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序章 迷宮脱出編
おはよう
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♦︎
翌朝、乃愛が目を覚ますと、陽の光が天窓から差し込んでいて、周囲はかなり明るくなっていた。
熟睡できたようで寝覚めはスッキリとしていたが、寝過ごしたかと思って思わずガバッと起き上がる。辺りを見るとまだ横になっている者もいて、ちょうど皆がぽつぽつと起き始めた頃合いのようだった。
「あ、おはよー志津さん」
「…お、おは、おはよぅ…」
隣に腰掛けていた新田が挨拶をしてきた。
まだ覚醒しきれていない頭はどこか混乱気味で、乃愛は反射的に弱々しい声で挨拶を返した。
「これ、どうぞ。昨夜のうちに洗って干してた布だけど、改めて綺麗にしたやつだよ。あっちでお湯を分け合ってるから、顔洗っておいで」
「う、うん…ありがとう」
綺麗にしたとはどういうことかと思いつつも、乃愛は布を受け取って促されるまま指し示された方へ向かった。
少し離れたところでは湯気がうっすら立ち上っていて、そこに数人が集っていた。近寄りがたくてその辺を少しの間ウロウロとしていると、君島に声をかけられた。
「あれ?志津さん、おはよう。こっちおいでよ」
「…お、おはよう」
恐る恐るそこへ近寄っていくと、次々と笑顔で挨拶をされた。戸惑いつつも、乃愛は律儀にそれを一つ一つ返していく。
「これ、洗面用のお湯ね。ゆっくりかけていくから、手、出して」
乃愛は言われるがまま端の方に寄って、前髪をかき上げてから両手をお椀のように差し出した。
そこには空の鍋が下に置いてあり、君島は別の大きな鍋にお玉のようなものを浸して掬うと、乃愛の両手の中をお湯で満たしていった。温度は程よい加減になっている。溢れないよう、すぐに俯けた顔へそのお湯をパシャリとかけた。それを二度と三度と繰り返してから、腰に引っ掛けていた貰った布で濡れた顔を拭く。
朝の冷たい空気が頬を撫でて、妙にサッパリとした気分になった。
「…ふふ。スッキリした?今朝からなんだか機嫌が良さそうだね」
「え?…あ、あの、お湯、どうもありがとう…」
君島にそう言われて一瞬なんのことかとポカンとしたが、それに気づいた途端、乃愛は顔を真っ赤にした。
温かいお湯とともに、いつの間にか頬も緩んでいたらしい。その顔はきっとニヤついていたのだろう。つい、さっきは沢山の人と挨拶を交わせた喜びをじわじわと感じてしまっていた。
乃愛は顔を隠すように、慌てて上げていた長い前髪をさっと下ろすと、また少し俯いた。
「あー、もったいない。やっぱり顔は隠しちゃうの?とっても可愛いのに」
「…」
すごく恥ずかしいことを言われているような気がする。君島は軟派な男子なのだろうか。
乃愛が返答に困っていると、後ろから声をかけられた。
「おい、そこ、もういいか?」
振り返ると声の主は河内だった。仏頂面でこちらを見ている。乃愛がいつまでもここでモタモタとしていて、順番待ちになっていたのかもしれない。
その場を空けるように、慌てて横に飛び退いた。
「ご、ごめん、なさいっ、ど、どうぞ…」
「あー、どうも。それと、おはよ」
「あ、うん、おはよう…」
乃愛は小さく挨拶を返すと、居心地悪そうにモジモジとしていたかと思えば、逃げるようにその場を後にした。
河内はそれを見送ると、渋面で口を開く。
「…君島、お湯」
「ふぅ、はいはい。僕におはようはないわけー?」
「…おは」
「はーい、おはよ!」
そう言って、君島は河内の両手へ雑にお湯をかけ入れた。
乃愛はそそくさと元いた場所に戻ると、三角座りでじっとしていた。気持ちがフワフワとしていたので、心を鎮めようとしていた。
「少しはスッキリした?はい、これ紅茶」
「あ、ありがとう」
いつの間にか離れていた新田が戻ってきて、温かいお茶が入ったコップを差し出してくれた。受け取ってそのまま口を付けると、昨夜飲んだ紅茶と同じダージリンに似た味がしたが、なんとなくその時よりも美味しい気がした。聖水入りなのかもしれない。
程なくすると、すぐに平常心になれた。
有り難く思いながらそのまま一息ついていると、有原が女子全員に声をかけ始めた。その隣には眠そうな顔の小高が立っている。
「ね、ちょっとみんな、こっちきて」
有原はそう言って隅の方に女子全員を引き連れて行く。その輪の中になぜか小高も混じっている。
「実はね、めっちゃ便利な魔術を小高から教えてもらったんだー」
そういえば、有原は見張り役で明け方頃の当番だった。小高が眠そうなのは、その時から一緒に起きていたからなのだろうか。
有原はすごくご機嫌なようでずっとニコニコとしているが、小高は若干うんざりしたような顔をしている。
「これがね…」
有原の話によると、魔術の中に〈衛生〉という呪文があって、それは生活魔法の一種らしい。その効果は、自身の身体を清潔に保ってくれるもので、とても汎用性が高い。
風呂上がりのように全身が綺麗になるばかりか、身につけている衣服まで洗濯したかのようになる。そして、極めつけは排泄処理だ。具体的な仕組みは想像したくないが、体の中で色々と始末をしてくれるようだった。
それを聞けば、女子一同から歓喜の声が上がる。小高に掴みかかるように、早く教えろと詰め寄る。
実際に教えるのは有原ではなくて、小高になるようだった。
「あー、うん…わかった…わかったから離して…」
肩を揺すられて頭がフラフラとしている小高。離してもらうと面倒臭そうに説明を始めたが、魔術の何たるかから話始めようとする小高に、そこはカットしてと早々に出鼻を挫かれてしまう。
「ふーん…つまり、効果をイメージしながら、衛生+部位を唱えればいいのね?」
「まぁ、そういうことだね。全体にかけたいのなら衛生だけでもいいよ。慣れるまでは呪文を口に出した方が上手くいくかも。一度コツを掴むと、才能にある魔力操作の力で、魔術を介さなくても魔法として直接発動できるようになると思うよ。ちなみに、これは自分の体のデリケートな部分を把握した上でそれに合わせた効果を及ぼすから、他人にかけてあげることはできないみたいだ」
話を一通り聞いた一同は、次々と呪文を唱えて、試行錯誤を重ねた。
しばらくすると、成功した者が出てきたのか、弾んだ声が聞こえてきた。
だが、他にも何かないのかとまだ小高を離さない。早く解放して欲しい小高は、適当にもう一つ教えてくれた。〈洗浄〉と言って、対象物に対して頑固な汚れも綺麗に落とすことができる優れものだった。
「とりあえず今はもうこれで勘弁して…。あっちも待ってるようだし…」
小高が見遣った先を見ると、遠くの方で男子一同がソワソワとしながらこちらを伺っていた。
「やるじゃん、小高!お礼に昨日のことは一旦忘れてあげる」
にっこり笑顔で肩をバシバシと叩く女子—多賀谷風花—は、その勢いで押し出して小高を解放した。
そんな扱いでも離れられたことにホッとした小高だったが、戻る先を見れば大きな溜め息が出ていた。いつから付き合わされているのか、その背中はとても気怠げだった。
「初めてこの変な力に感動した。超絶便利じゃん」
「でしょ?見張りやってたら、なんかヤバくなってきてさ。魔法ってなんでもアリなイメージあったし、小高を叩き起こして聞き出したってわけ。ここじゃちょっとね~?だからって、またあんな洞窟に行きたくもないし」
「もう、さすがだね、凛!まじ冴えてるわー」
「いやいやそんな、もっと褒めてくれていいよ」
多賀谷の中ではこれはすでに有原の成果となっていた。持ち上げられている本人もなぜか得意げだ。
朗らかな雰囲気となって引き続き魔術を試していた面々だったが、朝の支度が一段落した騎士たちから声をかけられたことで一旦お開きとなった。
乃愛は腰掛けていた場所に戻りながら、先ほどあったことを不思議に感じていた。
同じように魔術が成功した感覚はあったが、体感としては何も変化が見られなかった。皆は実感があったのか、妙にこざっぱりとした様子だった。
また無意識に才能やスキルが何かしていたのだろうか。だとしても、自分の体のことなのにそれに気が付かなかったのは、さすがに色々と拙い気がしてくる。
危機感が足りないのか、単に鈍感なのか。
沙奈と新田の様子をこそっと見るが、顔色からは特に何も読み取れない。
周りに合わせて魔術を試してはいたようだったが、皆が持つ、魔法を使う上で必須そうな才能の〈魔力感知〉や〈魔力操作〉は、乃愛と同様で持っていなかったはずだ。
加護の寵愛仲間として、実感についてどうだったか少し気になった。
翌朝、乃愛が目を覚ますと、陽の光が天窓から差し込んでいて、周囲はかなり明るくなっていた。
熟睡できたようで寝覚めはスッキリとしていたが、寝過ごしたかと思って思わずガバッと起き上がる。辺りを見るとまだ横になっている者もいて、ちょうど皆がぽつぽつと起き始めた頃合いのようだった。
「あ、おはよー志津さん」
「…お、おは、おはよぅ…」
隣に腰掛けていた新田が挨拶をしてきた。
まだ覚醒しきれていない頭はどこか混乱気味で、乃愛は反射的に弱々しい声で挨拶を返した。
「これ、どうぞ。昨夜のうちに洗って干してた布だけど、改めて綺麗にしたやつだよ。あっちでお湯を分け合ってるから、顔洗っておいで」
「う、うん…ありがとう」
綺麗にしたとはどういうことかと思いつつも、乃愛は布を受け取って促されるまま指し示された方へ向かった。
少し離れたところでは湯気がうっすら立ち上っていて、そこに数人が集っていた。近寄りがたくてその辺を少しの間ウロウロとしていると、君島に声をかけられた。
「あれ?志津さん、おはよう。こっちおいでよ」
「…お、おはよう」
恐る恐るそこへ近寄っていくと、次々と笑顔で挨拶をされた。戸惑いつつも、乃愛は律儀にそれを一つ一つ返していく。
「これ、洗面用のお湯ね。ゆっくりかけていくから、手、出して」
乃愛は言われるがまま端の方に寄って、前髪をかき上げてから両手をお椀のように差し出した。
そこには空の鍋が下に置いてあり、君島は別の大きな鍋にお玉のようなものを浸して掬うと、乃愛の両手の中をお湯で満たしていった。温度は程よい加減になっている。溢れないよう、すぐに俯けた顔へそのお湯をパシャリとかけた。それを二度と三度と繰り返してから、腰に引っ掛けていた貰った布で濡れた顔を拭く。
朝の冷たい空気が頬を撫でて、妙にサッパリとした気分になった。
「…ふふ。スッキリした?今朝からなんだか機嫌が良さそうだね」
「え?…あ、あの、お湯、どうもありがとう…」
君島にそう言われて一瞬なんのことかとポカンとしたが、それに気づいた途端、乃愛は顔を真っ赤にした。
温かいお湯とともに、いつの間にか頬も緩んでいたらしい。その顔はきっとニヤついていたのだろう。つい、さっきは沢山の人と挨拶を交わせた喜びをじわじわと感じてしまっていた。
乃愛は顔を隠すように、慌てて上げていた長い前髪をさっと下ろすと、また少し俯いた。
「あー、もったいない。やっぱり顔は隠しちゃうの?とっても可愛いのに」
「…」
すごく恥ずかしいことを言われているような気がする。君島は軟派な男子なのだろうか。
乃愛が返答に困っていると、後ろから声をかけられた。
「おい、そこ、もういいか?」
振り返ると声の主は河内だった。仏頂面でこちらを見ている。乃愛がいつまでもここでモタモタとしていて、順番待ちになっていたのかもしれない。
その場を空けるように、慌てて横に飛び退いた。
「ご、ごめん、なさいっ、ど、どうぞ…」
「あー、どうも。それと、おはよ」
「あ、うん、おはよう…」
乃愛は小さく挨拶を返すと、居心地悪そうにモジモジとしていたかと思えば、逃げるようにその場を後にした。
河内はそれを見送ると、渋面で口を開く。
「…君島、お湯」
「ふぅ、はいはい。僕におはようはないわけー?」
「…おは」
「はーい、おはよ!」
そう言って、君島は河内の両手へ雑にお湯をかけ入れた。
乃愛はそそくさと元いた場所に戻ると、三角座りでじっとしていた。気持ちがフワフワとしていたので、心を鎮めようとしていた。
「少しはスッキリした?はい、これ紅茶」
「あ、ありがとう」
いつの間にか離れていた新田が戻ってきて、温かいお茶が入ったコップを差し出してくれた。受け取ってそのまま口を付けると、昨夜飲んだ紅茶と同じダージリンに似た味がしたが、なんとなくその時よりも美味しい気がした。聖水入りなのかもしれない。
程なくすると、すぐに平常心になれた。
有り難く思いながらそのまま一息ついていると、有原が女子全員に声をかけ始めた。その隣には眠そうな顔の小高が立っている。
「ね、ちょっとみんな、こっちきて」
有原はそう言って隅の方に女子全員を引き連れて行く。その輪の中になぜか小高も混じっている。
「実はね、めっちゃ便利な魔術を小高から教えてもらったんだー」
そういえば、有原は見張り役で明け方頃の当番だった。小高が眠そうなのは、その時から一緒に起きていたからなのだろうか。
有原はすごくご機嫌なようでずっとニコニコとしているが、小高は若干うんざりしたような顔をしている。
「これがね…」
有原の話によると、魔術の中に〈衛生〉という呪文があって、それは生活魔法の一種らしい。その効果は、自身の身体を清潔に保ってくれるもので、とても汎用性が高い。
風呂上がりのように全身が綺麗になるばかりか、身につけている衣服まで洗濯したかのようになる。そして、極めつけは排泄処理だ。具体的な仕組みは想像したくないが、体の中で色々と始末をしてくれるようだった。
それを聞けば、女子一同から歓喜の声が上がる。小高に掴みかかるように、早く教えろと詰め寄る。
実際に教えるのは有原ではなくて、小高になるようだった。
「あー、うん…わかった…わかったから離して…」
肩を揺すられて頭がフラフラとしている小高。離してもらうと面倒臭そうに説明を始めたが、魔術の何たるかから話始めようとする小高に、そこはカットしてと早々に出鼻を挫かれてしまう。
「ふーん…つまり、効果をイメージしながら、衛生+部位を唱えればいいのね?」
「まぁ、そういうことだね。全体にかけたいのなら衛生だけでもいいよ。慣れるまでは呪文を口に出した方が上手くいくかも。一度コツを掴むと、才能にある魔力操作の力で、魔術を介さなくても魔法として直接発動できるようになると思うよ。ちなみに、これは自分の体のデリケートな部分を把握した上でそれに合わせた効果を及ぼすから、他人にかけてあげることはできないみたいだ」
話を一通り聞いた一同は、次々と呪文を唱えて、試行錯誤を重ねた。
しばらくすると、成功した者が出てきたのか、弾んだ声が聞こえてきた。
だが、他にも何かないのかとまだ小高を離さない。早く解放して欲しい小高は、適当にもう一つ教えてくれた。〈洗浄〉と言って、対象物に対して頑固な汚れも綺麗に落とすことができる優れものだった。
「とりあえず今はもうこれで勘弁して…。あっちも待ってるようだし…」
小高が見遣った先を見ると、遠くの方で男子一同がソワソワとしながらこちらを伺っていた。
「やるじゃん、小高!お礼に昨日のことは一旦忘れてあげる」
にっこり笑顔で肩をバシバシと叩く女子—多賀谷風花—は、その勢いで押し出して小高を解放した。
そんな扱いでも離れられたことにホッとした小高だったが、戻る先を見れば大きな溜め息が出ていた。いつから付き合わされているのか、その背中はとても気怠げだった。
「初めてこの変な力に感動した。超絶便利じゃん」
「でしょ?見張りやってたら、なんかヤバくなってきてさ。魔法ってなんでもアリなイメージあったし、小高を叩き起こして聞き出したってわけ。ここじゃちょっとね~?だからって、またあんな洞窟に行きたくもないし」
「もう、さすがだね、凛!まじ冴えてるわー」
「いやいやそんな、もっと褒めてくれていいよ」
多賀谷の中ではこれはすでに有原の成果となっていた。持ち上げられている本人もなぜか得意げだ。
朗らかな雰囲気となって引き続き魔術を試していた面々だったが、朝の支度が一段落した騎士たちから声をかけられたことで一旦お開きとなった。
乃愛は腰掛けていた場所に戻りながら、先ほどあったことを不思議に感じていた。
同じように魔術が成功した感覚はあったが、体感としては何も変化が見られなかった。皆は実感があったのか、妙にこざっぱりとした様子だった。
また無意識に才能やスキルが何かしていたのだろうか。だとしても、自分の体のことなのにそれに気が付かなかったのは、さすがに色々と拙い気がしてくる。
危機感が足りないのか、単に鈍感なのか。
沙奈と新田の様子をこそっと見るが、顔色からは特に何も読み取れない。
周りに合わせて魔術を試してはいたようだったが、皆が持つ、魔法を使う上で必須そうな才能の〈魔力感知〉や〈魔力操作〉は、乃愛と同様で持っていなかったはずだ。
加護の寵愛仲間として、実感についてどうだったか少し気になった。
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