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【32】試験開始
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試験会場へと向かう途中、恐らく俺達と同じく受験者なのだろうと思われる者達が何人か目についた。右目で能力を確認したいという衝動に襲われながらも、こんなところでオッドアイを見られる危険は冒せないなとグッと我慢する。
試験会場にたどり着くと、俺達はそれぞれ受験番号が割り振られた席に着いた。
……もう少し勉強しておくか。
席について何をしようかなぁと思いながら辺りを見渡すと、試験開始1時間前ということもあるのか、会場の机には空席が目立った。次に席に着いている人たちを見てみると、机に突っ伏している者、勉強をしている者などがいたが誰1人として一言も喋っていない。そのため、俺も勉強をすることにしてバッグから参考書を取り出した。
勉強に集中していると、急に会場内に声が響いた。
「まもなく試験を開始いたしますので、必要なもの以外はしまって準備してください」
という言葉でハッとして顔を上げる。参考書を読むのに夢中で気が付かなかったが、いつの間にか試験開始10分前になっていた。先程まで空席が目立った試験会場には受験生が所狭しと座っている。試験会場には異様な雰囲気が流れており、心拍数が上がったのを感じた。
試験官に言われた通りに参考書をバッグにしまって試験が始まるのを待った。
「それでは、問題用紙と解答用紙を配ります」
その言葉と共に手元に問題用紙と解答用紙が運ばれてきた。魔法で運ばれてきたそれを見ながら、流石王国勤めの魔術師だなと感動すら覚える。恐らく、試験官が使った魔法は、物体移動だろう。ちなみに難易度は4……。
問題用紙に書かれている注意事項を読みながら試験の開始を待った。爆発するんじゃないかと思うほど、心臓の鼓動がよく聞こえる。
落ち着け……。落ち着け……。
大きく息を吐いて心を落ち着かせる。試験開始までの時間が異様に長く感じられた。まだかまだかと開始を待っていると、
「それでは、始めてください」
その言葉と共に紙をめくる音が会場内を覆いつくした。
――――
―――
――
……疲れた。
筆記試験も終わって実技試験が始まるまでの間、心の中でボソッと呟いた。試験の最初は緊張していたものの、問題を解いていくにつれて問題を解くことに集中していき、いつの間にか緊張しているのを忘れていた。
どうだろうなぁ……。
試験の問題は思っていたよりは解けていたと思うが……、あくまで自分の感覚なので正解しているかは分からない。解けなかった問題、合っているかどうか分からない問題の存在がより一層不安を掻き立てるが、終わってしまったことは仕方がない。次は実技試験を頑張るだけだと気持ちを切り替えた。
「……どうでした?」
不意に声を掛けられたことに驚きながらも声のした方を向くと、そこには肩まではつかないほどの長さで切りそろえられた白銀の髪色が目を引く男がこちらを向いていた。切れ長の目で優しそうな表情をしているが、どこか形容しがたい不安感を与えるような雰囲気をかもし出している。
「どうでした? 筆記試験」
「え……」
見ず知らずの人物に話しかけられたことに戸惑ったものの、
「あー、まぁまぁかな」
とりあえず返答はしないといけないなと無難に返事を返した。
「そうですか……。僕もまぁまぁでした」
その男は微笑みながらそう言った。
なんだ……。この男……。
そう思っているのも束の間、
「それでは、実技試験を開始しますので、呼ばれた者は荷物を持ってこちらに来てください」
その言葉と共に試験官が受験番号を読み上げていく。
「一緒の学校に行けるといいですね」
男はそう言うと、どうやら受験番号が呼ばれたようで席を立って試験官の方へと歩いて行った。
何なんだ、あいつ……。
試験官の方へと歩いて行く男の背中を見ながらそんなことを考える。どこの学校に通うことになるのか分からない現状で、見ず知らずの人の一緒の学校に行けるといいですねと言うなんて変な奴だなと思っていると、自分の受験番号が呼ばれたため慌てて席を立って試験官の元へと向かった。
試験官の案内で実技試験の会場へと歩いて行く。俺の他にも何人かの受験生が一緒に向かっており、その表情はこの世の終わりみたいな顔の人もいれば、何を考えているのか分からない顔をしている人もいた。
「まずはスキルについて調べますので、あちらの試験官の指示に従ってください」
そう言って俺達を案内してくれた試験官は何処かへ行ってしまう。
「えー、ここでは――――」
試験官が説明するには、ここでどのスキル、魔法を持っているのかを調べた後、別の場所でその中のスキルから何個かを実際に試してもらうとのことであった。
「それでは、32番。エリック・ベリリント」
「は、はい!!」
受験番号と名前を呼ばれた受験生が試験官の元へと歩いて行く。どんな感じなんだろうと眺めていると、受験生が試験官の前に置かれている水晶の前に手をかざした。すると、試験官はその水晶を覗き込んで手元の紙に何やら書いている。
「それでは、この紙を持ってあの試験官について行ってください」
試験官がそう言うと受験生はもう1人の試験官に案内されて部屋を出ていった。
それを何回か繰り返していると、
「次、39番。シェイド・シュヴァイス」
「はい」
名前を呼ばれたため、返事をして試験官の方へと歩いて行く。
「水晶に手をかざしてください」
言われた通りに水晶に手を当てながら、水晶の中を見てみるが特に何も見えない。恐らく試験官にだけ見えるように細工がされているのだろうと思っていると、試験官が訝し気に水晶を見つめた後、俺の方へと向き直して、
「……一度手を離して」
ボソッとそう言った。
「え、あ、はい」
試験官の言葉に驚いたが、言われた通りに水晶から手を離す。
「ちょっと」
すると、試験官は別の試験官を読んで何やら耳打ちをしている。何かやらかしてしまったのかと不安に駆られるが、俺にはただ待つことしかできない。
試験官同士の話し終わった後、呼ばれた試験官が何処かへ行ってしまった。どうしたんだろうかと思っていると、
「すみませんね。どうやら壊れたみたいで、すぐに新しいのを持ってくるのでお待ちください」
「はぁ……」
思いがけない試験官の言葉に気の抜けた返事をしてしまったが、自分の問題ではないことが分かったためホッと胸を撫でおろした。
しばらくすると、試験官が戻ってきたため、気を取り直して先ほどと同じように水晶に手を当ててみるも、やはり試験官が訝し気に水晶を見ている。
「……いや。でも……」
試験官は何やらボソボソと喋りながら手元の紙に何やら書き込んでいる。話している内容までは聞き取れなかったが、前にもこんなことがあったなと思い出して余計に不安に駆られる。
「うーん……。まぁ、いいか……」
そう言って試験官は手元の紙を俺に渡して、
「この紙を持ってあの試験官について行ってください」
少し離れた場所にいる試験官を指差したため、そちらの方に向かって歩き出した。
「それでは、私に付いてきてください」
試験官についていくと少し開けた場所にたどり着き、そこには他の受験生もいた。試験官は辺りを見渡した後、ある試験官を指差す。
「あの試験官にその紙を渡して、指示に従ってください」
そう言って、案内してくれた試験官は来た道を戻ってしまったため、俺は言われた通り試験官の元へと歩いて行き、紙を渡した。
「はい、ありがとうございます。それじゃあ……。えっ!?」
紙を受け取った試験官はすごく驚いた表情で紙と俺のことを交互に見てくる。
「……えっと、何か問題でもありましたか?」
「え?あ、あぁ、何でもありません。まずは、火球をあの的に向かって放ってください」
試験官は少し離れた場所にある人型の的を指差した。
「……はい」
試験官の反応を不思議に思いながらも返事をした後、的に正対する。大きく息を吐いて心を落ち着かせて、的に狙いを定めて火球を放った。
試験会場にたどり着くと、俺達はそれぞれ受験番号が割り振られた席に着いた。
……もう少し勉強しておくか。
席について何をしようかなぁと思いながら辺りを見渡すと、試験開始1時間前ということもあるのか、会場の机には空席が目立った。次に席に着いている人たちを見てみると、机に突っ伏している者、勉強をしている者などがいたが誰1人として一言も喋っていない。そのため、俺も勉強をすることにしてバッグから参考書を取り出した。
勉強に集中していると、急に会場内に声が響いた。
「まもなく試験を開始いたしますので、必要なもの以外はしまって準備してください」
という言葉でハッとして顔を上げる。参考書を読むのに夢中で気が付かなかったが、いつの間にか試験開始10分前になっていた。先程まで空席が目立った試験会場には受験生が所狭しと座っている。試験会場には異様な雰囲気が流れており、心拍数が上がったのを感じた。
試験官に言われた通りに参考書をバッグにしまって試験が始まるのを待った。
「それでは、問題用紙と解答用紙を配ります」
その言葉と共に手元に問題用紙と解答用紙が運ばれてきた。魔法で運ばれてきたそれを見ながら、流石王国勤めの魔術師だなと感動すら覚える。恐らく、試験官が使った魔法は、物体移動だろう。ちなみに難易度は4……。
問題用紙に書かれている注意事項を読みながら試験の開始を待った。爆発するんじゃないかと思うほど、心臓の鼓動がよく聞こえる。
落ち着け……。落ち着け……。
大きく息を吐いて心を落ち着かせる。試験開始までの時間が異様に長く感じられた。まだかまだかと開始を待っていると、
「それでは、始めてください」
その言葉と共に紙をめくる音が会場内を覆いつくした。
――――
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……疲れた。
筆記試験も終わって実技試験が始まるまでの間、心の中でボソッと呟いた。試験の最初は緊張していたものの、問題を解いていくにつれて問題を解くことに集中していき、いつの間にか緊張しているのを忘れていた。
どうだろうなぁ……。
試験の問題は思っていたよりは解けていたと思うが……、あくまで自分の感覚なので正解しているかは分からない。解けなかった問題、合っているかどうか分からない問題の存在がより一層不安を掻き立てるが、終わってしまったことは仕方がない。次は実技試験を頑張るだけだと気持ちを切り替えた。
「……どうでした?」
不意に声を掛けられたことに驚きながらも声のした方を向くと、そこには肩まではつかないほどの長さで切りそろえられた白銀の髪色が目を引く男がこちらを向いていた。切れ長の目で優しそうな表情をしているが、どこか形容しがたい不安感を与えるような雰囲気をかもし出している。
「どうでした? 筆記試験」
「え……」
見ず知らずの人物に話しかけられたことに戸惑ったものの、
「あー、まぁまぁかな」
とりあえず返答はしないといけないなと無難に返事を返した。
「そうですか……。僕もまぁまぁでした」
その男は微笑みながらそう言った。
なんだ……。この男……。
そう思っているのも束の間、
「それでは、実技試験を開始しますので、呼ばれた者は荷物を持ってこちらに来てください」
その言葉と共に試験官が受験番号を読み上げていく。
「一緒の学校に行けるといいですね」
男はそう言うと、どうやら受験番号が呼ばれたようで席を立って試験官の方へと歩いて行った。
何なんだ、あいつ……。
試験官の方へと歩いて行く男の背中を見ながらそんなことを考える。どこの学校に通うことになるのか分からない現状で、見ず知らずの人の一緒の学校に行けるといいですねと言うなんて変な奴だなと思っていると、自分の受験番号が呼ばれたため慌てて席を立って試験官の元へと向かった。
試験官の案内で実技試験の会場へと歩いて行く。俺の他にも何人かの受験生が一緒に向かっており、その表情はこの世の終わりみたいな顔の人もいれば、何を考えているのか分からない顔をしている人もいた。
「まずはスキルについて調べますので、あちらの試験官の指示に従ってください」
そう言って俺達を案内してくれた試験官は何処かへ行ってしまう。
「えー、ここでは――――」
試験官が説明するには、ここでどのスキル、魔法を持っているのかを調べた後、別の場所でその中のスキルから何個かを実際に試してもらうとのことであった。
「それでは、32番。エリック・ベリリント」
「は、はい!!」
受験番号と名前を呼ばれた受験生が試験官の元へと歩いて行く。どんな感じなんだろうと眺めていると、受験生が試験官の前に置かれている水晶の前に手をかざした。すると、試験官はその水晶を覗き込んで手元の紙に何やら書いている。
「それでは、この紙を持ってあの試験官について行ってください」
試験官がそう言うと受験生はもう1人の試験官に案内されて部屋を出ていった。
それを何回か繰り返していると、
「次、39番。シェイド・シュヴァイス」
「はい」
名前を呼ばれたため、返事をして試験官の方へと歩いて行く。
「水晶に手をかざしてください」
言われた通りに水晶に手を当てながら、水晶の中を見てみるが特に何も見えない。恐らく試験官にだけ見えるように細工がされているのだろうと思っていると、試験官が訝し気に水晶を見つめた後、俺の方へと向き直して、
「……一度手を離して」
ボソッとそう言った。
「え、あ、はい」
試験官の言葉に驚いたが、言われた通りに水晶から手を離す。
「ちょっと」
すると、試験官は別の試験官を読んで何やら耳打ちをしている。何かやらかしてしまったのかと不安に駆られるが、俺にはただ待つことしかできない。
試験官同士の話し終わった後、呼ばれた試験官が何処かへ行ってしまった。どうしたんだろうかと思っていると、
「すみませんね。どうやら壊れたみたいで、すぐに新しいのを持ってくるのでお待ちください」
「はぁ……」
思いがけない試験官の言葉に気の抜けた返事をしてしまったが、自分の問題ではないことが分かったためホッと胸を撫でおろした。
しばらくすると、試験官が戻ってきたため、気を取り直して先ほどと同じように水晶に手を当ててみるも、やはり試験官が訝し気に水晶を見ている。
「……いや。でも……」
試験官は何やらボソボソと喋りながら手元の紙に何やら書き込んでいる。話している内容までは聞き取れなかったが、前にもこんなことがあったなと思い出して余計に不安に駆られる。
「うーん……。まぁ、いいか……」
そう言って試験官は手元の紙を俺に渡して、
「この紙を持ってあの試験官について行ってください」
少し離れた場所にいる試験官を指差したため、そちらの方に向かって歩き出した。
「それでは、私に付いてきてください」
試験官についていくと少し開けた場所にたどり着き、そこには他の受験生もいた。試験官は辺りを見渡した後、ある試験官を指差す。
「あの試験官にその紙を渡して、指示に従ってください」
そう言って、案内してくれた試験官は来た道を戻ってしまったため、俺は言われた通り試験官の元へと歩いて行き、紙を渡した。
「はい、ありがとうございます。それじゃあ……。えっ!?」
紙を受け取った試験官はすごく驚いた表情で紙と俺のことを交互に見てくる。
「……えっと、何か問題でもありましたか?」
「え?あ、あぁ、何でもありません。まずは、火球をあの的に向かって放ってください」
試験官は少し離れた場所にある人型の的を指差した。
「……はい」
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