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その22:カッパ退治(後編)

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 この村の人達は、沼で漁をする際、人が沼に入って魚を追い込むのだそうで、カッパが出ると仕事に支障が出るので早く退治してほしいとの事なのだが、そんな魔物、どっから入り込んだのか……村の人達は、誰か心ない奴が持ち込んだのではないかと疑っていた。

 そして僕らは早速、カッパの捕獲作戦を開始した。
 僕はすでに昨夜、カッパを誘引するといわれる果物の実を食べていて、それに惹かれたカッパがやって来て、僕のお尻に侵入したらヨリの魔導探査に引っかかる様にしておき、カッパが僕のお尻から出る前にみんなで僕を陸に引き上げて、とどめをさす段取りだ。

「それじゃ、始めるから。みんな頼んだよ」沼に突き出た様に作られた船着き場の桟橋から、僕はゆっくり沼に入る。ヨリ達は桟橋上に待機し、カッパの侵入を検知したら、僕に繋がっている綱を思い切り引っ張って、僕を陸揚げする手はずになっているのだ。沼はそんなに深くはなく、足が底についても水面は胸位だ。

 五分……十分……アタリがない。
「ねえヨリ。ちゃんと魔導探査してる?」
「大丈夫だってお兄ちゃん。手は抜いてないから……」

 その時、突然お尻の近くに激痛を感じた。
「痛てっ!!」
「あれ? お兄ちゃんかじられた?」
「かじられたじゃねえ! 早く引き上げてよ!!」苦しそうな僕の訴えに、ヨリやノアナさんが慌てて僕に繋がっていた綱を引っ張る。
「お兄ちゃん。逃げられない様に、お尻の穴締めて!!」
「出来るか! そんな事!!」
 そして、僕が桟橋によじ登ろうとした瞬間、綱を掴んでいたノアナさんがバランスを崩し、お約束通り? みんなで沼にダイブしたのだが、その瞬間。ヨリが移動魔法を放って僕を陸に放り投げた。
 最初からそうすりゃいいじゃん!!

 やがてヨリがずぶぬれになりながら沼から上がって僕に近づいて来たかと思ったら、おもむろに僕のズボンとパンツを脱がせた。
「いた!!」
 
 おー。僕には見えないが、どうやらカッパはまだ僕の尻の穴に挿さっているらしい。
「それじゃ、抜くよ。お兄ちゃん!」
 ふんっと掛け声がして、なにかお尻から亀の子たわしでも排泄したかの様な鈍痛が発生した。
「とれたー。って、キモ!!」ヨリはそのカッパを地面にたたきつけ、火焔魔法で焼き払っていた。
「ふはー、これにて一件落着。ああ、ノアナ。お兄ちゃんにヒールと、サラドラ先生にもらった座薬お願い」
「あ、はい。それじゃ、お兄さん。座薬入れますから……私にお尻向けて下さい」
 ノアナさんが顔を真っ赤にしながらそう言って座薬を僕に挿れてくれた。

 ◇◇◇

 その日、僕達は村の人たちの宴会の主役となった。サラドラ先生にもらった座薬は大層な効果で、一時間程で痛みも腫れもなくなったので、遠慮せずに飲食させてもらった。みんなでお腹いっぱい飲み食いして、村の人が用意してくれた宿坊で休んだ。

 そして夜中……

「お兄ちゃん。ねえお兄ちゃん、起きてってば」
「どうしたヨリ。良くなったとはいえ僕まだ、お尻の穴完全じゃないから……エッチなら帰ってからにしてくれない?」
「そうじゃなくて……すっごくお腹が痛いの。それに……お尻の穴も……見てくれる?」
「はいぃ!? でもまあ……仕方ないか」そう言って、ヨリに後ろを向かせ、ベビードールをそっとまくると、僕の眼には、直径十センチ位の半透明のロープの様なものがしっぽの様に、ヨリのお尻の穴から垂れ下がっている様に見える。

「んっ、なんだこれ……て、これ。もしかしてカッパ? ああ、これ桟橋から落ちた時に入られたんだろうな。あれ一匹じゃなかったんだ……」
「えーーーーっ!! ちょっと、マジ。いやだお兄ちゃん、早く取ってよ!!」
「ちょっと待ってね。どっこいしょ!」
 僕が思い切り引っ張るがびくともしない。
「痛い痛い痛い痛い……」
 どうやら逆棘も思い切り刺さっている様だ。でもこれ……気合で抜くしかないよな。僕はヨリをベッドの上に、うつ伏せに寝かせ様子を観察するが、すでにかなり腫れ上がっている。

「ヨリ。ちょっとお尻の穴広げるから……指入れるぞ」
「うう……なんでもいいから早く取って……」
 本人の了解も得たので、逆棘が外れやすい様にそっと人差し指を添え……
「ふひゃぁ!! やだお兄ちゃん。なんか感じ過ぎちゃう!!」
「おお。毒のせいかな。でも他にやりようもないし……我慢しろ!!」
 そう言って僕はおもむろに指を奥まで差し込み、カッパの本体に沿える様にしてねじりながらひぱったら、スポンと抜けた。
「うぎゃーーーーーーーーーー!!」ヨリが白目をむいて失禁していた。

「おいヨリ。大丈夫か?」
「だ、大丈夫じゃない……ちょっとチビった。それに、なんかお尻が痛痒くって変な感じで……もう気が狂いそう」
 そうか……長い事腸内に置いておいたんで毒でかぶれて変な事になったに違いない。サラドラ先生には座薬をたくさんもらってきているはずだが……あったあった。

「それじゃヨリ。座薬挿れるから……じっとしてろよ」

 ◇◇◇

 一時間後。座薬が効いたのか、ヨリは落ち着いた感じで目を閉じている。これなら朝までには症状も何とか収まるだろう。僕も休もうと布団に入り直したら、いきなり部屋のドアが開いてリーマ姫が飛び込んで来た。

「お兄さん! 大変なんです。ちょっと来てください!!」
「ええっ、どうしたのリーマ姫。まさか君もカッパにかじられたとか?」
「いえ……私ではなくてノアナさんが……お尻から黄色い汁を出しながらのたうちまわっているんです……」
「はいぃっ!!」

 ヨリはまだ動けそうにないので、僕はあわててリーマ姫とノアナさんが泊まっていた部屋にかけ込んだのだが……うわっ。こりゃ、ヨリ以上に壮絶だな。
「ああ、お兄さん。お願いですから早く助けて! もう気が狂いそうですぅ!!」
「うん。ちょっと我慢してね。リーマ姫。ノアナさんが動かない様に腕押さえてね」
 そう言いながら、僕はノアナさんを四つん這いにして、後ろからぱんつを降ろす。
 いやー、いつ見ても立派なお尻だ……じゃなくて、うん。間違いなくカッパだ。ノアナさんのお尻にしっかり刺さっている。いや、ダジャレ言ってる場合じゃないな。

 またもや僕は人差し指を美少女のお尻に突き挿し、カッパを排除する事となった。
「ふぎゃーーーーーー!!」ヨリ同様、ノアナさんも絶叫しながらチビっていた。
「ふう。これでよし。座薬、二個入れておいたから朝までには落ち着くよ」
「うう。こんな恥辱……私もうお嫁にいけません……」ノアナさんが涙ながらに訴える。
「えーっ。でも、ノアナさんも僕に座薬挿れてくれたし、おあいこだよね」
「……」

 やれやれ、僕もひどい目にあったけど、美少女二人とアナルプレイが出来たのでよしとしよう。それにしても、こっちの世界の変な生き物には翻弄されっぱなしだな。これからは今まで以上に用心しなきゃ。
 そんなことを考え、部屋に戻ろうとしたらリーマ姫に呼び止められた。

「あの……お兄さん。私も……なんかお尻が痛いんですけど……見てもらえますか?」

(終)

 
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