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高3後半
砂漠
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都会の商業的な恋愛からも
情愛の密林からも逃げて
足が落ちたのは砂漠だった
折り重なった地面の層が柔らかく
愛さないように私を受け入れる
ここは私の死に場所だ
夜空ですら愛し合うから
愛を嫌う私に逃げ場はなくて
けれど松明だけが私を愛さなかった
受け入れてくれたから
遠く遠く
私は私から逃れたかった
自分の中に愛があるなら自殺するしかなくて結局
餓死を選んだが水を求める自分に
睨みつける接吻をしてしまった
私も砂漠のようになりたい
横たわっているだけでいい
誰も愛さないで
いられるだけで良かったんだ
さらさらと執念なく落ちる砂を
両手に抱きしめて
結局
私はこの砂漠を愛してしまった
ここで朽ちていきたい
世の恋人の腕ではなくてここで
この砂漠で朽ちていきたい
太陽もそろそろ落ちる
飲まず食わず目の前の蟻塚
人間は滅んだだろうか
都会も少しは住みやすくなっただろう
ここから離れることはできない
私はこの砂漠を愛してしまった
自己愛と。
情愛の密林からも逃げて
足が落ちたのは砂漠だった
折り重なった地面の層が柔らかく
愛さないように私を受け入れる
ここは私の死に場所だ
夜空ですら愛し合うから
愛を嫌う私に逃げ場はなくて
けれど松明だけが私を愛さなかった
受け入れてくれたから
遠く遠く
私は私から逃れたかった
自分の中に愛があるなら自殺するしかなくて結局
餓死を選んだが水を求める自分に
睨みつける接吻をしてしまった
私も砂漠のようになりたい
横たわっているだけでいい
誰も愛さないで
いられるだけで良かったんだ
さらさらと執念なく落ちる砂を
両手に抱きしめて
結局
私はこの砂漠を愛してしまった
ここで朽ちていきたい
世の恋人の腕ではなくてここで
この砂漠で朽ちていきたい
太陽もそろそろ落ちる
飲まず食わず目の前の蟻塚
人間は滅んだだろうか
都会も少しは住みやすくなっただろう
ここから離れることはできない
私はこの砂漠を愛してしまった
自己愛と。
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