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第二章 新たな大地にイキリ散らしを求めて
第十一話 対応が早いわね? でもどうするの?
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とりあえず私達は、食事を済ませて酒場を出た。
ふむ……どうせカオスは気付いているだろう。
酒場で私達……いや、カオスにお客様だ。
「どうするカオス、多分お前にお客様だぞ?」
「ふむ、人通りの少ない所に行くか」
「えぇ? 襲ってくださいと言ってるものだろう?」
「えぇ……暴れるのかよ」
「さあ? それは相手の出方次第だ」
「巻き込まれるのかよ」
「まあそういうな、美味しい物おごってやるから」
「そんなので釣れる歳じゃないんだけど」
「そう言わないでくれよ」
「はいはい、わかったわかった」
で、とりあえず裏通りに来たけど……まさか襲撃なんて――
「……」
「……」
「……」
「……」
えぇぇえええぇぇぇえええぇぇぇえ!?
噓でしょ!? 白昼堂々!? 異世界かよ!
ああ……異世界だったか。
んで……自分達の実力に自信を持っているタイプか。
そして殺されそうになると自決するやつ?
だっていかにもローブで身を隠して、暗部ですって感じだ。
「お、そうかそうか、カミッニの神様も対応が早い」
あら? カオスが何か自分だけで納得している。
待って待って、私にちゃんと説明して。
「カオス、ちゃんと説明しなさいよ」
「いやなに簡単だよ、こいつらはカミッニの神様の使いだろうさ、いや、国の使いと行った方がいいか」
「ふむ、アンタの悪事がバレたという事ね? 優秀じゃない」
「は? 優秀? あんな神をのさばらせておいて?」
あらあら、カオスが怒っちゃた?
本気に近いオーラってか殺意を出しているわね?
「セイント、本当にこいつらが優秀だと思うか?」
「優秀なんじゃないの?」
「はっ! 本当に優秀なら……事件が起きる前に対象しろよ」
「いやいや、それは言い過ぎじゃないかね?」
「簡単に言えばよ、例えば……山賊を放置してさ、その山賊が取り返しのつかない実力が付いて、慌てて対応しているに過ぎない、だったら最初から山賊を殺すなり釘を刺せば良かった」
「あーなるほど?」
つまりカオスの言いたい事は、問題になるような奴を放置していたのが問題と。
あーまあそうかな? 例えに乗るなら……国全体からみれば山賊なんて雑魚。
だが格下の相手が自分と同じ位の戦力になったら……か。
うーむ、言い分はわかるがカオス、今回はお前が悪い。
って、何で国の使いの人達は何もしないんさね?
攻撃でも何でもすればいいのに?
「簡単だセイント、俺が脅威だからだ」
「そういう時って自爆特攻じゃないの?」
「俺の本気を見て自分達では敵わないと気付いた、いや……国で全力で戦っても勝てないと察したのだろうさ」
「なら逃げれば?」
「俺は逃がすつもりはない、ついでに、自爆しようが俺が再生や蘇生で生き返らせてやる」
「カオス、アンタは何がしたいのさ?」
「んん? 俺に勝てると思った浅はかな連中に圧迫面接」
「はぁ……本当にいい性格してるよ」
「で、どうするアンタら? 俺に攻撃すればカミッニって国と戦争、自滅しようが蘇生してやる」
……相手が可哀想になってきた。
む? よく見たら震えている?
カオスの力に怯えたとか?
「おそらくだが、こいつらは口に含んでいた毒薬でも飲んだんだろ? でも死なない、俺が蘇生しているからな」
「その薬って治せるもんなの?」
「この世界の技術では無理だな」
「って、オチはどうするのさ?」
「さあな、さっさと逃げればいいのに」
「アンタさっき逃がさないとか言ってなかったっけ?」
「ああ、面白くないからもういいよ、ホレ、アンタらも国に帰りなさい、んじゃーな」
「……本当に何がしたいんだか」
とりあえず私達はその場を離れた。
まあいいか、とりあえず……これからどうするんだ?
「カオス、これからの予定は?」
「冒険者ギルドに行くか」
「あら? お仕事探し?」
「ああ、宿代を稼がないとな」
ったく、誰のせいなんだか。
まあしばらくは暇する事も無いでしょう。
まさにカオス、なんだかんだ言ったけど……楽しみましょう。
って思わないとやってられんわ。
ふむ……どうせカオスは気付いているだろう。
酒場で私達……いや、カオスにお客様だ。
「どうするカオス、多分お前にお客様だぞ?」
「ふむ、人通りの少ない所に行くか」
「えぇ? 襲ってくださいと言ってるものだろう?」
「えぇ……暴れるのかよ」
「さあ? それは相手の出方次第だ」
「巻き込まれるのかよ」
「まあそういうな、美味しい物おごってやるから」
「そんなので釣れる歳じゃないんだけど」
「そう言わないでくれよ」
「はいはい、わかったわかった」
で、とりあえず裏通りに来たけど……まさか襲撃なんて――
「……」
「……」
「……」
「……」
えぇぇえええぇぇぇえええぇぇぇえ!?
噓でしょ!? 白昼堂々!? 異世界かよ!
ああ……異世界だったか。
んで……自分達の実力に自信を持っているタイプか。
そして殺されそうになると自決するやつ?
だっていかにもローブで身を隠して、暗部ですって感じだ。
「お、そうかそうか、カミッニの神様も対応が早い」
あら? カオスが何か自分だけで納得している。
待って待って、私にちゃんと説明して。
「カオス、ちゃんと説明しなさいよ」
「いやなに簡単だよ、こいつらはカミッニの神様の使いだろうさ、いや、国の使いと行った方がいいか」
「ふむ、アンタの悪事がバレたという事ね? 優秀じゃない」
「は? 優秀? あんな神をのさばらせておいて?」
あらあら、カオスが怒っちゃた?
本気に近いオーラってか殺意を出しているわね?
「セイント、本当にこいつらが優秀だと思うか?」
「優秀なんじゃないの?」
「はっ! 本当に優秀なら……事件が起きる前に対象しろよ」
「いやいや、それは言い過ぎじゃないかね?」
「簡単に言えばよ、例えば……山賊を放置してさ、その山賊が取り返しのつかない実力が付いて、慌てて対応しているに過ぎない、だったら最初から山賊を殺すなり釘を刺せば良かった」
「あーなるほど?」
つまりカオスの言いたい事は、問題になるような奴を放置していたのが問題と。
あーまあそうかな? 例えに乗るなら……国全体からみれば山賊なんて雑魚。
だが格下の相手が自分と同じ位の戦力になったら……か。
うーむ、言い分はわかるがカオス、今回はお前が悪い。
って、何で国の使いの人達は何もしないんさね?
攻撃でも何でもすればいいのに?
「簡単だセイント、俺が脅威だからだ」
「そういう時って自爆特攻じゃないの?」
「俺の本気を見て自分達では敵わないと気付いた、いや……国で全力で戦っても勝てないと察したのだろうさ」
「なら逃げれば?」
「俺は逃がすつもりはない、ついでに、自爆しようが俺が再生や蘇生で生き返らせてやる」
「カオス、アンタは何がしたいのさ?」
「んん? 俺に勝てると思った浅はかな連中に圧迫面接」
「はぁ……本当にいい性格してるよ」
「で、どうするアンタら? 俺に攻撃すればカミッニって国と戦争、自滅しようが蘇生してやる」
……相手が可哀想になってきた。
む? よく見たら震えている?
カオスの力に怯えたとか?
「おそらくだが、こいつらは口に含んでいた毒薬でも飲んだんだろ? でも死なない、俺が蘇生しているからな」
「その薬って治せるもんなの?」
「この世界の技術では無理だな」
「って、オチはどうするのさ?」
「さあな、さっさと逃げればいいのに」
「アンタさっき逃がさないとか言ってなかったっけ?」
「ああ、面白くないからもういいよ、ホレ、アンタらも国に帰りなさい、んじゃーな」
「……本当に何がしたいんだか」
とりあえず私達はその場を離れた。
まあいいか、とりあえず……これからどうするんだ?
「カオス、これからの予定は?」
「冒険者ギルドに行くか」
「あら? お仕事探し?」
「ああ、宿代を稼がないとな」
ったく、誰のせいなんだか。
まあしばらくは暇する事も無いでしょう。
まさにカオス、なんだかんだ言ったけど……楽しみましょう。
って思わないとやってられんわ。
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