VRゲームでも運と愛し合おう!

藤島白兎

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第四章 縁と結びで縁結び

第二話 幕間 お昼ご飯

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 長谷川は一度ログアウトをした、荒野原と昼食と取るためだ。

「ふう、最後の退場雑だったけど、お腹空いた、何時も食ってからやってたからな」

 施設のレストラン前に長谷川は向かうと、荒野原は先に来ていた。

「長谷川君」
「どうした?」
「風月が負けました」
「だな、なまらビックリしたわ」
「私もビックリした」
「この間俺にプレーヤーなのに、って言ってたじゃん」
「こう、流れに身を任せたというか、相手の凄さをくみ取ったというか」
「まあ夫婦愛を出されたら、縁でも無理だ」
「それは一度置いといて、おなかすきました」
「うむ、一度置いておこう」

 早速レストランへと入っていく、店員に案内されて席に座る。 
 荒野原がレストランのメニューを見た。
 長谷川は期間限定メニューを見ると、目が留まる項目があった。

「おや、コラボメニューがあるらしい」
「コラボ?」
「これ面白そうだ」
「どれどれ」

 長谷川が指差したのは物凄く雑に盛られた肉の山だった。
 その料理のコメントにはこう書いてあった。

『創作物に出てくる雑な肉を目指しました! 安心してください! 衛生管理はしっかりとしています!』

 長谷川達は思わず笑ってしまう。

「雑な安肉盛り合わせ」
「飲食店で見る写真じゃないね……ハッ!」
「ど、どうした」
「これ!」

 慌てて荒野原が指差したのはお酒だった。
 ただ入れ物が樽だ、大きさは可愛いコップサイズから迫力のあるピッチャーまで。

「樽で飲む酒……か、今は飲まないで下さい」
「大丈夫、今は飲みません、スファーリアはクールビューティだから」
「風月だったら飲むのか」
「キャラブレしないし」
「レアスナタは、過度な飲酒をした状態でのプレイは推奨していません」
「失礼な、他人に迷惑かける酒飲みみたいに言って」
「家族だけにしときなさい」
「……へへ」

 家族という単語に荒野原はニヤニヤする。
 その後2人は色々と料理を頼み完食した。

「美味しかったごちそうさまでした」
「茶を飲んで、もう少ししたら行くか」
「うん」

 長谷川が2人分のお茶を用意して、一息ついた。
 レストランを出た2人は各々のプレイルームへ。
 シートベルトとゴーグルを付ける。

「よし、再びレアスナタの世界へ!」

 長谷川はスタートを押した。
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