472 / 934
十三章
18
しおりを挟む
研究学校は三年に一度の頻度で、一年時と六年時のクラス分けが同じになる。湖校だけはそれが二年に一度の頻度だからか、「同じにできなかった」と後悔する六年生が多いと言われていた。それもあり、あまり口にすべきでない事とされているのだけど、千家さんがそれを話題に乗せたため、場の空気が若干硬質化した。僕はそれに、強い違和感を覚えた。円卓騎士に紹介され最初にお会いした時の第一印象とは、かけ離れている気がしたのだ。いやそれを言うなら、新忍道部十五人の注目を一身に浴びるこの場所へこうも堂々と登場する人だと、あの時は欠片も思わなかった。黛さんが気を利かせ脇へ移動した事もあり、真田さんと荒海さんを上席とし、その両側に計十三人がずらりと並ぶ形になって、僕らは来訪客を待っていた。その中央へ、いかに元クラスメイトであろうと恐れも恥じらいもなく足を踏み入れる人という印象を、初対面の時は少しも抱かなかったのである。それは真田さんも同じだったのか、呆れた様子こそ無かったものの、二の句が継げない状況にいるようだった。
だからこそ、
「千家、お前変わったな」
荒海さんが沈黙を破り口を開いた。
その野太い声に上書きされ、場を覆う硬質化した空気が、荒海さんの人柄を慕う空気へと替わってゆく。
ドスの効いた声をあえて出すことで皆の注目を自分に集めようとする、その自己犠牲の精神を解らぬ者など、新忍道部には一人としていないからね。
それはもちろん美鈴にも当てはまり、そして嬉しいことに、千家さんもそれを重々承知しているようだった。
「荒海君は昔と変わらないね。それに、荒海君を深く理解している人が、ここには沢山いるのね。勇気を出して、来てよかったわ」
荒海さんは「けっ」と言い放ちそっぽを向いた。そのあまりのお約束っぷりに、僕らは口を手で押さえ笑いを堪える。荒海さんは顔を戻し眼光鋭く皆をにらみつけるも、そんな「ギャップ萌え荒海さん」をまともに見たら笑いを堪えられなくなること必定だったので、全員一斉に顔をそむけた。その全員一致ぶりが益々おかしく、僕らは爆笑寸前まで追い詰められたのだけど、すんでのところで千家さんが打ち明け話を始めてくれた。
「荒海君の人間性を、私は入学式の日から知っていた。でも表に出ないことを願っていた私は、それを皆に知らせなかった。荒海君がどれほど誤解されようと、私は目立たないことを第一に日々を過ごしていたの。荒海君、ごめんなさい」
またもや僕は違和感を覚えた。精霊猫の微笑みを成す六年生の千家さんと、目立たないことを第一としていた一年生の千家さんに、心の成長差があり過ぎる気がしたのだ。しかし今回の違和感は前回より少なく、またある程度推測可能なことでもあった。「千家さんは、級友達の誤解を正すより目立たないことを優先した自分を罰し続け、そして数年に及ぶその日々が、長足の成長を千家さんへもたらしたのかな」と、推測できたのである。
ただそれでも、引っかかる事があった。またもしその引っかかりが事実なら、千家さんは心労がかさんでいるという事になるので、それが事実か否かを僕は一刻も早く知りたかった。しかしお二人の会話に割って入るわけにもいかず歯噛みしていると、荒海さんがサラリとそれを問うてくれた。
「ったく、千家は相変わらず自己評価が厳しいな。そういうヤツは、心労を代償に心の成長を加速させているようなもんだ。千家には、心の疲れを癒す場所が、あるか?」
五月の連休明けの「一生ついて行きます!」コントを、僕はこの場で再現したくて堪らなくなってしまった。なぜなら荒海さんは今の問いかけにより、歯がゆく思う僕の気持ちを、あますところなく代弁してくれたからである。
千家さんは自己評価の厳しい人なのではないかという引っ掛かりを、荒海さんは「相変わらず自己評価が厳しいな」という言葉で解明してくれた。
そしてもしそうなら心労を癒す場があるのだろうかという危惧も、荒海さんは千家さんに尋ねてくれた。
この二つをこうも易々と解決した荒海さんへ、加藤さんと京馬がしたように「一生ついてきます!」と、僕は抱き着きたくて仕方なかったのである。
そして嬉しいことに誰よりもそう思っているのは、他ならぬ千家さんであるようだった。千家さんは艶やかな瞳で荒海さんを見つめたのち、目立たないことを第一としていた自分をすべて脱ぎ捨て、言った。
「心の疲れを癒す場所を得るため、あなたに会いに来たの」と。
それから暫く、少々疲れる時間が続いた。千家さんにそれ以上何も言わせまいとする荒海さんを、男子十三人で羽交い絞めにし続けたのである。三枝木さんと美鈴は千家さんの元へ駆けつけ「感動しました!」「憧れてどうにかなりそうです!」「胸がキュンキュンして死にそうです!」等々を連発し、三人で大いに盛り上がっていた。千家さんは三枝木さんと美鈴へ語りかける形で、話を再開した。
「狒々の建物へ単独で向かう荒海君の背中に、勇者の姿が重なって見えてね。ああ、あの背で安らぎたい。本来の自分に戻って自由に生きたいって、思ったの」
「「キャ――ッ!!」」
「でもその時点では、どうすれば良いか分からなくてね。戦闘後の質疑応答で、やっとわかったのよ」
「それ最後の、自分の弱さと正面から向き合うところじゃないですか?」
「そう、さすがは美鈴さんね。わたし分かったの。荒海君は湖校の五年と二か月を、そうやって過ごした。なら私も、同じようにしなければって」
「千家さん、私も頑張ります!」
「三枝木さんは充分頑張っているわ。だって私のスケッチブックには、自分の至らなさと戦い続けるあなたが、いっぱい描かれているから」
「私、千家さんに一生ついていきます!」
「私もついていきます!」
「まあ嬉しい。こちらこそよろしくね」
「「はい!」」
みたいなやり取りを中断させようとする荒海さんは、断固阻止せねばならない。僕らは胸を張り、荒海さんを締め上げ続けた。
とまあそんなこんなをしているうち、控室を退出する時間がやって来た。お弁当を食べ終わるや松竹梅がきびきび働き部屋を片付けていたお陰で、竹中さんと菊本さんが点検する以外にすることは何もなかった。その点検も、
「うむ、よく片付いている」「一年生、お手柄だな」
とのお褒めの言葉とともに終了し、松竹梅は顔をくしゃくしゃにして喜んでいた。当初は想像もしなかった、素晴らしい出来事を幾つも体験させてくれた場所へ、
「控室へ、礼!」
「「「ありがとうございました!!」」」
千家さんと美鈴を加えた十七人で礼を述べ、僕らは休憩を終えたのだった。
午後の部最初の越谷研究学校は、ミノタウロスへ火炎放射なしで挑み、Bプラスを獲得した。続く五校はどれもC評価以下だったので、一位湖校、二位越校、三位武州高校の順位が確定した。湖校は念願叶い、全国大会の切符を手に入れたのである。
だが誤解を恐れず本心をさらすと、爆発的な喜びを僕らは感じなかった。嬉しい気持ちは確かにあっても、湖校チームが狒々族に勝利した時や千家さんが荒海さんに告白した時や三巨頭に食欲が戻った時はもちろん、他校のチームがモンスターに勝利した時の方へ、僕らはより強い喜びを感じたのだ。それは人ならざる者と戦う、新忍道の特徴なのかもしれないと真田さんは語った。すると、
「俺もそう思うぜ」「俺もだ」「やっぱ湖校はいいこと言うよな」「ああ、さすがは俺達の代表だ」「「「だな!」」」
他校の部長達が口々に賛同の言葉を放った。休憩を終え観客席に戻ってきた湖校は他校チームの来訪を次々受け、言葉を交わしているうちに、ふと気づくと全出場チームに囲まれていたのである。正確には戦闘中のチームと控室にいるチームは含まれないが、その二校も可能な限り一緒にいて戦闘終了後は必ず戻って来たから、十四校すべてが一か所に固まっていたとして差し支えないだろう。僕らは一丸となって出場チームを応援し、雄叫びを上げ、そして新忍道の素晴らしさについて語り合った。だから閉会式を終わるころには自然と、学校の枠を超えた戦友としての絆を僕らは芽生えさせていた。そして、
「じゃあな~」
「また会おうな~」
「全国大会、応援してるからな~」
「「「任せとけ――!!」」」
十四校の戦友達は言葉をかけあい手を振り合って、予選会場を後にしたのだった。
だからこそ、
「千家、お前変わったな」
荒海さんが沈黙を破り口を開いた。
その野太い声に上書きされ、場を覆う硬質化した空気が、荒海さんの人柄を慕う空気へと替わってゆく。
ドスの効いた声をあえて出すことで皆の注目を自分に集めようとする、その自己犠牲の精神を解らぬ者など、新忍道部には一人としていないからね。
それはもちろん美鈴にも当てはまり、そして嬉しいことに、千家さんもそれを重々承知しているようだった。
「荒海君は昔と変わらないね。それに、荒海君を深く理解している人が、ここには沢山いるのね。勇気を出して、来てよかったわ」
荒海さんは「けっ」と言い放ちそっぽを向いた。そのあまりのお約束っぷりに、僕らは口を手で押さえ笑いを堪える。荒海さんは顔を戻し眼光鋭く皆をにらみつけるも、そんな「ギャップ萌え荒海さん」をまともに見たら笑いを堪えられなくなること必定だったので、全員一斉に顔をそむけた。その全員一致ぶりが益々おかしく、僕らは爆笑寸前まで追い詰められたのだけど、すんでのところで千家さんが打ち明け話を始めてくれた。
「荒海君の人間性を、私は入学式の日から知っていた。でも表に出ないことを願っていた私は、それを皆に知らせなかった。荒海君がどれほど誤解されようと、私は目立たないことを第一に日々を過ごしていたの。荒海君、ごめんなさい」
またもや僕は違和感を覚えた。精霊猫の微笑みを成す六年生の千家さんと、目立たないことを第一としていた一年生の千家さんに、心の成長差があり過ぎる気がしたのだ。しかし今回の違和感は前回より少なく、またある程度推測可能なことでもあった。「千家さんは、級友達の誤解を正すより目立たないことを優先した自分を罰し続け、そして数年に及ぶその日々が、長足の成長を千家さんへもたらしたのかな」と、推測できたのである。
ただそれでも、引っかかる事があった。またもしその引っかかりが事実なら、千家さんは心労がかさんでいるという事になるので、それが事実か否かを僕は一刻も早く知りたかった。しかしお二人の会話に割って入るわけにもいかず歯噛みしていると、荒海さんがサラリとそれを問うてくれた。
「ったく、千家は相変わらず自己評価が厳しいな。そういうヤツは、心労を代償に心の成長を加速させているようなもんだ。千家には、心の疲れを癒す場所が、あるか?」
五月の連休明けの「一生ついて行きます!」コントを、僕はこの場で再現したくて堪らなくなってしまった。なぜなら荒海さんは今の問いかけにより、歯がゆく思う僕の気持ちを、あますところなく代弁してくれたからである。
千家さんは自己評価の厳しい人なのではないかという引っ掛かりを、荒海さんは「相変わらず自己評価が厳しいな」という言葉で解明してくれた。
そしてもしそうなら心労を癒す場があるのだろうかという危惧も、荒海さんは千家さんに尋ねてくれた。
この二つをこうも易々と解決した荒海さんへ、加藤さんと京馬がしたように「一生ついてきます!」と、僕は抱き着きたくて仕方なかったのである。
そして嬉しいことに誰よりもそう思っているのは、他ならぬ千家さんであるようだった。千家さんは艶やかな瞳で荒海さんを見つめたのち、目立たないことを第一としていた自分をすべて脱ぎ捨て、言った。
「心の疲れを癒す場所を得るため、あなたに会いに来たの」と。
それから暫く、少々疲れる時間が続いた。千家さんにそれ以上何も言わせまいとする荒海さんを、男子十三人で羽交い絞めにし続けたのである。三枝木さんと美鈴は千家さんの元へ駆けつけ「感動しました!」「憧れてどうにかなりそうです!」「胸がキュンキュンして死にそうです!」等々を連発し、三人で大いに盛り上がっていた。千家さんは三枝木さんと美鈴へ語りかける形で、話を再開した。
「狒々の建物へ単独で向かう荒海君の背中に、勇者の姿が重なって見えてね。ああ、あの背で安らぎたい。本来の自分に戻って自由に生きたいって、思ったの」
「「キャ――ッ!!」」
「でもその時点では、どうすれば良いか分からなくてね。戦闘後の質疑応答で、やっとわかったのよ」
「それ最後の、自分の弱さと正面から向き合うところじゃないですか?」
「そう、さすがは美鈴さんね。わたし分かったの。荒海君は湖校の五年と二か月を、そうやって過ごした。なら私も、同じようにしなければって」
「千家さん、私も頑張ります!」
「三枝木さんは充分頑張っているわ。だって私のスケッチブックには、自分の至らなさと戦い続けるあなたが、いっぱい描かれているから」
「私、千家さんに一生ついていきます!」
「私もついていきます!」
「まあ嬉しい。こちらこそよろしくね」
「「はい!」」
みたいなやり取りを中断させようとする荒海さんは、断固阻止せねばならない。僕らは胸を張り、荒海さんを締め上げ続けた。
とまあそんなこんなをしているうち、控室を退出する時間がやって来た。お弁当を食べ終わるや松竹梅がきびきび働き部屋を片付けていたお陰で、竹中さんと菊本さんが点検する以外にすることは何もなかった。その点検も、
「うむ、よく片付いている」「一年生、お手柄だな」
とのお褒めの言葉とともに終了し、松竹梅は顔をくしゃくしゃにして喜んでいた。当初は想像もしなかった、素晴らしい出来事を幾つも体験させてくれた場所へ、
「控室へ、礼!」
「「「ありがとうございました!!」」」
千家さんと美鈴を加えた十七人で礼を述べ、僕らは休憩を終えたのだった。
午後の部最初の越谷研究学校は、ミノタウロスへ火炎放射なしで挑み、Bプラスを獲得した。続く五校はどれもC評価以下だったので、一位湖校、二位越校、三位武州高校の順位が確定した。湖校は念願叶い、全国大会の切符を手に入れたのである。
だが誤解を恐れず本心をさらすと、爆発的な喜びを僕らは感じなかった。嬉しい気持ちは確かにあっても、湖校チームが狒々族に勝利した時や千家さんが荒海さんに告白した時や三巨頭に食欲が戻った時はもちろん、他校のチームがモンスターに勝利した時の方へ、僕らはより強い喜びを感じたのだ。それは人ならざる者と戦う、新忍道の特徴なのかもしれないと真田さんは語った。すると、
「俺もそう思うぜ」「俺もだ」「やっぱ湖校はいいこと言うよな」「ああ、さすがは俺達の代表だ」「「「だな!」」」
他校の部長達が口々に賛同の言葉を放った。休憩を終え観客席に戻ってきた湖校は他校チームの来訪を次々受け、言葉を交わしているうちに、ふと気づくと全出場チームに囲まれていたのである。正確には戦闘中のチームと控室にいるチームは含まれないが、その二校も可能な限り一緒にいて戦闘終了後は必ず戻って来たから、十四校すべてが一か所に固まっていたとして差し支えないだろう。僕らは一丸となって出場チームを応援し、雄叫びを上げ、そして新忍道の素晴らしさについて語り合った。だから閉会式を終わるころには自然と、学校の枠を超えた戦友としての絆を僕らは芽生えさせていた。そして、
「じゃあな~」
「また会おうな~」
「全国大会、応援してるからな~」
「「「任せとけ――!!」」」
十四校の戦友達は言葉をかけあい手を振り合って、予選会場を後にしたのだった。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
春から一緒に暮らすことになったいとこたちは露出癖があるせいで僕に色々と見せてくる
釧路太郎
キャラ文芸
僕には露出狂のいとこが三人いる。
他の人にはわからないように僕だけに下着をチラ見せしてくるのだが、他の人はその秘密を誰も知らない。
そんな三人のいとこたちとの共同生活が始まるのだが、僕は何事もなく生活していくことが出来るのか。
三姉妹の長女前田沙緒莉は大学一年生。次女の前田陽香は高校一年生。三女の前田真弓は中学一年生。
新生活に向けたスタートは始まったばかりなのだ。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」にも投稿しています。
Another Dystopia
PIERO
SF
2034年、次世代型AI「ニューマン」の誕生によって人類のあらゆる職業が略奪され、人類はニューマンとそれを開発した人間に戦争を仕掛けた。そして10年後、人類はニューマンに敗北し、ニューマンの開発者の一人、弁田聡はこの結果に嘆いた。
この未来を変えるべく、彼はタイムリープマシンを開発しこの絶望的な未来を変えるため過去へ向かう。
その道のりの先は希望か絶望か。
毎月15日と月末に話を上げる予定です。
ストックが切れたら多分投稿が遅くなります。
小説家になろうでも投稿しています。よろしければURLを参考にどうぞ。
https://ncode.syosetu.com/n0396gs/
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる