286 / 305
第五章 幸せに向かって
第六話 幕開き 久しぶりの斬銀先生
しおりを挟む
桜野学園の演習場に、縁、結び、天空原が居る。
今日の授業は天空原の禁術についての解説。
天空原もふんわりとしかわかっていないようだ。
そこで一度ちゃんと調べて、今後に役立てるという訳だ。
「あの風月先生、今日の授業は俺だけですか?」
「おうよ」
「他の人達は?」
「ふむ、絆は神としての業務、一本槍は日帰り旅、未来は占い師の仕事、ツレは死神の仕事、石田夫妻は老人会の集まりだな、」
「えぇ……なんていうか、大学……とは違うか?」
「まあ何をしたかはレポートを提出させているからな」
「なるほど? 大学の様な感じなんですね?」
「まあそれに近しいか、基本的な事は皆出来ているからな」
「……何で俺はこのクラスに?」
「それは今は置いといて、君の禁術に付いて聞きたい」
「と言っても、巻物を渡されたんです」
「渡された?」
「はい、地獄谷を守る力が欲しかった時に、現れた老婆の姿をした人でした」
「他に特徴は?」
「なんかみすぼらしかったんですが、神々しく感じたような?」
その言葉を聞いて縁の眉がピクリと動いた。
「天空原君、もしかして笑い声が独特じゃなかったか?」
「ああはい確か……さいさいさいと笑ってましたね」
「そいつの正体は神だ」
「え? 神ですか?」
「ああ、おそらく才能神……|先導一歩«せんどういっぽ»様だ」
「どんな神様なの縁君」
「ああ……とても困った神様だよ、善悪倫理観は置いといて才能のある奴に何かを渡す、最近は大人しくしていると思ったが……」
「あ」
天空原は何かに気付いた様に縁を見た、その目は答えにたどり着いた様な目をしている。
「どうした天空原君?」
「その人……いや神様か、その神様に『お前は縁によって救われる』って、巡り巡って私に感謝する時が来る……と」
「それって縁君なのか、人との縁なのかわからない言い方だね~」
「まあ神の国で先生をしている神様だ、おそらく俺の事だろう、ちなみに教え子の才能を開花させる仕事をしていた」
「ほうほう」
「だが実力に見合わない才能を教えた、いや教える才能は間違ってはいないんだがな」
「あ~天空原見てればわかるわ、身体と心が出来上がってないのに、いきなり禁術は無いね」
「上司の神に怒られて反省したかと思ったが……」
「神様が怒られたくらいで改心するの?」
「無理だな、位が大きければ」
「でも、逆に言えば俺の心身ともに鍛えたら扱えるって事ですよね?」
「お、やる気満々だね、そこで特別講師を呼んだ」
「特別講師?」
「身体強化系なら一流の人だ」
「やっと俺の出番の様だな!」
そう、現れたのは間違いなくぱっと見は変態。
鍛え抜かれた鋼の身体、それを見せつける上半身は素肌。
下半身は鉄の鎧なのだが、腰蓑に見えなくもない。
斬銀が演習場に現れたのだ!
「……何で上半身脱いでるんですか? 変――」
「その反応は正しい、だがこれは死んだ友との約束だ、細かく言えば少々違うが」
「失礼いたしました」
「一つ理不尽な事を言おうか? 『死んだ』と付け加えなかったら、お前は友もバカにしただろう」
「……確かに……いえ、そうですね、すみませんでした」
「一つ言っとくぞ? 安易な事を口にするな、死ぬぞ?」
「ああ……それはこの間、いやというほど理解しました」
「そりゃ災難だ……ま、下手に口を出さない事だ色々な、特に戦闘中」
「はい」
一見斬銀は理不尽な事を言っているようにも見える。
だが例えば王様と謁見する時、王冠ではなくハゲのカツラで鼻眼鏡をしていたら?
その謁見がとても大切なもので、相手の機嫌を損ねたら?
つまりは、初対面の相手に思った事を口にするな、ということだ。
「それは一度置いといて本題に行くぞ? お前の禁術はおそらく俺と同系統の禁術だ、ちょいと握手をしてくれ」
「あ、はい」
握手をした2人、斬銀はうんうんと頷いてすぐに離した。
「なるほどわかった、お前さんの禁術は身体を鬼の様に変換させるな、んで見た目通りのパワータイプになるようだ」
「確かにそうですね、最初は驚きました……って、握手しただけでわかるんですか?」
「ああ、元魔法使いだからわかるんだよ、ちなみに俺は禁術の影響で筋肉が膨張するんだがな? 魔力とかで制御している」
「筋肉の膨張? ……ん? って事はその筋肉は今も膨張を?」
「そうだ、それを魔力で抑えている、だから魔法はほとんど使えないんだがな」
「……」
「でまあ話を進めて、大きな力には対価が必ず存在する、お前さんの対価だな」
「その対価とは?」
天空原は息を吞む、今目の前のに居る人物は魔法使いでも一流だった人間。
その人間が制御し続けて魔法が使えない身体になった、つまりはそれだけ対価が重いという事。
自分はどんな対価があるのか、安易に禁術に手を出した事に今更後悔する。
そして、斬銀の口から出た言葉は――
「徐々に慢心していく、簡単に言えば自分は負けないだな、で、どんどん鬼の姿になっていく」
「……それって最終的に鬼になるんですか? 創作物にある様な?」
「ああ、説明するならそれが早いか、簡単に言えば討伐されるような鬼になってたって事だ」
「……」
「結びに感謝するんだな、じゃなきゃいずれにしても死んでいるぞ? 物理的にも社会的にもな」
死んでた、今ならわかるその言葉を天空原の心に響く。
自分の力は地獄谷を守る為に手に入れた、そして裏で守り続けてきた。
そして、自分では制御出来なくなっていくのに気付かない。
地獄谷に何か言うな奴は俺が殺す、初めて縁達に出会った時に思った事だ。
あの時の自分はとっくに壊れていた、方法は滅茶苦茶でも結びは自分を正気に戻した。
天空原は結びの方を向いて頭を下げた。
「風野音先生、ありがとうございました」
「ほっほっほ、お礼なら縁先生にしなさい? 貴方の恋心に価値があると判断して、助ける決断をしたのは彼だ」
「……縁先生、ありがとうございます」
「ああ、斬銀さん続きを頼む」
「……天空原、凄く簡単に言うけどな? 精神を鍛えたらお前さんはその力を自由に使える」
「え? 精神って簡単に鍛えられないじゃないですか」
「ああ、だから禁術の中では難しいかもな」
「えぇ……他にはどんな対価があるんです?」
「ふむ、簡単にだが――」
「ん?」
縁は何かに気が付いて、目をつぶり集中した。
『誰か助けてにゃ! 何かよくわからない奴らにからまれてるにゃ!』
何やら焦っている地獄谷の声が響いた、聞こえた理由は簡単だ、縁は彼女を神として救うと約束をした。
過干渉にならないように、本当に危ない時だけ聞こえる様にしている。
「結びさん、ちょっと神としての責務を果たしてくる」
「ほい、行ってらっしゃい」
結びは笑顔で軽く手を振ると、縁はその場から消えた。
神の責務を果たしてくる、その場で理由を聞いたり言ったりしないのは、2人の共通認識が一致しているからだろう。
一刻を争う可能性の時に、ベラベラ喋る奴は居ないと。
今日の授業は天空原の禁術についての解説。
天空原もふんわりとしかわかっていないようだ。
そこで一度ちゃんと調べて、今後に役立てるという訳だ。
「あの風月先生、今日の授業は俺だけですか?」
「おうよ」
「他の人達は?」
「ふむ、絆は神としての業務、一本槍は日帰り旅、未来は占い師の仕事、ツレは死神の仕事、石田夫妻は老人会の集まりだな、」
「えぇ……なんていうか、大学……とは違うか?」
「まあ何をしたかはレポートを提出させているからな」
「なるほど? 大学の様な感じなんですね?」
「まあそれに近しいか、基本的な事は皆出来ているからな」
「……何で俺はこのクラスに?」
「それは今は置いといて、君の禁術に付いて聞きたい」
「と言っても、巻物を渡されたんです」
「渡された?」
「はい、地獄谷を守る力が欲しかった時に、現れた老婆の姿をした人でした」
「他に特徴は?」
「なんかみすぼらしかったんですが、神々しく感じたような?」
その言葉を聞いて縁の眉がピクリと動いた。
「天空原君、もしかして笑い声が独特じゃなかったか?」
「ああはい確か……さいさいさいと笑ってましたね」
「そいつの正体は神だ」
「え? 神ですか?」
「ああ、おそらく才能神……|先導一歩«せんどういっぽ»様だ」
「どんな神様なの縁君」
「ああ……とても困った神様だよ、善悪倫理観は置いといて才能のある奴に何かを渡す、最近は大人しくしていると思ったが……」
「あ」
天空原は何かに気付いた様に縁を見た、その目は答えにたどり着いた様な目をしている。
「どうした天空原君?」
「その人……いや神様か、その神様に『お前は縁によって救われる』って、巡り巡って私に感謝する時が来る……と」
「それって縁君なのか、人との縁なのかわからない言い方だね~」
「まあ神の国で先生をしている神様だ、おそらく俺の事だろう、ちなみに教え子の才能を開花させる仕事をしていた」
「ほうほう」
「だが実力に見合わない才能を教えた、いや教える才能は間違ってはいないんだがな」
「あ~天空原見てればわかるわ、身体と心が出来上がってないのに、いきなり禁術は無いね」
「上司の神に怒られて反省したかと思ったが……」
「神様が怒られたくらいで改心するの?」
「無理だな、位が大きければ」
「でも、逆に言えば俺の心身ともに鍛えたら扱えるって事ですよね?」
「お、やる気満々だね、そこで特別講師を呼んだ」
「特別講師?」
「身体強化系なら一流の人だ」
「やっと俺の出番の様だな!」
そう、現れたのは間違いなくぱっと見は変態。
鍛え抜かれた鋼の身体、それを見せつける上半身は素肌。
下半身は鉄の鎧なのだが、腰蓑に見えなくもない。
斬銀が演習場に現れたのだ!
「……何で上半身脱いでるんですか? 変――」
「その反応は正しい、だがこれは死んだ友との約束だ、細かく言えば少々違うが」
「失礼いたしました」
「一つ理不尽な事を言おうか? 『死んだ』と付け加えなかったら、お前は友もバカにしただろう」
「……確かに……いえ、そうですね、すみませんでした」
「一つ言っとくぞ? 安易な事を口にするな、死ぬぞ?」
「ああ……それはこの間、いやというほど理解しました」
「そりゃ災難だ……ま、下手に口を出さない事だ色々な、特に戦闘中」
「はい」
一見斬銀は理不尽な事を言っているようにも見える。
だが例えば王様と謁見する時、王冠ではなくハゲのカツラで鼻眼鏡をしていたら?
その謁見がとても大切なもので、相手の機嫌を損ねたら?
つまりは、初対面の相手に思った事を口にするな、ということだ。
「それは一度置いといて本題に行くぞ? お前の禁術はおそらく俺と同系統の禁術だ、ちょいと握手をしてくれ」
「あ、はい」
握手をした2人、斬銀はうんうんと頷いてすぐに離した。
「なるほどわかった、お前さんの禁術は身体を鬼の様に変換させるな、んで見た目通りのパワータイプになるようだ」
「確かにそうですね、最初は驚きました……って、握手しただけでわかるんですか?」
「ああ、元魔法使いだからわかるんだよ、ちなみに俺は禁術の影響で筋肉が膨張するんだがな? 魔力とかで制御している」
「筋肉の膨張? ……ん? って事はその筋肉は今も膨張を?」
「そうだ、それを魔力で抑えている、だから魔法はほとんど使えないんだがな」
「……」
「でまあ話を進めて、大きな力には対価が必ず存在する、お前さんの対価だな」
「その対価とは?」
天空原は息を吞む、今目の前のに居る人物は魔法使いでも一流だった人間。
その人間が制御し続けて魔法が使えない身体になった、つまりはそれだけ対価が重いという事。
自分はどんな対価があるのか、安易に禁術に手を出した事に今更後悔する。
そして、斬銀の口から出た言葉は――
「徐々に慢心していく、簡単に言えば自分は負けないだな、で、どんどん鬼の姿になっていく」
「……それって最終的に鬼になるんですか? 創作物にある様な?」
「ああ、説明するならそれが早いか、簡単に言えば討伐されるような鬼になってたって事だ」
「……」
「結びに感謝するんだな、じゃなきゃいずれにしても死んでいるぞ? 物理的にも社会的にもな」
死んでた、今ならわかるその言葉を天空原の心に響く。
自分の力は地獄谷を守る為に手に入れた、そして裏で守り続けてきた。
そして、自分では制御出来なくなっていくのに気付かない。
地獄谷に何か言うな奴は俺が殺す、初めて縁達に出会った時に思った事だ。
あの時の自分はとっくに壊れていた、方法は滅茶苦茶でも結びは自分を正気に戻した。
天空原は結びの方を向いて頭を下げた。
「風野音先生、ありがとうございました」
「ほっほっほ、お礼なら縁先生にしなさい? 貴方の恋心に価値があると判断して、助ける決断をしたのは彼だ」
「……縁先生、ありがとうございます」
「ああ、斬銀さん続きを頼む」
「……天空原、凄く簡単に言うけどな? 精神を鍛えたらお前さんはその力を自由に使える」
「え? 精神って簡単に鍛えられないじゃないですか」
「ああ、だから禁術の中では難しいかもな」
「えぇ……他にはどんな対価があるんです?」
「ふむ、簡単にだが――」
「ん?」
縁は何かに気が付いて、目をつぶり集中した。
『誰か助けてにゃ! 何かよくわからない奴らにからまれてるにゃ!』
何やら焦っている地獄谷の声が響いた、聞こえた理由は簡単だ、縁は彼女を神として救うと約束をした。
過干渉にならないように、本当に危ない時だけ聞こえる様にしている。
「結びさん、ちょっと神としての責務を果たしてくる」
「ほい、行ってらっしゃい」
結びは笑顔で軽く手を振ると、縁はその場から消えた。
神の責務を果たしてくる、その場で理由を聞いたり言ったりしないのは、2人の共通認識が一致しているからだろう。
一刻を争う可能性の時に、ベラベラ喋る奴は居ないと。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

びるどあっぷ ふり〜と!
高鉢 健太
SF
オンライン海戦ゲームをやっていて自称神さまを名乗る老人に過去へと飛ばされてしまった。
どうやらふと頭に浮かんだとおりに戦前海軍の艦艇設計に関わることになってしまったらしい。
ライバルはあの譲らない有名人。そんな場所で満足いく艦艇ツリーを構築して現世へと戻ることが今の使命となった訳だが、歴史を弄ると予期せぬアクシデントも起こるもので、史実に存在しなかった事態が起こって歴史自体も大幅改変不可避の情勢。これ、本当に帰れるんだよね?
※すでになろうで完結済みの小説です。

「君を愛するつもりはない」と言ったら、泣いて喜ばれた
菱田もな
恋愛
完璧令嬢と名高い公爵家の一人娘シャーロットとの婚約が決まった第二皇子オズワルド。しかし、これは政略結婚で、婚約にもシャーロット自身にも全く興味がない。初めての顔合わせの場で「悪いが、君を愛するつもりはない」とはっきり告げたオズワルドに、シャーロットはなぜか歓喜の涙を浮かべて…?
※他サイトでも掲載中しております。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

VRMMO~鍛治師で最強になってみた!?
ナイム
ファンタジー
ある日、友人から進められ最新フルダイブゲーム『アンリミテッド・ワールド』を始めた進藤 渚
そんな彼が友人たちや、ゲーム内で知り合った人たちと協力しながら自由気ままに過ごしていると…気がつくと最強と呼ばれるうちの一人になっていた!?
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ゲーム内転移ー俺だけログアウト可能!?ゲームと現実がごちゃ混ぜになった世界で成り上がる!ー
びーぜろ@転移世界のアウトサイダー発売中
ファンタジー
ブラック企業『アメイジング・コーポレーション㈱』で働く経理部員、高橋翔23歳。
理不尽に会社をクビになってしまった翔だが、慎ましい生活を送れば一年位なら何とかなるかと、以前よりハマっていたフルダイブ型VRMMO『Different World』にダイブした。
今日は待ちに待った大規模イベント情報解禁日。その日から高橋翔の世界が一変する。
ゲーム世界と現実を好きに行き来出来る主人公が織り成す『ハイパーざまぁ!ストーリー。』
計画的に?無自覚に?怒涛の『ざまぁw!』がここに有る!
この物語はフィクションです。
※ノベルピア様にて3話先行配信しておりましたが、昨日、突然ログインできなくなってしまったため、ノベルピア様での配信を中止しております。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる