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10.アトラクション編-3
10.アトラクション編-3
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「あ……あの、その……蒼生……クン……ッ」
“変身”してしまった蒼生に対し、柚が不安げな声を上げた。
「あの……だ……大丈夫なの……? 早くしてくれないと、僕ぅぅ……ッ!」
その声も切羽詰まり、その瞳には涙が浮かびつつある。
磔には少々高めの台座があり、その上の柚は舞台の上でも、ひと際高くから周囲を見下ろす格好になっていた。
そんな彼女の肢体は今、四肢を戒められたまま、ぷるぷると細かく震えている。
ゆったりとしたドレスの上からでは確認するべくもないが、いい加減、その膀胱は尿でいっぱいになり、今にも決壊しつつあるご様子だ。
今、この衆人環視の中で尿意を堪えられなくなったら――その羞恥心が、今の柚の我慢を支えていた。
「ふふ……ユリン姫……♥」
と、蒼生が柚へと歩み寄る。
彼が自分を役名で読んだことに安堵しかける柚だったが、蒼生が続けた言葉が、それを打ち砕いた。
「さあ……“黄金の涙”を賜るための……儀式を始めようかな?」
そのセリフはストーリーに添ったものだが、セリフ回しが「悪役」っぽくない、蒼生の素のしゃべりだ。
進一郎も、そこに不安を感じていたが――。
「ほら……柚クン、しても、いいよ? ボクが受け止めるから……♥」
「し……して、って……?」
恐る恐る、柚が尋ねると、蒼生は妖しげに微笑んだ。
「おシッコ……だよ♥」
「あぁ、やっぱり!」
進一郎は「木」の中、思わず小さく叫んでしまった。
「あ……あぁ、でも……そ……そんな……ッ」
磔にされたまま、柚は戸惑いに声を上擦らせるが、蒼生はそんな彼女へと一歩、また一歩と歩み寄っていく。
「だって柚クンの膀胱……もう、一杯だよね?」
「そ……それは……」
頷く柚。
「欲しいな、柚クンの……“黄金の涙”……♥」
「で……でも、そんな……ッ!!」
「ほら……もう、我慢しなくていいんだよ……?」
そんな蒼生の優しい声は、しかし柚の耳には悪魔の誘惑のように響いていた。
「そんな……あぁ……ここで……もらしたら……みんなに……見られちゃうよぉぉ……ッ」
切なげに声を上擦らせる柚だが、蒼生はそんな柚の足下へと膝を突き、彼女を見上げた。
「みんなに……見せてあげよ? 柚クンの、一番ステキな姿……」
「そ……そんなぁ……ステキ……なんかじゃあ……ッ」
かぶりを振り、肢体を震わせる柚だが、もうそれだけでも膀胱のものは外へとあふれ出しそうだ。
「あ……あぁ……ッ、も……もう……ッ」
柚の声が、絶望したものになる。
しかしそんな柚の足下までを覆い隠す、純白のロングドレスの裾を、蒼生は掴み取った。
ばさぁッ。
そしてそれを、思い切りまくり上げると、その下からは女児向けの木綿の下着が現れた。
観客の監視の中、下着を露わにされて、柚が恥じらいの声を上げる。
「あぁ……ッ、い……嫌ぁぁぁぁ……ッ!」
ぷるぷるとかぶりを振る柚だが、その股間の肉茎は、この“羞恥プレイ”に感じてしまっているのか、大きく膨らみ始めていた。
「あぁ……ステキだよ、柚クン……♥」
下着を大きく持ち上げ、隆起したペニスに、蒼生が甘い吐息をもらす。
「早くぅぅ……もう……待ちきれないよぉ……」
そんな蒼生のおねだりの声に、もう柚は声を上げる元気もなく、ただ僅かに首を横に振るのみだ。
「ねぇ……早く柚クンのおシッコ……ボクに、ちょうだい♥」
びくんッ。
蒼生のそんな声に感じてしまってか、柚の肢体が大きく跳ねる。
と同時に、その大きく持ち上がった木綿の先から、液体があふれ出した。
「あ……あぁぁ……ッ♥」
柚の喉下からは悩ましげな、幸福感に満ちた声があふれた。
「あんん……ぼ……僕、お……おシッコ……もらし……ちゃったぁぁ……ッ♥」
がっくりと身体を弛緩させ、木綿に覆われた肉茎から、尿をあふれさせる柚。
下着は淡黄色に濡れ、しずくはぽた、ぽたと滴り落ちて、蒼生の鼻先を打った。
「あんんッ♥」
蒼生の唇から、また甘やかな声がもれた。
柚の膀胱に貯めに貯められたたっぷりの尿は、いよいよその勢いを強め、蒼生の顔面へとなおも滴り続ける。
女児ぱんつの布を伝った尿は、十字架に磔にされ、ぴったりと閉じられた柚の太腿に一条、二条と水流を作り、その足下に小さな水たまりを作った。
それでも尿の勢いは止まらず、多くは蒼生の鼻を、頬を、額を、長く美しい髪をレモンイエローに染め、そして薄く開いた唇の中にも入っていった。
「んんぅ……ッ♥」
その度、蒼生の唇からは悩ましげな声があふれ、その小さな喉を愛らしく鳴らして、口の中のものを飲み下していく。
「あふぅ……美味しいよ……柚クンの、“黄金の涙”……♥」
歓喜の声を上げる蒼生。
その間にも柚の下半身のみならず、蒼生の衣装もぐっしょりと濡れ、ぽたぽたと足下には尿のしずくが溜まっていく。
それでもそのまま、しばし滝の行を続ける行者のように、柚の放尿を全身で受けていた蒼生だったが――。
……。
…………。
………………。
展開されている、たまらなく倒錯的で淫靡な光景に、思わず観客たちも静まり返ったまま見入っていたが――。
「え~と」
ふと我に返ったように、滝流が「木」へと向き直り、尋ねた。
「いつの間にか主役が無視されてるけど……ここからお芝居、どうなるんだ?」
その問いに、「木」の中の進一郎もどう答えていいか分からなくなっていたが……。
「ま……まあ、蒼生クンが“悪いこと”をしたんだから、滝流クンがキックでもすれば?」
「ん? それで終わりか?」
ぽかんと口を開ける滝流だが、進一郎もどうしていいか分からず、投げやりな答えになる。
「ま……まあ、一応それで話が終わるんじゃない?」
「むう、しょうがない、そうするゾ!」
滝流はたたっと駆け出すと――。
「シシオウキィィィィィィィィィィッッ!!」
――そんなこんなで一応、芝居は無事終わり、進一郎は一部始終をカメラに収めたのだった。
=======================================================
次回以降、最終章です。
連日投稿の予定ですが、果たせるかどうか……。
“変身”してしまった蒼生に対し、柚が不安げな声を上げた。
「あの……だ……大丈夫なの……? 早くしてくれないと、僕ぅぅ……ッ!」
その声も切羽詰まり、その瞳には涙が浮かびつつある。
磔には少々高めの台座があり、その上の柚は舞台の上でも、ひと際高くから周囲を見下ろす格好になっていた。
そんな彼女の肢体は今、四肢を戒められたまま、ぷるぷると細かく震えている。
ゆったりとしたドレスの上からでは確認するべくもないが、いい加減、その膀胱は尿でいっぱいになり、今にも決壊しつつあるご様子だ。
今、この衆人環視の中で尿意を堪えられなくなったら――その羞恥心が、今の柚の我慢を支えていた。
「ふふ……ユリン姫……♥」
と、蒼生が柚へと歩み寄る。
彼が自分を役名で読んだことに安堵しかける柚だったが、蒼生が続けた言葉が、それを打ち砕いた。
「さあ……“黄金の涙”を賜るための……儀式を始めようかな?」
そのセリフはストーリーに添ったものだが、セリフ回しが「悪役」っぽくない、蒼生の素のしゃべりだ。
進一郎も、そこに不安を感じていたが――。
「ほら……柚クン、しても、いいよ? ボクが受け止めるから……♥」
「し……して、って……?」
恐る恐る、柚が尋ねると、蒼生は妖しげに微笑んだ。
「おシッコ……だよ♥」
「あぁ、やっぱり!」
進一郎は「木」の中、思わず小さく叫んでしまった。
「あ……あぁ、でも……そ……そんな……ッ」
磔にされたまま、柚は戸惑いに声を上擦らせるが、蒼生はそんな彼女へと一歩、また一歩と歩み寄っていく。
「だって柚クンの膀胱……もう、一杯だよね?」
「そ……それは……」
頷く柚。
「欲しいな、柚クンの……“黄金の涙”……♥」
「で……でも、そんな……ッ!!」
「ほら……もう、我慢しなくていいんだよ……?」
そんな蒼生の優しい声は、しかし柚の耳には悪魔の誘惑のように響いていた。
「そんな……あぁ……ここで……もらしたら……みんなに……見られちゃうよぉぉ……ッ」
切なげに声を上擦らせる柚だが、蒼生はそんな柚の足下へと膝を突き、彼女を見上げた。
「みんなに……見せてあげよ? 柚クンの、一番ステキな姿……」
「そ……そんなぁ……ステキ……なんかじゃあ……ッ」
かぶりを振り、肢体を震わせる柚だが、もうそれだけでも膀胱のものは外へとあふれ出しそうだ。
「あ……あぁ……ッ、も……もう……ッ」
柚の声が、絶望したものになる。
しかしそんな柚の足下までを覆い隠す、純白のロングドレスの裾を、蒼生は掴み取った。
ばさぁッ。
そしてそれを、思い切りまくり上げると、その下からは女児向けの木綿の下着が現れた。
観客の監視の中、下着を露わにされて、柚が恥じらいの声を上げる。
「あぁ……ッ、い……嫌ぁぁぁぁ……ッ!」
ぷるぷるとかぶりを振る柚だが、その股間の肉茎は、この“羞恥プレイ”に感じてしまっているのか、大きく膨らみ始めていた。
「あぁ……ステキだよ、柚クン……♥」
下着を大きく持ち上げ、隆起したペニスに、蒼生が甘い吐息をもらす。
「早くぅぅ……もう……待ちきれないよぉ……」
そんな蒼生のおねだりの声に、もう柚は声を上げる元気もなく、ただ僅かに首を横に振るのみだ。
「ねぇ……早く柚クンのおシッコ……ボクに、ちょうだい♥」
びくんッ。
蒼生のそんな声に感じてしまってか、柚の肢体が大きく跳ねる。
と同時に、その大きく持ち上がった木綿の先から、液体があふれ出した。
「あ……あぁぁ……ッ♥」
柚の喉下からは悩ましげな、幸福感に満ちた声があふれた。
「あんん……ぼ……僕、お……おシッコ……もらし……ちゃったぁぁ……ッ♥」
がっくりと身体を弛緩させ、木綿に覆われた肉茎から、尿をあふれさせる柚。
下着は淡黄色に濡れ、しずくはぽた、ぽたと滴り落ちて、蒼生の鼻先を打った。
「あんんッ♥」
蒼生の唇から、また甘やかな声がもれた。
柚の膀胱に貯めに貯められたたっぷりの尿は、いよいよその勢いを強め、蒼生の顔面へとなおも滴り続ける。
女児ぱんつの布を伝った尿は、十字架に磔にされ、ぴったりと閉じられた柚の太腿に一条、二条と水流を作り、その足下に小さな水たまりを作った。
それでも尿の勢いは止まらず、多くは蒼生の鼻を、頬を、額を、長く美しい髪をレモンイエローに染め、そして薄く開いた唇の中にも入っていった。
「んんぅ……ッ♥」
その度、蒼生の唇からは悩ましげな声があふれ、その小さな喉を愛らしく鳴らして、口の中のものを飲み下していく。
「あふぅ……美味しいよ……柚クンの、“黄金の涙”……♥」
歓喜の声を上げる蒼生。
その間にも柚の下半身のみならず、蒼生の衣装もぐっしょりと濡れ、ぽたぽたと足下には尿のしずくが溜まっていく。
それでもそのまま、しばし滝の行を続ける行者のように、柚の放尿を全身で受けていた蒼生だったが――。
……。
…………。
………………。
展開されている、たまらなく倒錯的で淫靡な光景に、思わず観客たちも静まり返ったまま見入っていたが――。
「え~と」
ふと我に返ったように、滝流が「木」へと向き直り、尋ねた。
「いつの間にか主役が無視されてるけど……ここからお芝居、どうなるんだ?」
その問いに、「木」の中の進一郎もどう答えていいか分からなくなっていたが……。
「ま……まあ、蒼生クンが“悪いこと”をしたんだから、滝流クンがキックでもすれば?」
「ん? それで終わりか?」
ぽかんと口を開ける滝流だが、進一郎もどうしていいか分からず、投げやりな答えになる。
「ま……まあ、一応それで話が終わるんじゃない?」
「むう、しょうがない、そうするゾ!」
滝流はたたっと駆け出すと――。
「シシオウキィィィィィィィィィィッッ!!」
――そんなこんなで一応、芝居は無事終わり、進一郎は一部始終をカメラに収めたのだった。
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次回以降、最終章です。
連日投稿の予定ですが、果たせるかどうか……。
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