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 ちょっと、待って⁉︎
 ぎこちなさがまったくないけど、本当に初めて⁇

 そもそも彼とのキスは、過去すでに慣らされていたんだけれど!
 これは前戯だわ、いや、前戯だったんだわ‼︎

 くたっと力の抜けた私の服を脱がして全身を甘噛みしながら舐め、反応を引き出す。

「ラヴィ……かわいい……。俺の手びしょびしょだよね」

 私の脚の間で、研究してきたことを端から試して『ここは?……どう?……いい?』なんて言って。
 実践する彼に私は喘がされ、何度となくイかされた。

「この中、ヒクヒクしてるし温かい」
「……んっ!……」

 二本の指をぐるりと回してしつこく探る。

「……ここ触るとすっごい濡れる」

 じゅぷじゅぷと水音があがりお尻の方まで蜜が流れた。

「ジュードっ! もぉ……」
「ん……? 優しくしてって言ったのラヴィだよ?……もっともっと、いっぱい気持ちよくなったら俺を挿れて?」
「ん……もう、いいよ……」

 だーめ、そう言いながら、おへそ側を内側から指の腹で刺激する。

「ああぁーーっ‼︎」

 イくまでの間隔が短くなっている。
 目の前が真っ白になってがくがく震える私の身体をガッチリと抑え、ぐちゅぐちゅと指を動かし続けた。

「おいしそう」

 ちゅうっと陰核に吸いついて舌でしごく。

「~~~~っ……!」

 強い刺激に声が出ない。

「かわいいなぁ、ラヴィ……」

 じゅるっとすすって、にっこり笑った。
 
「一年前にしたかったこと、全部するから」

 あー、どうして帰っちゃったんだろう。
 こんな、ねちっこく攻められることになるなら。

「……あのまま、一緒にいたかった」

 そのほうがもっと優しく穏やかでロマンチックな夜が過ごせたと思う!……気のせい?

「……うん、本当だね。……やっぱり神官長には、し……」
「し、しかたなかったのよ……神官長のおかげであっちの世界にはもう、未練はないから」

 私のうっかり発言で神官長の命が縮まる‼︎
 ジュードが柔らかく笑い、のびあがって口づけた。

「ラヴィは優しいな……」
「そんなことないよ! 神官長のおかげでまたジュードと会えたし……」
「…………」

 なぜ黙る?
 私、なにか地雷ふんだ?

「他の男をかばうというのも、腹が立つものだね」

 そこかーー!
 
「ジュード……大好き……他の男なんて知らない。……お願い、あの……続き、して……」

 ジュードがふわっと笑って、私はほっとする。

「うん、わかった……他の男なんて消えてもいいな。うん」

 いや、そうじゃなくて!
 思わず涙ぐむ私のまぶたに口づける。
 ゆっくり目を開けると、うっとりとした顔で見つめられていた。

「この目に映るのは、やっぱり俺だけがいい……」
「…………」

 これ以上、私に何が言えよう?
 
「ジュード……」
「何? ラヴィ……? 俺が欲しい?」
「…………ウン」

 彼には私が絶世の美女に見えているのかな。
 物凄いご褒美もらったみたいな顔して。

 あ、そうそう彼みたいな人のことは、こういうんだったっけ。
 ワンコ系?
 好き好きって、態度わかりやすいもんね。
 ……ん? 間違ってる?
 いや、合ってるでしょ。

「ラヴィ……愛してる」

 これは絆されるわ。
 
 ジュードが身を起こして蜜口に昂まりを擦りつける。
 ぶるりと震えたのは私だけなのか、二人ともなのか。

 何も身を守るものをつけずに触れ合って、ぬるぬると動かされると気持ちいい。

「ジュード……愛してる」

 その一言で、ずちゅんとひと息に打ちつけられて、息が止まりそうになる。
 痛くはないけど、衝撃に体がこわばった。

「……っ‼︎」
「あぁ、ごめん……大丈夫?」
「……うん、なんとか……」

 満足げな顔をしたジュードに私は曖昧に答える。
 なんだろう……。
 今のはわざとのような気がする。

 体を倒したジュードが私の耳元でささやく。

「ラヴィ、これからは俺だけだよ。……はぁ……気持ち良すぎて動いたらイきそう」

 独占欲だったのかな。
 そんなに私を独り占めにしたいとか。
 好きすぎるでしょ。
 キュンってしちゃうなんてあほだ私。

「いいよ……」
「うん、お腹の中たぷたぷにしてあげるね♪」

 そうだった。
 甘い雰囲気はほんのわずかな間で。
 ぱちゅんぱちゅんと腰を打ちつけられて、すぐにじわっと温かいものが広がる。
 
 熱くも、勢いも、ないな。
 じんわり広がるそれは、TL漫画みたいに『熱くてイっちゃう!』なんてことにはならないんだなぁ、とかぼんやり考えていたら。
 ぐっぐっと押しつけるように動いてから私の中で彼が主張する。

「ラヴィ……何考えてる? 前のこと、思い出してる⁇」
「ないない! 一瞬も思い出さなかった……それに……」
「それに?」

 ジュードに促されて、赤くなりながら答える。

「その……私の中に、……その…………出されたのは、初めてで……ぁあっ……」

 ずりゅっと内壁を擦られ、奥に塗り込めるように押し込まれて思わず声が漏れた。

「初めて?」

 嬉しそうに笑いながら腰を揺らすから、ぐちゅぐちゅと音がして恥ずかしい。
 さすがっ、聖剣使い……。
 いや、それ、違うな……あぁ。もう、だめ。

「うん……ふっ、ジュードっ……!」
「……気持ちいい……。先にイったから今度はもうちょっともつと思ったけど……そんなこと言われると今すぐ出したくてたまらない」

 体中に塗りたくりたいなってつぶやくから。 
 パックにすると肌にいいって聞いたこともあるけども! 
 そんなのただの男のやってみたい言い訳だよね……?
 なるべくご遠慮願いたい。

「中で! 中にちょうだい‼︎」
「ふふっ……いいよ? おねだりされたからがんばるね」

 うわーー。
 なにか間違えたーー。

「ラヴィ……頭がおかしくなるまで、楽しもう?」

 頭はおかしくならなくていいと思う。

「……ジュードが、気持ちよくなれば、私は十分……ウレシイ」
「そんなふうに思ってもらえると……こっちも張り切るな……もう、……本当に……」
「本当に……何?」

 しばらくおさまらない、って、断言された。

 年下になっちゃったんだよね。
 私の体力もつかな……。
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