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第9話 SはサービスのS
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今、屋敷の大きな部屋にグレン、ハイネ、グレンの御付きのメイド2人がいる。
外観は準王族の屋敷に相応しく相当大きなものだ。庭には湖がある。
「泣き止んだか?」
「・・・はい」
力なくハイネは答える。それにしても・・・先ほどまでと打って変わってグレンの態度はしおらしい。戸惑っているようだ。
「Sとは上から圧迫することではなかったのか?」
グレンはメイドに尋ねる。
「そのように認識しておりましたが・・・」
メイドは困惑の表情を浮かべる。
「残虐性に喜びを感じるのですか?」
ハイネはグレンの目を見据えて尋ねる。
「そこまでではないが・・・攻めるのが好きなので・・・」
グレンの目が泳ぐ。
「攻めるのが好き?拷問が趣味ですか?」
軽蔑した目でハイネはグレンを見下す。
「そんな趣味はない!」
少しムキになってグレンは答える。
「それでは・・・性的な意味で・・・」
小声でハイネが訪ねる。
「あぁ、書物で読んだりネットで調べた知識だが・・・」
まあ、準王族とはいえ思春期の少年だ。性に目覚めてもおかしくない。
「それで愛玩用機械人形で・・・試してみて・・・」
思わずハイネは目を丸くする。
「・・・では・・・何故そのような態度を?」
「お前で徴兵期間の・・・夜の練習をだな・・・」
「はぁ?こちらの意思は無視ですか?」
「お前は受け身でMだと思って・・・俺がSに徹すればいけるかと・・・」
「それはないです!相手の気持ちなしでそれはないです!!」
「・・・嫌われたな・・・」
そう言いながら上目遣いでグレンはハイネの顔を覗き込む。
(それ・・・ちょっとずるいよ!超絶美少年がそんな顔したら怒れなくなるじゃん!!)
そう思いながら目をそらす。
「嫌っていませんが・・・そういうのは相手の気持ちも大切かと・・・」
静かにハイネは言った。
「それに・・・今の時代は愛玩用機械人形を持って行ったほうが・・・」
「貴族は持っていくだろうな。それと同時に配下と体の関係を結ぶのは絆を深める意味も大きくて・・・」
(え?男同士で愛し合うのって世継ぎ問題だけじゃないの?)
「だから傍に置きたいと思ったものに対して徴兵前から関係を持つのが一般的なんだ・・・」
(え?)
「俺は男に興味はない。でもお前だけは・・・仕草や反応がほかの女子より可愛く感じることがあって・・・男はお前だけが・・・好きだ・・・」
(!!!告白されちゃった!!!)
「俺はどうすればよかったのだろう・・・」
寂しそうにグレンはつぶやく。
「受け身の相手でも嫌なことはあるでしょう。攻める側は相手が望むことを理解することだと・・・」
ハイネはそう答える。これはハイネの持論だがSとMは表裏一体だと考えている。故にSはMの望む攻め方をするべきだし、MはSを望む攻めに導く必要がある。見方を変えればSは奉仕して喜びMは奉仕させて快感を得る逆の立ち位置にもなる。故にSとMは表裏一体だと思うのだ。
「そうか。俺は勘違いしていたようだ。Sとは高圧的態度ではなく相手の望む攻め方をするのだな。解った。SはサービスのSだという事を。それと・・・すまなかった。二度とSだと自称しない。」
グレンはそう言いながらハイネに謝罪した。
(うっ、可愛い!)
「日を改めてお前を口説く」
自分の部屋の中で天井を見つめながら今日の出来事を改めて考えている。
(はじめは無いと思ったけど・・・)
そう考えながら一物が脈を打ちながら力強く反り立つのを感じる。
外観は準王族の屋敷に相応しく相当大きなものだ。庭には湖がある。
「泣き止んだか?」
「・・・はい」
力なくハイネは答える。それにしても・・・先ほどまでと打って変わってグレンの態度はしおらしい。戸惑っているようだ。
「Sとは上から圧迫することではなかったのか?」
グレンはメイドに尋ねる。
「そのように認識しておりましたが・・・」
メイドは困惑の表情を浮かべる。
「残虐性に喜びを感じるのですか?」
ハイネはグレンの目を見据えて尋ねる。
「そこまでではないが・・・攻めるのが好きなので・・・」
グレンの目が泳ぐ。
「攻めるのが好き?拷問が趣味ですか?」
軽蔑した目でハイネはグレンを見下す。
「そんな趣味はない!」
少しムキになってグレンは答える。
「それでは・・・性的な意味で・・・」
小声でハイネが訪ねる。
「あぁ、書物で読んだりネットで調べた知識だが・・・」
まあ、準王族とはいえ思春期の少年だ。性に目覚めてもおかしくない。
「それで愛玩用機械人形で・・・試してみて・・・」
思わずハイネは目を丸くする。
「・・・では・・・何故そのような態度を?」
「お前で徴兵期間の・・・夜の練習をだな・・・」
「はぁ?こちらの意思は無視ですか?」
「お前は受け身でMだと思って・・・俺がSに徹すればいけるかと・・・」
「それはないです!相手の気持ちなしでそれはないです!!」
「・・・嫌われたな・・・」
そう言いながら上目遣いでグレンはハイネの顔を覗き込む。
(それ・・・ちょっとずるいよ!超絶美少年がそんな顔したら怒れなくなるじゃん!!)
そう思いながら目をそらす。
「嫌っていませんが・・・そういうのは相手の気持ちも大切かと・・・」
静かにハイネは言った。
「それに・・・今の時代は愛玩用機械人形を持って行ったほうが・・・」
「貴族は持っていくだろうな。それと同時に配下と体の関係を結ぶのは絆を深める意味も大きくて・・・」
(え?男同士で愛し合うのって世継ぎ問題だけじゃないの?)
「だから傍に置きたいと思ったものに対して徴兵前から関係を持つのが一般的なんだ・・・」
(え?)
「俺は男に興味はない。でもお前だけは・・・仕草や反応がほかの女子より可愛く感じることがあって・・・男はお前だけが・・・好きだ・・・」
(!!!告白されちゃった!!!)
「俺はどうすればよかったのだろう・・・」
寂しそうにグレンはつぶやく。
「受け身の相手でも嫌なことはあるでしょう。攻める側は相手が望むことを理解することだと・・・」
ハイネはそう答える。これはハイネの持論だがSとMは表裏一体だと考えている。故にSはMの望む攻め方をするべきだし、MはSを望む攻めに導く必要がある。見方を変えればSは奉仕して喜びMは奉仕させて快感を得る逆の立ち位置にもなる。故にSとMは表裏一体だと思うのだ。
「そうか。俺は勘違いしていたようだ。Sとは高圧的態度ではなく相手の望む攻め方をするのだな。解った。SはサービスのSだという事を。それと・・・すまなかった。二度とSだと自称しない。」
グレンはそう言いながらハイネに謝罪した。
(うっ、可愛い!)
「日を改めてお前を口説く」
自分の部屋の中で天井を見つめながら今日の出来事を改めて考えている。
(はじめは無いと思ったけど・・・)
そう考えながら一物が脈を打ちながら力強く反り立つのを感じる。
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