24 / 34
24
しおりを挟む
なに遊んでんだよ! さっさと行こうぜ!
俺は放課後、珍しくクラスの女子と話をしていた。せっかくの楽しい時間だよ。ケンジとの約束なんて忘れていた。
俺は部活なんてしていなかったし、放課後は自由だった。アルバイトでもしようかとは考えていたけれど、あの日はまだ無職だった。なんていうか、悩んでいた時期だったんだ。
ケイコは陸上部に誘われていたけれど、練習には参加していたが正式に入部はしていなかった。
カナエは読書部なんていう不思議な部に入部していた。図書室で本を読み、感想文を書いたりするらしい。俺には興味がなかった。本を読むのは嫌いじゃないけれど、家でゆっくりと読みたい。誰かと並んで本を読むなんて、なにが楽しいのか不思議だったよ。誰かと並んだら、お喋りしたくなるもんだろ?
ヨシオは軽音部に入ろうとしたけれど、拒否されていた。見た目がロックっぽくないと言われたそうだ。先輩たちは、音楽を楽しむというよりも、そのファッションだけを真似して遊んでいたんだ。ケンジの友達の長髪は、そんな先輩たちと軽音部で仲良くしているよ。結局ヨシオは、放送部に入部した。そこで好きな音楽を流して楽しんでいる。
ケンジは俺と同じでなにもしていない。ラグビー部に入ろうとしていたけれど、俺たちの通う高校は、真剣じゃなかったんだ。学校教育の一部としての運動部なんだよ。ケンジの肌には合わなかった。
俺もそうだけれど、スポーツっていうのはやるからには本気じゃないとつまらないと思うんだよ。プロになりたいとか、世界一になりたいとか、そんな思いなしでのスポーツはつまらない。やるからには上を目指したい。それも、最上階をだ。屋上から宇宙へと飛び出すのが理想的だ。まぁ、結果なんてどうでもいんだよな、実際は。気持ちが大事だってことだよ。この高校には、その気持ちが欠けている。
今から行くのか? もうちょっとゆっくりしようよ。俺はクラスの女子たちに向かって、笑顔を見せて、だよねー、なんて言ったんだ。するとケンジは、俺を強く睨みつけ、いいから行くぞと声を荒げた。
俺は女子たちに、ごめんね、また明日ね、そう言いながら教室から出て行った。楽しかった時間が、終了した。廊下で待っていたケンジを睨みつけたが、当のケンジは笑顔になっていたよ。
俺は放課後、珍しくクラスの女子と話をしていた。せっかくの楽しい時間だよ。ケンジとの約束なんて忘れていた。
俺は部活なんてしていなかったし、放課後は自由だった。アルバイトでもしようかとは考えていたけれど、あの日はまだ無職だった。なんていうか、悩んでいた時期だったんだ。
ケイコは陸上部に誘われていたけれど、練習には参加していたが正式に入部はしていなかった。
カナエは読書部なんていう不思議な部に入部していた。図書室で本を読み、感想文を書いたりするらしい。俺には興味がなかった。本を読むのは嫌いじゃないけれど、家でゆっくりと読みたい。誰かと並んで本を読むなんて、なにが楽しいのか不思議だったよ。誰かと並んだら、お喋りしたくなるもんだろ?
ヨシオは軽音部に入ろうとしたけれど、拒否されていた。見た目がロックっぽくないと言われたそうだ。先輩たちは、音楽を楽しむというよりも、そのファッションだけを真似して遊んでいたんだ。ケンジの友達の長髪は、そんな先輩たちと軽音部で仲良くしているよ。結局ヨシオは、放送部に入部した。そこで好きな音楽を流して楽しんでいる。
ケンジは俺と同じでなにもしていない。ラグビー部に入ろうとしていたけれど、俺たちの通う高校は、真剣じゃなかったんだ。学校教育の一部としての運動部なんだよ。ケンジの肌には合わなかった。
俺もそうだけれど、スポーツっていうのはやるからには本気じゃないとつまらないと思うんだよ。プロになりたいとか、世界一になりたいとか、そんな思いなしでのスポーツはつまらない。やるからには上を目指したい。それも、最上階をだ。屋上から宇宙へと飛び出すのが理想的だ。まぁ、結果なんてどうでもいんだよな、実際は。気持ちが大事だってことだよ。この高校には、その気持ちが欠けている。
今から行くのか? もうちょっとゆっくりしようよ。俺はクラスの女子たちに向かって、笑顔を見せて、だよねー、なんて言ったんだ。するとケンジは、俺を強く睨みつけ、いいから行くぞと声を荒げた。
俺は女子たちに、ごめんね、また明日ね、そう言いながら教室から出て行った。楽しかった時間が、終了した。廊下で待っていたケンジを睨みつけたが、当のケンジは笑顔になっていたよ。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
私たち、博麗学園おしがまクラブ(非公認)です! 〜特大膀胱JKたちのおしがま記録〜
赤髪命
青春
街のはずれ、最寄り駅からも少し離れたところにある私立高校、博麗学園。そのある新入生のクラスのお嬢様・高橋玲菜、清楚で真面目・内海栞、人懐っこいギャル・宮内愛海の3人には、膀胱が同年代の女子に比べて非常に大きいという特徴があった。
これは、そんな学校で普段はトイレにほとんど行かない彼女たちの爆尿おしがまの記録。
友情あり、恋愛あり、おしがまあり、そしておもらしもあり!? そんなおしがまクラブのドタバタ青春小説!
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる