん……え」
そう、声を掛けられたのだ。
学会や各業界が定めた、交渉時間を無視し。
休んでいる俺に、アポなしで話を持ってくる。
どんな失礼な奴だ? っと思って見たら、うん。納得した。
そりゃあ、無礼な真似するわな。
俺のシステムを盗み! 前の社長を売って、新しい社長となった男!
八幡信二さんよォォお!!!
「初めまして。私、日本のゲーム会社『ゼニゲバ』の社長をしています。八幡信二です。どうぞお見知りおきを」
始めましてじゃないんだが、まあいいか。
てか、こいつ。お座りください言われる前に座って、距離詰めてきたぞ。
詐欺師の動きだね。間違いない(確信)!
「……そうですか。坂本です。しかし、すいません。契約交渉の時間は過ぎてますので、今日はお引き取りください」
「うちは僕の才能で持っている会社でしてね。大ヒットゲームがかなりあるんです! なので契約すれば、大儲け間違いなしですよ」
話きけやーい。
ルールを守れ。ルールを。
教えはどうなってんだ。マジで
「あのですね。今日の交渉は、終わりなので。また明日にでも」
「 特 に !!(めっちゃ大声)有名なのが、盗作シリーズですね!!
主人公がいろんな作品を盗作して、成り上がっていくのが爽快で! リアリティがありすぎる! 素晴らしいと、褒められまくってるんですよ!! ははは!!!」
そうだろうな。お前も盗作してるからな。
そりゃあ、出来がいいだろうよ。ええ。
「へぇそうなんですか。聞いたことないなァ」
「!!! っま、まァ、そうですね。売り上げは、過去の作品……特に、ゼニゲバ黄金期と言われた、『技師・シャルルの冒険』や、『ワン・ナイト・クリスマス・カーニバル』。『偽侍シリーズ』。
『ギャング・オブ・アメリカ・ロースクール』。『賢者イワンはどうして裏切ったのか』。『スペース・コロシアム・ファイトレデイ』。『殺しの掟・古老の教え』などの大人気・シリーズには、少し! ほんの少し届いてなくて、隠れてますが!
それでも、名作中の名作です! 今世紀最高の傑作ですよ! ええ!!」
へー、そう(興味なし)。
少しって言ってるけど、ホントは滅茶苦茶売れてないんだろうなァ。
ってか、全く引く気ねぇな。こいつ。
さすがに、殺したくなってきたぞ。
……しゃーない。
本当は、ちょっと泳がせた後に、嘲笑う気だったが。
少し予定を、早めるか。うん。
「それで、是非! うちと契約して欲しいと! ここに一筆書いてもらえれば、それでいいんで! ちゃっちゃっと書いといて! ね!」
「嫌です」
「……え?」
嫌だつってんだよ。
帰れよ(笑)。
「……なぜ?」
「なぜって、そりゃあそうでしょ(嘲笑)。
人のゲームを盗んだ上。発売も碌にできない会社と、契約ではねぇ(呆れ)」
「!!!」
おや、聞いてるだけでむかつく声が黙ったぞ。
どうかしたのかな?(すっとぼけ)
「……何の話ですかな? 盗作など、していませんが」
「技師・シャルルの冒険。ワン・ナイト・クリスマス・カーニバル。偽侍シリーズ。ギャング・オブ・アメリカ・ロースクールの、銃撃システム。近接システム。格闘技システム。暗殺システム」
「賢者イワンはどうして裏切ったのか。スペース・コロシアム・ファイトレデイにおける、宇宙区間・惑星バトルシステム」
「殺しの掟・古老の教えの、農業・漁業・工業システム。クラフトシステム。戦闘システム。暗殺システム。スパイ・システム。忍者システム」
「!!!」
まだ言ってやろうか?
あとゲームは23本。システム45個。
企画22本、盗まれてんだ。
それを当時の社長に言っても、信じてもらえなくてねぇ。
結局クビで、正当防衛。首ちょんぱさ。
……誰が会社を支えてるかか。
少なくとも、お前と社長じゃないってのは確かじゃね?
「……なぜ、それを……社内でも、トップシークレットのハズ! どうして、お前が知って」
「そりゃあ、開発したの俺だし」
「!!!」
こいつ、驚くときワンパターンすぎるだろ。
目ぇ見開いて、!!! しかねーじゃん。
コントかな?
「!!! お前だったのか。味覚共有システムの、開発者は!!」
「おや、気付いてなかったのか? 俺からデータをとるために、屈強な男3人雇って襲わせてきた位だからさ。きちんと覚えてるかと思ったよ」
「!!!」
まァ、その男らは正当防衛で、金玉潰して目を抉ったがね。
「……」
「ま、そういうことだからさ。お前のかかわる会社には、絶対に使わせないから。はよ帰れ」
「!! 後悔するz」
「お前がな」
――ガシ!! ギチチチ!!!
「!? ぐえ!」
どうした。さっきみたいに笑えよ。
ただ、喉を握られただけだぞ。
笑え。ほら(にっこり)
「……ああ、早くいかないからこうなる。俺はお前のことを忘れてない。
目をつぶるたび、眠るたび。ふとした時に、殺したくなる。
盗人の手を切り落とし、その口に入れて窒息させたくなる」
話してる時も、ずっとそうだ。
テーブルを蹴りあげ、顎をつぶしたい。
頭を押さえて、テーブルをたたき割りたい。
その目を抉り、踏みつぶしたい。
なにより、その手を切って、焼き尽くしたい。
そんな怒りでいっぱいだ。
気を抜けば、溢れてしまうよ。
この激しい憤怒が!!!
「!!!」
でも、安心しろ。すぐには殺さない。
お前を殺して、俺が捕まり、ゲーム開発が進まなくなったら。楽しんでくれているユーザー。お客様たちを裏切ってしまう。
ゲーム開発に関わる者として、それだけはしちゃダメだ。
だから、俺は今。お前の喉をつぶして無い。
喉仏に親指を突き入れてないし。
頸動脈を締めてない。
忘れるな。ゲームのために、お前は生かされてる。
多くのユーザーが、お客様が、お前を救ってるんだ。
「だから早くいけ。脊髄引きちぎるぞ」
「!!! く、くそ!!!」
手を緩めたら、八幡信二は、速攻で逃げ去っていった。
ふー。少しスカッとした。
できれば、首を引きちぎりたかったが、まァ、言葉にするだけでいいか。うん。
なんせ、潰すのはここからだからな。ええ。
あいつのことだ。俺がシステムの使用許可を出しても、出さなくても。絶対に、俺らのゲーム……ファンタジア・エルドーンをつぶしに来るだろう。
あれはそういう男だ。
他人の作品を盗み、蹴落とし、知人の首を差し出しても。自分が一番にならないと気が済まない奴だからな。
故に、こっちもやり返すぞ。
お客様が楽しめる! ファンタジア・エルドーンを守るために!!
あいつを、今度こそ! 殺すために!!!
俺は、行動を開始した!!
0
お気に入りに追加
38
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
DEADNIGHT
CrazyLight Novels
SF
総合 900 PV 達成!ありがとうございます!
Season 2 Ground 執筆中 全章執筆終了次第順次公開予定
1396年、5歳の主人公は村で「自由のために戦う」という言葉を耳にする。当時は意味を理解できなかった、16年後、その言葉の重みを知ることになる。
21歳で帝国軍事組織CTIQAに入隊した主人公は、すぐさまDeadNight(DN)という反乱組織との戦いに巻き込まれた。戦場で自身がDN支配地域の出身だと知り、衝撃を受けた。激しい戦闘の中で意識を失った主人公は、目覚めると2063年の未来世界にいた。
そこで主人公は、CTIQAが敗北し、新たな組織CREWが立ち上がったことを知る。DNはさらに強大化しており、CREWの隊長は主人公に協力を求めた。主人公は躊躇しながらも同意し、10年間新しい戦闘技術を学ぶ。
2073年、第21回DVC戦争が勃発。主人公は過去の経験と新しい技術を駆使して戦い、敵陣に単身で乗り込み、敵軍大将軍の代理者を倒した。この勝利により、両軍に退避命令が出された。主人公がCREW本部の総括官に呼び出され、主人公は自分の役割や、この終わりなき戦いの行方について考えを巡らせながら、総括官室へ向かう。それがはじまりだった。
【新訳】帝国の海~大日本帝国海軍よ、世界に平和をもたらせ!第一部
山本 双六
歴史・時代
たくさんの人が亡くなった太平洋戦争。では、もし日本が勝てば原爆が落とされず、何万人の人が助かったかもしれないそう思い執筆しました。(一部史実と異なることがあるためご了承ください)初投稿ということで俊也さんの『re:太平洋戦争・大東亜の旭日となれ』を参考にさせて頂きました。
これからどうかよろしくお願い致します!
ちなみに、作品の表紙は、AIで生成しております。
VRゲームでも身体は動かしたくない。
姫野 佑
SF
多種多様な武器やスキル、様々な【称号】が存在するが職業という概念が存在しない<Imperial Of Egg>。
古き良きPCゲームとして稼働していた<Imperial Of Egg>もいよいよ完全没入型VRMMO化されることになった。
身体をなるべく動かしたくないと考えている岡田智恵理は<Imperial Of Egg>がVRゲームになるという発表を聞いて気落ちしていた。
しかしゲーム内の親友との会話で落ち着きを取り戻し、<Imperial Of Egg>にログインする。
当作品は小説家になろう様で連載しております。
章が完結次第、一日一話投稿致します。
大日本帝国、アラスカを購入して無双する
雨宮 徹
歴史・時代
1853年、ロシア帝国はクリミア戦争で敗戦し、財政難に悩んでいた。友好国アメリカにアラスカ購入を打診するも、失敗に終わる。1867年、すでに大日本帝国へと生まれ変わっていた日本がアラスカを購入すると金鉱や油田が発見されて……。
大日本帝国VS全世界、ここに開幕!
※架空の日本史・世界史です。
※分かりやすくするように、領土や登場人物など世界情勢を大きく変えています。
※ツッコミどころ満載ですが、ご勘弁を。
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる