上 下
71 / 147
シーズン2 最終章! 開催決定!!

6-5 白沢茜達は、アミラちゃんを乗せて海を行く!

しおりを挟む

「あー、いい天気! 航海日和ね~!」

「ほんとだね! いい気持ち! あああ~~~♡♡♡」

「やっぱり、圧倒的船団で、海を行くのは! 気持ち良いわね! ヒューーー!!!」

 はい、我らが船団! 『スイーツ・パラダイス』! 大海原を行ってます!!!
 
 うん! 輝く太陽の光を受けながら! 私、桃、唯の巨大戦艦が進み! 

 その後ろを、初級~中級の海軍プレイヤーの軍船たちが、行く!!!

 そうやって、海を横断する船団の姿は! まさに圧巻!!!

 気分が、乗るよ! ヨーソロー! へへへ~~~!!!

 ……うん? こんな船団で向かえば、良い的じゃないかって?

 それは全然大丈夫!!!

 この船団を見れば、たいていのモンスターや海賊は逃げるし、その背を撃ちとれる!

 また、向かってくる敵は!

「大砲! 撃てぇぇえ!!!」

「迫撃砲! 用意!」

「魔法キャノン! ファイアーーー!!!」

『『『『『「「「「「うおおお!!!」」」」」』』』』』

 ――ドドドドドドドドド!!! ドッガァァあ!!!

「「「「「『『『『『!?!? ぎゃあああ!!!』』』』』」」」」」

 っと、こうやって集中砲火で倒せるから! 

 爽快感、やっべえええ~~~♡♡♡!!! 

 フーハハァァあ!!! ウイーーー!!!

 ……あ、ちなみに、今倒してるのは、イベントの海賊船です。

 そう、アミラちゃんの国を襲った海賊ね。

 うん。見たことない旗ってか。旗を見たアミラちゃんが、『あれこそ! 我が祖国! ワドルド王国を襲った海賊です!!』というので。

 迫撃砲と、魔法砲! ぶっぱ! 

 ついでに、魔法・サイバー・ビーム流で、爆破魔法! 雷撃魔法! 水魔法! 氷結魔法! 風魔法! ぶっぱ! 

 私も!

「新星☆爆破魔法! 明けの明星フラルゴ・ルシファー! っはあああ!!!」

 っと、魔法陣を何重にも展開し!

 海賊船どころか、海を吹っ飛ばし!! 巨大な津波を巻き起こして、海底が見えるほど!

 フルパワーを撃ちこんどきました!!!

 ヒューーー!!!

 見よ! 船がバラバラで、血まみれだ!

 あいつら死んだぞぉぉお!!!

 ウイーーー!!!

「!?!? ええええ!?!?」

 *まさかの海賊瞬殺劇に、ビックリのアミラちゃん!

 おや、びっくりしちゃったかな? アミラちゃん。

「は、はい! 驚愕です! まさか、一方的に! 遠距離で倒すなんて!!」

「皆さん、すごく強いんですね。びっくりしました! 茜さんたちは、最強です!」

 にゃはは!! そう言ってくれると嬉しいね!

 でも、上には上がいる。というか、敵が弱すぎるから、警戒しといたほうがいい。

 多分、なんかくるよ。

「え?」

 アミラちゃん。いいことを教えてあげよう。

 私たちが普段戦っている海賊は、PK海賊という大物なんだ。

「あ、はい。新聞で見てます。
島を破壊したとか、乗っ取ったとか。億越えの犯罪者ですよね(ゴクリ)」

 そうだね。彼らはたとえ初級や中級でも脅威。

 数をそろえれば、私たちを楽しませてくれる、『敵』なんだ。

「っは、はァ?」

 今潰した海賊たちはね、そんなPK海賊の初級にも及ばない。

 雑魚中の雑魚なんだよ。

「!? ええ!? う、嘘ですよね!?」

 事実なのよ。これが。
 
 なんでかと言えば、初級海賊でも、私たちの船に乗り込んではこれるから。

 カルマ武術に、魔法、悪魔娘の力を用い!

 船が壊れても即直して、HP1となっても『まだだ!』して、粘り!

 時に、大砲で人を飛ばし、直接乗り込んでくる!

 時に、嵐そのものとなって襲ってくる!

 他にも、樽にしがみついて泳いできたり! 海軍に変装どころか、海賊船を海軍船に化けさせて、襲ってくる! 

 モンスターを召喚して、それにライドして突撃してくるなどなど!

 奇想天外! 千差万別!

 ありとあらゆる手段・発想・アイデアで! 私たちを殺そうと、全力でやってくるんだ!

 だから、それすらできないNPC海賊は、雑魚の中の雑魚。

 大砲の的にしかならない、経験値200程度の雑魚なんだよ。

 ……初級海賊・撃破なら、最低でも5000は入るからね。

 ここでも違いすぎる。うん。

「そ、そんな……海には、そんな恐ろしい奴らがいるんですか?(驚愕)」

 そうだね。でも、大丈夫!

 そんな奴らより数が多くて! 強いのが! 私たち! 海軍だから!!

 だから困ったときは、私たちを頼ってね! 絶対に助けるから!

「は、はい! ありがとうございます!! でも、今回の事は、その……」

 ああ、分かってる! 分かってる! 

 私が言いたいのは、今回のワドルド国王・奪還戦のことじゃなくても、困ったら呼んでねってことだから!

「はい! ありがとうございます! すいません。本当は、私も頼りたいんです。あの海賊たちを、一瞬でやっつけた、茜さんたちを頼りたい。でも」

「そうだね。私たちも、助けたいけど。政治がねー」

 うん。そうなのだ。

 今回の、ワドルド奪還戦。

 敵海賊を、一瞬で皆殺しにした私たちが、なぜ参加できないのか。それは、この世界の政治。

 もっと言えば、ネビー・ランドと、島々の国々における、政治的関係である。

 私はよくわからなかったが、唯が説明してくれるところによると。

・唯
えっとね、ネビー・ランドって海軍本部のある国で、島々には海軍支部のある国もあるじゃない。
そこら辺をパトロールしたりして、イベントを見つけるのが私たちの遊び方だからわかると思うけど。

・茜
そやね。

・唯
っで、そうやって海軍支部を置いてる国は、ネビー・ランドと仲がいい国なのよ。
逆に、海軍支部を置いてない国は、うちはうちでやる! って、独立独歩の国みたい。
なので、今回の事に海軍が協力すると、政治などにも影響を受けて、独立独歩が出来なくなるから、嫌がっているのよ。

 なるほどなー。

 つまり、私たちの介入を嫌がっているわけだ。

 でも、それを嫌がってるのは。

・唯
ええ、アミラちゃんではなく。彼女の叔父。ギーレン王国の、叔父さんでしょうね。

 厄介だねぇ。

・唯
そうねー

 うん。本当に厄介だ。

 まァ、イベントを上手いことやっていけば、何とかできるでしょ。

 うん。これ、NPCが海軍に入ってくれるイベントのはずだからね。

 最終的には、仲間になってくれるのである。

 つまり。

・茜
黒幕ってやっぱ叔父さんじゃないの?
 
・唯
その可能性は高いと思うけど、証拠がねー。

・茜
じゃあさ、調べてみようよ。

・桃
??? なんで?

・茜
ファンタジア・エルドーンってさ、『情報をゲットしたら』いろいろとルート解放されたりするよね

・桃
ああ、マルチエンディングね

・唯
ああ、あるわね。ストーリー一本系の話もあるけど、持ってる情報によってルートが選べる展開。
……あ、そういうこと?

・茜
そう! 情報を調べれば、ルート解放あるカモ!
ってことで、叔父を調べたいんだよねー。

・唯
なるほど。理由は分かったわ。でも、どうやって?

・茜
海軍支部を置かない以上。海賊と交流してるのは確定だと思うのよ

・桃
まあねー。海軍がいない国の兵士より、PK海賊の方が強いしね。

・唯
なんなら、島々の経済にも食いこんでるわよ。とくに、『鳴海会』が

・茜
うん。だからさ、海賊なら知ってると思うんだ。ギーレン王国の内情。

・唯
それを教えてもらおうと? 海賊から?

・茜
うん!

・桃
いや、無理じゃね?

・唯
私もそう思う。情報くれないでしょ

・茜
普通はねでも、『立場を明確にしない掲示板』。使えたよね?

・桃&唯
あ!!

・唯
なるほど。ちょっと聞いてみるわ

・茜&桃
任せた!

 っと、情報待ち!!

 掲示板を使っての、情報収集をしているのだ!!

 故に!

「!!! これ、美味しい! なんて料理ですか!? こんなの初めて!」

「ハンバークだよ」

「ハンバーグ! おいしい!!! あむ! あああ~~~♡♡♡!!!」

 アミラちゃんに、美味しい現代料理! 

「わあああ~~~♡♡♡!!! 楽しい! これ、急旋回! 急上昇! 急降下! ――ブォォォオオオ!!! 楽しい!! わあああ~~~♡♡♡!!!」

「ジェットコースターだね! うおおおお!!!」

「「ヤッフーーー!!!」」

 桃の船に作ってる遊園地! 

「わー♡! わー♡! わ~~~♡♡♡!!! くぁいい♡! 綺麗♡! 美しい♡! あああ~~~♡♡♡!!!」

「うんうん! やっぱドレスは人気だね!」

 唯の船にあるショッピングモールなどで、ショッピングし!

 遊びまくったのさァァあ!!!

 ヒューーー!!!

 すると!!

・唯
情報ってか、メールが来たわ。話をしたいって

・茜


 報告というか! メールが来たのである!!!

 それを開くと!!

・匿名商会
はじめまして。破壊神さん。鉄の乙女さんから紹介された、匿名商会です。
良い取引をしましょう。

 匿名と言いながら、どう考えても『なの字』の商会から!

 取引を持ち掛けられたのであった!!!

 ファーーーWWW!!!

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ビキニに恋した男

廣瀬純一
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

DEADNIGHT

CrazyLight Novels
SF
総合 900 PV 達成!ありがとうございます! Season 2 Ground 執筆中 全章執筆終了次第順次公開予定 1396年、5歳の主人公は村で「自由のために戦う」という言葉を耳にする。当時は意味を理解できなかった、16年後、その言葉の重みを知ることになる。 21歳で帝国軍事組織CTIQAに入隊した主人公は、すぐさまDeadNight(DN)という反乱組織との戦いに巻き込まれた。戦場で自身がDN支配地域の出身だと知り、衝撃を受けた。激しい戦闘の中で意識を失った主人公は、目覚めると2063年の未来世界にいた。 そこで主人公は、CTIQAが敗北し、新たな組織CREWが立ち上がったことを知る。DNはさらに強大化しており、CREWの隊長は主人公に協力を求めた。主人公は躊躇しながらも同意し、10年間新しい戦闘技術を学ぶ。 2073年、第21回DVC戦争が勃発。主人公は過去の経験と新しい技術を駆使して戦い、敵陣に単身で乗り込み、敵軍大将軍の代理者を倒した。この勝利により、両軍に退避命令が出された。主人公がCREW本部の総括官に呼び出され、主人公は自分の役割や、この終わりなき戦いの行方について考えを巡らせながら、総括官室へ向かう。それがはじまりだった。

【新訳】帝国の海~大日本帝国海軍よ、世界に平和をもたらせ!第一部

山本 双六
歴史・時代
たくさんの人が亡くなった太平洋戦争。では、もし日本が勝てば原爆が落とされず、何万人の人が助かったかもしれないそう思い執筆しました。(一部史実と異なることがあるためご了承ください)初投稿ということで俊也さんの『re:太平洋戦争・大東亜の旭日となれ』を参考にさせて頂きました。 これからどうかよろしくお願い致します! ちなみに、作品の表紙は、AIで生成しております。

VRゲームでも身体は動かしたくない。

姫野 佑
SF
多種多様な武器やスキル、様々な【称号】が存在するが職業という概念が存在しない<Imperial Of Egg>。 古き良きPCゲームとして稼働していた<Imperial Of Egg>もいよいよ完全没入型VRMMO化されることになった。 身体をなるべく動かしたくないと考えている岡田智恵理は<Imperial Of Egg>がVRゲームになるという発表を聞いて気落ちしていた。 しかしゲーム内の親友との会話で落ち着きを取り戻し、<Imperial Of Egg>にログインする。 当作品は小説家になろう様で連載しております。 章が完結次第、一日一話投稿致します。

大日本帝国、アラスカを購入して無双する

雨宮 徹
歴史・時代
1853年、ロシア帝国はクリミア戦争で敗戦し、財政難に悩んでいた。友好国アメリカにアラスカ購入を打診するも、失敗に終わる。1867年、すでに大日本帝国へと生まれ変わっていた日本がアラスカを購入すると金鉱や油田が発見されて……。 大日本帝国VS全世界、ここに開幕! ※架空の日本史・世界史です。 ※分かりやすくするように、領土や登場人物など世界情勢を大きく変えています。 ※ツッコミどころ満載ですが、ご勘弁を。

入れ替われるイメクラ

廣瀬純一
SF
男女の体が入れ替わるイメクラの話

天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜 

八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。 第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。 大和型三隻は沈没した……、と思われた。 だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。 大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。 祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。 ※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています! 面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※ ※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※

処理中です...