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第三章 第二節 魔法少女大戦
第438話 サイテーで最高な日
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草薙はすぐさま返事をした。
そしてヤマトのコックピットの映像のほうへ目をむけてきた。その目は心配そうで、それでいて悔しそうにも見えた。
「タケルくん。一番の問題はこのあとなの」
さきほどの警備員が魔法少女にされた映像の続きが再生された。
両腕の付け根に男の頭がついた、東洋系の女性姿の魔法少女は、しばらくカメラの前をうろついていたが、顔をカメラのほうへ近づけてきて、にやりとわらって言った。
「サイテーで最高な日」
その瞬間、ヤマトのからだが落雷に打たれたように、うしろにのけぞった。気づかないまま、カッと目を見開いて、その東洋系の女性の顔を睨みつけている。
ユウキは愕然とした。
そんなことがあっていいのか——。
ヤマトが、あのヤマト・タケルがうろたえている?。
いやうろたえているというレベルではない、ユウキにはヤマトが放心しかかっているようにみえた。
「しっかりしなさい。ヤマト・タケル!」
草薙の厳しい叱咤の声が響いた。その声がヤマトを我に返したようだった。
歯を食いしばって険しい顔になったが、すくなくとも放心するような失態をさらす手前で留まった。
ヤマトはゆっくりと司令室の面々へ顔をむけた。ヤマトのコックピットの映像を、凍りついた顔でじっと見つめている司令室の面々を一通り見回すと、そのままアスカ、そしてユウキのカメラに視線を走らせた。
それからなんとかひとことだけ絞り出した。
「まずい……ですね」
「えぇ。とってもまずい状況……」
草薙もそれだけを返してきた。
司令部のほかの面々はその意味がわからず戸惑っていたが、ユウキ同様、人類存亡を揺るがすようなとんでもない事態が起きていることだけは、なんとなく感じているようだった。
「タケルくん。どうする?」
草薙中佐が決断を促してきた。
時間がない、ということなのだろう。
ヤマトはおおきく嘆息をすると、カツライ・ミサトのほうに目をむけて言った。
「作戦を変更します。ユウキとアスカのセラ・マーズ、セラ・ヴィーナスの二機をメインとして、イオージャ掃討をおこないます」
「ちょ、ちょっとぉ、タケルくん、あなたは?」
「ヤマト・タケルのセラ・ムーンは戦線離脱。上空待機とします」
そしてヤマトのコックピットの映像のほうへ目をむけてきた。その目は心配そうで、それでいて悔しそうにも見えた。
「タケルくん。一番の問題はこのあとなの」
さきほどの警備員が魔法少女にされた映像の続きが再生された。
両腕の付け根に男の頭がついた、東洋系の女性姿の魔法少女は、しばらくカメラの前をうろついていたが、顔をカメラのほうへ近づけてきて、にやりとわらって言った。
「サイテーで最高な日」
その瞬間、ヤマトのからだが落雷に打たれたように、うしろにのけぞった。気づかないまま、カッと目を見開いて、その東洋系の女性の顔を睨みつけている。
ユウキは愕然とした。
そんなことがあっていいのか——。
ヤマトが、あのヤマト・タケルがうろたえている?。
いやうろたえているというレベルではない、ユウキにはヤマトが放心しかかっているようにみえた。
「しっかりしなさい。ヤマト・タケル!」
草薙の厳しい叱咤の声が響いた。その声がヤマトを我に返したようだった。
歯を食いしばって険しい顔になったが、すくなくとも放心するような失態をさらす手前で留まった。
ヤマトはゆっくりと司令室の面々へ顔をむけた。ヤマトのコックピットの映像を、凍りついた顔でじっと見つめている司令室の面々を一通り見回すと、そのままアスカ、そしてユウキのカメラに視線を走らせた。
それからなんとかひとことだけ絞り出した。
「まずい……ですね」
「えぇ。とってもまずい状況……」
草薙もそれだけを返してきた。
司令部のほかの面々はその意味がわからず戸惑っていたが、ユウキ同様、人類存亡を揺るがすようなとんでもない事態が起きていることだけは、なんとなく感じているようだった。
「タケルくん。どうする?」
草薙中佐が決断を促してきた。
時間がない、ということなのだろう。
ヤマトはおおきく嘆息をすると、カツライ・ミサトのほうに目をむけて言った。
「作戦を変更します。ユウキとアスカのセラ・マーズ、セラ・ヴィーナスの二機をメインとして、イオージャ掃討をおこないます」
「ちょ、ちょっとぉ、タケルくん、あなたは?」
「ヤマト・タケルのセラ・ムーンは戦線離脱。上空待機とします」
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