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第七話⑥
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放課後、エリザちゃんが教室に来た。
エリザちゃんは加藤さんの前に立ち、砂村さんに笑顔を向けて何かを言うと、私を手招きする。
その仕草からは、友人を訪ねてきた程度の気軽な様子で、何も恐ろしいことが起こるようには見えなかった。
私はエリザちゃんを知っている。これから私は砂村さんの代わりに加藤さんをいじめる。私はそのことを知っているから、ただただ恐ろしかった。
私はエリザちゃんの隣に立った。エリザちゃんは微笑みながら私を待っていた。加藤さんはうつむいて、肩を震わせていた。砂村さんは隣の席で、不満とも不快ともつかない、何か苦いものを噛んでしまったような顔で、加藤さんのことを見ていた。
姫山さんも私たちのところに来た。エリザちゃんが姫山さんに微笑みかける。姫山さんは変わらず無表情だった。
エリザちゃんは加藤さんを向く。
「加藤さん。今日は加藤さんにお知らせがあります」
加藤さんはおずおずとエリザちゃんを見上げる。
「今日からハナちゃんが、加藤さんの飼い主になります。よかったね」
加藤さんが驚いた様子で私を見る。彼女の目は不安げに私を見上げ、そこには怯えと、私への怒りや憎しみのような色が見えた。
「どうして……?」
それにエリザちゃんも砂村さんも答えない。私自身もエリザちゃんがどうしてこんなことをさせるのか分からなかった。
砂村さんは不愉快そうに、苛立った様子で加藤さんに言う。
「よかったわね、ナスブタ」
「ナスブタって、何かの料理みたい」
エリザちゃんは右手をあごに当てて、こらえるように笑った。
「ほら、ナスブタ、新しい飼い主に挨拶しなさい!」
「え、え……」
戸惑う加藤さんに苛立ったのか、エリザちゃんが加藤さんの頭を、髪を掴む。私は息を呑んだ。彼女が感情的になって暴力を振るうのは、初めて見たかもしれない。
「痛い……!」
「新しい飼い主への挨拶は? できないの?」
「それなら廃棄するしかないわね」
「今夜は豚肉のソテーにしようか」
「します、しますから……離して……」
加藤さんは転げ落ちるように、教室の床に膝をつき、四つん這いになった。這いずるように私の前に移動すると、うずくまって、私の上履きの先に鼻を当てる。上履き越しに、彼女の鼻が押し当てられている感触がした。
ついこの間まで友達だった彼女にそんなことをされて、少しも楽しいとも面白いとも思えず、ただただ私は悲しい気持ちになった。それと同じだけ怖かった。砂村さんは、こんなことをして楽しんでいるわけではない。エリザちゃんに命令されてしている。私がもし砂村さんだったら、こんなことをされても嬉しくないし、させたいとも思わない。それなのに彼女にそこまでさせてしまうエリザちゃんが怖かった。
「えらいえらい、ナスブタちゃん」
それをエリザちゃんは楽しそうに笑っていた。
クラスの子たちは、私たちの様子なんて気に留めないか、あえて見ないようにして、教室から出て行く。まったく気にしていない子たちは、普通に教室の中で談笑している。
「続きはトイレでしようか」
私は嫌な予感がした。私自身はトイレでいじめられたことはないが、加藤さんや私の前にブタだった子は、裸にされてホースでお尻に放水されたり、みんなが見ている前で排泄をさせられたことがあるらしい。私自身も教室の中でおしっこをさせられたことがあるけれど。
不意にエリザちゃんが手を叩く。
それに何の意図があるか分からないけれど、その異様な光景に私は息を呑んだ。
クラスに残っていた大半の子たちが、エリザちゃんの方を向くと、一言も発さず、微動だにしないで、じっと彼女を見ていた。私以外にも何人か、その様子に困惑している子もいた。
「二人──あなたとあなたでいいや」
エリザちゃんは手近にいた子を指でさす。その子たちが「はい」とうなずくと、ほかの子たちは何事もなかったように、普通に談笑を始めたり、教室から出て行った。
私はいったい何を見せられたのだろうか。
エリザちゃんは私や砂村さん以外にも、何人も従わせているのだろうか。
* * *
私はエリザちゃんと手をつないで前を歩き、その後ろに加藤さん、挟むように砂村さんと姫山さんが続いた。たぶんそのあとに、私のクラスの二人。
一年の、私たちの教室がある階のトイレ。その前でエリザちゃんは立ち止まり、振り返って二人に言う。
「一人はここで見張ってて。もう一人は中ね。誰かが近づいてきたり、入ろうとしてきたら連絡して」
「はい」
私たちは一人を残して、トイレに入る。
トイレには、別の二人の生徒が洗面台のところで談笑していた。
その二人は私たち──エリザちゃんに気づいて、顔から表情が消える。
「ほかに誰もいないです」
「そう。ありがとう。もう帰っていいよ」
エリザちゃんが言うと、二人は出て行った。
今の子たちは私のクラスの子ではなかった。おそらくエリザちゃんのクラスの子。
エリザちゃんは、洗面台の前でもう一人に言う。
「あなたはここで外の子と中継してね」
「はい」
「よろしくね」
エリザちゃんが微笑むと彼女は卑屈に笑った。
そのまま私たちは奥に進むと、四人で加藤さんを囲む形になった。
加藤さんは泣いていた。うつむいて、体を縮めて、震えていた。その姿に私は胸が痛かった。彼女が私に笑いかけて、友達として接してくれたこと、それがすべて嘘のように思えた。これから彼女にひどいことをするのは私なのだから。ただ私も、加藤さんが砂村さんに命令されて私をいじめていた時、私もこんなふうだったかもしれない。それでも私は仕返しをしたいとは思わない。
私はエリザちゃんに命令されても、加藤さんに対して、ひどいことができる気がしなかった。けれどさっきの異様な光景を見たあとだと、私はエリザちゃんのことが今まで以上に怖くて仕方なかった。
砂村さんや姫山さんは、そのことを気にした様子もなかった。
私の様子に気づいたのか、エリザちゃんが耳元でささやく。
「私たちの学年は、半分が私たちと同じ小学校なの」
それだけで私は意味を理解できた。
「全員、私の支配下にあるんだ。集団を支配するのって簡単なんだよ。その集団の中に対立をつくればいいの。それは外見でも、資産でも、頭の良し悪し、成績でもいい。あとは対立によって分断されたグループ間に優劣を与えて、一方がもう一方に対して支配的にふるまうように誘導するだけ」
エリザちゃんは私を見て、にっこりと笑う。
「次はこの学校を支配しようかな」
それは夏休みの宿題を早めにとりかかるぐらいの軽い口ぶりだった。
「どうして、そんなこと……」
私の声は震えていた。本当は怖くて聞くつもりもなかった。途方もない気持ちになって、思わず口からこぼれてしまった。
「誰も私たちを傷つけない、傷つけられない世界をつくるため。かな?」
彼女が何を言っているのか分からない。ただそれ以上を聞く言葉を、私は見つけられなかった。
私は無駄なこととは分かっていても、過去のどこかで、エリザちゃんから助かる可能性、選択肢があったのではないかと探していた。けれど私はこの中学校に入学した時点で、エリザちゃんと同じ年に生まれた時点で、私の人生はおわっていたのかもしれない。
「ねぇ、ハナちゃんは加藤さん──ナスブタちゃんにしたいことある?」
「え、あ……」
私が加藤さんにされたことで、まだマシだったのは、ブタの鳴き真似だった。背中に乗られたり踏まれるのはつらかったけれど、それさえなければ。
「う、うた……歌を、歌って……」
「ね、私、リクエストしてもいい?」
エリザちゃんは悪気のない様子で私の意見をさえぎる。最初から聞くつもりがなかった気もした。
「ねぇ、ダリアちゃん」
「なに?」
砂村さんは腕を組み、さっさとおわらせたい様子だった。眉を寄せ、語気もきつい。
エリザちゃんはそれに気を悪くした様子もなく、楽しげに言う。
「私、あれが見たい! ジントンだっけ?」
それに砂村さんの顔が引きつった。
「あれは……」
「私、まだ見たことないんだ。マリーちゃんはある?」
「私もまだない」
「私は、嫌よ……」
砂村さんは両手を握り拳にして、エリザちゃんのことをにらんでいた。彼女がエリザちゃんに対して、こんなにも拒絶するのは初めて見たかもしれない。
「私ね、ずっと後悔していることがあるんだ。ダリアちゃんとは、もっと時間をかけてから仲良くなるべきだったと思うの。あなたがされたことを全部返してから、殺せばよかったなって」
砂村さんの顔から血の気が失せて白くなった。唇がかすかに震えていた。
エリザちゃんの言葉は、刃物の側面でなでられるようで、冷たくて怖い。それは親友とされる砂村さんでも同じようだった。
「ね、お願い、ダリアちゃん。ジントンを見せて」
「わかったわよ……」
砂村さんは下唇を噛んでいた。エリザちゃんはあの砂村さんがためらうような、嫌がるようなことを、私たちにさせようとしていた。
「ありがとう。それじゃ、ハナちゃんはダリアちゃんの言うとおりにしてね。ダリアちゃんも、ハナちゃんを手伝ってあげて。初心者さんだから、ブタの飼い方を教えてあげて。もしもブタが死んじゃったらかわいそうでしょ?」
「そうね……」
「それじゃハナちゃん、やろうか」
いじめられているのは加藤さんのはずなのに、本当に追い詰められているのは私の気がした。
どうして私は加藤さんのことを助けようとしてしまったのだろう。私はひどく後悔した。
エリザちゃんは加藤さんの前に立ち、砂村さんに笑顔を向けて何かを言うと、私を手招きする。
その仕草からは、友人を訪ねてきた程度の気軽な様子で、何も恐ろしいことが起こるようには見えなかった。
私はエリザちゃんを知っている。これから私は砂村さんの代わりに加藤さんをいじめる。私はそのことを知っているから、ただただ恐ろしかった。
私はエリザちゃんの隣に立った。エリザちゃんは微笑みながら私を待っていた。加藤さんはうつむいて、肩を震わせていた。砂村さんは隣の席で、不満とも不快ともつかない、何か苦いものを噛んでしまったような顔で、加藤さんのことを見ていた。
姫山さんも私たちのところに来た。エリザちゃんが姫山さんに微笑みかける。姫山さんは変わらず無表情だった。
エリザちゃんは加藤さんを向く。
「加藤さん。今日は加藤さんにお知らせがあります」
加藤さんはおずおずとエリザちゃんを見上げる。
「今日からハナちゃんが、加藤さんの飼い主になります。よかったね」
加藤さんが驚いた様子で私を見る。彼女の目は不安げに私を見上げ、そこには怯えと、私への怒りや憎しみのような色が見えた。
「どうして……?」
それにエリザちゃんも砂村さんも答えない。私自身もエリザちゃんがどうしてこんなことをさせるのか分からなかった。
砂村さんは不愉快そうに、苛立った様子で加藤さんに言う。
「よかったわね、ナスブタ」
「ナスブタって、何かの料理みたい」
エリザちゃんは右手をあごに当てて、こらえるように笑った。
「ほら、ナスブタ、新しい飼い主に挨拶しなさい!」
「え、え……」
戸惑う加藤さんに苛立ったのか、エリザちゃんが加藤さんの頭を、髪を掴む。私は息を呑んだ。彼女が感情的になって暴力を振るうのは、初めて見たかもしれない。
「痛い……!」
「新しい飼い主への挨拶は? できないの?」
「それなら廃棄するしかないわね」
「今夜は豚肉のソテーにしようか」
「します、しますから……離して……」
加藤さんは転げ落ちるように、教室の床に膝をつき、四つん這いになった。這いずるように私の前に移動すると、うずくまって、私の上履きの先に鼻を当てる。上履き越しに、彼女の鼻が押し当てられている感触がした。
ついこの間まで友達だった彼女にそんなことをされて、少しも楽しいとも面白いとも思えず、ただただ私は悲しい気持ちになった。それと同じだけ怖かった。砂村さんは、こんなことをして楽しんでいるわけではない。エリザちゃんに命令されてしている。私がもし砂村さんだったら、こんなことをされても嬉しくないし、させたいとも思わない。それなのに彼女にそこまでさせてしまうエリザちゃんが怖かった。
「えらいえらい、ナスブタちゃん」
それをエリザちゃんは楽しそうに笑っていた。
クラスの子たちは、私たちの様子なんて気に留めないか、あえて見ないようにして、教室から出て行く。まったく気にしていない子たちは、普通に教室の中で談笑している。
「続きはトイレでしようか」
私は嫌な予感がした。私自身はトイレでいじめられたことはないが、加藤さんや私の前にブタだった子は、裸にされてホースでお尻に放水されたり、みんなが見ている前で排泄をさせられたことがあるらしい。私自身も教室の中でおしっこをさせられたことがあるけれど。
不意にエリザちゃんが手を叩く。
それに何の意図があるか分からないけれど、その異様な光景に私は息を呑んだ。
クラスに残っていた大半の子たちが、エリザちゃんの方を向くと、一言も発さず、微動だにしないで、じっと彼女を見ていた。私以外にも何人か、その様子に困惑している子もいた。
「二人──あなたとあなたでいいや」
エリザちゃんは手近にいた子を指でさす。その子たちが「はい」とうなずくと、ほかの子たちは何事もなかったように、普通に談笑を始めたり、教室から出て行った。
私はいったい何を見せられたのだろうか。
エリザちゃんは私や砂村さん以外にも、何人も従わせているのだろうか。
* * *
私はエリザちゃんと手をつないで前を歩き、その後ろに加藤さん、挟むように砂村さんと姫山さんが続いた。たぶんそのあとに、私のクラスの二人。
一年の、私たちの教室がある階のトイレ。その前でエリザちゃんは立ち止まり、振り返って二人に言う。
「一人はここで見張ってて。もう一人は中ね。誰かが近づいてきたり、入ろうとしてきたら連絡して」
「はい」
私たちは一人を残して、トイレに入る。
トイレには、別の二人の生徒が洗面台のところで談笑していた。
その二人は私たち──エリザちゃんに気づいて、顔から表情が消える。
「ほかに誰もいないです」
「そう。ありがとう。もう帰っていいよ」
エリザちゃんが言うと、二人は出て行った。
今の子たちは私のクラスの子ではなかった。おそらくエリザちゃんのクラスの子。
エリザちゃんは、洗面台の前でもう一人に言う。
「あなたはここで外の子と中継してね」
「はい」
「よろしくね」
エリザちゃんが微笑むと彼女は卑屈に笑った。
そのまま私たちは奥に進むと、四人で加藤さんを囲む形になった。
加藤さんは泣いていた。うつむいて、体を縮めて、震えていた。その姿に私は胸が痛かった。彼女が私に笑いかけて、友達として接してくれたこと、それがすべて嘘のように思えた。これから彼女にひどいことをするのは私なのだから。ただ私も、加藤さんが砂村さんに命令されて私をいじめていた時、私もこんなふうだったかもしれない。それでも私は仕返しをしたいとは思わない。
私はエリザちゃんに命令されても、加藤さんに対して、ひどいことができる気がしなかった。けれどさっきの異様な光景を見たあとだと、私はエリザちゃんのことが今まで以上に怖くて仕方なかった。
砂村さんや姫山さんは、そのことを気にした様子もなかった。
私の様子に気づいたのか、エリザちゃんが耳元でささやく。
「私たちの学年は、半分が私たちと同じ小学校なの」
それだけで私は意味を理解できた。
「全員、私の支配下にあるんだ。集団を支配するのって簡単なんだよ。その集団の中に対立をつくればいいの。それは外見でも、資産でも、頭の良し悪し、成績でもいい。あとは対立によって分断されたグループ間に優劣を与えて、一方がもう一方に対して支配的にふるまうように誘導するだけ」
エリザちゃんは私を見て、にっこりと笑う。
「次はこの学校を支配しようかな」
それは夏休みの宿題を早めにとりかかるぐらいの軽い口ぶりだった。
「どうして、そんなこと……」
私の声は震えていた。本当は怖くて聞くつもりもなかった。途方もない気持ちになって、思わず口からこぼれてしまった。
「誰も私たちを傷つけない、傷つけられない世界をつくるため。かな?」
彼女が何を言っているのか分からない。ただそれ以上を聞く言葉を、私は見つけられなかった。
私は無駄なこととは分かっていても、過去のどこかで、エリザちゃんから助かる可能性、選択肢があったのではないかと探していた。けれど私はこの中学校に入学した時点で、エリザちゃんと同じ年に生まれた時点で、私の人生はおわっていたのかもしれない。
「ねぇ、ハナちゃんは加藤さん──ナスブタちゃんにしたいことある?」
「え、あ……」
私が加藤さんにされたことで、まだマシだったのは、ブタの鳴き真似だった。背中に乗られたり踏まれるのはつらかったけれど、それさえなければ。
「う、うた……歌を、歌って……」
「ね、私、リクエストしてもいい?」
エリザちゃんは悪気のない様子で私の意見をさえぎる。最初から聞くつもりがなかった気もした。
「ねぇ、ダリアちゃん」
「なに?」
砂村さんは腕を組み、さっさとおわらせたい様子だった。眉を寄せ、語気もきつい。
エリザちゃんはそれに気を悪くした様子もなく、楽しげに言う。
「私、あれが見たい! ジントンだっけ?」
それに砂村さんの顔が引きつった。
「あれは……」
「私、まだ見たことないんだ。マリーちゃんはある?」
「私もまだない」
「私は、嫌よ……」
砂村さんは両手を握り拳にして、エリザちゃんのことをにらんでいた。彼女がエリザちゃんに対して、こんなにも拒絶するのは初めて見たかもしれない。
「私ね、ずっと後悔していることがあるんだ。ダリアちゃんとは、もっと時間をかけてから仲良くなるべきだったと思うの。あなたがされたことを全部返してから、殺せばよかったなって」
砂村さんの顔から血の気が失せて白くなった。唇がかすかに震えていた。
エリザちゃんの言葉は、刃物の側面でなでられるようで、冷たくて怖い。それは親友とされる砂村さんでも同じようだった。
「ね、お願い、ダリアちゃん。ジントンを見せて」
「わかったわよ……」
砂村さんは下唇を噛んでいた。エリザちゃんはあの砂村さんがためらうような、嫌がるようなことを、私たちにさせようとしていた。
「ありがとう。それじゃ、ハナちゃんはダリアちゃんの言うとおりにしてね。ダリアちゃんも、ハナちゃんを手伝ってあげて。初心者さんだから、ブタの飼い方を教えてあげて。もしもブタが死んじゃったらかわいそうでしょ?」
「そうね……」
「それじゃハナちゃん、やろうか」
いじめられているのは加藤さんのはずなのに、本当に追い詰められているのは私の気がした。
どうして私は加藤さんのことを助けようとしてしまったのだろう。私はひどく後悔した。
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