VRゲームでも運と愛し合おう!

藤島白兎

文字の大きさ
上 下
248 / 305
第五章 幸せに向かって

第一話 演目 確実参上発火印!

しおりを挟む
 心に絆を取り戻すした星々ひかるは、発火印の格納庫に来た!
 発火印は出撃ハンガーで待機をしている、愛機に向かって走り出す!
 急いで発火印の操縦席へと飛び込んだ!

「ひ、ひかる!? 大丈夫なのか!?」
「ああ! なんかよくわからんけど、皆が元気になった!」
「あの解析不能の光の力か?」
「今何が起きているんだ?」
「何やら異世界の戦士が、我々の手助けをしてくれているらしい」
「へっ! そいつはありがたいけど、自分の世界は自分で守るぜ! そうだろう発火印!」
「ああ! いくぞひかる! 緊急発進だ!」

 一方その頃、外では戦艦ビッグバンと共に、真っ二つになったはずの、ブラックホール軍の指揮官のグラヴィティが生きていた!

「むはははははは! 残念だったな! 我は発火印の力でなければ倒す事は出来んぞ! そして! 無人機共も同じ事よ!」

 断絶丸の攻撃で切り捨てられた無人機が再生していく!
 だがその時! 地球防衛委員会の本部から、希望の星が戦場に駆け付けた!

「星々の光を奪おうとするブラックホールの力! それを阻止する為に私は来た! 確実参上! 発火印!」
「何!? 何故発火印が! それに出力が下がっていない、星々ひかるが復活したのか!」
「俺の親友を攻撃しやがって! ぜってぇ許さねぇ!」
「む! ひかる! 今なら最大出力の発火印ソードが使える!」
「なら行くぜ! 発火印ソード! 今回だけは怒り爆発だ! 親友傷つけやがってぇぇぇぇ!」

 左ひじに仕込んでいた刃の無い剣を高く掲げる!
 掲げた瞬間、柄から剣が飛び出してきた!
 発火印はソードを構えた!

「奥義! 緊急斬りいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」

 発火印の一振りは、襲撃してきたブラックホール軍を、剣の衝撃波で全て薙ぎ払った!
 
「ば! バカな! わ――」

 ブラックホール軍は跡形もなく消えたが、大地や植物、周りの景色はそのままだった。

「は、発火印……なんか凄い威力なんだけど」
「あ、ああ……未来のひかるが想定した以上の力だ、こ、これはいったい?」
「お、お前……オーバフローとかは? てか、いつもなら、周りに気を使ってたよな?」
「大丈夫……だ、ブラックホール軍だけを消したらしい」

 困惑している発火印と星々ひかる、それを見て鏡達はその場を去ろうとした。

「ふっ、良き絆だ」
「んじゃ、帰ろうぜ鏡」

 発火印が鏡達が去るのを感知して、慌てて止めた。

「まっ、待ってくれ異世界の戦士よ!」
「そうだぜ、お礼くらいさせてくれ!」
「すまないな少年、あまり長いするわけにはいかない」
「なら時間かけないからさ、ちょっと降りてきてくれよ」
「鏡、まあここは降りてやろう」
「仕方ない」

 鏡と星々ひかるは、お互いの愛機から降りてきた。
 鏡は星々ひかると同じ目線で話すために、しゃがんだ。

「ありがとうな、お兄さん、おかげで助かったぜ」
「いや、導きにより来たまでだ」
「とりあえずこれを貰ってくれよ」

 星々ひかるは、ほうき星をモチーフにしたバッジを鏡に渡した。

「これは?」
「地球防衛委員会の特別隊員のバッジさ、助けてもらったんだ、お兄さんがピンチの時は俺達が助けに行くぜ! なあ! 発火印!」
「ああ、君達が危機的状況の時、私達が必ず助けに行こう、いや、危機的状況になる前にだな」
「これはありがたく貰っておくよ」

 鏡は貰ったバッジを付けた後、断絶丸に乗り込む。

「あ! お兄さんの名前は!? 俺は星々ひかる、こっちは発火印だ!」
「俺は鏡! この機体は断絶丸だ!」
「さよなら! 鏡お兄さん! 断絶丸!」
「さらばだ、異界の戦士よ、機会があればまた会おう!」

 断絶丸は光に包まれて、その場から居なくなった。

『ついにブラックホール軍が捨て身の攻撃に出た! 命を賭けた攻撃に! 再び星々ひかると発火印はピンチに! 次回最終回! 未来緊急ロボ! 確実参上発火印は! 皆の絆で大勝利! 発火印! 俺はお前を必ず創るからな!』
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

「君を愛するつもりはない」と言ったら、泣いて喜ばれた

菱田もな
恋愛
完璧令嬢と名高い公爵家の一人娘シャーロットとの婚約が決まった第二皇子オズワルド。しかし、これは政略結婚で、婚約にもシャーロット自身にも全く興味がない。初めての顔合わせの場で「悪いが、君を愛するつもりはない」とはっきり告げたオズワルドに、シャーロットはなぜか歓喜の涙を浮かべて…? ※他サイトでも掲載中しております。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

家の庭にレアドロップダンジョンが生えた~神話級のアイテムを使って普通のダンジョンで無双します~

芦屋貴緒
ファンタジー
売れないイラストレーターである里見司(さとみつかさ)の家にダンジョンが生えた。 駆除業者も呼ぶことができない金欠ぶりに「ダンジョンで手に入れたものを売ればいいのでは?」と考え潜り始める。 だがそのダンジョンで手に入るアイテムは全て他人に譲渡できないものだったのだ。 彼が財宝を鑑定すると驚愕の事実が判明する。 経験値も金にもならないこのダンジョン。 しかし手に入るものは全て高ランクのダンジョンでも入手困難なレアアイテムばかり。 ――じゃあ、アイテムの力で強くなって普通のダンジョンで稼げばよくない?

【本格ハードSF】人類は孤独ではなかった――タイタン探査が明らかにした新たな知性との邂逅

シャーロット
SF
土星の謎めいた衛星タイタン。その氷と液体メタンに覆われた湖の底で、独自の知性体「エリディアン」が進化を遂げていた。透き通った体を持つ彼らは、精緻な振動を通じてコミュニケーションを取り、環境を形作ることで「共鳴」という文化を育んできた。しかし、その平穏な世界に、人類の探査機が到着したことで大きな転機が訪れる。 探査機が発するリズミカルな振動はエリディアンたちの関心を引き、慎重なやり取りが始まる。これが、異なる文明同士の架け橋となる最初の一歩だった。「エンデュランスII号」の探査チームはエリディアンの振動信号を解読し、応答を送り返すことで対話を試みる。エリディアンたちは興味を抱きつつも警戒を続けながら、人類との画期的な知識交換を進める。 その後、人類は振動を光のパターンに変換できる「光の道具」をエリディアンに提供する。この装置は、彼らのコミュニケーション方法を再定義し、文化の可能性を飛躍的に拡大させるものだった。エリディアンたちはこの道具を受け入れ、新たな形でネットワークを調和させながら、光と振動の新しい次元を発見していく。 エリディアンがこうした革新を適応し、統合していく中で、人類はその変化を見守り、知識の共有がもたらす可能性の大きさに驚嘆する。同時に、彼らが自然現象を調和させる能力、たとえばタイタン地震を振動によって抑える力は、人類の理解を超えた生物学的・文化的な深みを示している。 この「ファーストコンタクト」の物語は、共存や進化、そして異なる知性体がもたらす無限の可能性を探るものだ。光と振動の共鳴が、2つの文明が未知へ挑む新たな時代の幕開けを象徴し、互いの好奇心と尊敬、希望に満ちた未来を切り開いていく。 -- プロモーション用の動画を作成しました。 オリジナルの画像をオリジナルの音楽で紹介しています。 https://www.youtube.com/watch?v=G_FW_nUXZiQ

シーフードミックス

黒はんぺん
SF
ある日あたしはロブスターそっくりの宇宙人と出会いました。出会ったその日にハンバーガーショップで話し込んでしまいました。 以前からあたしに憑依する何者かがいたけれど、それは宇宙人さんとは無関係らしい。でも、その何者かさんはあたしに警告するために、とうとうあたしの内宇宙に乗り込んできたの。 ちょっとびっくりだけど、あたしの内宇宙には天の川銀河やアンドロメダ銀河があります。よかったら見物してってね。 内なる宇宙にもあたしの住むご町内にも、未知の生命体があふれてる。遭遇の日々ですね。

スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜

櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。 パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。 車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。 ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!! 相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム! けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!! パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!

処理中です...