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4 羅生門
4-5 阿武船
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待てども待てども大湊から船は来なかった。
船がなければ長島を攻めることはできない。仕方なく、各将は各々の国へ兵をひいた。その退却の途中、兵一人がようやく通れる山道で一揆衆の伏兵に襲われ、殿(しんがり)部隊は全滅に近い損害を出してようやく岐阜へ帰った。
この件をきっかけに、信長の命により一益が手を回し、ようやく大湊の会合衆を掌握するに至る。
一益はその大湊に、合戦後伊勢に留めおいた蒲生忠三郎を連れてきた。
「これが海か」
青い空に雲ひとつない天気だった。大湊は低地にあり、付近に高い山がないため、四方を見渡すことができる。
「あれを見よ、長門」
忠三郎が町野長門守を促す。指さす先には白い雪を被った雄大な山が見えた。
「なんとも美しい山じゃ」
「なんという山でござりましょう」
二人が首を傾げると、義太夫が近づき、
「あれが日の本一と言われる富士の山じゃ」
それを聞いた二人がおぉと歓声をあげる。
「若殿、あちらには我らが鈴鹿の山々も見えまする」
「おー!見える、見える」
初めて海を見て興奮する二人。その二人を見て佐治新介が苦笑する。
「まるで童でござりますな」
一益は笑って
「よいではないか。あやつらしい」
「あれは?」
忠三郎が指さす方向には、海に浮かぶ大船が見える。
「阿武(あたけ)船じゃ」
「阿武船?」
水に浮かぶ城のようなその船は阿武船と呼ばれる軍用船である。
「上様が琵琶の湖で乗っておられる船と同じか」
「然様。参れ」
小船に乗って阿武船に近づき、乗り込んだ。
「左近殿。参られたか」
真っ黒に日焼けした武将が出迎えた。柴田勝家とはまた少し違うが、同じようにひげが濃く、体が大きい。豪快なその顔が、いぶかしげに忠三郎を見る。
「蒲生忠三郎でござりまする」
「見覚えがあるのう。岐阜で…上様の刀持ちの小姓か」
忠三郎も覚えている。この筋骨隆々としたいかつい風貌の男は九鬼海賊を率いる志摩の九鬼嘉隆だ。
忠三郎は好奇心溢れる目で九鬼嘉隆を、そして阿武船の内部をちらちらと見ている。
「ちと見せてもらいたい。上様から阿武船の建造を命じられたのじゃ」
一益がそう言うと、九鬼嘉隆は大きく頷き、
「さもあらん。いくらでも見ていくがよい」
船を建造するため、すでに何名か家中のものを九鬼家に遣わして造船技術を学ばせている。
滝川家の家臣たちが、それぞれの場所へ散っていく中、忠三郎と町野長門守も船主のほうへ見物にいく。
「長島に籠る一揆勢を倒すには、川を埋め尽くすほどの船が必要になる」
「大船だけではどうにもなるまいて」
「然様。関船や小早船も増やさねばなるまい。それと…銃眼を増やした方がよいかもしれぬな」
一益もあちこち見回しはじめた。船から鉄砲を撃つだけでは相手の船は倒せない。
(もう少し…火力がほしい)
「義太夫」
と義太夫を呼び、楯板あたりを差して何か話はじめる。
忠三郎はというと、町野長門守とともに船の天守部分に上がり、船から見える景色に感動していた。そこへ九鬼嘉隆が現れた。
「どうじゃ、小童。阿武船は」
「遠目で見るよりも大きゅうござりますな」
九鬼嘉隆が満足そうにうなずき、
「そうであろう。この船から長島の狂信者どもに雨あられと鉄砲を撃ち、火を放てば一網打尽よ」
忠三郎はエッと驚き、
「しかし…あの城には百姓や女子供もおりまする。そのようなことは義兄上、いや左近殿がお認めになりますまい」
というと、九鬼嘉隆が大笑いした。
「何を申す。船から鉄砲を撃ち、火を放てと言うたは左近殿じゃ」
忠三郎は町野長門守と顔を見合わせた。
「火攻めとだまし討ちは左近殿が最も得意とするところではないか」
義太夫の話と違う。忠三郎は唖然として二の句が継げない。
驚く忠三郎に、九鬼嘉隆は
「知らぬか。左近殿は一向宗の籠る伊勢中の寺や村を焼け野原にしておるぞ。火攻めは恨みをかうが、手早く敵城を攻略し、周辺の敵を恐れさせることにもなる。伊勢の者は皆、左近殿を心底恐れておるわ」
ではなぜ義太夫はあんな話をしたのだろうか。
「大湊の会合衆も、左近殿に火をつけると脅され、織田家に従うておる」
大湊の態度が急変したのはそういう理由だったのか、と納得したが。
「火攻めは最後の手段だと…」
「どこぞの公達のようなおぬしには、似合わぬからじゃろう」
どこか馬鹿にしたような言い方で悔しかった。目の前にいる海賊の九鬼嘉隆や素破あがりの一益から見れば、確かに忠三郎はひ弱に見えるのかもしれない。
「されど、もう、おぬしの前でそういい顔ばかりはしておられぬじゃろう。次は本気でいくようじゃ」
「本気で?」
「じきに分かろう。そのための阿武船じゃ」
長島には二度も手痛い敗戦を強いられている。信長は決して長島の一向宗を許さないだろう。一益はそれが分かっているから、着々と準備をしている。
「では…此度の城攻めで、城の者どもを許して逃がしたのは…」
「逃げる先は長島。一か所に集め、纏めて始末するおつもりよ」
思っていたことと大きく異なる。坂井城を落としたとき、一益は何と言ったか。
(悪戯に味方の損害を増やす必要もない…そう言っていた)
味方の損害を出さずに手際よく敵を倒すために、城の者を逃がしたのだとしたら。
(長島は…どうするのだ)
九鬼嘉隆のいう本気とは、何を意味するのだろう。
考えていると、だんだん気分が悪くなって胸がむかむかしてきた。
「なんじゃ、顔色が悪いが」
「気分が…」
少し前から吐き気がして止まらない。
「それがしも…吐き気が」
町野長門守が口元を抑える。
「船酔いじゃろう。吐くなら向こうで吐いてくれ」
九鬼嘉隆が呆れて船尾を指差した。忠三郎と長門守は急いで船尾へ向かう。
その姿を見た一益が、義太夫を振り返って
「義太夫…船に慣れさせたのではなかったのか?」
「船に慣れさせる?あ、船に、でござりましたか。水に慣れさせるものかと思い、水練を教えており申した」
義太夫がカハハと笑う。
「あれでは使いものにならぬではないか」
「いやいや。しばらく放っておけば、そのうち、慣れましょう」
義太夫が他人事のようにそう言って笑った。
船から降りると、九鬼衆が砂浜で魚を焼いて振舞ってくれた。
「小童。食え」
と九鬼嘉隆が忠三郎に串に刺さった魚を渡した。忠三郎はそれを受け取り、一口食べて
「…美味い…」
と喜んで平らげた。その勢いに義太夫が
「ほれ。わしの分も食え」
と魚を渡すと、遠慮なく食べ始める。さらにその場で作られた雑炊も一杯目を早々と平らげ、二杯、三杯と食べ続ける。九鬼嘉隆が意外そうに一益に問う。
「蒲生の家は、かように貧しい家か?」
忠三郎の身に着けている装束から、むしろ財力のある家と思っていたのだろう。
共にいる町野長門守はまだ船酔いが続いているらしく、食欲がわかない様子なのに比べ、忠三郎の食欲は尋常ではない。
(見慣れぬ者には、あれは奇妙に映るのか)
忠三郎が岐阜の屋敷や伊勢に来るたびに、なんとなく気になっていたことだ。
(屋敷に来た初日は必ず、あれだ)
そんな光景もやがて見慣れ、気にも留めなくなっていたが、改めて言われると、確かにあれはおかしい。
(日野では毒味した後でも、食べぬときがあると、そう言うておったな)
それほどに何度も食事に毒を仕込まれたということなのだろうか。毒を盛られたのは膳番だけではないと篠山理兵衛はそう言っていたが。
一益は目配せして滝川助太郎を呼ぶ。
「毒味がついているのは鶴だけか?」
「さて、そこまでは…」
「鶴の親父殿には?」
「わかりませぬ。左兵衛大夫様は二の丸におられ、忠三郎様がおられる本丸にはほとんど顔を出すことがなく…」
常に忠三郎について回っている助太郎では、入手できる情報に限りがある。快幹が何かするとしたら、忠三郎が城を開けているときだ。
(三九郎がおったな)
日野に留まった三九郎は元服前で、合戦にも参加していない。忠三郎が日野を留守にしている間も、城に留まっている。
(丁度良い頃合いかもしれぬ)
一益は義太夫を呼ぶ。
「城に戻ったら、鶴と共に日野へ行く。支度しておけ」
長島攻めの前に決着をつけなければならない。
船がなければ長島を攻めることはできない。仕方なく、各将は各々の国へ兵をひいた。その退却の途中、兵一人がようやく通れる山道で一揆衆の伏兵に襲われ、殿(しんがり)部隊は全滅に近い損害を出してようやく岐阜へ帰った。
この件をきっかけに、信長の命により一益が手を回し、ようやく大湊の会合衆を掌握するに至る。
一益はその大湊に、合戦後伊勢に留めおいた蒲生忠三郎を連れてきた。
「これが海か」
青い空に雲ひとつない天気だった。大湊は低地にあり、付近に高い山がないため、四方を見渡すことができる。
「あれを見よ、長門」
忠三郎が町野長門守を促す。指さす先には白い雪を被った雄大な山が見えた。
「なんとも美しい山じゃ」
「なんという山でござりましょう」
二人が首を傾げると、義太夫が近づき、
「あれが日の本一と言われる富士の山じゃ」
それを聞いた二人がおぉと歓声をあげる。
「若殿、あちらには我らが鈴鹿の山々も見えまする」
「おー!見える、見える」
初めて海を見て興奮する二人。その二人を見て佐治新介が苦笑する。
「まるで童でござりますな」
一益は笑って
「よいではないか。あやつらしい」
「あれは?」
忠三郎が指さす方向には、海に浮かぶ大船が見える。
「阿武(あたけ)船じゃ」
「阿武船?」
水に浮かぶ城のようなその船は阿武船と呼ばれる軍用船である。
「上様が琵琶の湖で乗っておられる船と同じか」
「然様。参れ」
小船に乗って阿武船に近づき、乗り込んだ。
「左近殿。参られたか」
真っ黒に日焼けした武将が出迎えた。柴田勝家とはまた少し違うが、同じようにひげが濃く、体が大きい。豪快なその顔が、いぶかしげに忠三郎を見る。
「蒲生忠三郎でござりまする」
「見覚えがあるのう。岐阜で…上様の刀持ちの小姓か」
忠三郎も覚えている。この筋骨隆々としたいかつい風貌の男は九鬼海賊を率いる志摩の九鬼嘉隆だ。
忠三郎は好奇心溢れる目で九鬼嘉隆を、そして阿武船の内部をちらちらと見ている。
「ちと見せてもらいたい。上様から阿武船の建造を命じられたのじゃ」
一益がそう言うと、九鬼嘉隆は大きく頷き、
「さもあらん。いくらでも見ていくがよい」
船を建造するため、すでに何名か家中のものを九鬼家に遣わして造船技術を学ばせている。
滝川家の家臣たちが、それぞれの場所へ散っていく中、忠三郎と町野長門守も船主のほうへ見物にいく。
「長島に籠る一揆勢を倒すには、川を埋め尽くすほどの船が必要になる」
「大船だけではどうにもなるまいて」
「然様。関船や小早船も増やさねばなるまい。それと…銃眼を増やした方がよいかもしれぬな」
一益もあちこち見回しはじめた。船から鉄砲を撃つだけでは相手の船は倒せない。
(もう少し…火力がほしい)
「義太夫」
と義太夫を呼び、楯板あたりを差して何か話はじめる。
忠三郎はというと、町野長門守とともに船の天守部分に上がり、船から見える景色に感動していた。そこへ九鬼嘉隆が現れた。
「どうじゃ、小童。阿武船は」
「遠目で見るよりも大きゅうござりますな」
九鬼嘉隆が満足そうにうなずき、
「そうであろう。この船から長島の狂信者どもに雨あられと鉄砲を撃ち、火を放てば一網打尽よ」
忠三郎はエッと驚き、
「しかし…あの城には百姓や女子供もおりまする。そのようなことは義兄上、いや左近殿がお認めになりますまい」
というと、九鬼嘉隆が大笑いした。
「何を申す。船から鉄砲を撃ち、火を放てと言うたは左近殿じゃ」
忠三郎は町野長門守と顔を見合わせた。
「火攻めとだまし討ちは左近殿が最も得意とするところではないか」
義太夫の話と違う。忠三郎は唖然として二の句が継げない。
驚く忠三郎に、九鬼嘉隆は
「知らぬか。左近殿は一向宗の籠る伊勢中の寺や村を焼け野原にしておるぞ。火攻めは恨みをかうが、手早く敵城を攻略し、周辺の敵を恐れさせることにもなる。伊勢の者は皆、左近殿を心底恐れておるわ」
ではなぜ義太夫はあんな話をしたのだろうか。
「大湊の会合衆も、左近殿に火をつけると脅され、織田家に従うておる」
大湊の態度が急変したのはそういう理由だったのか、と納得したが。
「火攻めは最後の手段だと…」
「どこぞの公達のようなおぬしには、似合わぬからじゃろう」
どこか馬鹿にしたような言い方で悔しかった。目の前にいる海賊の九鬼嘉隆や素破あがりの一益から見れば、確かに忠三郎はひ弱に見えるのかもしれない。
「されど、もう、おぬしの前でそういい顔ばかりはしておられぬじゃろう。次は本気でいくようじゃ」
「本気で?」
「じきに分かろう。そのための阿武船じゃ」
長島には二度も手痛い敗戦を強いられている。信長は決して長島の一向宗を許さないだろう。一益はそれが分かっているから、着々と準備をしている。
「では…此度の城攻めで、城の者どもを許して逃がしたのは…」
「逃げる先は長島。一か所に集め、纏めて始末するおつもりよ」
思っていたことと大きく異なる。坂井城を落としたとき、一益は何と言ったか。
(悪戯に味方の損害を増やす必要もない…そう言っていた)
味方の損害を出さずに手際よく敵を倒すために、城の者を逃がしたのだとしたら。
(長島は…どうするのだ)
九鬼嘉隆のいう本気とは、何を意味するのだろう。
考えていると、だんだん気分が悪くなって胸がむかむかしてきた。
「なんじゃ、顔色が悪いが」
「気分が…」
少し前から吐き気がして止まらない。
「それがしも…吐き気が」
町野長門守が口元を抑える。
「船酔いじゃろう。吐くなら向こうで吐いてくれ」
九鬼嘉隆が呆れて船尾を指差した。忠三郎と長門守は急いで船尾へ向かう。
その姿を見た一益が、義太夫を振り返って
「義太夫…船に慣れさせたのではなかったのか?」
「船に慣れさせる?あ、船に、でござりましたか。水に慣れさせるものかと思い、水練を教えており申した」
義太夫がカハハと笑う。
「あれでは使いものにならぬではないか」
「いやいや。しばらく放っておけば、そのうち、慣れましょう」
義太夫が他人事のようにそう言って笑った。
船から降りると、九鬼衆が砂浜で魚を焼いて振舞ってくれた。
「小童。食え」
と九鬼嘉隆が忠三郎に串に刺さった魚を渡した。忠三郎はそれを受け取り、一口食べて
「…美味い…」
と喜んで平らげた。その勢いに義太夫が
「ほれ。わしの分も食え」
と魚を渡すと、遠慮なく食べ始める。さらにその場で作られた雑炊も一杯目を早々と平らげ、二杯、三杯と食べ続ける。九鬼嘉隆が意外そうに一益に問う。
「蒲生の家は、かように貧しい家か?」
忠三郎の身に着けている装束から、むしろ財力のある家と思っていたのだろう。
共にいる町野長門守はまだ船酔いが続いているらしく、食欲がわかない様子なのに比べ、忠三郎の食欲は尋常ではない。
(見慣れぬ者には、あれは奇妙に映るのか)
忠三郎が岐阜の屋敷や伊勢に来るたびに、なんとなく気になっていたことだ。
(屋敷に来た初日は必ず、あれだ)
そんな光景もやがて見慣れ、気にも留めなくなっていたが、改めて言われると、確かにあれはおかしい。
(日野では毒味した後でも、食べぬときがあると、そう言うておったな)
それほどに何度も食事に毒を仕込まれたということなのだろうか。毒を盛られたのは膳番だけではないと篠山理兵衛はそう言っていたが。
一益は目配せして滝川助太郎を呼ぶ。
「毒味がついているのは鶴だけか?」
「さて、そこまでは…」
「鶴の親父殿には?」
「わかりませぬ。左兵衛大夫様は二の丸におられ、忠三郎様がおられる本丸にはほとんど顔を出すことがなく…」
常に忠三郎について回っている助太郎では、入手できる情報に限りがある。快幹が何かするとしたら、忠三郎が城を開けているときだ。
(三九郎がおったな)
日野に留まった三九郎は元服前で、合戦にも参加していない。忠三郎が日野を留守にしている間も、城に留まっている。
(丁度良い頃合いかもしれぬ)
一益は義太夫を呼ぶ。
「城に戻ったら、鶴と共に日野へ行く。支度しておけ」
長島攻めの前に決着をつけなければならない。
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