10 / 10
エピローグ
しおりを挟む
「あら、いらっしゃい。本当に貴方は、人がいないタイミングばかりを見計らってやって来るわね」
「ええ、僕は台場さんひと筋ですから」
「ヴァルダって呼んでって言ってるでしょ? で、今日は一体何を持ってきたの?」
この塩対応も、もはや様式美の域に達しようとしていた。持ってきた本を査定しているうちに、ヴァルダさんがふと思い出したような感じで、突然こうつぶやいた。
「そうそう、あのピアニスト死んだそうよ。人を呪えば穴二つっていうけど、ホント世の中はよく出来てるわよね」
「死んだ?」
「ええ。中村先生の妄想も少しは的を射ていたらしいわ。あの二人、本気で駆け落ちを計画していたのよ」
「どうして、それが分かったのですか?」
「あの後、私の方でも色々と調べていたのです。『先生のいいように計らいます』と言った手前もあるしね」
「そうですね」
「私はね、今回の件で、『悪魔よりも恐ろしいのは人間だ』という思いが、また一層強くなりましたよ」
そういって、ヴァルダさんは口を噤んでしまった。
「勿体ぶらないで教えてくださいよ。一体何があったのですか?」
「後悔しても知りませんよ? お腹にいた赤ちゃんの事です」
「少しは的を射ていたと、先ほど仰いましたね? やはり子供は、あの男に殺されていたのですか?」
「その通りです。他人の子供を育てる義理はないし、身重の体では色々と不都合もあるだろうと、海外から人工中絶薬を手に入れて、子供を流産させたのです」
「では、息子が死んだのも……」
「まさか。駆け落ちするんだから、息子まで殺す必要はないでしょう? でもあの二人は、毎日のように逢引してたそうだから、何か事故が起こったって不思議じゃないわよね」
育児放棄の末の事故死――そういう事か。僕はむしろ、胎児を殺したピアニストよりも、堕胎の提案を素直に受け入れ、息子を捨てて逃げようとしていた母親の方に怒りを感じた。百歩譲って不倫はいいとしても、どちらも自分の子供ではないか?
「流石の中村先生も、奥さんにホトホト愛想が尽きたそうです。慰謝料代わりに、財産分与なしで離縁したと仰っていました。いくら美人でも、自分の子を殺そうとする女とは、一緒に居たくないわよね」
「そりゃあ、そうでしょうね」
「男が死んだことも、最初は、『ざまあみろ』って喜んでたんです。でも考えていくうちに、段々と薄気味悪くなったらしいの。ピアニストの死は、悪魔と契約もしてないのに、祈祷書を使ってしまった所為なんじゃないかって……」
「なるほど。教授はまだ、中身を読んではいないんでしょうね」
「ええ、触りたくもないって、仰ってましたからね」
ヴァルダさんは、あれから何度も教授の話を聞き、男の死と祈祷書は無関係だと説明したが、疑心暗鬼になった彼は聞く耳を持たなかったという。教授は完全にノイローゼ状態に陥り、胃痛も再発してしまったそうだ。そしてとうとう、ヴァルダさんの店に、あの祈祷書を売りに来たのだという。
「一体、いくらで引き取ったんですか?」
「百万円。要らないって言うんだから、もっと安く買い叩いても良かったんだけど、流石に少し可哀想になっちゃってね。まあ、三百万の商品の買い戻し額としては妥当な金額でしょう」
実際には三百万じゃなくて、その三倍の九百万で売りつけた訳だけど、ヴァルダさんの機嫌を損ねても仕方ないので、僕は黙っていた。まあきっと、捨て値で売っても百万にはなるのだろう。彼女さんは阿漕ではないが、自分が損するような取引は絶対にしないはずだ。
「差し引きで二百万円が手元に残って、本は二冊とも帰ってきたわけですか。やり手ですね、ヴァルダさん」
「最初に貰ってる七十万円もあるから、全部で二百七十万ですけどね。まあ今回は、裏で色々動いてる分もあるから、妥当な金額でしょう」
「色々?」
「いえ、こちらの話です。戻ってきたシルレルの詩集は、ゆっくり売り手を探そうと思います。なにしろ中村先生のお墨付きですから、業者オークションで捌いたとしても、五~六百万円にはなるんじゃないかしらね?」
「当分は遊んで暮らせますね」
「まあ、祈祷書の方は難しいと思いますけどね。どんなに貴重なものでも、欲しがる人がいて初めて価値が付くものですから」
ヴァルダさんの言葉を聞いて、僕は思った。デュッコの写本した聖書は、いま彼女の手元にある。たとえ、本物の悪魔祈祷書ではないにせよ、三人の人間の死に関わったいわくつきの品であることは確かだ。当事者の一人として、中身を一度、確認して見たいと思った。
「見せてくださいよ、ヴァルダさん。祈祷書は今、ヴァルダさんの手元にあるんでしょう?」
「ダメですよ。もしかしたら、貴方もノイローゼになってしまうかもしれません。当分の間、これは店頭に出さずに私が保管しておきます」
「男の死と祈祷書は無関係だって、さっきヴァルダさんが言ったんじゃないですか? 僕も今回の事件の当事者の一人です。中身をちょっと確認するくらいの権利はあるはずだ」
僕がそう主張すると、ヴァルダさんはしぶしぶと言った感じでこう答えた。
「……仕方ありませんね。少しだけですよ」
ヴァルダさんは、抽斗の中から聖書の入った外箱を取り出すと、中身を引き抜いて僕に手渡した。表紙には、ちゃんとデュッコ・シュレーカーの署名がしてある。1ページずつ丁寧にページをめくっていったが、ときおり挿入される挿絵は、すべて真っ当なものだった。
杞憂かと思って、ヴァルダさんに聖書を返した時、僕は確かに見た。外箱の内側に描かれた、巨大な角を持った黒い山羊――額には五芒星が施され、背中には禍々しい黒い翼を背負って、怪しげなポーズをとっている。少しでも陰謀論をかじった人間なら、誰でも知っている悪魔――バフォメットの姿を。
間違いない。本物は外箱だけで、ヴァルダさんは中身をすり替えたのだ。何の変哲もない聖書を引き写した、異端審問をまぬかれるために作られた【もう一つの本物】と――
「満足しましたか?」
「ええ、満足しました。本当にただの聖書だったんですね。期待して損しちゃったなあ」
「だから、言ったでしょ? デュッコの作った悪魔祈祷書なんて、ただのデタラメよ」
絶対に嘘だ。ヴァルダさんは、『人を嵌める時は、本当の事だけを使って嵌める』と僕に言った。外箱が本物である以上、ヴァルダさんは絶対に悪魔祈祷書を持っている。ただ、店頭に出されていないなだけだ。
僕は完全に諦めたふりをしながら、ヴァルダさんの手元を注視していた。そして見たのだ。引き出しの中にしまわれた、もう一冊の聖書。禍々しい黒い装丁に、金色の文字で刻印された悪魔祈祷書の姿を――
だけど僕は、ヴァルダさんの手元を抑えることはしなかった。そんなことをしても何の意味もないからだ。彼女は最初から、僕に嘘など言ってはいなかった。彼女は、四百年前のデュッコと共に長老たちの刺客と戦い、次に仕えるべき伝承者を探して生きる、人知を超えた存在なのだ。
古書店のオーナーである台場さんは、所詮、この世を生きるための仮初の姿に過ぎない。僕は、彼女と共に古書店を経営する夢におぼれていた、甘ったるい自分を恥じた。
「そう落ち込むこともないわよ」
「えっ?」
「貴方は伝承者ではないけれど、今の私にとって、とても大切な存在。時間の限られた人間と違って、悠久の時を生きる私たちは、いつも退屈してるの。貴方みたいなもの好きがいると、気が紛れて助かるわ」
そういってヴァルダさんは、嬉しそうに笑った。僕はその言葉を、素直に信じようと思った。だってヴァルダさんは、いつだって、本当の事を使って人を騙す天才だから。
不思議の街のヴァルダさん。完
「ええ、僕は台場さんひと筋ですから」
「ヴァルダって呼んでって言ってるでしょ? で、今日は一体何を持ってきたの?」
この塩対応も、もはや様式美の域に達しようとしていた。持ってきた本を査定しているうちに、ヴァルダさんがふと思い出したような感じで、突然こうつぶやいた。
「そうそう、あのピアニスト死んだそうよ。人を呪えば穴二つっていうけど、ホント世の中はよく出来てるわよね」
「死んだ?」
「ええ。中村先生の妄想も少しは的を射ていたらしいわ。あの二人、本気で駆け落ちを計画していたのよ」
「どうして、それが分かったのですか?」
「あの後、私の方でも色々と調べていたのです。『先生のいいように計らいます』と言った手前もあるしね」
「そうですね」
「私はね、今回の件で、『悪魔よりも恐ろしいのは人間だ』という思いが、また一層強くなりましたよ」
そういって、ヴァルダさんは口を噤んでしまった。
「勿体ぶらないで教えてくださいよ。一体何があったのですか?」
「後悔しても知りませんよ? お腹にいた赤ちゃんの事です」
「少しは的を射ていたと、先ほど仰いましたね? やはり子供は、あの男に殺されていたのですか?」
「その通りです。他人の子供を育てる義理はないし、身重の体では色々と不都合もあるだろうと、海外から人工中絶薬を手に入れて、子供を流産させたのです」
「では、息子が死んだのも……」
「まさか。駆け落ちするんだから、息子まで殺す必要はないでしょう? でもあの二人は、毎日のように逢引してたそうだから、何か事故が起こったって不思議じゃないわよね」
育児放棄の末の事故死――そういう事か。僕はむしろ、胎児を殺したピアニストよりも、堕胎の提案を素直に受け入れ、息子を捨てて逃げようとしていた母親の方に怒りを感じた。百歩譲って不倫はいいとしても、どちらも自分の子供ではないか?
「流石の中村先生も、奥さんにホトホト愛想が尽きたそうです。慰謝料代わりに、財産分与なしで離縁したと仰っていました。いくら美人でも、自分の子を殺そうとする女とは、一緒に居たくないわよね」
「そりゃあ、そうでしょうね」
「男が死んだことも、最初は、『ざまあみろ』って喜んでたんです。でも考えていくうちに、段々と薄気味悪くなったらしいの。ピアニストの死は、悪魔と契約もしてないのに、祈祷書を使ってしまった所為なんじゃないかって……」
「なるほど。教授はまだ、中身を読んではいないんでしょうね」
「ええ、触りたくもないって、仰ってましたからね」
ヴァルダさんは、あれから何度も教授の話を聞き、男の死と祈祷書は無関係だと説明したが、疑心暗鬼になった彼は聞く耳を持たなかったという。教授は完全にノイローゼ状態に陥り、胃痛も再発してしまったそうだ。そしてとうとう、ヴァルダさんの店に、あの祈祷書を売りに来たのだという。
「一体、いくらで引き取ったんですか?」
「百万円。要らないって言うんだから、もっと安く買い叩いても良かったんだけど、流石に少し可哀想になっちゃってね。まあ、三百万の商品の買い戻し額としては妥当な金額でしょう」
実際には三百万じゃなくて、その三倍の九百万で売りつけた訳だけど、ヴァルダさんの機嫌を損ねても仕方ないので、僕は黙っていた。まあきっと、捨て値で売っても百万にはなるのだろう。彼女さんは阿漕ではないが、自分が損するような取引は絶対にしないはずだ。
「差し引きで二百万円が手元に残って、本は二冊とも帰ってきたわけですか。やり手ですね、ヴァルダさん」
「最初に貰ってる七十万円もあるから、全部で二百七十万ですけどね。まあ今回は、裏で色々動いてる分もあるから、妥当な金額でしょう」
「色々?」
「いえ、こちらの話です。戻ってきたシルレルの詩集は、ゆっくり売り手を探そうと思います。なにしろ中村先生のお墨付きですから、業者オークションで捌いたとしても、五~六百万円にはなるんじゃないかしらね?」
「当分は遊んで暮らせますね」
「まあ、祈祷書の方は難しいと思いますけどね。どんなに貴重なものでも、欲しがる人がいて初めて価値が付くものですから」
ヴァルダさんの言葉を聞いて、僕は思った。デュッコの写本した聖書は、いま彼女の手元にある。たとえ、本物の悪魔祈祷書ではないにせよ、三人の人間の死に関わったいわくつきの品であることは確かだ。当事者の一人として、中身を一度、確認して見たいと思った。
「見せてくださいよ、ヴァルダさん。祈祷書は今、ヴァルダさんの手元にあるんでしょう?」
「ダメですよ。もしかしたら、貴方もノイローゼになってしまうかもしれません。当分の間、これは店頭に出さずに私が保管しておきます」
「男の死と祈祷書は無関係だって、さっきヴァルダさんが言ったんじゃないですか? 僕も今回の事件の当事者の一人です。中身をちょっと確認するくらいの権利はあるはずだ」
僕がそう主張すると、ヴァルダさんはしぶしぶと言った感じでこう答えた。
「……仕方ありませんね。少しだけですよ」
ヴァルダさんは、抽斗の中から聖書の入った外箱を取り出すと、中身を引き抜いて僕に手渡した。表紙には、ちゃんとデュッコ・シュレーカーの署名がしてある。1ページずつ丁寧にページをめくっていったが、ときおり挿入される挿絵は、すべて真っ当なものだった。
杞憂かと思って、ヴァルダさんに聖書を返した時、僕は確かに見た。外箱の内側に描かれた、巨大な角を持った黒い山羊――額には五芒星が施され、背中には禍々しい黒い翼を背負って、怪しげなポーズをとっている。少しでも陰謀論をかじった人間なら、誰でも知っている悪魔――バフォメットの姿を。
間違いない。本物は外箱だけで、ヴァルダさんは中身をすり替えたのだ。何の変哲もない聖書を引き写した、異端審問をまぬかれるために作られた【もう一つの本物】と――
「満足しましたか?」
「ええ、満足しました。本当にただの聖書だったんですね。期待して損しちゃったなあ」
「だから、言ったでしょ? デュッコの作った悪魔祈祷書なんて、ただのデタラメよ」
絶対に嘘だ。ヴァルダさんは、『人を嵌める時は、本当の事だけを使って嵌める』と僕に言った。外箱が本物である以上、ヴァルダさんは絶対に悪魔祈祷書を持っている。ただ、店頭に出されていないなだけだ。
僕は完全に諦めたふりをしながら、ヴァルダさんの手元を注視していた。そして見たのだ。引き出しの中にしまわれた、もう一冊の聖書。禍々しい黒い装丁に、金色の文字で刻印された悪魔祈祷書の姿を――
だけど僕は、ヴァルダさんの手元を抑えることはしなかった。そんなことをしても何の意味もないからだ。彼女は最初から、僕に嘘など言ってはいなかった。彼女は、四百年前のデュッコと共に長老たちの刺客と戦い、次に仕えるべき伝承者を探して生きる、人知を超えた存在なのだ。
古書店のオーナーである台場さんは、所詮、この世を生きるための仮初の姿に過ぎない。僕は、彼女と共に古書店を経営する夢におぼれていた、甘ったるい自分を恥じた。
「そう落ち込むこともないわよ」
「えっ?」
「貴方は伝承者ではないけれど、今の私にとって、とても大切な存在。時間の限られた人間と違って、悠久の時を生きる私たちは、いつも退屈してるの。貴方みたいなもの好きがいると、気が紛れて助かるわ」
そういってヴァルダさんは、嬉しそうに笑った。僕はその言葉を、素直に信じようと思った。だってヴァルダさんは、いつだって、本当の事を使って人を騙す天才だから。
不思議の街のヴァルダさん。完
0
お気に入りに追加
66
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
マイグレーション ~現実世界に入れ替え現象を設定してみた~
気の言
ミステリー
いたって平凡な男子高校生の玉宮香六(たまみや かむい)はひょんなことから、中学からの腐れ縁である姫石華(ひめいし はな)と入れ替わってしまった。このまま元に戻らずにラブコメみたいな生活を送っていくのかと不安をいだきはじめた時に、二人を元に戻すための解決の糸口が見つかる。だが、このことがきっかけで事態は急展開を迎えてしまう。
現実に入れ替わりが起きたことを想定した、恋愛要素あり、謎ありの空想科学小説です。
この作品はフィクションです。 実在の人物や団体などとは関係ありません。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
当て馬令息の婚約者になったので美味しいお菓子を食べながら聖女との恋を応援しようと思います!
朱音ゆうひ
恋愛
「わたくし、当て馬令息の婚約者では?」
伯爵令嬢コーデリアは家同士が決めた婚約者ジャスティンと出会った瞬間、前世の記憶を思い出した。
ここは小説に出てくる世界で、当て馬令息ジャスティンは聖女に片思いするキャラ。婚約者に遠慮してアプローチできないまま失恋する優しいお兄様系キャラで、前世での推しだったのだ。
「わたくし、ジャスティン様の恋を応援しますわ」
推しの幸せが自分の幸せ! あとお菓子が美味しい!
特に小説では出番がなく悪役令嬢でもなんでもない脇役以前のモブキャラ(?)コーデリアは、全力でジャスティンを応援することにした!
※ゆるゆるほんわかハートフルラブコメ。
サブキャラに軽く百合カップルが出てきたりします
他サイトにも掲載しています( https://ncode.syosetu.com/n5753hy/ )
水華館−水の中の華たち−
桜月 翠恋
ミステリー
時は大正あたりだろうか?
珍しい華を飾る館があるという噂が広まっていた
その珍妙な館の取材をするために記者である一人の男が
館の主である、女神と話し、真実を探るための物語である…
なお、この作品には過激な表現が含まれる可能性があります
ご注意ください。
私とお父さんと育たない芽の謎
有箱
ミステリー
私は昔、帰ってこなくなったお母さんの為、植物を育てていた時期がある。その時のことを思い出すと、必ず遭遇する謎があった。
それこそが"成長しない植物"の謎だ。
その植物は、芽を出してからなぜか一年弱も成長しなかった。
あれは一体、何の植物だったんだろう……
※ミステリー要素はうっすいです(笑)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
これはひどい嵌めこみですね( ´艸`)