4 / 75
第二節気 雨水
初候――土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)
しおりを挟む
あの日の晩のあれは、夢だったのではないだろうかと目が覚めた瞬間は思った。祖父の昔語りを思い出し、夢見心地のうたた寝をしていただけなのではないかと。
けれど目が覚めてテーブルの上を見たら、ご丁寧に一種類ずつ選り分けたいなり寿司が家の皿に移し替えられていた。そして台所には湯飲みや切子グラスが伏せて置いてある。
ここまで来るとさすがに夢だとは言い切れない。あの晩、近所の子供たちが家に訪れたのは間違いないのだろう。しかしその後の音沙汰はなく、日常の中に少しずつそれは紛れ込んで消えかけていた。
「今日は雨か。湿度もまあまあだし、キャンバスを張るのには丁度いいかな」
祖父が遺した家は平屋の一戸建て、離れ付き。かなり古い時代に建てられたらしいのだが、手入れが行き届いており傷んだところはない。一人暮らしには贅沢なほどの住まいだ。
母屋には居間のほかに部屋が二つある。一つは仏間、もう一つは祖父母の寝室だったけれどいまは暁治のアトリエとなっていた。そこは昔、子供部屋としても使っていたのだが、居間ほどではないが広さもあるのでとても使いやすい部屋だ。
アンティーク調のガラス戸が縁側に面して設けられているので、色ガラスから射し込む光も美しい。それを開け放てばさらに明るく、絵筆を滑らすにはもってこいとも言える。
畳敷きだった和室は引っ越したあとにパインウッドのフローリングに換えてもらっている。油絵具を使うので畳のままではシートを敷いても、付着したり染み込んだりで汚れることが容易く想像できるからだ。
雨特有の薄曇りの中、黙々とキャンバスに布を張る。こういった作業は無心になるものだが、今日はなぜだか胸の中がかき混ぜられたように濁っていた。
――美しいとは思うよ。
――なんとなく生気が足りないとでも言うか。
――もっと光を感じてごらんよ。
――空気感と言うのもあるだろう。
暁治の絵を見た人は皆、悪くはないよ、だけどねぇと口ごもる。なにかが足りないよね。あれは、これは、それは――そう言いはするが誰も明確なものを示してくれない。
なにも示さないのにこれは駄目、あれは駄目、良くない良くない。そうしているうちに絵を描くのが辛くなって、逃げるようにこの町へやって来た。田舎の静かな環境でならなにかが閃くこともあるのではないかと。
けれどそれも随分と他人任せだと、暁治は大きく息をついた。
昔から絵を描くのが好きで、子供の頃は大層褒められた。コンクールにも入賞したし、ポスターなどに使われたこともある。昔はただ描いているだけで良かった。
けれどそれに値段が付くようになるとそうもいかない。ある一定の水準を満たさないとそれは良い作品と認めてはもらえないのだ。だからもうなにもかも辞めてしまえばいい、そう思いもした。
「それができてたら、こんなことしてないよな」
張り器で布を張りながらトンカチでタックスを打つ。一つも手順を間違うことなく、身に染みついた作業をこなしていく。
認められなくとも好きなのだ。世界を描くことが、景色を、生き物をこの手で描くことが。しかしいまの暁治はなにかが欠けている。ここにそれを見つけに来たと言ってもいいだろう。
「けどいまのままじゃ、絵で生活は賄えないし、やっぱり仕事だよな」
この家を祖父が遺してくれていたと聞いた時はまだノープランだった。蓄えは少しばかりあるけれど、田舎とは言えそれなりの生活費は必要だ。
ずっと絵ばかりを描いてきてほかになんの職も身につけていない。大学の過程で教員免許を取ったこともあるがいまさらそれは大変だろう。近くの高校で用務員の仕事があるのを役場で聞いて丁度いいかもしれないと思っていた。
「ん、電話。……繋がってたんだな」
ふいに静かだった室内にリンリンとベルのような音が響く。それは昔懐かしい黒電話の音だ。その音に呼び寄せられるように立ち上がって、玄関先にあるそれに手を伸ばした。
「はい、宮古です」
「ああっ、やっと繋がった」
「はい?」
「宮古さん、携帯にかけても繋がらないから役場でここの電話番号を聞きました」
ひどく安堵したような声で話す電話の向こうに、はて、と首を傾げかけてから、しまった――と冷や汗を掻く。田舎に来てからと言うもの、携帯電話が鳴ることもないのでずっと自室に放置されっぱなしだった。
「すみません。お手数をお掛けしました」
「いえいえ、私、大黒山高校の品川と言います」
「ああ、用務員の」
役場で手続きをした際に暁治は学校へ書類も送付してもらっていた。都会とは違って窓口がいくつもあるわけでもなく、総合受付とでも言うのか、まとめてあれこれと世話を焼いてもらったのだ。
本来ならばそこまではしてもらえないのかもしれないが、いささか世間からずれたところを見せる新米町民を放っておけなかったのだろう。
「宮古さん、教員免許をお持ちなんですよね」
「はあ」
「もし良ければ非常勤講師として美術の授業を受け持ってもらえませんかね」
「えっ? 教員として雇ってもらえるんですか?」
「はいはい、そうなんです。丁度空きが出て新しい先生を探そうと思っていたところで、こちらとしては渡りに船です。授業は一日一限か二限、契約はまず一年ほどでどうでしょうか。部活もぜひみてもらいたいのですが、こちらのほうも別途お給料をお出しします」
トントンとことが進む。まさにこれ幸い、そんな言葉が浮かんでくる。慣れない用務員の仕事よりも少しは自分の手の職が生かされる仕事ができるのなら、これ以上のことはないだろう。
こちらを窺うような品川の声に暁治は頭の中で色んな言葉を考えた。しかしここでなにか高尚なことを言っても仕方がない。答えは一つしかないのだ。
「その仕事を受けさせてください」
「そうですか! いやぁ、ありがたいありがたい。では今度の」
ここで立ち止まってはいられないと思っていた。なにか前へ進む手立てはないかと考えていた。自分に足りないものを見つけたいとそう思っていたから、人の手に伝えることでなにかを見つけられればいい。
まだ運の神様に見放されてはいないのかもしれない。そう思うだけで濁っていた心が凪いですぅっと清水が流れ込んでくるような心地になる。泥を落として新しい出発の日を迎えられそうだと、口の端を持ち上げて久方ぶりに笑みを浮かべた。
冬来たりなば春遠からじ――明けない冬はない。
けれど目が覚めてテーブルの上を見たら、ご丁寧に一種類ずつ選り分けたいなり寿司が家の皿に移し替えられていた。そして台所には湯飲みや切子グラスが伏せて置いてある。
ここまで来るとさすがに夢だとは言い切れない。あの晩、近所の子供たちが家に訪れたのは間違いないのだろう。しかしその後の音沙汰はなく、日常の中に少しずつそれは紛れ込んで消えかけていた。
「今日は雨か。湿度もまあまあだし、キャンバスを張るのには丁度いいかな」
祖父が遺した家は平屋の一戸建て、離れ付き。かなり古い時代に建てられたらしいのだが、手入れが行き届いており傷んだところはない。一人暮らしには贅沢なほどの住まいだ。
母屋には居間のほかに部屋が二つある。一つは仏間、もう一つは祖父母の寝室だったけれどいまは暁治のアトリエとなっていた。そこは昔、子供部屋としても使っていたのだが、居間ほどではないが広さもあるのでとても使いやすい部屋だ。
アンティーク調のガラス戸が縁側に面して設けられているので、色ガラスから射し込む光も美しい。それを開け放てばさらに明るく、絵筆を滑らすにはもってこいとも言える。
畳敷きだった和室は引っ越したあとにパインウッドのフローリングに換えてもらっている。油絵具を使うので畳のままではシートを敷いても、付着したり染み込んだりで汚れることが容易く想像できるからだ。
雨特有の薄曇りの中、黙々とキャンバスに布を張る。こういった作業は無心になるものだが、今日はなぜだか胸の中がかき混ぜられたように濁っていた。
――美しいとは思うよ。
――なんとなく生気が足りないとでも言うか。
――もっと光を感じてごらんよ。
――空気感と言うのもあるだろう。
暁治の絵を見た人は皆、悪くはないよ、だけどねぇと口ごもる。なにかが足りないよね。あれは、これは、それは――そう言いはするが誰も明確なものを示してくれない。
なにも示さないのにこれは駄目、あれは駄目、良くない良くない。そうしているうちに絵を描くのが辛くなって、逃げるようにこの町へやって来た。田舎の静かな環境でならなにかが閃くこともあるのではないかと。
けれどそれも随分と他人任せだと、暁治は大きく息をついた。
昔から絵を描くのが好きで、子供の頃は大層褒められた。コンクールにも入賞したし、ポスターなどに使われたこともある。昔はただ描いているだけで良かった。
けれどそれに値段が付くようになるとそうもいかない。ある一定の水準を満たさないとそれは良い作品と認めてはもらえないのだ。だからもうなにもかも辞めてしまえばいい、そう思いもした。
「それができてたら、こんなことしてないよな」
張り器で布を張りながらトンカチでタックスを打つ。一つも手順を間違うことなく、身に染みついた作業をこなしていく。
認められなくとも好きなのだ。世界を描くことが、景色を、生き物をこの手で描くことが。しかしいまの暁治はなにかが欠けている。ここにそれを見つけに来たと言ってもいいだろう。
「けどいまのままじゃ、絵で生活は賄えないし、やっぱり仕事だよな」
この家を祖父が遺してくれていたと聞いた時はまだノープランだった。蓄えは少しばかりあるけれど、田舎とは言えそれなりの生活費は必要だ。
ずっと絵ばかりを描いてきてほかになんの職も身につけていない。大学の過程で教員免許を取ったこともあるがいまさらそれは大変だろう。近くの高校で用務員の仕事があるのを役場で聞いて丁度いいかもしれないと思っていた。
「ん、電話。……繋がってたんだな」
ふいに静かだった室内にリンリンとベルのような音が響く。それは昔懐かしい黒電話の音だ。その音に呼び寄せられるように立ち上がって、玄関先にあるそれに手を伸ばした。
「はい、宮古です」
「ああっ、やっと繋がった」
「はい?」
「宮古さん、携帯にかけても繋がらないから役場でここの電話番号を聞きました」
ひどく安堵したような声で話す電話の向こうに、はて、と首を傾げかけてから、しまった――と冷や汗を掻く。田舎に来てからと言うもの、携帯電話が鳴ることもないのでずっと自室に放置されっぱなしだった。
「すみません。お手数をお掛けしました」
「いえいえ、私、大黒山高校の品川と言います」
「ああ、用務員の」
役場で手続きをした際に暁治は学校へ書類も送付してもらっていた。都会とは違って窓口がいくつもあるわけでもなく、総合受付とでも言うのか、まとめてあれこれと世話を焼いてもらったのだ。
本来ならばそこまではしてもらえないのかもしれないが、いささか世間からずれたところを見せる新米町民を放っておけなかったのだろう。
「宮古さん、教員免許をお持ちなんですよね」
「はあ」
「もし良ければ非常勤講師として美術の授業を受け持ってもらえませんかね」
「えっ? 教員として雇ってもらえるんですか?」
「はいはい、そうなんです。丁度空きが出て新しい先生を探そうと思っていたところで、こちらとしては渡りに船です。授業は一日一限か二限、契約はまず一年ほどでどうでしょうか。部活もぜひみてもらいたいのですが、こちらのほうも別途お給料をお出しします」
トントンとことが進む。まさにこれ幸い、そんな言葉が浮かんでくる。慣れない用務員の仕事よりも少しは自分の手の職が生かされる仕事ができるのなら、これ以上のことはないだろう。
こちらを窺うような品川の声に暁治は頭の中で色んな言葉を考えた。しかしここでなにか高尚なことを言っても仕方がない。答えは一つしかないのだ。
「その仕事を受けさせてください」
「そうですか! いやぁ、ありがたいありがたい。では今度の」
ここで立ち止まってはいられないと思っていた。なにか前へ進む手立てはないかと考えていた。自分に足りないものを見つけたいとそう思っていたから、人の手に伝えることでなにかを見つけられればいい。
まだ運の神様に見放されてはいないのかもしれない。そう思うだけで濁っていた心が凪いですぅっと清水が流れ込んでくるような心地になる。泥を落として新しい出発の日を迎えられそうだと、口の端を持ち上げて久方ぶりに笑みを浮かべた。
冬来たりなば春遠からじ――明けない冬はない。
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
竜王妃は家出中につき
ゴルゴンゾーラ安井
BL
竜人の国、アルディオンの王ジークハルトの后リディエールは、か弱い人族として生まれながら王の唯一の番として150年竜王妃としての努めを果たしてきた。
2人の息子も王子として立派に育てたし、娘も3人嫁がせた。
これからは夫婦水入らずの生活も視野に隠居を考えていたリディエールだったが、ジークハルトに浮気疑惑が持ち上がる。
帰れる実家は既にない。
ならば、選択肢は一つ。
家出させていただきます!
元冒険者のリディが王宮を飛び出して好き勝手大暴れします。
本編完結しました。
【完結】ただの狼です?神の使いです??
野々宮なつの
BL
気が付いたら高い山の上にいた白狼のディン。気ままに狼暮らしを満喫かと思いきや、どうやら白い生き物は神の使いらしい?
司祭×白狼(人間の姿になります)
神の使いなんて壮大な話と思いきや、好きな人を救いに来ただけのお話です。
全15話+おまけ+番外編
!地震と津波表現がさらっとですがあります。ご注意ください!
番外編更新中です。土日に更新します。
愛などもう求めない
白兪
BL
とある国の皇子、ヴェリテは長い長い夢を見た。夢ではヴェリテは偽物の皇子だと罪にかけられてしまう。情を交わした婚約者は真の皇子であるファクティスの側につき、兄は睨みつけてくる。そして、とうとう父親である皇帝は処刑を命じた。
「僕のことを1度でも愛してくれたことはありましたか?」
「お前のことを一度も息子だと思ったことはない。」
目が覚め、現実に戻ったヴェリテは安心するが、本当にただの夢だったのだろうか?もし予知夢だとしたら、今すぐここから逃げなくては。
本当に自分を愛してくれる人と生きたい。
ヴェリテの切実な願いが周りを変えていく。
ハッピーエンド大好きなので、絶対に主人公は幸せに終わらせたいです。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
誰よりも愛してるあなたのために
R(アール)
BL
公爵家の3男であるフィルは体にある痣のせいで生まれたときから家族に疎まれていた…。
ある日突然そんなフィルに騎士副団長ギルとの結婚話が舞い込む。
前に一度だけ会ったことがあり、彼だけが自分に優しくしてくれた。そのためフィルは嬉しく思っていた。
だが、彼との結婚生活初日に言われてしまったのだ。
「君と結婚したのは断れなかったからだ。好きにしていろ。俺には構うな」
それでも彼から愛される日を夢見ていたが、最後には殺害されてしまう。しかし、起きたら時間が巻き戻っていた!
すれ違いBLです。
ハッピーエンド保証!
初めて話を書くので、至らない点もあるとは思いますがよろしくお願いします。
(誤字脱字や話にズレがあってもまあ初心者だからなと温かい目で見ていただけると助かります)
11月9日~毎日21時更新。ストックが溜まったら毎日2話更新していきたいと思います。
※…このマークは少しでもエッチなシーンがあるときにつけます。
自衛お願いします。
田舎育ちの天然令息、姉様の嫌がった婚約を押し付けられるも同性との婚約に困惑。その上性別は絶対バレちゃいけないのに、即行でバレた!?
下菊みこと
BL
髪色が呪われた黒であったことから両親から疎まれ、隠居した父方の祖父母のいる田舎で育ったアリスティア・ベレニス・カサンドル。カサンドル侯爵家のご令息として恥ずかしくない教養を祖父母の教えの元身につけた…のだが、農作業の手伝いの方が貴族として過ごすより好き。
そんなアリスティア十八歳に急な婚約が持ち上がった。アリスティアの双子の姉、アナイス・セレスト・カサンドル。アリスティアとは違い金の御髪の彼女は侯爵家で大変かわいがられていた。そんなアナイスに、とある同盟国の公爵家の当主との婚約が持ちかけられたのだが、アナイスは婿を取ってカサンドル家を継ぎたいからと男であるアリスティアに婚約を押し付けてしまう。アリスティアとアナイスは髪色以外は見た目がそっくりで、アリスティアは田舎に引っ込んでいたためいけてしまった。
アリスは自分の性別がバレたらどうなるか、また自分の呪われた黒を見て相手はどう思うかと心配になった。そして顔合わせすることになったが、なんと公爵家の執事長に性別が即行でバレた。
公爵家には公爵と歳の離れた腹違いの弟がいる。前公爵の正妻との唯一の子である。公爵は、正当な継承権を持つ正妻の息子があまりにも幼く家を継げないため、妾腹でありながら爵位を継承したのだ。なので公爵の後を継ぐのはこの弟と決まっている。そのため公爵に必要なのは同盟国の有力貴族との縁のみ。嫁が子供を産む必要はない。
アリスティアが男であることがバレたら捨てられると思いきや、公爵の弟に懐かれたアリスティアは公爵に「家同士の婚姻という事実だけがあれば良い」と言われてそのまま公爵家で暮らすことになる。
一方婚約者、二十五歳のクロヴィス・シリル・ドナシアンは嫁に来たのが男で困惑。しかし可愛い弟と仲良くなるのが早かったのと弟について黙って結婚しようとしていた負い目でアリスティアを追い出す気になれず婚約を結ぶことに。
これはそんなクロヴィスとアリスティアが少しずつ近づいていき、本物の夫婦になるまでの記録である。
小説家になろう様でも2023年 03月07日 15時11分から投稿しています。
その溺愛は伝わりづらい!気弱なスパダリ御曹司にノンケの僕は落とされました
海野幻創
BL
人好きのする端正な顔立ちを持ち、文武両道でなんでも無難にこなせることのできた生田雅紀(いくたまさき)は、小さい頃から多くの友人に囲まれていた。
しかし他人との付き合いは広く浅くの最小限に留めるタイプで、女性とも身体だけの付き合いしかしてこなかった。
偶然出会った久世透(くぜとおる)は、嫉妬を覚えるほどのスタイルと美貌をもち、引け目を感じるほどの高学歴で、議員の孫であり大企業役員の息子だった。
御曹司であることにふさわしく、スマートに大金を使ってみせるところがありながら、生田の前では捨てられた子犬のようにおどおどして気弱な様子を見せ、そのギャップを生田は面白がっていたのだが……。
これまで他人と深くは関わってこなかったはずなのに、会うたびに違う一面を見せる久世は、いつしか生田にとって離れがたい存在となっていく。
【7/27完結しました。読んでいただいてありがとうございました。】
【続編も8/17完結しました。】
「その溺愛は行き場を彷徨う……気弱なスパダリ御曹司は政略結婚を回避したい」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/962473946/911896785
↑この続編は、R18の過激描写がありますので、苦手な方はご注意ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる