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【6】幼馴染と特性
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集合場所にはもうすでにガレントが来ており、木の棒を振っていた。
「おはよう」
集中していたのか、急に声を掛けられたガレントは体をビクッとさせる。
「びっくりしたぁ……」
ガレントは木の棒を振るのを止めて、フゥっと一息つくと石の上に腰かけた。
「一番乗りかと思ったけど、早かったね」
「あぁ!!早く身体を動かしたくてな!!」
そう言うと、ガレントはニカっと笑う。
「ガレントは特性何だったの?」
「俺は、剣豪だったぜ!!」
そう言って笑うガレントは眩しく見えた。
(剣豪かぁ……、剣豪は確か……)
以前特性について調べたことを思い返してみる。
特性『剣豪』は、その名の通り、剣に関するスキルを覚えやすくてスキルレベルも上がりやすい。ただ、魔法に関するスキルを覚えないわけではないが、かなり困難だということが分かっている特性だった。
「剣に関する特性を貰えるなんてよかったね」
「あぁ、スキルを早く覚えたくて素振りをしてるんだけど、剣はまだ危ないからダメだって言われたから、木の棒を振ってるんだ」
ガレントは立ち上がって再び素振りを始めた。俺はというと、辺りを見渡して良さそうな木の棒を見つけると、手に取ってガレントの正面に立つ。
「それじゃあ、素振りの成果を見せてもらおうかな」
そう言うと、ガレントは嬉しそうに切りかかってくる。さすが、剣豪の特性を貰うだけはあるなと思いつつも木の棒でしばらく打ち合っていると、
「おーい!!2人ともー!!」
スレイアとレシリアが駆け寄ってきた。4人全員が集まったので、ガレントとの打ち合いを止めて休憩がてら聞いてみた。
「2人は何の特性を貰ったの?」
「うちは、万能だよ」
「私は、補助術師だった」
おぼろげながら、特性に関して書いてある書物の内容を再び思い出してみる。
確か……『万能』はどのスキルも比較的覚えやすいといったものだが、他の特性と比べると高スキルレベルにはなりにくい特性。『補助術師』は補助や回復など支援型魔法に関するスキルを覚えやすい反面、火の魔法や風の魔法など攻撃型魔法については覚えにくい特性だったような……。
そんなことを考えていると、
「でも、まさかシェイドが特性貰えなかったなんてねぇ~」
スレイアの口からこぼれたその言葉で一瞬にして場が凍り付き、スレイアはしまったといった表情をした。
「おまえ!!」
「スレイア!!」
ガレントとレシリアがスレイアに詰め寄ろうとしたので、慌てて2人の腕を掴む。
「ちょっとちょっと!!怒らなくていいよ、別に気にしてないから……」
2人は俺の言葉でスレイアに詰め寄るのを止めたが、どこか不満そうにしながらも何とかその場は収まった。
「……ごめん、シェイド」
「大丈夫だよ。特性が無いのをいつまでも気にしてもしょうがないからね」
特性が貰えなかったことに対して完全に吹っ切れたとは言えないが、一晩泣いたことで幾分か気持ちの整理をつけることはできていた。
「シェイドのことだから、きっとすごい特性を貰うと思っていたから……」
シュンとしてしまったスレイアはまるで怒られた子犬みたいで、
「フフ、ありがとう、スレイア」
その様子に思わず笑ってしまった。
「特性が無くたって、シェイドなら大丈夫だろ」
「まぁ、確かにね」
思いのほか3人の俺に対する評価が高いことに嬉しさと恥ずかしさを覚えていると、
「なぁ、シェイド。続きをやろうぜ」
ガレントはもう待ちきれないといった様子で、先程まで使っていた木の棒をこちらに差し出してくる。そういえば、途中でやめたままだったなと思いつつ木の棒を受け取ると、スレイアが、
「あ!!うちもやりたい!!」
と言ってきたため、3人でローテーションしようという話になり、まずは俺とガレントとの打ち合いが始まった。特性があるとはいえ、すぐにやられるようなことはなく、ガレントとしばらく打ち合ったのち、ガレントの勝ちで終わったためスレイアと交代した。
ガレントとスレイアが打ち合ってるのを観戦している最中に、ふとレシリアの方を見てみると退屈そうに2人を眺めている。
「レシリアもやってみる?」
手に持っていた木の棒を差し出すと、チラッと横目でこちらの方を見たがすぐに2人の方に視線を戻す。
「いい。剣は好きじゃないから」
「そっか……」
確かに昔からこういった遊びには参加しなかったなと思いながらも、2人の方に視線を向けると、2人とも楽しそうに剣を打ち合っている。
(特性かぁ……)
特性を貰えた2人に嫉妬に似た感情を持ちつつも、ガレントであれば剣豪、スレイアであれば万能といったように、2人のやりたいことに関連するような特性が貰えたのが、自分のことではないとはいえ嬉しい気持ちもあった。
「疲れたから休憩させてくれー」
スレイアと打ち合っていたガレントであったが、朝から素振りをしていたのもあり、流石に疲れたと俺と交代するように頼んできた。
「よし、それじゃあ、次は俺とスレイアだな」
「負けないよー!!」
スレイアには一応勝ち越してはいるものの、回数をこなしていくうちに徐々に負けていくんだろうなぁと思いながらも、スレイアに向かって切りかかった。
しばらくスレイアと打ち合っていると、
「おー!!こんなところに才能無しがいるぞー!!」
そんな声が聞こえて声のした方を向くと、俺達よりも体格のいい子供を先頭に、見知った顔の5人がこちらに向かってくるのが見えた。
「なんだよ、キットラン」
先頭を歩いている子供、キットランを睨みつけるも、キットランはニヤニヤと笑いながら俺の前に立つ。
「才能無しが剣の練習なんかして、無駄なことをしているなぁと思ってな」
キットランの仲間達から笑い声とこちらを馬鹿にするような言葉が上がる。
「俺は、馬鹿力って特性を貰えたからよかったぜ」
キットランは俺のことを見下ろしながら小馬鹿にしたようにそう言う。俺達よりも1歳上ということもあり、体格の差は歴然だったものの、ガレントが俺とキットランの間に割って入ってきた。
「用が無いならどっか行けよ」
ガレントがキットランを押しのけようとするもよろけることはなく、キットランの右足を一歩後ろに下げるだけであった。
「……何だと?」
キットランはガレントを睨みつけると、ガレントも負けじとキットランを睨みつける。俺の目の前で行われている両者のにらみ合いであったが、口火を切ったのはキットランであった。
キットランがガレントを殴りつけた。ガレントは殴られた勢いのまま地面に倒れたが、
「てめぇぇぇ!!」
すぐに立ち上がり、キットランに殴りかかる。それを合図にキットラン達5人とレシリアを除いた俺達3人での殴り合いが始まった。
「おはよう」
集中していたのか、急に声を掛けられたガレントは体をビクッとさせる。
「びっくりしたぁ……」
ガレントは木の棒を振るのを止めて、フゥっと一息つくと石の上に腰かけた。
「一番乗りかと思ったけど、早かったね」
「あぁ!!早く身体を動かしたくてな!!」
そう言うと、ガレントはニカっと笑う。
「ガレントは特性何だったの?」
「俺は、剣豪だったぜ!!」
そう言って笑うガレントは眩しく見えた。
(剣豪かぁ……、剣豪は確か……)
以前特性について調べたことを思い返してみる。
特性『剣豪』は、その名の通り、剣に関するスキルを覚えやすくてスキルレベルも上がりやすい。ただ、魔法に関するスキルを覚えないわけではないが、かなり困難だということが分かっている特性だった。
「剣に関する特性を貰えるなんてよかったね」
「あぁ、スキルを早く覚えたくて素振りをしてるんだけど、剣はまだ危ないからダメだって言われたから、木の棒を振ってるんだ」
ガレントは立ち上がって再び素振りを始めた。俺はというと、辺りを見渡して良さそうな木の棒を見つけると、手に取ってガレントの正面に立つ。
「それじゃあ、素振りの成果を見せてもらおうかな」
そう言うと、ガレントは嬉しそうに切りかかってくる。さすが、剣豪の特性を貰うだけはあるなと思いつつも木の棒でしばらく打ち合っていると、
「おーい!!2人ともー!!」
スレイアとレシリアが駆け寄ってきた。4人全員が集まったので、ガレントとの打ち合いを止めて休憩がてら聞いてみた。
「2人は何の特性を貰ったの?」
「うちは、万能だよ」
「私は、補助術師だった」
おぼろげながら、特性に関して書いてある書物の内容を再び思い出してみる。
確か……『万能』はどのスキルも比較的覚えやすいといったものだが、他の特性と比べると高スキルレベルにはなりにくい特性。『補助術師』は補助や回復など支援型魔法に関するスキルを覚えやすい反面、火の魔法や風の魔法など攻撃型魔法については覚えにくい特性だったような……。
そんなことを考えていると、
「でも、まさかシェイドが特性貰えなかったなんてねぇ~」
スレイアの口からこぼれたその言葉で一瞬にして場が凍り付き、スレイアはしまったといった表情をした。
「おまえ!!」
「スレイア!!」
ガレントとレシリアがスレイアに詰め寄ろうとしたので、慌てて2人の腕を掴む。
「ちょっとちょっと!!怒らなくていいよ、別に気にしてないから……」
2人は俺の言葉でスレイアに詰め寄るのを止めたが、どこか不満そうにしながらも何とかその場は収まった。
「……ごめん、シェイド」
「大丈夫だよ。特性が無いのをいつまでも気にしてもしょうがないからね」
特性が貰えなかったことに対して完全に吹っ切れたとは言えないが、一晩泣いたことで幾分か気持ちの整理をつけることはできていた。
「シェイドのことだから、きっとすごい特性を貰うと思っていたから……」
シュンとしてしまったスレイアはまるで怒られた子犬みたいで、
「フフ、ありがとう、スレイア」
その様子に思わず笑ってしまった。
「特性が無くたって、シェイドなら大丈夫だろ」
「まぁ、確かにね」
思いのほか3人の俺に対する評価が高いことに嬉しさと恥ずかしさを覚えていると、
「なぁ、シェイド。続きをやろうぜ」
ガレントはもう待ちきれないといった様子で、先程まで使っていた木の棒をこちらに差し出してくる。そういえば、途中でやめたままだったなと思いつつ木の棒を受け取ると、スレイアが、
「あ!!うちもやりたい!!」
と言ってきたため、3人でローテーションしようという話になり、まずは俺とガレントとの打ち合いが始まった。特性があるとはいえ、すぐにやられるようなことはなく、ガレントとしばらく打ち合ったのち、ガレントの勝ちで終わったためスレイアと交代した。
ガレントとスレイアが打ち合ってるのを観戦している最中に、ふとレシリアの方を見てみると退屈そうに2人を眺めている。
「レシリアもやってみる?」
手に持っていた木の棒を差し出すと、チラッと横目でこちらの方を見たがすぐに2人の方に視線を戻す。
「いい。剣は好きじゃないから」
「そっか……」
確かに昔からこういった遊びには参加しなかったなと思いながらも、2人の方に視線を向けると、2人とも楽しそうに剣を打ち合っている。
(特性かぁ……)
特性を貰えた2人に嫉妬に似た感情を持ちつつも、ガレントであれば剣豪、スレイアであれば万能といったように、2人のやりたいことに関連するような特性が貰えたのが、自分のことではないとはいえ嬉しい気持ちもあった。
「疲れたから休憩させてくれー」
スレイアと打ち合っていたガレントであったが、朝から素振りをしていたのもあり、流石に疲れたと俺と交代するように頼んできた。
「よし、それじゃあ、次は俺とスレイアだな」
「負けないよー!!」
スレイアには一応勝ち越してはいるものの、回数をこなしていくうちに徐々に負けていくんだろうなぁと思いながらも、スレイアに向かって切りかかった。
しばらくスレイアと打ち合っていると、
「おー!!こんなところに才能無しがいるぞー!!」
そんな声が聞こえて声のした方を向くと、俺達よりも体格のいい子供を先頭に、見知った顔の5人がこちらに向かってくるのが見えた。
「なんだよ、キットラン」
先頭を歩いている子供、キットランを睨みつけるも、キットランはニヤニヤと笑いながら俺の前に立つ。
「才能無しが剣の練習なんかして、無駄なことをしているなぁと思ってな」
キットランの仲間達から笑い声とこちらを馬鹿にするような言葉が上がる。
「俺は、馬鹿力って特性を貰えたからよかったぜ」
キットランは俺のことを見下ろしながら小馬鹿にしたようにそう言う。俺達よりも1歳上ということもあり、体格の差は歴然だったものの、ガレントが俺とキットランの間に割って入ってきた。
「用が無いならどっか行けよ」
ガレントがキットランを押しのけようとするもよろけることはなく、キットランの右足を一歩後ろに下げるだけであった。
「……何だと?」
キットランはガレントを睨みつけると、ガレントも負けじとキットランを睨みつける。俺の目の前で行われている両者のにらみ合いであったが、口火を切ったのはキットランであった。
キットランがガレントを殴りつけた。ガレントは殴られた勢いのまま地面に倒れたが、
「てめぇぇぇ!!」
すぐに立ち上がり、キットランに殴りかかる。それを合図にキットラン達5人とレシリアを除いた俺達3人での殴り合いが始まった。
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