仁川路朱鳥詩集

仁川路朱鳥

文字の大きさ
上 下
1 / 191

はじめに

しおりを挟む
小学校の図画工作の時間、というよりも、幼稚園・保育園時代の、家で気ままに描く絵に近いものです。あの頃は周りを気にせずに自分でいられましたし、自分であるということに対して疑いを向けることはありませんでした。

私も不思議に感じています。
幼いころから手に取り続けた筆がまだ使えるということに。6年前の詩の内容が、書こうとしていた創作の内容をなぞっていたことに。6歳の私と、18歳の私が、同じ存在であることに。

これら上記のことを書くには、私はあからさまに「若すぎる」のです。しかし、感じたことを覆すことはできない──例え、理論でいくら身を固めようと、水銀のような感情を切り裂くことなんてできないから。
様々なものたちが沈み、浮き上がるのを繰り返す中。ログアウトするように死に、アカウントを消されるように忘れられる、この世界の中で。
私は存在します。
あなたの一部になれるとしたら、それは何よりもうれしいことなのです。

以上。

2019/06/19 仁川路朱鳥

(「小5」と書かれているのに「小6」から掲載されていることにはツッコんではいけない。今はまだ、物質主義の中に取り残されているだけ。要は「捜索中」です)
しおりを挟む

処理中です...